2021-10-02

 週末。札幌駅近くのホテルで目が覚めた。時刻は5時過ぎ。今日は一日めい一杯予定を突っ込んでいる。出先で何もしないをしたい所だけど、気が付くと予定が酷く忙しい事になっていた。そんな訳で間もなくホテルを出る事になる。
 6時前に駅へと向かう。改札まで。

 札幌駅にも朝が来ている。空港に向かう快速エアポートも出発を控える。
 駅構内へ。

 ディーゼルエンジンの音が籠る札幌駅構内。快速エアポートと共に函館へと向かう特急北斗2号も出発を待っている。間もなく快速の出発。それを見送る。

 ディーゼルエンジンの音が残って、特急北斗が出発の準備。向こうのホームに移ってもう少し列車を見る。

 振り子式気動車の印象が強い北海道の特急列車。その印象の立役者と言うべき281系だが、気が付くと振り子じゃない261系の方が主役になっている。北斗系統も281系は数少なく、261系の方が増えている。
 今日の北斗2号は6両編成。

 車内は空いている。無人の車両もちらほら。今日はこの北斗2号に乗るのだが、指定して貰った3号車も空いていた。
 北斗2号、札幌を6時に出発して函館には9:29の到着となる。所要3時間29分は依然の最速列車に比べると30分程遅くなっている。車両は変わっていないのだが、方針が変わったというか。難しい判断の結果、だろうけど、少々寂しさはある。
 自動販売機で飲み物を買っておく。函館までの3時間半。車内販売は乗っていない。JR北海道のエース級ともいう北斗やおおぞらからも車内販売は消えてしまった。こちらも熟慮の上、なんだろうけど、色々残念な事が増えている2021年、コロナ禍下のJR北海道
 席に落ち着くと間もなく出発時刻となる。左手の車窓に函館本線旭川ゆきの普通列車が一瞬こちらを追い抜く。とはいえ相手は非力なキハ40。こちらがちょっと本気を出すとすぐに抜き返す。
 貨物駅が流れて、札幌市街地を進む。新札幌に停まって少し客を乗せ、さらに南へ。速度に乗って千歳線を飛ばす。北広島の手前で球場の建設現場がちらっと見えた。
 千歳市内、高速で高架の千歳駅を抜けると南千歳に停まる。少しお客さんを乗せる。時刻は6時半になっている。6時の札幌よりは使いやすい時間か。とは言え列車は空いたままである。
 千歳空港が離れてゆくと、原生林のような北海道らしい景色に変わって来る。車窓を下りの特急列車が一瞬流れる。室蘭を早朝に出て来た札幌ゆきだが、あちらには多少お客さんが乗っているのだろうか。
 苫小牧に定刻到着。多少はお客さんが増える。次は東室蘭との事。他の特急列車が停まる白老や登別を通過する。以前訪れた事があるしらおいポロトコタン、改めウポポイが流れても速度は緩まずに駅通過。ずっと続く直線を列車は停まらずに淡々と進む。疾走感は無いが、これが2021年のJR北海道
 左手に太平洋が見えてくる。 

 昨日悩まされた台風のせいか、曇り空と荒い波が目立っている。薄ぼんやりとしつつも景色を見て過ごす。登別も通過。
 東室蘭には停まる。乗り継ぎの案内があって、多少乗り降りはあった様子。間もなく出発となる。左手に室蘭半島と市街地を見て進むと車窓に噴火湾の景色が広がるようになる。
 伊達紋別に停まり、更に東へ。他の北斗が停まる洞爺を飛ばして長万部までのノンストップ。 

 有珠山を見て洞爺を通過。左手には何時までも灰色の噴火湾が付いてくる。海沿いと言いつつ時折トンネル。一瞬明かり区間に見えた駅は秘境駅で名高くなった小幌だっただろうか。
 車窓が平たくなって函館線の線路が寄って来ると長万部の駅。

