2004-07-10

 本文は3年前に書いていたものを2007年5月の三沢再訪に辺り、掘り起こして掲載するものです。

 当時撮影した写真も合わせて掲載しますが、文章を綴った当時は、写真を合わせて公開するという事がアタマにありませんでしたので、その辺り、ちょっと、チグハグな部分が出てくるかもしれません。

 再訪時の恥辱もあわせてご覧頂けますと、より一層お楽しみいただけるかもしれません。

 http://d.hatena.ne.jp/podaka/20070526

 今日は飛行機の日。っーかこれから4週連続なんだけどね。
 羽田へは早い目にゆく、っーよりも早く出る。そもそも1時間以上前に着く訳だから「目」ではない。羽田6:20。空港はまだまだ閑散としていて楽に中へ入れる。中に入った方が写真撮りやすいし。1時間ほどで離陸シーンを何機か撮る。考えて見ると*ist-D飛行機撮影初投入だね。B737でも大きく撮れる。嬉しい。
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 注記:選んでいる事は確かですが、懐かしい景色です。

 三沢ゆき、MD-81だしやっぱりバス連絡。バス乗り場へ急ぐ。ちょろっと見えた保安検査場、黒山の人だかりだった。早く入っておいて良かった。
 三沢は91番搭乗口から。バスは1台。ぎゅうぎゅうにならない程度の乗車。新幹線の影響かなぁ、こんなものか。バスは空港をウロウロしてC滑走路の端にあるJASエリアへ、A300にMD-90にMD-81、おやハーレ塗装がいるじゃん、ビックリ。しかもバスはその機材の横に到着。JA8552、見間違う事無いハーレクインエア仕様機。これほんとに三沢に行くの?
 取り敢えず乗る。バス1台分の乗客だから閑散とした感じ。するとアナウンス、手荷物検査混雑につき多数のお客様が……。なるほどねぇ。
 折角なのでアテンダントさんに聞いて見る。
「この機材、福岡で良く見る機材ですよねぇ〜」
「ハーレクインの機材ですが稀にこちらにも参ります。わたくしも久々に乗務致します……」
 その稀にあたるのかぁ。なんか運がいいのかなぁ。 遅れていたバスが到着して、それなりのお客さんで埋まる。ざっと7割って感じに見えるけど、後ろの乗り具合が分からないからなんとも。
 時計が分からないので良く分からないけどだいぶ遅れてプッシュバック開始。ここからだとC滑走路。予測するまでも無い。かなり鋭い加速ですっと上がってゆく。さきほどまでいたスポットが見える。704の数字が見える。spot704かぁ。機材はアクアラインを横に見て木更津へ、そして北へと向かう。
 だいぶ霞んだ感じで時折地上が分かる程度。ナビゲーションマップのないMD-81だからどこを飛んでいる物やらさっぱり。霞んで見える地上は恐らくゴルフ場だ。栃木か茨城か、分からないけれど。北に行くほど天気が悪くなる予報。操縦席からの案内が入るけど良く聞き取れない。高度や対地速度はどのぐらいだったのだろう。三沢地方霧のため、着陸できない場合は青森か羽田へとのアナウンスは良く分かった。しかし、三沢がダメな時は青森はもっとだめなんじゃないかなぁ。
 福島まで来てまだ地上が見える。そして山の上に小さな湖、蔵王のお釜だ。山腹にはスキーのリフト。山形上空だね。これは不思議ときれいに見えた。このあと雲が広がって地上は見えなくなってしまったけれど、覚悟していた以上に地上が見えて良かった。
 地上へと降り始める。シートベルト着用サインが点灯し、雲の中へ突っ込んで多少揺れる。地上が間近に見えるようになった。青々とした田んぼ、光を遮る雲、東北の梅雨だなぁ、空気が九州と全く違う。ヤマセの世界だ。淋代という地名がふと浮かぶ。
 三沢へと着陸。RWy10。なんか軍事基地に迷い込んだような感じ。灰色に塗られたDC10らしき機材が過ぎる。P3Cもいる。あくまで三沢基地なんだなぁ。滑走路の端っこまでゆき、くっと右に折れる。たいそうな貧弱なターミナルが見える。これが旅客ターミナルらしい。線路みたいなものを渡ったのでビックリする。無論線路が飛行場内まで引かれている訳はなく、これは旅客ターミナルと軍用エリアを仕切る為のゲート用のレールだった。
