日曜日の朝。札幌駅近くのホテルで迎えた。時刻は5時過ぎ。昨日はほぼ一日出歩いて潰えたように寝た。ひとまずシャワーぐらいは浴びておく。
今日でチェックアウト。昨日ほどではないが、朝はそれなりに早い。荷物を作り、仕舞い切れない昨日からの持ち歩き品で朝食にする。
【今日の駅弁】かきべん ¥980 株式会社釧祥館
昨日、おおぞらの中で食べるつもりで買った駅弁が朝食となる。
そんな訳で昨日来の牡蠣さん大量虐殺となる。空腹では無い中でそれなりに美味しくは頂けたのだが、気になるのは釧路駅構内営業釧祥館の所在地。
www.kushiro.ekiben.ne.jp
旭川なのである。かきべんの製造元も旭川駅立売商会、となっている。
www.ekiben.ne.jp
事実上、旭川の会社が釧路と稚内の駅弁も営業している、って形、何でしょうねぇ。
改めて身支度。6時半前にホテルを出る。駅に向かうのだが、昨日の札幌駅じゃなくて今日はさっぽろ駅。つまり、地下鉄のさっぽろ駅。地下鉄からバスに乗り継いで、
向かった先は札幌市内丘珠空港。時刻は7:10過ぎ。始発の函館ゆき。7:45に出発する便に搭乗する。
今日は荷物があるので検査を受けて預けるのだが、カウンタが混んでいる。正確に言うと先客が妙に時間がかかって順番が回ってこない。3つある受付が全部そんな調子なのである。
待ち時間。
ハロウィンのディスプレーを見ても時間がつぶれない。写真の数枚でも撮りたいところだが、時間が取れるんだろうか。
これで20分前になったら笑えるところだが、ようやく順番がやって来る。荷物を預けて乗り継ぎ先まで通しで預かってもらう。今回は単純乗り継ぎなので搭乗券ではなくICカードで乗っとく。
思いがけず手続きに時間を取ってしまった。展望デッキまで足を延ばす時間はないので出発階の窓から
これからの搭乗機を眺める。JA02HC。昨日、函館から4レグ乗った機材である。
JL2741 JA02HC SAAB340B-WT OKD→HKD
そんな訳で7:45に丘珠を出て函館まで飛ぶ。待合室にいる乗客は15人ぐらいだろうか。
7:30を過ぎて搭乗開始となる。スポットに出ると
青空に良く映える白い機材。昨日もお付き合いしたJA02HCに今日は少しだけお世話になる。
搭乗。後方の2人掛け、窓側席に座る。7:34、Doorclose。プロペラが一つ廻り、もう一つ廻る。
電源車が離れてゆき、7:40、Taixing。誘導路を進んですぐに滑走路端。7:43、Take off RWy32。
札幌市街地の北側を上昇してゆく。札沼線の線路を見て札幌郊外、
蛇行する川が見えて機体は左に旋回する。再び札幌市街地が見えてくる。
西側に山際だろうか、そんな辺りを飛んでいると7:49、ベルト着用サイン消灯。高度4,900m、対地速度400km/hで飛行中、函館着陸は8:15頃だそうだ。
札幌市街地を離れて南西へと飛んで行く。今日は雲も少なく、地上が良く見える。心地よいフライトになる。キャンディーの配布が始まる。機内販売を買い求める人もいて、サービスは少々慌ただしい。
少し赤くなり始めた山々を見て飛行機は進む。7:55、あと5分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が入る。
左手に洞爺湖が見えてきて、
次に室蘭が見える。昨日の特急北斗と順番が逆に見えるが、そういうことになる。8:00、ベルト着用サイン点灯。飛行機は噴火湾へと進んでゆく。ショートカットそのもので間もなく海を渡り
駒ヶ岳が見えてくると渡島半島。一気に函館が近づいた。