 札幌を出て2時間少々。そろそろ朝食を考えたくなる時間だが、駅弁が売っている訳でもなく、売りに来る訳でもなく。何とも寂しい汽車旅である。間もなく出発。
 函館まで残り100㎞という所。お手洗いに行くべく席を立つと、いつの間に3号車の指定席、半分ぐらいまでは埋まっている。
だだっ広い印象のこのあたりの区間。時折貨物列車や特急列車とすれ違いつつ南下する。八雲でまたお客さんを集めた様子。窓外の景色、少し明るくなってきた。青空がちらつくようになる。
 森を出ると駒ヶ岳の裾野、結構な山越え区間を速度を落として通過。そして

 大沼が車窓を横切る。すっかり空が明るくなって、朝出て来た札幌とはだいぶ様子が違う。既に300㎞近く移動していて、そりゃ、天気も違うか。
 北海道新幹線乗換の案内が早めに流れる。立席の扱いが長々と自動放送で続き、そして英語案内も。知らない人は放送を聞いても呑み込めないのではないか、ややこしいと思いつつ。
 札幌から3時間13分。新函館北斗という山の中にある駅に着く。東京方面、北海道新幹線は乗り換え。新幹線に乗り換えると東京には14:04の到着。札幌から所要8時間4分。
 案外と降りる人が目立つ。札幌を出る時は無人だった1号車から降りて来たらしい高校生と思しき団体客もいる。修学旅行だろうか。函館止まりの北海道新幹線、思ったよりも使われている。
 列車は最後の区間へ。函館山が遠くに見えて

 貨物列車がゴロゴロする五稜郭の駅で小休止。最後はゆっくりと函館山の麓を行くと弧を描く函館駅に到着となる。

 足が鈍ったとはいえ3時間29分で札幌からの318.7㎞を駆けて来た。札幌を発車した時よりは多くのお客さんが降りて来る。

 ようこそ函館へ。通過点なんだけど、一旦改札の外に出る。持ち時間は31分。うっかり

 キハ40なんぞに気を取られたから少ない持ち時間がさらに減る。改札を出る。駅前は晴れているが路面は所々濡れている。台風一過の晴れ、と言ったところか。
 ベンチが渇いている事を確認してから、構内に戻って買い物少々。朝食がまだなのだ。

【今日の駅弁】みかどのかにめし ¥1,000 JR北海道フレッシュキヨスク株式会社(函館みかど)


 函館みかど、のブランドをキヨスクが継承して提供している函館駅弁。いつもみがき鰊ばかり食べている気がするので、今日は人気No2とあった駅弁を選ぶ。駅構内で買い求めて、駅前のベンチ。先程乾いている事を確認したところに座っていただく。ビールを合わせたい気もあるけど、昨日は飲み過ぎたからやめておく。

 中身はこんな感じ。時間が無いのでどんどん食べる。たけのこが主役に並んで存在感がある。シウマイお弁当みたいだ。
 さて、持ち時間はそろそろ尽きる。駅前のバス乗り場へ。

 なんか石山駅前に戻ってきたような気分になるけど、函館帝産バスに乗る。少々混雑、相席になりますが、運転士からお詫びが入る状況。
 バスは駅前を出ると津軽海峡を横目に湯の川を経て東に。函館市街の郊外にある空港まで向かう。

 20分少々で空港に着く。新函館北斗というぼんやりした名前の新幹線駅よりも市街に近い。

 なんか、見覚えのある出発案内。見覚えのある時間帯。つい3か月前、
podaka.hatenablog.com
 
 7月11日に訪れた函館空港。こうして改めて出て来たのは3か月前の函館で成せなかったフライトへの未練があるから。この日、奥尻に飛ぶ予定でいたのだが、悪天欠航。その借りを返すために函館まで来た。だいぶ遠回りしたけど。
 搭乗手続きを済ませる。今日は少々乗るので、搭乗券を出して貰う。荷物は札幌に置いてきたから預けるものは無し。一旦展望デッキに出る。函館山が見える展望デッキに佇む事しばし、10:37になって丘珠からの2745便がやって来る。特急北斗が3時間29分掛けるところを、札幌市内丘珠空港から40分のフライト。そして充当機は