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 三沢到着。1本のブリッジから到着ロビーへ。とりあえず到着した時の機材を撮ろうと展望デッキへ。有料で\100。異国に迷い込んだようなハーレのMD-81を撮影する。本当は離陸シーンまで撮りたいけれど、離陸まで付き合っていると移動できなくなるので適当に切り上げ。
 このあと滑走路を挟んで向かい側にある航空博物館へ行く。バスがある事は下調べしてきたけど、発車時刻は9:39。それを逃すと12時近くまでない。下調べが合っている事とバス停の場所を確認し、10分ほどの間がある事を確認してターミナル脇に回り込んで見る。柵越しにハーレの機材。短い玉だとどうしても柵が写りこむなぁ。
 バスの来る時間になったのでバス停に戻る、けどバスが来ない。三沢の渋滞なんてたかが知れているだろうに。すぐ来ると思ったけど6分ほど遅れて9:45過ぎに現れる。乗るときにきっぷを購入。1日乗り放題で\500。お金を払うときっぷを取り出して日付印を入れるなんて作業だから時間が掛かる。今日は空港から乗る人自分一人だから言いけど、団体で乗ってきたときとかどうするのだろう。素朴な疑問だ。こんな調子だから遅れは更にひろがる。ようやく動き出す、道は空いているしまっすぐだから飛ばす飛ばす。5分ぐらいで博物館に着いた。
 博物館は意外と込んでいる。どこかの幼稚園だか保育園の遠足が来ているようだ。親御さんの付き添いも加わって大変な賑わいである。それに米軍の人だろうか外国人の親子連れも目立つ。
 取り敢えず三沢まで乗ってきたハーレの離陸を撮りたい。けどターミナルや滑走路がかなり遠い。幸いRWy10だからこちらに向かって飛びあがるはずだけど。遠くをゆっくりJA8552がタキシングして行くのが見える。待つ事しばし、ほんとうに長く感じたけど、うんと上昇してゆくJA8552を捕捉。逆光ぎみで絵的にはどうかなって感じだけど450mm相当の画角一杯にMD-81が広がった。
 このあたり、大空ひろばと称していて日米の退役した軍用機が見学手切るようなっている。博物館を早くみたいけど、こちらも見ておきたいので写真を撮ってたすぐそばにいたP-3の中に入る。でかい。何がデカイってイスが。観測員用だと思うけどボックス席が並ぶ。583系のボックスを更に大きくしたようなイスだ。操縦席に座ってみる。足もとのペダルが遠い。さすがにメリケン人、大柄なんだねぇ。
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 博物館に入る。\500。1度きっぷを買えば1日出入り出来るそうだ。館内は先ほど見かけた幼稚園児で賑わっている。まずは最大のお目当てへゆく。
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 JA8776、退役したYS-11「しれとこ」である。飴色の灯りに照らされて、白く浮かび上がる機体の艶やかな事。そしてガラス越しに浮かび上がるコクピットの凛々しさ。まず外観を撮影。手を伸ばすと機体に触れる事が出来る。リベットを撫でて見る。前に呼んだ本でボーイングの技術者が「Good workmanship」と誉めていたというカシメを目の当たりにする。そして内部へ。本当に現役のまま博物館に来ているのね。コクピットこそロープが貼られ入れない物の(下手に立入を許して壊されるよりはいいと思う、とりあえず眺める事はできるんだし)
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 あのシート、まん前のポスター。
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 後へ進むとギャレーにお手洗い、貨物室まで眺める事が出来る。ここまじまじと見るの初めてだわな。ジャンプシートに腰掛けて見る。アテンダントさんの視線はこんな感じかぁ。出口は後ろの非常口。
 2階のデッキから改めて眺める。目の前に尾翼。JACのロゴ。良く見ると紺の部分の塗装にムラがある。あくまで現役のままここに来たのだね。
 他にも多くの航空機が展示されているけど、それより興味を引いたのが体験型のアトラクション。風洞の中に入って秒速20m/sの風が吹く中で揚力を体験したり、セスナ機のシュミレータで操縦桿を握ったり。ヘリコプタの補助翼が主翼の反力消しとして重要な役目を果たしている事とその操作が非常に難しい事は体験しないと分からない。
