2019-08-14

 大津を出発して3日目の朝。マレーシア、ペナン島の中心都市ジョージタウンに滞在している。目が覚めると外はまだ暗い。

 部屋の真ん前がモスク、という立地。窓が二重になっている。1つ窓を開けると朝の祈りの声が朗々と聞こえてくる。前に泊まった時は部屋の中まで容赦なく入って来たが、防音対策をしたらしい。
 京王線恥辱を進める間に朝になる。7時半になる頃、朝食を取りに出た。


 イスラム圏なので豚は無く、近隣のインドは牛がダメ。結局誰もが食べられる鳥をいかに食べるかという料理になる。

 このホテルの朝食。2年前にはセルフのヌードルバーがあったけど、それが消えている。少々楽しみにしていたので、残念。

 果物を頂き、コーヒーを貰って朝食を終えると8時を過ぎた所。もう少し部屋でゆっくりしておく。
 今日からしばらく、ペナンに滞在する。何度も来ているジョージタウン。数えてみたら2013年に初めて訪れてから今回が5回目らしい。通っている街であり、改めて観光に行きたい初見スポットも思いつかず、つまりこの先はノープラン。
 まずは両替必須なので両替商が開きそうな時間を見計らい、10時目指して街に出る。

 チュリア通りを少し歩くとインド人街に出る。この辺り、まとまった数の両替商が店を構えている。何軒かある中から、割とレートがよさそうな所で。

 1万円を両替すると389リンギットになる。1リンギット25.7円。
 もう少しインド人街をぶらぶらする。

 この時間、店が始まるところ。開店準備が完了するとと突然、大音量でインド音楽を流し始める。そこまで律儀に音楽を流さなくても、と異邦人的には思う。

 インド人街の外れに何故か中華系の店。胡麻油の銘店だそうだ。自分は知らなかったが、妻は下調べを通して胡麻油は知っていて、でもインド人街に店があるのは知らなかったそうで。
 先程両替をしたばかりなので、買い物には差し支えなく、何となく胡麻油をお買い上げ。
 さて、予定は無い。どうしようか。JETTYに近いので、そちらの方へとふらふらと。まもなく海岸近くの道路に出る。この辺り、海へ突き出る桟橋沿いに家が立ち並ぶエリアがある。それぞれ一族毎にあるようで、これを同姓橋という。前回は林さんちのJetty、林姓橋を歩いているのだが、今回は何となく周姓橋に脚を伸ばしてみた。
 基本的に同じなのだけど、周姓橋はより観光地化されている。それでも見学できるのは21時まで。それ以降は生活空間ですよ、と言う事になっている。


 海の上に寺院があったり、店があったり。観光客相手のお土産物屋もある。バイクに抜かれたり、観光客とすれ違ったりしながら、桟橋の突端を目指す。

 建物が尽きるとそこは当然ながら海のだいぶ先。船着き場があって、ここの本来の用途が桟橋である事を主張している。

 向かいには中国寺院が海沿いに建っているのがみえる。特に目的は無いが、何となくそちらまで歩いてみようかと思う。
 途中、

 観光客向けの店でドリアンシュークリームなるものを頂く。ドリアンのクリーム。肉々しさを感じる。
 周さんちのJettyをゆっくり根元まで戻って、先程見かけた中華寺院を目指してゆっくり歩く。途中、

 道端にビートルの墓場。でもナンバーが付いているから現役のビートルか。
 中華寺院は観光地では無いみたいで、ごくごく普通の住宅地を歩いて行き、それらしいところまで。海に突き出た寺院に到着。

 水上に浮かぶ人家が並ぶ向こうにコムタが見えている。海面を渡る風は涼しく、すっかり根っこが映えてしまう。しばらく、東屋の日陰で休憩。
 時々観光客が紛れ込むぐらいのゆっくりとした寺院でしばらく休憩。20分ぐらいしてから少し写真を撮ろうかと、動いてみる。

 大きな鉢に水が張られ、蓮の花が咲いている。趣のある寺院ではないが、良く整えられ気持ちよく過ごす事が出来る。

 海を挟んで対岸はバタワース。ペナン島との間を行き来する渡船の姿が何度か見える。
 さて。いつまでも中華寺院にぼけっとするのも難なので、ホテルの方を目指してちらちら戻る。

 チュリア通りにあるショップハウスは綺麗にリノベーションしているけど、ちょっと外れると特に手を加えられる事無く、使われているんだか、使われていないんだか、みたいな。この雰囲気は好ましい。

