2019-08-13

 馴染みのない成田のホテルで目を覚ます。時刻は5時半過ぎ。
 出勤の時刻だ。 勿論成田から出勤するわけでなく、するのは出国。だいぶ間があるが眠れなくなり起き出す。少しだけ京王線恥辱、ベトナム行きを進めておく。一つ前の旅行の記事を書きつつの旅行は避けたいのだが、今回は仕方ない。
 荷造りするほど荷を解いたわけでないので楽っちゃ楽。7時過ぎに空港に戻るべくタイミングを合わせる。

 そんな訳で森の中みたいな日本は成田近くのホテルから海外旅行の二日目はスタート。
 7時にホテルをチェックアウトする。そして空港へ。

 来た時と同じく大型バスの送迎サービスがある。空港へ戻る途中、成田空港へと降りて行く超大型機が見える。マレーシア航空のA380だ。今年の夏休みもマレーシア航空は成田便大型化に踏み切ったらしい。使い道に困っている超大型機も日本人の集中する夏休みには丁度良い機材なのだろう。エコノミーなのに大ぶりな2階席を懐かしく思い出した。
 空港に7時半過ぎ到着。

 盆休みも4日目。ピークは過ぎていると思うが成田空港は混雑している。JALのファーストクラスカウンタも待ち客がいて、座ってお待ちくださいとソファー席に通された。このソファー席、飾りだと思っていたが、実用に供されるのは初めて経験した。ちゃんと座れた。座り心地も上等だった。
 昨日と同じeチケットの控えと別のeチケットの控えを見せて搭乗手続き。荷物を預かって貰う。ちょっとした間違い未遂はあったが、未然に防いで貰って無事手続き完了。最終目的地まで荷物を預かって貰い、搭乗券も出してもらう。
 手続き完了。すぐに出国できる。でも今日は8時を待つ。妻が先日、パスポートを更新しており、自動化ゲートの登録手続きを済ませておきたい。よって8時を待つ必要がある。その間に本屋へ。旅先で読む本を適当に選んでおく。


 昨日の夕方、香港当局の命令で飛ぶことが出来なったフライトがそれぞれ末尾Dを付けて案内に出ている。ちょっと考えが違っていたら、昨日のJL735を選んでいた可能性は十分にあったと思われるし、運不運は紙一重だ。

 この中にも思いがけず足止めを喰らった人もいるんだろうなぁと思いつつ、8時。出国。
 プライオリティレーンも自動化ゲートも、多客時は逆に空いていて威力を最大限に発揮する。速攻出国、速攻ラウンジへ。10分後には

 こんな事になっていた。SushiBarで「1セット」と言ったつもりが、標準1セットをわざわざ言う人がいないのか「2セット」と取られて二つ出てきた握り寿司。それにヱビスビールを合わせる所から本日の朝食となる。
 寿司のカウンタを後にちょっと席替え。引き続き少し食事。朝メニューの時間なので

 和定食からご飯味噌汁を抜いてもらう。酒のアテによさそうなもの、と言いつつ梅干しの扱いに困る。

 芋のお湯割りに入れてみたぞ。これじゃ居酒屋サクラだ。
 ラウンジが混んでくる。そろそろラウンジ替えを志す。出発はどうせサテライト側。妻が免税店を見たいと言うので、それに合わせて席を立ってみた。
 免税店を見てからサテライト側へ向かう。こちらにもJALのファーストクラスラウンジはあるが、どうせ混んでいる。ならば、と静かなラウンジ、カンタスラウンジに居を定める。

 ラウンジの大きな窓から見える成田空港。何時の間にか雨に濡れている。このお盆は何気に天候不順。台風も忍び寄っているし。台風10号。数日前までは13日に日本列島のどこかに接近なんて予報で、今日のフライトに大いに影響するのではと心配だった。想像以上のノロノロで影響は回避できたけど。

 サッポロ生ビール黒ラベルに代表される朝食メニューを頂き、出発までの時間をカンタスラウンジで寛ぐ。本来ならマレーシア航空指定ラウンジなのだが、今日のMH89便はA380での運航につき、本館側からの出発。普段に輪を掛けて空いている。
 成田の雨はあがり、日が射している。