 早い目に昼食を済ませる。エビスビールと牛丼、どちらも\500。なんか地元のおばちゃんが6人も居るけどそんなに必要なのかしらん。博物館も説明員がずいぶんたくさん居るし、休みの日だからかもしれないけど、貴重な就業先になっているのかしらねぇ。昼食後、もう少し眺める。折角なので展望デッキにも出て見る。米軍側は目隠しされて見えない様になっている。まぁ仕方ないのかね。ライブラリなんてのもあるので行って見た。こちらは閑散。飛行機関係を中心になぜか鉄道関係の書籍も並んでいる。
 正直もう少し時間が欲しかった。また来たいと思う。今度は出来れば平日に。12:45のバスで空港に戻る。
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 再度100円払って展望デッキに出て写真を撮っていると耳を疑う放送。「千歳ゆきは千歳空港天候不良のため機材が到着しておりません。遅れる見込みです。」おいおい。状況を聞きに搭乗窓口へ。あくまで和やかに係員と。
「すみません、千歳ゆき乗るんですけど、状況を教えていただけませんか」
「千歳空港が霧でして、まだ出発しておりません。申し訳御座いません」
「千歳ってたまにありますよねぇ(笑)」
笑いが重要です。あくまで明るく話していかないとね。しかし13時でまだ出発していないのかぁ、これは危機的だなぁ。
「欠航ですか?」
「ただいま千歳で搭乗しているところですので、1時間ぐらい遅れる見こみです」
 1時間かぁ、丘珠発、だめだなぁ。またお客様都合以外の払い戻しかなぁ
「実は、チケットレスで、17:25丘珠発の釧路ゆきを取っているのですが」
「丘珠ですか、少々お待ち下さい」
 係員さん、いったん引っ込む。待つ事しばし。
丘珠空港は定時運航だそうです」
「霧は千歳だけですか、割とありますね、そんな事。でこの場合はチケットはどうなるんでしょうか」
「翌朝の便でしたら空席がございます。ここでも取扱出来ますがいかが致しましょうか」
「翌朝だと都合がわるいんで、もしそうなるなら払い戻しにしたいのですが、千歳着いてから判断したいと思います」
 っー事でいったん引き下がる。
 伊丹からやってきたMD-87が羽田へ向かう。ターミナルと滑走路を仕切るゲートが開く。その向こう、基地の関係者かな、悠々とマラソンなんかしていたりする。MD-87が出て行くと早速ゲートが閉まった。ゲートの先、こんどは旧型ビートルが走り去って行く。MD-87が上空を飛び去って行く。
 千歳ゆきの出発見こみが40分遅れで14:30と案内される。40分遅れだと千歳-丘珠2時間か、微妙と言うか、可能性ありと言うか。これは行けるかもしれない。しかしダメだった時はややこしいな。やっぱりここで発見してもらう方が都合がいいな。もう1回カウンタへ、今度は別の係員。1から説明かぁ。
「千歳から乗り継ぎで丘珠17:25に乗るのですが、そのチケットをここで発券して貰えないでしょうか」
「千歳と丘珠ってどのぐらい時間が掛かるのですか」
「千歳と札幌がJRで40分ぐらい、待ち時間を入れて最悪1時間に札幌から丘珠
までがバスで30分だから2時間見ておけば行けると思うのですが、何かあったときにチケットがあった方が話しが早いので」
「そうですね、只今発券致します。千歳への便、通路側になりますが一番前が空いております、いかが致しましょうか」
「変えていただけると助かります」
その間になにやらメモもしていたから乗り継ぎ情報を入れてくれたのかもしれない。とにもかくも、あとは機材が来るのを待つだけと言う事で搭乗口に向かう。
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 ようやくゲートが開くのが見える、やって来た来たMD-90。JA006D。確か一番新しいMD-90じゃないかなぁ。乗客が降りてきて整備開始。搭乗予定時刻は14:25と案内が入った。たいてい予定よりも遅れるからなぁ。搭乗開始よりも先に優先登場になりそうな子ども連れが改札の中へ。でも足止めを食らっている。14:25ちょい前、搭乗が始まる。予定通りだねぇ。えらい。アテンダントさんが搭乗口でキャンディーを配っている。