飛行機は函館めがけて真っすぐ進んでゆく。滑走路の向きからしたら、左か右に旋回する筈なんだけどなぁと思ってみていると、そのまま進んで
函館空港の真上を横切る。津軽海峡に出てようやく左へ旋回。
津軽海峡の上空は案外と曇り空。機内が薄暗くなる。もう一度左に旋回。
さらに左に旋回して函館空港への最終コースに乗る。8:12、Landing、RWy30。
先程の青空が嘘みたいにくらい函館空港に。8:15、Spot in SP3。
降機。傘が用意されていたが、降りる瞬間には雨がやんでいる。
先程まで降っていたような濡れた駐機場を歩いてターミナルに向かう。
JA02HCの今日はまだまだこれからだけど、自分が乗るのはこの1回だけ。制限エリアの外に出る。
到着便の案内。この中の3便がJA02HC担当便。
一度搭乗窓口に赴く。この後のフライト、クラスJにアップグレードしてもらってから展望デッキに向かう。
羽田からAIRDOが到着する。JA11ANというレジでお里が知れる。
晴れ間が戻って来た函館空港。JA02HCが札幌市内丘珠への出発準備を整える。間もなく搭乗開始。
お客さんの搭乗が始まる。丘珠から着いたばかりで戻る人もいるようだ。
ウィスキーハッチから書類が操縦席へ。出発準備整い
タラップが仕舞われてドアが閉まる。プロペラが右、左の順に廻り始める。
プロップサウンドも爽やかに、JA02HCが動き出す。
一旦東側へと向かった後で
滑走路を離れ、函館の空へ、その先の北の大地へ飛び立ってゆく。
さて、今日は多少時間がある。その間に市内に出る。7月にも訪れたばかりの函館だが、今日は五稜郭駅に行きたい。五稜郭では無く、五稜郭駅。先日乗ったばかりの道南いさりび鉄道に、鉄印だけでも貰いに行きたい。
先程、AIRDOの羽田便を受けるバスは出た後、路線バスも中途半端な時間。9:25に函館駅方面のリムジンバスがあって、それに乗れば9:53の普通列車には乗れそうなので、そちらを待つ。
帝産バスがやって来る。乗客は少ない。というのもこのバスが受けるはずの羽田便が10分程遅れているらしい。接続がタイトなんだけどなぁ、と思いつつ、ジタバタしてもどうしようもない。
結局バスは10分弱遅れて函館駅へ。駅に着くと9:52。乗りたかった列車にギリギリ間に合わない。
次の列車、特急である。五稜郭には停まるけど、3㎞ちょっとで特急に乗るのもどうかとも思う。どうしたものかと思ったが、
自由席特急料金は320円。タクシーにのるより余程安かった。結局
昨日乗ったキハ281系が使われる北斗7号に乗る。今日は5両編成。昨日より1両短い。昨日は修学旅行生の利用で1両増結していたのかも知れない。
自由席車に乗ったが、わずか1駅、5分で到着するからあっという間。こんな短い距離で特急料金を払ったのは初めてだ。
この先、札幌市内札幌駅まで向かう特急北斗7号を見送り改札口に向かう。まさか函館駅から特急で来る客がいるとは思っていないらしく、改札口は閉まっていた。切符を見せて外に出して貰う。
五稜郭駅。JRと共に道南いさりび鉄道のマークもある。待合室には道南いさりび鉄道の売店もあり、捨て切符を買って鉄印を貰う。戻りは函館駅へ。改めてJRの切符も買い求め構内に戻る。
青函トンネル区間専用の貨物機、EH800-8号機が姿を見せている。貨物の動脈は健在。
北海道新幹線への連絡列車が函館からやって来る。これを待っても良かったのだが、ほぼ同じタイミングで
新函館北斗から函館に向かう列車もやって来る。結局この折り返しは成立せず、次の函館行きはどちらにせよ特急になる。
バタバタしたが函館まで戻る。時刻は10時半になっている。