 JA02HC。日本国内で最後の1機になったSAAB340Bがやって来た。

 滑走路からスポットへとやってきて

 スポットに翼を休める。
 7月に駄々をこねて乗れなかったJA01HCは9月で退役。売却準備のため、JACの本拠地、鹿児島に去っている。最後まで丘珠に残った1機、JA02HCが今日はやって来た。
 駐機場でプロペラを止め、お客さんが出てくる所まで見届けると保安検査場に向かう。前回7月、厳重だった保安検査は元に戻っている。簡単に検査を受けると制限エリアの中へ。

 奥尻行きは11:15の出発。25分前。台風でちょっと心配したが、天候調査は入っていない。今日は機材が駄々をこねなければ、大丈夫な筈。

JL2891 JA02HC SAAB340B-WT HKD→OIR

 出発20分前。無事に搭乗開始となる。先程丘珠から到着したJA02HCへと歩みを向ける。


 しばらく縁のなかったSAAB340Bに久しぶりに搭乗する。頭をぶつけそうなドアも、1-2列に並ぶ小さな機体も、本当に久しぶりだ。
 席に落ちつく。バランスの関係か後方に乗客が集まる今日のフライト。2人掛けの窓側席に座る。隣にも人が来たが、乗務員さんが良かったら後方に空席があります、と通路側の人を移動させてくれた。もう何レグか乗り継いでいるのか、そんな人にも声をかけている。
 11:08、Doorclose。一瞬静まった後、右側のプロペラから始動し始める。

 徐々に速度を上げると機内空調も復活。11:12、Taixing。定刻よりも早い出発となった。誘導路を東に向かうと滑走路に入る。11:15、Takeoff RWy30。

 函館の市街地が広がる。左手だったら函館山の遊覧フライトだ。

 右手には五稜郭が中途半端に見えている。
 少しずつ高度を上げて函館市街地が遠ざかる。11:20、ベルト着用サイン消灯。5分後には再度点灯するとの事。

 外には雲が出て来た。そんな中で機内サービス少々。飲み物を出す時間までは無いのでキャンディーになる。

 袋に二つずつ入ったもの。裏には客室乗務員のメッセージ付きという手の込んだものが配られる。
 そして機内販売。前回、SAAB340に乗り損ねてATR42に乗った時はSAABのフライトタグが販売されていたが、今回はATR42のカレンダーにSASB340Bのハンカチと二種類扱っている。

 そのハンカチ。SAAB340Bのシャープな顔つきはあまり再現されていないけど、低翼の小型プロペラ機で何となく雰囲気が伝わる感。
 商品を頂き、お釣りを貰う前の11:25、予告通りの5分でベルト着用サインが点灯する。30分のフライトは非常に慌ただしい。

 日本海側が見えてきて、降下してゆく。この時間の日本海、穏やかそのもの。台風の影響を微塵も感じない。
 飛行機は西に向かって高度を下げてゆくと陸地が見えてくる。奥尻島だ。その南部にある奥尻空港めがけて真っすぐに進んでゆく。

 案外と大きく広い島が目の前一杯に広がる。左手には平らな青苗の街。

 島の上に来るともう空港はすぐ。11:38、Landing、RWy31。減速して11:41、Spot in。
 到着すると乗務員が速攻こちらにやってきてお釣りを渡してくれる。すぐに戻ってドアを開けてという感じで申し訳ない。
 またお待ちしておりますと軽く弄られる。そんな感じで良いのね、と思って降機。 

 駐機場に降りて、歩いてターミナルへ。

 15年ぶりの奥尻空港。前回はエアー北海道のツインオッターでやって来た。その時と季節と天気が違うので雰囲気も違う印象を受ける。
 制限エリアの外に。15年前は1日3往復あったので奥尻で1便落としたが、機材が大きくなったHACの奥尻便は1日1便。折り返しで函館に戻る。一旦展望デッキへ。 

