冷凍庫へ、再び

 「久し振りに飛行機に乗る」と言う書き出しだけど、良く考えてみると5月4日に乗っているのだから高々3週間空いただけだったりする。過去が過ぎ去るのが年々早くなっているように思えてならないのだけど、気のせいでしょうか。
 昨日の雨もすっかり上がる。今日は9時半の飛行機だからうんと遅くて構わないのだけど例によって目覚めてしまう。目覚めてしまえば何も家でじっとしている必要は無いから出かけてしまう。
 最近は京急への乗換え、横浜がデフォルトだけど今日は杉田で徒歩連絡にしてみた。多少でも歩いておかないと、ハードルが高いもので。羽田空港には7時半過ぎの到着。幾らなんでも早すぎ。手続きを取ってDPラウンジを素通りし、制限区域で少し写真を撮って見た。最近はラウンジ直行→ビールなんて堕落してしまっているから、写真撮影がお座なりになっていたりする。

 赤いのと、

 青いのと。
 虹が消えてしまうとどうも撮る方も気合が入らないです。

 たまにこんなんも来ます。
 もう少し撮った写真を。

 JA8090

 JA8375

 JA8189

 JA8376

 JA8070

 JA8561

 JA014D

 JA8278

 JA8370

 JA8063

 JA8986

 JA8984

 JA8265

 JA8941

 ラウンジビールもきちんと頂きました。時間に余裕が有り過ぎるのも、たまには良いです。

JL111 JA772J B777-200 HND→ITM


 さて、今日はまず伊丹へ。15分前に席を立って搭乗口へ向かうと行列が機内へと吸い込まれてゆくところ。機材をチェックすると、先得ジェット。JA772Jだ。去年も羽田-伊丹で搭乗したなぁ、確か。
 案内では空席ありの○が表示されていたけど、結構混んでいる。自分自身は遅い搭乗だったと思うけど後から後から搭乗客が現れる。9:33.Doorclose。「ワンワールドメンバー、日本航空を〜」に始まる案内にも、すっかり慣れてしまった。伊丹までの所要時間は50分との事。新聞を受け取ると大阪版。朝、伊丹から東阪ピストンの運用に入った機材らしい。
 9:37、Pushbbuck。9:41、Taixing。さっきまでたくさん並んでいた飛行機がすっかり消え失せている。朝の出発ラッシュが終わったんだなぁと眺めていると、滑走路手前は大渋滞していた。離陸まで10分ほど掛かる見込みとの事。
 ほぼ10分、しっかり待たされた。9:53、Takeoff、RWy16R。川崎の工業地帯がくっきりと、その向こうには横浜が霞んで見えている。ちょっと視界、悪そうな飛行になるみたい。
 東京湾上空で針路を右に。くっきりはっきり勤務先の周辺が見えてくる。何時も歩いている一駅、二駅、上空から眺めると小さいものだなぁ。飛行機は軽く揺れた後、10:01、ベルト着用サイン消灯。眼下には鎌倉から江ノ島に掛けての海岸線が一望。

 NHKニュース、6時のものを放映。少しずつ西へ向かうと雲がめだつようになってくる。小田原の街は見えるけど箱根の辺りは雲に覆われている。富士山は雲の間から顔を覗かせている。

 富士山が少しずつ後ろに遠ざかってゆく。眼下に富士の街並みが思いっきり白煙を吹き上げている。地上で見る煙突は巨大だけど、はるか上空から眺める煙突と白煙は何故か可愛らしい。

 西へ進むに従い、地上が霞んでくる。黄砂飛来なんてニュースを見てしまったせいかどうか知らないけれど、心なしか黄色っぽい景色だ。山間をうねる大井川が辛うじて見て取れる。時刻は10:12。
 三河湾を望む頃、あと5分でベルト着用サイン点灯という案内が流れた。時刻は10:22。まだ三河湾上空なんだけどなと考える。伊勢湾を横断、津の辺りのドッグを眺める。もうちょっと着陸までは時間を要するだろうが、結構良い時間になって来た。どうやら遅延する勢い。
 降下するような感触。窓の外を眺めると見慣れぬ山地が広がっている。川が蛇行している。紀伊半島のどこかに迷い込んだような気分。時刻は10:32、まだベルト着用サインは転倒していない。右へと旋回し、旋回し、10:35、ベルト着用サインが点灯。あと10分で着陸するとの事。でもまだ山の中。何処飛んでるの?大阪の気温、24度。天候は晴だそうな。
 ようやく奈良の平野に機体を揺らしながら躍り出る。王寺と思しき駅が見えている。生駒の山地を越えてゆく。東大阪の市街地が広がりだす。飛行機はなおも踊り続ける。
 10:45、Geardown。大阪の市街地を揺さぶられながら眺めている。淀川を越える。前方のモニタには伊丹の滑走路。徐々に大きくなってゆく。10:48、Landing、RWy32L。10:52、Spot in SP18。

JL2167 JA8279 MD-87 ITM→MSJ

 乗り継ぎに40分あるはずが、すっかり遅くなってしまった。次に乗る飛行機、チケットを見るとお隣、17番搭乗口からの出発。既にMD-87が待機している。レジ番を見るとJA8279。
 ここで本日の同行者と合流。18番のまん前にあるラウンジに寄りジュースだけ一杯頂くともう出発15分前。慌しく17番搭乗口へ向かう。今度向かうのは三沢。搭乗口は混んでいる。皆さん三沢のお客さんらしい。機内への案内、後方座席のお客様からと相成る。