 昨日出発できなかったディレイ便なのか、今朝のフライトなのか。香港のフラッグシップキャリア、キャセイパシフィック航空が出発を待っている。加油。 

 韓国のLCC、EastarJETがやって来る。っーか貴方みたいなLCCがこんな搭乗口貰えるの?と正直思ってしまった。

 JALB787が1機Taxingへ。成田午前10時に一斉に出発する鶴丸ジャンボは過去のものだが、この時間、JALの出発はまだまだ多い。

JL723 JA872J B787-9 NRT→KUL

 11時に席を立つ。搭乗口はサテライトでも果て、98番。動き出せば早いよね、と慰めつつ自分が飛行機を迎えに行くべく歩く。


 その果てに着くともう大行列が出来ている。搭乗機は723便。マレーシアはクアラルンプールゆき。
 優先搭乗で機内に進む。今日は事前の予約通りの座席。つまり、エコノミークラス。まぁ新間隔エコノミーだしね。スカイトラックスが認定した世界一のエコノミークラスだしね。快適でしょ。

 待っているのはJA872J。B787-9。ハチの巣のようなビジネスクラス。伝統的ビジネスクラス風のプレミアムエコノミーに続いて、

 2-4-2列に並ぶエコノミークラスに落ち着く。窓通路で2人掛け。足元の広い非常口座席は敢えて取らず、通常のシートに落ち着く。
 見た目満席になって11:18、全てのお客様にご搭乗頂きました、と放送があって、安全確認の後、11:22、Doorclose。途中揺れが予想されるとのこと。クアラルンプールまでの飛行時間は6時間半と告げられる。
 11:25、Pushbuck。

 近くにはイベリア航空マドリード行きも同じく動き出している。誘導路にはアシアナジャンボがやって来た。

 11:31、地上に手を振られてTaixing。誘導路をA滑走路へと向かう。第二ターミナルを離れるのは98番まで来ているので早い。早々に第一ターミナルが見えて、さらに進む。

 順調に進んで滑走路端へと。それでもここまで20分以上掛かった。成田はでかいし、混んでいる。
 ようやく順番が来る。11:56、Takeoff RWy16R。

 長距離便らしくゆっくりと上がって行く。青い空と白い雲。夏らしい空の中へ、少しずつ少しずつ、近づいて行く。

 九十九里浜を越えて太平洋へと進み、飛行機は更に高みへ。
 12:07、ベルト着用サイン消灯。既に太平洋上。

 窓は空と雲しか見えていない。ここから6時間。延々海の上となる。
 サービスが始まる。

 ベルト着用サインが消灯してから10分程でおしぼりが供される。回収されるとまた10分程で飲み物のサービスが始まる。

 ワゴンの中にウィスキー瓶が見えたので、ウィスキーをストレートで。それと別に水を貰う。おつまみが別に供される。
 12:45、15分後に揺れが予想される旨の案内が入る。その予告通り、揺れ始める。

 外を見ると視界が無くなっている。ベルト着用サインが点灯し、サービス中断の旨、お詫びが入る。
 揺れは次第に収まり、13:10、ベルト着用サイン消灯。サービス再開。まもなく食事となる。 


 8月にハノイへ飛んだばかりなので同じような食事が供される。二択あるメインは前回から変えて


 ネギ塩鶏の三色丼にする。他のメニューは変わらない。



 こんな感じ。

 デザートももちろん一緒。
 ちょっと変化球が

 味噌汁がコーヒーカップに注がれた事。
 食事を頂いた後、

 今回もダブルデザートとなる。ハーゲンダッツのご提供。まだカチコチなので少々待って、

 コーヒーと一緒に頂く。時刻は14時。案外とゆっくりとした食事になった。
 機内が暗くなると共に、窓のシェードも暗くされる。寝て行きなさい、と言うことだろうが、映画を見つつのフライト。2本見終わってふと場所が気になる。