 この先もお世話になるJA02HCを見て、出発階に戻る。

 木を生かした内装は15年の経過を感じさせない。その間に自分はだいぶ歳を取ったけど。
 奥尻での持ち時間、僅かしかない。何か買って帰ろうかと思ったけど、土産物店も無い。何か?と思ってみたら

 なぜかガチャがある。奥尻ガチャ、って何だ?
 500円は高いなあと思ったけど、折角なのでやってみた。

 正直微妙な缶バッチが出て来た。
 搭乗手続きは函館で済んでいるので保安検査を受けて制限エリアの中に戻る。

JL2890 JA02HC SAAB340B-WT OIR→HKD


 戻りの函館行きは12:15出発。早着してくれたのでまだ20分、時間がある。待合室には地元の人と思しき人と、先程も見かけたような人が半分ずつぐらいだろうか。全部合わせて20人弱ぐらい出発を待っている。
 待合室の一角。

 冷蔵庫がある。そして張り紙。

 お水、ご自由にお持ちくださいって何?

 あらっ。これは良いね。
 搭乗開始となる。事前改札で地元のお年寄りが案内されて、その搭乗を待って今度は優先搭乗。

 シャープなSAAB340B、JA02HCの元に戻る。先程の客室乗務員にお帰りなさいませ、と迎えられる。今度はプロペラが近い1人掛けの席に座る。

 目の前がすぐプロペラと言う感じ。
 12:10、Doorclose。右手のプロペラが始動し、次にすぐ横の左手のプロペラが始動する。12:13、Taixing。こちらも早発となる。滑走路を西側に向かいUターンすると停止する。 

 エンジン音が高まり、機体が震える。それでもその場に留まったまま、エンジン音を更に高める。そしてブレーキが放たれる。一気に加速。滑走路の中程でふわっと浮かぶ。12:17、Take off RWy31。

 奥尻島の西側、日本海の洋上を上昇しつつ左手へと廻ってゆく。

 大きく機体を傾けて奥尻島奥尻空港を見て、機首を東に向ける。奥尻島が遠ざかると日本海の洋上を上昇。12:22、ベルト着用サインが消灯する。5分でベルト着用サインが点灯するとの事。
 先程と同じく機内サービスでキャンディーが配られる。籠の中に2個1つで詰められたキャンディーのセットが入っており、それを渡してくれるのだが、自分の所では「お選びください」とちょっと扱いを変えて来る。

 渡島半島が見えてくるとフライトも後半戦になる。雲が少々出てきて地上がちらほら隠れる中を東に。

 ぴったり5分。12:27、ベルト着用サインが点灯する。飛行機は降下を開始している。間もなく

 既に上磯のあたりが見える所まで戻っている。高度を下げつつ左手に函館市街地を望む。

 今度も五稜郭が見える。函館駅の真上を飛んだようだ。SAABは津軽海峡の洋上に出る。函館空港を左手に見つつ進むと曇って来る。

 雲の中を左手に旋回。再度海岸線が見えてくるともう一度左手に機首を振る。函館空港への最終コース。高度を下げてゆくと

 空港が現れる。12:43、Landing、RWy30。12:46、Spot in SP3。
 ドアが開き、降機となる。客室乗務員にお待ちしておりますと送られて機外へ。

 良く晴れているが、駐機場の路面が濡れている。奥尻を往復した1時間半の間に通り雨が降ったようだ。

 結構な雨だったようでしっかり濡れた路面を歩いてターミナルへ進む。「お待ちしております」と言われた通り、この先も乗継。
 一旦制限エリアの外に出る。

 到着案内が奥尻からの定刻到着を告げているのを見て、出発階へと急ぐ。次のフライト、13:20の出発。時間はあまりない。再度保安検査を受ける事になる。2時間前の保安検査からは飲みかけのペットボトルが増えているから多少手間を取る。再び3番搭乗口へ。