道南いさりび鉄道のキハ40を見て改札の外へ。今度は函館駅から少々歩いてスーパーマーケットへ。自宅に買って帰りたいものを少々探す。普通なら朝市に行って土産物なんだろうけど、欲しいものはちくわパンだの、道産の味噌だの、日用品ばかり。観光客向けの朝市に行っても仕方ないのである。
買い物を済ませると少々早いけど昼食。函館駅前に戻る。今度こそ朝市、では無く函館市電の電停、その近くにあるビルの地下、
根室花まる。っーか函館にあったのか。こちらのお世話になる。函館で上がる魚介の方が新鮮で良いに決まっているのだが、朝市の呼び込みが苦手で嫌いなのだ。函館にとっては屈辱かも知れないけど。
開店と同時に入店する。まずは
サッポロクラシックを頂きつつ、少し寿司をつまむ。根室復港フェア、と言う事で道東の珍しいネタが提供されている。根室から直送、といっても根室-函館は東京-大阪よりも圧倒的に遠いけど。
にしん
黒かれい
そい。
花咲ガニ。
こまい子。
特筆は氷下魚の卵、こまい子だろうか。実にきめ細かな魚卵で、とびっこの比じゃない。こんな食感初めてだ。
最後に軽く三平汁、と思ったら想像以上にしっかり身が入っている汁だった。最後、少々慌てる事になる。
駅前のバス停に戻る。
この色合いを見ると石山駅前に戻った気分になるが、ここは函館駅前。実際の石山駅前ははるか遠い。
バスに揺られて20分程。正午を少々過ぎた頃に空港に戻る。
伊丹ゆきの出発時間にはそこそこ間があるのだが、この後、もう一度JA02HCを迎えたい。自分が函館市内をうろうろする間に、JA02HCは丘珠→函館→奥尻と順調に飛んでいる、筈。
定刻よりも少々早く、JA02HCが奥尻から帰って来る。
プロップサウンドが響き渡り、昨日と同じく、奥尻からの便が3番スポットへと進んでゆく。
向きを変えて、シャープな顔つきをこちらに向けてくれる。
再度向きを変え、Spot in。朝と違って、機首は西を向き、タラップは反対側。ドアが開いてお客さんが降りて来る。
この後の丘珠行きは13:20。できればそこまで見ておきたい。少し待つ。
AIRDOの中部行きが飛んで行く。JA15ANというレジでお里が知れる。
13時を過ぎて丘珠行きの搭乗が始まる。
写真を撮る人も目立つ丘珠行き。乗客は多いようで、全部で30人ちょっととはいえ、結構途切れない。
定刻よりも早く、出発準備が整う。プロペラが廻り出して
再びのプロップサウンド。その途中、
伊丹からの到着便が来る。この折り返し便に乗るのだが、JA02HCの離陸までは見送れそうだ。
JA02HCが動き出す。誘導路を東へと向かうとプロップサウンドが遠のいて行く。そして
飛び立ってゆく。西の空へと小さくなってゆくのを見送る。不意にYS-11を見送った沖永良部の空を思い出した。
感慨に浸りたい気が半分、そろそろ搭乗となる次のフライトへの気持ちが半分から増えて出発階へと向かう。保安検査の後、搭乗口へ。日曜の午後、向かうのは
JL2124 JA241J ERJ-190 HKD→ITM
自宅最寄りの伊丹ゆき。先程到着を迎えたJA241Jに乗って日本海岸を大阪伊丹まで飛ぶ。
13:30を過ぎて搭乗開始。優先搭乗の人が意外と多い。機内に入る。今朝の函館でクラスJに上げて貰っており、1人掛けの方に座る。搭乗率は半分程度だろうか。
13:44、Doorclose。風の影響で揺れが予想されるとの事。13:46、Push buck。13:50、Taixing。
地上係員に手を振られて飛行機は誘導路を東に向かう。13:54、Take off RWy30。函館市街へと向かって上昇してゆく手前、
左にカーブして海岸線を見つつ津軽海峡へと上がってゆく。少し揺れつつ窓外の海、そして津軽半島が見えてくる。14:00、テーブル、リクライニングの使用がOKとなったが、ベルト着用サインは継続して点灯。
