NH4865 JA802K DHC-8-300 OKD→MMB


 目を擦っても出発遅延は変わらない。時間はたっぷりある。どうしようかと思ったけど結局制限エリア内入って、搭乗待合室で恥辱を綴る。

 こちらは定時に出発する中標津行き。機材はJA803K、すずらん
 中標津行きが出てゆくと搭乗待合室、お客さんがいなくなる。明らかに緩々の保安検査員が数人。そこに掃除のおばさんが3人現れて椅子を拭き始める。自分、明らかに邪魔だったりする。ここに居たくて居る訳でないのだけど。
 9時20分ごろになって着陸機。

 やって来たのはJA802K、ひまわり。これが女満別ゆきになる様子。そろそろ搭乗待合室にもお客さんが増えてくる。全部で20人ぐらいか。結構空いている様子。9:40ごろ、搭乗開始となる。搭乗口を通る時、地上係員に「大変お待たせ致しました」と。

 スポットを歩いて飛行機まで。すっかり晴れ上がった空に飛行機が映える。指定した座席に落ち着くとまもなく出発。9:49、Doorclose。機内が一瞬暗くなり、右のプロペラが廻る。もう一度暗くなって左のプロペラが廻る。エンジン、フルスロットルかな、機体が震える。震えるというよりは揺れる。停まっているのに。案内が流れ出す。女満別までの飛行時間は40分、天候は晴れで気温は7℃との事。
 9:53、Taixing。滑走路手前で少々待たされる。機長さんから案内があって釧路からの着陸機を待って離陸すると。「出発が遅れた上、離陸まで時間を頂き、重ね重ねお詫びいたします」と。左手の窓を注視していると滑走路の向こうへ赤い尾っぽが遠ざかってゆく。HACのSaab340だ。それと入れ違いにこちらが滑走路に。一度右へ行き、滑走路端でぐるりと一周。10:02、Takeoff、Rwy32。
 すっかり晴れ上がり秋色に染まる大地が少しずつ小さくなってゆく。背景に広がる札幌の街並み。視線を前へ動かすと大きな大きな石狩川が弧を描いている。良いフライトの始まりだ。
 上昇してゆくに従い地上が霞んでくる。10:08、ベルト着用サイン消灯。女満別到着は10:45と告げられた。地上はすっかり霞んでしまった。

 乗客はまばら、ゆったりした雰囲気の機内

 窓外は残念ながらご覧の通りの景色。ドリンクサービスの案内が入る。昨日の函館からの便ではキャンディだったけど、時間に余裕のある便ではドリンクの提供、あるんだ。「コーヒー、スープ、冷たいお茶、リンゴジュース等」の「等」が気になります。そのうち、お盆の上にコップを載せたアテンダントさんが前の方から順々に巡回。

 結局、冷たいお茶を頂きました。喉が渇いていたところだし、嬉しいサービスです。
 飛行機、右手に黒々とした山脈の連なりが見えてくる。どこだろうと考える事しばし、日高山脈である事に思い至たる。次に見えてきたのは十勝平野。鉄道のルートからすると遠回りのような気がするけど地図で見るとそんなに遠回りでは無い。

 機内右手に見えているのは十勝岳。既に山頂は冬景色。これより降下の案内が入り、フライトも終盤戦である事を知る。次第に大きくなる十勝平野。北部だろうか。今日はWRCの最終日の筈で何処かの山道で走っている様子でも見えたらなとも何て思っても見たけど見えるはずもなく。10:25、ベルト着用サイン点灯。飛行機はさらに高度を落としてゆく。また大地がくっきりはっきり美しく見えるようになる。
 10:34、Geardown。右手に畑の海にちいさな街がぽかりと浮かび、左手にはどこまでの続く丘陵。少し揺れだす。一瞬上へ持ってゆかれる。網走湖が見えてくると右へ旋回。か細い石北線のレールが大きく目の前に飛び込んでくると不意に滑走路が現れる。10:38、Landing、RWy36。
 スポットにはJALA300-600Rがいる。Pushbuckを終え、今出発しようとしている所。本当はアレに乗りたかったのだけど。こちらの飛行機がSpot inして、駐機場に歩みを進めた頃、向こうは滑走路を疾走。ふわりと浮かんで離れていった。

 写真:女満別に到着したJA802K。