 次のフライト、13:20の丘珠行きとなる。

JL2746 JA02HC SAAB340B-WT HKD→OKD

 3番搭乗口の近く。そこそこ人が集まっている。出発を待っていると係に呼び出される。丘珠に着いた後の乗継便、天候調査が入っているそうだ。
 事前改札が始まり、その方の搭乗を待って優先搭乗開始。今日三度目のJA02HCに向かう。

 30分程の間に少し路面が乾き始めている。JA02HCの鼻先を廻って

 プロペラの前からタラップを上がって機内へ。お帰りなさいませ、と迎えられる。座席は先程と同じ前側の1人掛け。
 搭乗待合室で見た通り、ほぼ満席になる。若干押し気味だった搭乗も何とか進んで13:20、Doorclose。右のプロペラから起動し始める。左のプロペラも動き始めた。

 プロペラの向こうに函館山。13:24、Taixing。そのまま向きを変えると空港を東へと向かう。

 さらに乾いた誘導路を進んでゆくと滑走路の中程へ。13:28、Take off RWy30。函館市内めがけて飛び上がってゆく。

 海岸線が描く弧の先に函館山を見て西に向かう。そのまま西に向かうと丘珠から遠ざかる一方なので、右手にカーブして向きを変える。13:35、ベルト着用サイン消灯。

 雲の上に出て渡島半島から噴火湾を行く。機内サービスが始まる。先程からお馴染みのメッセージ付きキャンディーセットが配られる。自分の所では別の物が良いでしょうから、と選ばせてくれる。そして「私は丘珠まででございます」との事。その後があるのも情報入っているのね。。。。
 13:40、あと5分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。丘珠着陸は14:00過ぎとの事。

 噴火湾を渡って、洞爺湖辺りが見えてきそうな辺りなのだが、相変わらずの雲混じり。辛うじて雲の合間から地上が見えている中を飛んで行く。
 13:45、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。丘珠の天候は曇り、気温は20℃だそうだ。雲の合間を降下してゆくと、いつの間にか札幌市郊外に出ている。南側から東側へと廻り込みつつ

 高度を落としてゆく。札幌市内、随分と天気が悪く、暗さが目立つ。高度を落としてゆき街が近づくと

 空港の敷地が現れる。13:58、Landing、RWy32。14:02、Spot in SP1。
 窓外に旅客機が2機見えるこの時間の丘珠。ドアが開いて、3レグお世話になった客室乗務員にお礼を言って降機する。ちょうど、2番スポットからHACのATR42が出発するところ。14:00の利尻ゆきらしい。

 シャープなSAAB340を降りてターミナルへ向かうその途中で

 ATR42が動き出す。

 JA12HCが滑走路へと向かってゆく。その隣には

 FDAのJA12FJ。こちらは道外、静岡ゆき。道内のターボプロップ機が中心の丘珠だが、昨今では夏ダイヤのみ、という制約があるもののFDAも内地から就航している。
 制限エリアの外に出て、ターミナルの2階、出発階に進む。

 先程降りたJA02HCでは、何やら作業中。函館で搭乗した事前改札の方を車いすごと降ろす作業が始まっている。
 次のフライトは14:45。ちょっと間がある。お昼をだいぶ過ぎて多少空腹でもあるので、丘珠空港のレストランで食事。注文した品が出来るのを待つ間に、もう少しスポットの様子を見る。

 JA12HCが滑走路で出発するべく待機に入るとJA12FJのTaixingが始まる。

 JA02HCの方は車椅子の方を降ろして降機完了。次の釧路行きへと変わるべく

 乗務員が交代。操縦士が二人降りてきて、新しい客室乗務員が搭乗する。

 その間に利尻ゆき2885便が離陸。

 JA02HCでは新しい操縦士が機の点検を始める。

 JA12FJが滑走路に入ったところで時間切れ、というか注文した品が出来ていた。全く持って慌ただしいが

 地元産の玉ねぎをふんだんに使った丘珠ラーメンを頂く。味わう余裕も無い事が残念で、釧路行きの搭乗締め切り時間を気にしつつ頂く。

JL2865 JA02HC SAAB340B-WT OKD→KUH


 何とか20分前、制限エリアの搭乗口前にたどり着く。函館では天候調査という話もあったが、この時間、特に案内は無し。何の問題もなく飛べるようだ。
 待合室には10人ちょっとのお客さん。札幌市内丘珠-釧路というHACにとっては稼ぐべき路線だが、今度の2865便、ちょっと寂しい出発前の景色。
 14:30に搭乗開始となる。3つ埋まっていたスポットのうち2つが空いてすっかり落ち着いた丘珠空港