日本海岸に出て津軽海峡を見つつ南下してゆく。今日は東北の日本海岸が良く見える。五能線の走る海岸線を見つつ、さらに
男鹿半島と秋田平野が見えてくる。14:20になってベルト着用サイン消灯。
飲み物のサービスが始まる。
さすがにカップは平常の物に戻っている。冷たいお茶を頂いていると14:37、副操縦士さんから飛行状況の案内。現在の飛行高度は6,500m、新潟県の沖合を飛んでおり、左手には佐渡ヶ島が見えているとの事。伊丹着陸は15:30を見込んでいる。伊丹の天候は晴れ、気温は30℃との事だ。
飛行機は日本海の上を飛んで行く。
陸地が真下に見えてくる。能登半島の先だ。佐渡からわずか10分程しか経っていない。
能登半島、富山湾の向こうに富山平野と立山の姿を見て南西に飛ぶ。次第に陸地側に寄って行ってゆく。
富山湾が後ろへと去り、金沢郊外の景色が見える。15:00、降下を開始し10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が流れる。
福井県に差し掛かる。上空から見ると北陸新幹線と思しき高架が平野を貫いているのが分かる。敦賀の工事が難航して開業が2024年春に延びてしまった北陸新幹線。これ以上遅れない事を願う事しかできない。
その敦賀が見えてくる。上空から見ると東にも南にも山が聳え、大変な土地であることが分かる。まぁ、この山のせいで工事が遅れた訳では無いけど。
飛行機は更に西へ、日本海の海岸沿いに飛んで行く。敦賀から比較的穏やかに続く若狭湾沿い。
リアス式海岸の向こうに低い山を挟んで琵琶湖が見えている。そろそろ南に機首を向けそうな感じだが、もう少し西へ。15:09、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸するとの事。
さすがに機首を南に向けて内陸へ。
丹波の山中を高度を下げつつ飛んで行く。この先はどう進むのだろうかと思っていると新名神と思しき高架が見えて、
更に新興住宅地らしき開発エリア。どうやら大阪府内、彩都らしい。
この辺りから右に旋回し始める。翼を空に突き付けてカーブ。
吹田ジャンクションが見えてここで展開、って事は淀川の南に行かずに伊丹へ向かうようだ。そのまま伊丹への最終コースに乗ると、
滑走路が現れる。15:20、Landing、RWy32R。15:24、Spot in SP22。
気温30℃、と言う伊丹空港に降り立つ。北海道で着ていた長袖は脱ぐ。
JA241Jから荷物が降ろされる様子を見る。丘珠で預けた荷物も来ているかな。
JA241J。この後は鹿児島へと向かう。
荷物を受け取り制限エリアの外に出る。バスの時刻が気になるが、
到着案内だけ見ておく。函館からのフライト、5分早着。だいぶショートカットした感じがあるが、それでも5分だけの早着なのか。
バス乗り場へ急ぐと次の京都行きは10分後。行列は短く
バスが着いても乗客は数人のまま。飛行機は割と乗っている感じがあるが、まだまだ旅客がコロナ以前に戻るには時間がかかりそう。
京都までバスで。日曜の夕方、高速は流れているが下道は少々混み気味。1時間弱で八条口まで運ばれる。16:46の新快速に間に合い、石山まで。
最後は、京阪電車に乗っておく。荷物も重いので。
帰宅すると夕方5時過ぎ。台風でつまずいた3日間。酒でもつまずいたが、とにかく予定通りに帰って来れた。まだ時間も早い。荷解きを少々と明日の準備に時間を費やせる。
【サイトアップ アクセスカウンタ】
サイトアップはお休み
アクセスカウンタは機能せず
万歩計は11,481