 手間取ることなくプッシュバックが始まった。ゲートを出て滑走路の端へとタキシング。結構なスピード、滑走路へ出て一気に加速。空へと舞いあがった。上昇中の小川原湖付近で消灯。機体はぐるりと向きを変え、野辺地付近から下北半島ぞいに北上をはじめた。高度は5,200m、時速750km/hで安定飛行に入る。東北と北海道はやっぱり近いねぇ、大間の辺りで海に出たと思ったらもう苫小牧だよ。正確に言うと鵡川の辺りで北海道へと侵入。どうやら北側からのアプローチになるようで大きく回りこんでゆく。
 千歳の19番搭乗口に到着したのが15:20過ぎ。2時間ほど乗り継ぎ時間があるのでなんとかなりそうな気がする。前回福岡20分乗り継ぎの時みたいにお姉さんのお出迎えは無し。つまりgo!という事だ。
 JRの駅まで降りる。札幌方面、小樽ゆきの快速は15:34発。札幌到着は16:10だそうな、まず問題無いはずだ。快速列車、案外と空いている。到着便の少ない時間なのかなぁ。先頭車の一人がけ席に悠々と座る。千歳まで来てしまえば空港連絡と言うよりも単なる快速列車でごく普通のお客さんが乗り降りして行く典型的な郊外列車。雲が垂れ込め、雨がポツリポツリと降る北海道の7月とは思えないような空の下、順調に掛けて行った快速列車はまもなく札幌へとつく。
 向かい側のホームにカシオペアが居る。確か上野口でまともに見た記憶がないなぁ、まもなく発車なので乗客は既に乗りこんでいる様子。改札を出て、さて丘珠ゆきのリムジンはと思い観光案内所で聞いて見ると駅のまん前、全日空の営業所から出ると言う。全日空の営業所前に千歳ゆき、丘珠ゆきのバス停がある。でもバスはもう無かった。15:55が最終だって。いくらなんでも1時間30分も前に出るとは。
 仕方ないので地下鉄で近くまで行く事にする。確か、豊栄線だったかな、栄町まで行けば丘珠は近かったように記憶している。豊栄線のさっぽろ駅までちょい歩く。券売機の回り、人だかり。動やらドームで試合があるみたい。自分は逆方向。記憶に間違いがない事を駅員に確かめてから地下鉄に乗る。
 終点まで来て地上へ。丘珠へはバスもあるようだし、歩いても1kmちょっとらしいから歩けない事は無いと思うけど、荷物も重いし、バスの時間はわからないし安直ながらタクシーに乗る。 走る事数分、まず自衛隊の丘珠駐屯地がひろがり、その次に旅客ターミナルとなる。こぎれいだけど小さなターミナルだ。時刻は16:50。千歳に着いてから1時間半が経過している。
 丘珠からのSAAB便は座席事前予約が出来ないので搭乗手続の時に初めて座席が判明する。
「窓側がよろしいでしょうか」
「はい」
「翼の上ですが、7Cでよろしいでしょうか」
「お願いします」
 取り敢えず窓側確定。Cってどんな席だっけ? 1-2だったか2-1だったか。
 展望デッキに出る。エアーニッポンのDHC-8-300だったかな、が搭乗中。ANAトリトンブルーじゃなくてハマナスか何かをあしらった、大島にでも党で行きそうな塗装なのでちょっと違和感がある。HACの機材はまだいない。滑走路はだいぶ遠い。丘珠って思った以上に大きい空港だ。そhして霧で霞んでいる。
 ANN機の扉が閉まり、プロペラを一つづつ廻し始める頃、滑走路に降り立つ機影が見えた。SAAB340だね。HACの。
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 滑走路から駐機場に向かうときに初めてしっかりと機影が分かるようになる。ぐるりと回りこんで。ANN機の左隣りに到着。入れ替わりDHC-8-300が滑走路へと消えていった。
 そろそろ荷物検査へ向かう。乗客は大分揃っている様で狭い待合室がみため一杯。数えて見ると25人ぐらいかなぁ。
 搭乗が始まる。チケット、係員に手渡すと、係員が手でちぎって半券を渡してくれる。ANAはゲートを使うけどHACはまだまだ丘珠の間借り人ってところなのかなぁ。与論ですら自動改札だったのに。
 搭乗。C席は1-2の2側だった。荷棚は2側にしかないのね。既に人の荷物でいっぱいだったりするので、仕方が無く膝の上にカメラバックを載せる。Q400でも同じ事したな、確か。プロペラ機は基本的にカメラバックだめか。機内は暗く、暑い。非常灯だけがついているような感じ。プロペラが廻り始めるまで電源容量が足りないからなんだろうなぁ、しかしさすがに蒸し暑い。
 アテンダントさんが見まわりに来て荷物を空席に預けてくれると言う。荷物だけ6Aへ。自分が6Aに行きたいところだけどバランスウェイトがと言われそうなので我慢、我慢。