 1機残されたJA02HCへと向かう。今日4度目の搭乗。座席は前側1人掛けを選んでいる。奥尻以来ずっと同じ席に座っている事になる。
 14:34、Door close。雲と風の影響で揺れるそうだ。プロペラが一つ廻り、もう一つ廻って回転が上がると14:38、Taixing。だいぶ早発。すぐ近くのRWy32端に向かう。14:42、Take off RWy32。

 札幌市の北側から右へと旋回、南東に機首を向けると高度を上げて雲の合間を上空へと向かう。雲の上に出た所で案内。現在高度4,800m、対地速度430km/hとの事。釧路着陸は15:25を見込むそうだ。14:51、ベルト着用サイン消灯。

 窓外、雲の切れ間から田畑が見えている。
 機内サービスが始まる。函館線ですっかりお馴染みになったキャンディのセットが配られる。一緒にカレンダーを1つ買い求める。
 十勝上空まで来ると窓外、雲の切れ間から畑地が見えるようになる。15:02、ベルト着用サイン点灯。15分程で着陸との事。高度が下がる感触を伴いつつ南東に向かう。

 荒々しい太平洋を見て洋上へと進む。左に旋回し向きを東に変え、洋上でギアを降ろす。今度は北へと向きを変えると

 森だけが広がる北海道の大地へと歩みを進め、高度を下げる。15:17、Landing、RWy35。15:20、Spot in SP3。
 ドアが開いて降機となる。降りる際に客室乗務員が搭乗証明を出してくれた。有難く頂戴する。

 曇り空の釧路空港に停まるJA02HC。今日の所はSAABとはここまで。制限エリアを出ると

 まだ15:23。だいぶ早着である。この後は市内に出る。

 釧路市内行きのバスが既に出発を待っているが、出発は時刻通り、だそうだ。それであれば、と展望デッキに足を延ばす。

 この後、丘珠に戻るJA02HCをもう一度眺めておく。
 バスに戻る。乗客は自分も含めて3人だった。気の毒な程空いているが、飛行機自体も空いていたので仕方がない。バスは釧路市内へと走ってゆく。市街地に入ってもリムジンバスなので降車専用。こんなに空いているなら途中でお客さんを拾っても、という気になるが、羽田からの接続バスなんかは状況が違うのだろう。そういえば釧路空港って、羽田から直行便で飛んできた事、無いかも知れない。
 釧路駅前に16時20分過ぎ。2名下車。自分一人になる。ここで降りても時間を持て余すのでもう少し先まで行く。 

 バスの乗車券は釧路フィッシャーマンズワーフまで買っていたけど、一つ手前、北大通の所で下車する。時刻は16時半前。

 いわゆる中心市街地なんだろうが、閉店したと思しき百貨店跡地が残っていたり、寂しい雰囲気が漂っている。飲み屋街でもあるらしい。17時開店の店が多い中、16時半に開く店があったので入ってみる。
 3階まであるような意外と大店。その2階のカウンタ席に通される。

 まずはサッポロクラシックを頂く。昨日は札幌到着が飲めない時間になったから、一日遅れのサッポロクラシックとなる。時間帯が早く空いた店で飲む事となり、まぁ結果良かったのではないか、という気もする。


 タイムサービスのメニューからツブ貝とザンギ。ザンギはまぁまぁだけど、ツブ貝はイマイチだった。イマイチだったからタイムサービスに回したのかな?という気もしないではない。