 少し歩くと小ぎれいなショップハウスが目立つようになる。ガイドブックにアルメニア通りとして紹介されている、お洒落エリア。

 そのうちに一軒に妻が吸い込まれてゆく。先を急ぐ旅ではないので、しばらく待つ。その待つ間、

 軒先の猫と過ごす。ジョージタウンの街、割と猫の姿を見かけたが、みんな痩せ猫。
買い物を終えた妻と一緒にホテルの方へ。もうお昼時。今日はチュリア通りの手前。シントラ通りの粥の店に入る。





 二人で粥を一つずつ。それに茹で鶏を1つ頼みシェアする。飲み物も頼んだ。

 中国茶の冷たいやつを貰う。1リンギット。氷がガンガンに入っている奴。無理して動いているつもりはないが、午前中歩き回った体にはありがたい。

 粥が早々にやって来た。8リンギット。ご飯粒がドロドロになるまで煮込まれた中華粥を美味しく頂く。

 茹で鶏は7.5リンギット。絶妙な火加減で滑らかプリプリ。自分では絶対に出来ないやつだ。
 一旦ホテルに戻る。既に掃除は終わっている。日の高い一番暑い時間は部屋に引きこもる。
 15時を過ぎて出掛けようとする。部屋を出て、ホテルを出ようとすると、

 大雨が降っていた。スコール、と言いたくなる天気。どうせ長々とは続かないだろうと、部屋には戻らず、ロビーで小降りになるのを待つ。15分ぐらいだったか。傘を差さずに歩けるようになったので出掛ける。
 ジョージタウンの無料バス、CATに乗るべく近くのバス停まで。バスが来るまでの15分を歩きに費やせばコムタまで行けたかも知れないけど、まぁ良い。
 地元の人で混むバスに乗って数分。コムタまで行く。午後、といってももう16時だが、しばらく妻の買い物に付き合う。

 コムタの隣、ショッピングセンターに入る。妻主導で付いて回る時間帯。その途中、

 サーティーワンアイスクリームがある。マレーシア独立62周年という不思議な周年イベント。まぁ31の倍数か。

 実際のアイスにはマレーシア国旗はついていなかったけど。
 もう少し買い物。コムタの近くにあるみんな大好きGAMAにゆく。

 ジョージタウンに来るたびに訪れるスーパーマーケット。今日は下見程度に少し見て、軽く買い物。軽くのつもりがバラマキ菓子を買ってしまい、結構な荷物になる。
 荷物が大きくなったので一旦ホテルに戻る。再びのCAT。ジョージタウンの無料バス、CATは系統が増えたみたいで、CAT5、とかCAT7とか、コムタのバスターミナルでも見かける。全体像が良く分からないので使えるのか使えないのか定かじゃなかったけど。
 従来からあるジョージタウン中心部の巡回CAT、CAT1というらしいが、に乗ってホテルのあるチュリア通りの方へ戻る。チュリア通りのすぐそばにはバス停がないのでちょっと通り過ぎて下車。ホテルの戻る途中、

 酒屋さんに寄り道。この店、なぜか市中よりも格安でビールを売っている。コンビニだと10リンギットはする350ml缶のビールが銘柄によっては半額以下。タイガーのようなマレーシアでメジャーな銘柄よりも、どこかから流れてきたマイナーな銘柄の方が安い事が多い。密輸品?とも思うけど、よくわからないし、堂々と売っている。そして、店先で呑む外国人の多いこと。ほぼ角打ち状態。
 オーストラリアのビールを2本9リンギットで買い求め、ホテルに戻る。そろそろ夕暮れ時。
 夕食はホーカーに行くことにした。一番最初にジョージタウンに来た時に何気なく入ったホーカーが今の所はベストホーカーinジョージタウン。そちらに脚を伸ばす。
 行き先は先程行ったGAMAの近く。改めて出掛ける。CATに乗っても良いのだけど、涼しくなったし、少し歩いた。ところが、行くつもりだったホーカー。今日は営業していない。後で調べると定休日だったみたい。定休日がある事すら、知らなかった。仕方ないので別のホーカーに向かう。

 このホーカーは初めての利用だ。

 ホーカーはワンドリンク制。ビールを1本出してもらった所で周りを囲む屋台を見て回る。適当に食べたい物を注文してしばらく待つと、

 プラウンミー。海老焼きそば、とでもいえばいいのか。海老に不味いものなし。美味しく頂ける。

 定番のサテ。牛と鶏を5本ずつ貰った。

 麻婆茄子的な炒め物を貰う。

 最後は雲吞を。こうしてみるとだいぶ中華寄り。
 ここまでで打ち止めにする。帰りはすっかり暗くなった道を歩いて。もう少し寄り道、とも思ったけど、だいぶ疲れた。大人しくホテルに戻る。自室で先程買い求めた格安ビールを飲んで、就寝。
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