 霧の中を滑走路へと向かう。RWyは良く分からないけど北から南へ。滑走路のライトが美しい。うんと気合と居れた感じで飛び立つ。まぁそこそこ煩く、また振動もする。心地よい、のレベルかもしれないけど。まもなく街は雲に隠されてしばらく真っ白な中を飛んだ後に夕空が広がった。立体感のある雲に輝く翼、夕刻の赤味を帯びた光に照らされる雲海を写真に納めたくなったけど考えて見るとカメラは6Aに行ってしまったのだった。仕方ないので目に焼き付ける。
 シートポケットに団扇が入っている。前のお客さんが入れて忘れたのかと思ったけど隣の座席にも入っている様だ。取り出してみてみるとSAAB340の姿と[道民の翼]北海道エアシステム の文字。そうか、離陸前の空調が入らない時間帯のための団扇かぁ。今更だけど。もう一つ、シートポケットにはスカイワードの他に「flyHAC」という冊子。HACオリジナルの機内誌だ。結構気合入っているのね、HAC。
 なんだかんだ言って釧路までは僅か45分。まもなく機体は高度を下げて雲の中に再び突っ込み、雲の下の暗く沈んだ原野が見えてまもなく着陸。着陸の瞬間、すっと横に滑ったような感触があったのは小型機ならでは、なのかなぁ。霧の釧路空港に無事、着陸。定時よりきもち早かったみたい。
 荷物の事があるので最後に降りる。降りる時にアテンダントさんにお礼とハガキクレクレのお願い。あるかなぁと半分疑問にも思っていたけど、サイトにも描かれていたSAAB340をあしらった絵葉書、それにペーパークラフトを頂く。
 サーブ便に接続して市内ゆきのバスがあるけど、せっかくだから折り返し便の離陸を見ておきたい。展望デッキに出る。有料で\100。外に出るとさすがに寒い、もってきた薄手のセーターを着込む。
 結構霧が深くて滑走路までははっきりしない様子。サーブが飛びだつまでの20分を寒さに震えながら展望デッキで過す。サーブが飛び立ってまもなく今度は羽田からのA300-600Rが到着。これにあわせてリムジンが出るはずなのでバス停へと向かう。
 A300だと300名弱の乗客が乗っている筈だけどリムジンは1台がさらりと埋まる程度だった。市内まではだいぶ遠いらしく所要50分との案内。空港までの主要道路とは思えないような道をしばらく走ると今度はいかにも北海道的なまっすぐと続く道へでた。
 そろそろ人家が立て込んできて大楽毛という案内がはいりおおよその場所が掴める。ここまで20分ほど。市内へと向けて走り、時折下車客があり、以前釧路に泊まったときにネットカフェ探して歩いてきた辺りまでくるとまもなく釧路駅前。さらにバスに乗り、MOOで下車する。
 今日はこれから釧路23:00のまりもに乗る。今20時ちょっと前、三時間あるけど、この間にジンギスカンを食べたい。なんか最近羊を食べてないなぁと思ったら無性に食べたくなった。一人焼肉???って噂は重々承知だけど、首都圏じゃ羊食えないし。
 最初にジンギスカンありき、だったら札幌泊にしてたんだろうけど、釧路に決めてからジンギスカンを食べたくなったのでどかなとも思った。でも調べて見るときちんと店がある。季節外れなのか店はあんまり客がいなかった。一人焼肉もあんまり気にならない。
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 ビールに羊に野菜が運ばれてくる。正直一人では持て余す量。羊を焼く。たれに浸け込んでいないラム肉なのでなんかジンギスカンらしく感じられない。でも美味しい。結局ビール5杯、羊2皿に野菜一皿。これで\3,000は安いと思う、原価割れはしていないと思うけど。
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 幣舞橋を眺め駅へと戻る。駅まで戻って忘れ物に気付いて取りに戻る。再び駅へ向かう。結局22時半ちかくじゃん。時間潰れたな。釧路は何時の間にやら自動改札になっているので、改札中になってないけど入っちゃう。ホームで待つ事しばし、まりも入線。
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 寝台車2両を含む5両。自由席は1両だけだけど自由席より指定席のほうが人が多かった。まぁたかが知れているけど。
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 発車までに自由席は2〜3人乗ったようだ。発車するまでは覚えていたけどビール飲んでいるうちに寝てしまった。