 メニューに焼牡蠣があったので出して貰う。レアな焼牡蠣が出て来た。むしろ生牡蠣を食べたくなるような気分になって来る。

 根室の酒蔵、北の勝と一緒に頂く。
 17時をちょっと過ぎる。まだ時間はある。そろそろ開く店もあるし、生牡蠣スイッチは入っている。釧路駅前に生牡蠣の店があったのをバスの窓から見ていたから、そちらに廻ってみようと思う。ひとまずこちらは〆。
 17時をちょっと過ぎる。まだ時間はある。そろそろ開く店もあるし、生牡蠣スイッチは入っている。釧路駅前に生牡蠣の店があったのをバスの窓から見ていたから、そちらに廻ってみようと思う。ひとまずこちらは〆。
 この時間の釧路。そろそろ暗くなっている。気温は下がって来たが、幸い、長袖1枚着ておけば何とかなる程度。冷え込んでは無い。駅の方まで戻って先程バスから見かけた店へ。

 再びサッポロクラシックから始める。メニューには当然のように生牡蠣がある。日本酒にはなぜか飛良泉がある。自分のための店、と思えて来る。

 早速生牡蠣。2個で500円は破格だ。

 刺身の盛り合わせを頂くと調子に乗って今度は日本酒と生牡蠣を注文する。金曜日の夕方。少しはお客さんが増えても良さそうだけど、こちらの店は自分一人のまま。

 こんな調子で頂いていたら、予定していた時間になる。お会計を済ませて店を出る。

 時刻は18時半を過ぎた。コンビニに足を延ばして少々買い物。駅に戻って売店を見ると駅弁が残っていて、ついそちらも買い求める。

 札幌行きの特急おおぞらの出発を控えた釧路駅。慌ただしく改札を抜けホームに向かう。今日の宿泊先は昨日泊まった札幌駅北口のホテル。つまり、これから特急おおぞらで札幌に戻るのである。
 改札口目の前の1番線。停まっているのは


 振り子式気動車キハ283系。朝に乗ったキハ281系の改良版、という位置づけだが、こちらは2022年春での引退が決まっている。そちらに乗って札幌まで。札幌到着は22:58となり、所要時間は辛うじて4時間を切る3時間59分となる。以前は3時間半ちょっとで釧路-札幌を結んでいたのだが、安全サイドで減速運転、という事になって朝に乗った北斗同様、おおぞらも所要時間が伸びている。

 間もなく出発という時間。写真を満足に撮る余裕もなくバタバタと乗り込む。釧路-札幌でも指定券を用意している。えきねっとのお先にトクだ値で1か月前に予約したら50%引きの¥4,990というもの。
 金曜日夜。釧路から札幌に戻る人で多少は乗っているかと思ったが、さほどではない指定席に落ち着く。先程買い求めた駅弁とビールを出して、テーブルに起くともう特急列車は加速を始めている。窓外には暗がりが流れる。リクライニングを軽く倒すと、次の瞬間、どこか別の所を走っていた。だいぶ寝ていた感がある。車内、釧路を出た時よりはお客さんが増えている。目の前には手つかずの駅弁とビール。時計を見ると、22時40分を過ぎている。間もなく新札幌の案内。池田も帯広も新得も、南千歳にも気づかずにひたすら寝てしまったらしい。
 何とも消化不良な3時間59分。札幌へと到着する。駅弁を仕舞い、飲みものも全く飲んでいないまましまい込んで駅頭に立つ。 

 既に回送表示になったキハ283系をちらっと見て、人の少ない札幌駅へと降り立つ。金曜日のこの時間、昔ならまだまだ賑やかであろうが、緊急事態明けとはいえ、飲食店の営業も不自由なコロナ禍下の札幌。まだ暗闇は長そうだ。
 この時間の札幌。ちょっとした雨が降っている。傘をさしてホテルまで戻る。明日も早い。妙に増えた缶ビールの類は荷物にしまい込む。駅弁は、明日の朝、頂こうか。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は12,179