 15時半。飛行機は台湾を後に南シナ海へと進んでいる。

 シェードを開けてみると低空を這う雲と青空。再び窓を暗くする。飛行機は南シナ海を南西へと進んでゆく筈である。

 17時前。南シナ海を順調に進み、インドシナ半島の鼻先までやって来た。このタイミングで機内が明るくなり始める。

 軽食が配られる。次いで飲み物。ワゴンでは無く、コーヒーの人や緑茶の人がポットとカップを持って巡回する体裁。自分はコーヒーを貰う。妻は三番目にやって来た茶色い液体を持った人から紅茶を貰った、つもりが「スープなんです、これ」という斜め上の飲み物を貰ってしまい、後程改めて紅茶を貰っていた。

 17:30。目的地のマレーシア、クアラルンプールが近づいて来る。17:40、機長さんから案内。15分後に降下を開始し、クアラルンプールには現地時間17:25の着陸を見込むとのこと。現地の天候はくもりで気温は33℃とのことだ。降下中、所々で揺れを予想しているとのこと。

 マレー半島東海岸が見えてくると18時。サービスが終了する旨の案内がある。Wifiも終了だそうだ。10分後にベルト着用サインが点灯するとのこと。
 時計を1時間戻し、マレーシア時間に合わせる。17:06、ベルト着用サイン点灯。高度を落とすとクアラルンプール郊外の街並みが広がるようになる。

 中心地近くをかすめて南へ向かうと徐々にプランテーションの連なりに代わって行く。その代わりに地上は近付く。

 空港へ続く高速道路、そして鉄道が見えて、空港へ。17:22、Landing、RWY14L。減速して誘導路へ。サテライトのターミナルへと向かってゆく。

 マレーシア航空のA380がスポットに見える。1時間先行している成田からの便だろうか。
 17:29、Spot in SP C34。

 L2のドア一つで降機となる。少々寒いぐらいの冷房に包まれるターミナル。入国手続きをすべく、本館側へと移動する。
 今日はクアラルンプールから先、国内線の乗り継ぎがある。クアラルンプールの空港は国内線乗継客専用の入国審査があってそちらに進む。2年前に訪れた時は、この乗継客専用の入国審査場が長蛇の列で大いに時間がかかった。その記憶があったのだが、今日は割と空いている。審査まで10分少々。保安検査を受けると国内線ターミナルとなる。思ったよりも時間が浮いた。

 時刻は18時。JL723の到着から30分で完了したことになる。この後のフライトは19:20の出発。ひとまずラウンジが使えるからそちらに進む。

 2年前は改装で仮設ラウンジだったマレーシア航空のゴールデンラウンジ。改装後に入るのは初めて。何が変わったか良く分からないが、とりあえず落ち着く。



 マレーシア航空の国内線が続く。B737-800で統一されているので面白味は無いけど、ワンワールド塗装がやって来る。
 マレーシア航空の国内線ラウンジ。アルコールは無いのだが、食事は充実している。

 ヌードルバーがあり、アッサムラクサを貰ってくる。国内線のラウンジでこれだけのものが出てくる。前々から知っていたが、経営危機にある航空会社とは思えない充実っぷり。

 禁酒のイスラム教を国教とするマレーシアなので、ラウンジに甘いものは充実している。

MH1162 9M-MLH B737-800 KUL→PEN

 この後はマレーシア航空でペナンに飛ぶ。搭乗券には18:20ゲートオープン、19:20に出発なので、30分前を目途に搭乗口へ向かう。


 30分程前にゲートが開いて、乗り継ぎらしい日本人客がたくさんいるゲート。何だけど、

 18:50現在、機材が到着していません。やっぱりやるか、マレーシア航空。
 もっとも、書か林がわらわら集まり始めているので、そろそろ到着する所だろう。しばらく待つ。18:56になって

 ようやく前便到着。10人以上、係員が寄ってきて荷物を降ろしたり、給油をしたり。なんだけど何人か絶対仕事のふりをして遊んでいる。マレーシア航空は相変わらずだなぁと思いつつ眺める。同じマレーシア人でもエアアジアは少数精鋭でサクサク仕事をするから、国民性の問題じゃなくて、会社の体質だと思うけどなぁ。
 19:30出発とのことだが、どうなるだろうと搭乗開始を待つ。
 19:15、搭乗開始。このフライト、JALともコードシェアをしていて、通しで購入も出来たのだけど、別切りしている。通すと片道運賃が2万円ぐらい跳ね上がったもので。

 その代り、ビジネスクラスを予約してみた。運賃は確か1万円を切ったぐらい。B737の前の方、2-2列で全部で16席あるビジネスクラスの1席に落ち着く。まもなく、

 ウェルカムドリンクが出てくる。ちゃんとガラスのグラスで。オレンジジュースとリンゴシューズの二択。イスラム圏のマレーシア航空。国内線と近距離国際線ではアルコールを提供していない。

 立派なおしぼりも出てきた。クアラルンプールからペナンまでの距離は東京-名古屋と変わらない位の短距離路線なんだけど、サービスは案外としっかりしている。

 結構な人数が乗り込んで来て、荷物の搭載量も多いが、案外と準備が早く進む。夕暮れが迫る19:32、Doorclose。19:34、Pushbuck。19:40、Taixing。

 すっかり暗くなったクアラルンプールの空港。誘導路を進んでゆくと滑走路端へ。19:45、Take off RWy14R。

 先程着陸してから2時間半。すっかり暗くなって街灯りが広がる中を旋回してゆく。

 辛うじて空に明るさが残る中を上昇。19:52、機内が明るくなる。ベルト着用サインは点灯しているが、乗務員が動きだす。ビジネスクラスとエコノミークラスの間、カーテンが閉じられる。
 16席中13席が埋まるビジネスクラス。ワゴンがやって来る。飲み物だけでは無く、軽食も出るそうだ。羽田-伊丹より短いフライトタイムで良くやるなぁと思いつつ、食事を出させる。


 この軽食、二択あって、チキンサンドと何か分からないマレー料理。食事が出てくる20:03、ベルト着用サインが消灯する。
 20:07には降下を開始する旨の案内が入る。マレー料理を早々に頂き、トレーを下げてもらう。すると20:11、ベルト着用サイン点灯。もう目的地、ペナン島が近づいている。
 機内が暗くなる。遠くに街灯り。高度を落としてるのが分かる。まもなく陸地に差し掛かると20:23、Landing、RWy04。減速して誘導路へ。20:30、Spot in SP B2。
 飛行機がゲートに着いた瞬間。客室乗務員がビジネスクラスとエコノミークラスの境にあるカーテンを再度閉じる。降機はビジネスクラス優先が徹底している。階級社会の英国領だった残滓かもなぁと思いつつ、優先的に降機させてもらう。

 折り返しの準備が進む飛行機をちらっと見てから荷物の受け取りに向かう。成田で預けた荷物。無事に届いている。まぁクアラルンプールでの積み込み時に自分たちのスーツケースが積まれたのは見ているので。
 制限エリアの外に出る。これからジョージタウンのホテルまで移動。まずはツーリストSIMの入手。5日間用が20リンギットで手に入る。両替もいつかはやらないといけないが、今日は手持ちのリンギットで乗り切る事にする。
 市内への移動はタクシーではなく、配車サービスのGrabを使う。

hub.grab.com

 空港からジョージタウンのホテルまでは22リンギットで車が捕まった。タクシーの半額以下だ。ドライバーと落ち合い、ジョージタウンまで30分少々。指定したホテルまで間違いなく連れて行って貰えるのはありがたい。
 21時半過ぎにホテルにチェックイン。決済は出来ているのだが、観光税が別に徴収される。1泊あたり10リンギット。これは予定外。現金じゃないとダメなんだそうで。手持ちで賄えたけど、ちょっとギリギリになる。明日は可及的速やかに両替しなくては。
 2年前に訪問した際に泊まったホテル。前と同じような部屋を宛がわれた。まずは荷物を解く。

 コンビニに行こうと出掛ける。ホテルの前のチュリア通り。最初に訪れた時は何の特徴もない通りだったと思うが、何時の間にか、カオサン化が進んでいる。外国人向けのバーやら何やら。カオサンとしか言いようがない。
 セブンイレブンでビールだけ買って部屋に戻る。このホテル、ルーフトップバーがある。1日につき1杯無料となるチケットを貰っているので、ひとまず行ってみた。


 まだ22時を過ぎたところなんだけど、日本時間では23時を過ぎている。白ワインを1杯頂いたけど、猛烈に眠くなる。さっさと部屋に引き揚げ。早めに就寝。
【サイトアップ アクセスカウンタ】
 サイトアップはお休み
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