 久し振りにMDの前方座席へ。お客さん、ほぼ満席だ。神戸製鋼かどこかの運動部らしい団体さんが目立つ。隣の座席もその一行さんの様子。結構体格が良くてただでさえ狭いMDの座席ではちょっと辛い。
 出発前にCAさんが挨拶に来てくれた。「新聞をご用意いたしましょうか」と仰ってくれるので所望したら大阪版の紙面だった。今日はどこをどう廻っているのでしょうか、この機材。11:22、Doorclose。三沢までの所要時間、1時間15分と案内された。11:23、Pushbuck。11:28、Taixing。
 昼間の伊丹は案外と空いている。先行したMD-81かな?がRWy32Lへと向かうのを横目にこちらはRWy32Rへと入って離陸準備完了。いきなり背中を押される。時刻は11:32。下からうん持ち上げられるような感触を感じる。MD-87のTakeoffだ。左旋回270°の後、針路を東へ。霞む大阪を後に、山地へと踏み入って行く。飛行機がカタカタを揺れる。

 疲れたのでこの先のアップは明日以降かも、とりあえずメモ 13,772 本日未達の見込み


 暫く山の上を飛ぶ。大きな市街地に出たのは名古屋だろうか。まだベルト着用サインは消えない。なお飛び続ける。不意にベルト着用サインが消灯した。11:47。どこだろうと地上を眺めていると木曽川らしい川を見つけた。犬山だろうか。ちょっと視線をずらしてゆくと小牧の空港が見えて来る。名古屋を離れてゆく所、で間違いない。機長さんからの案内。良く聞き取れないが高度7,600m、と言ったのは辛うじて聞こえた。三沢の天候、晴、気温は15℃との事。15℃?、じゅーごどぉぉぉ!
 伊丹から東北各地へ向かう便は名古屋から新潟へ、北アルプスを望みながらの飛行となる。高度が割合と低く、北アルプスは高い山々が続く訳でだんだんと美しい山並みが望む、素晴らしいフライトへと変貌してゆく。

 頂に雪を抱いて。

 ドリンクサービスが廻ってくる。前の乗客がCAさんを捕まえてここ何処?と聞いた様子。「長野のあたりでございます」と返事してた。メモメモ〜ってしたのが12:00ちょうど。でもまもなく

 うっすら海が見えて来た。多分見えているのは直江津の辺りかなぁと。飛行機は海岸線をちらちら望みながら、北上を続ける。視界さえあれば佐渡を望むフライトになっただろうけど、生憎の霞。そして雲が出てくるようになる。最初はうっすら、だんだんと厚い塊となってくる。

 12:18、あと10分ほどでベルト着用サインが点灯する旨、案内。
 予告どおりの12:28、ベルト着用サインが点灯する。揺れが予想されるとの事。相変わらず雲の塊を散らした空。切れ間から見える雪山。飛行機は雲に吸い込まれるように少しずつ近づいてゆく。揺れの予感の予感。機窓が真っ白に染まり、すっと下に持って行かれた。機内薄暗くなり。左右へ。
 東北の大地が一面に広がる。遠くに残雪の抱いた山が幾つか。眼下には水を湛えた田園が広がる。雲を映した田園を眺めていると何故か「子孫に美田を残す」なんて言葉がアタマを掠めて行った。飛行機は相変わらず左に右に。時折すとんと落っこちながら高度を下げてゆく。最終の着陸態勢に入りましたと案内されたのが12:36。12:38、Geardown。右へ右へと旋回してゆくと小川原湖が寂しげに広がる。
 象の檻やら、何やら分からぬ真ん丸いレーダーが物々しく眼に映るようになる。12:43、Landing、RWy10。飛行機は急減速した後、延々とTaixingを続けて、広大な空港の一番隅っこへ。12:48、Spot in SP2。

餓死風吹いて

 ※餓死風、「やませ」と読みます。本当は山背と言うのですが、こちらの方が積み重ねてきた悲しい歴史を映し出しているような気がして。

 本当に寒い。15℃というのは冗談抜きな様子。そして残念な事に曇っている。これから行く所は屋内だから差し支えは無いのだけど、爽やかな5月の東北を楽天的に望んでいただけにかなり残念。
 さて、三沢では3時間捻出して、こちらへ。
 青森県立三沢航空科学館
www.kokukagaku.jp
 自分自身は3年前の7月に訪れているのだけど、JACYS-11が全て消えてしまった今、改めて、眺めて見たいと思っていたので、再訪。バスの便がうまく合わないのでタクシーで向かう。
 いろいろ見所のある施設だけど時間が無い。その人の許へと脚を急ぐ。背の高い建屋の一番奥にその人は佇んでいる。

 3年前の姿と違わず。今となっては、どんなに願っても乗る事の叶わない、その人。足繁く福岡や鹿児島。そして奄美の離島へと通った日々の姿そのままに。時を閉じ込めてしまったかのような錯覚に襲われる。

 スポットを歩いてYS-11へと乗るかのような錯覚に襲われる。
 機内に脚を踏み入れてみた。しばらく座席に。このままDoorcloseして、ダートサウンドが響かないかな。そんな事を叶わないと知りつつ思ってしまう。
 ダートサウンドが響かないのなら、自前で調達してしまえ、では無いけれど、
 http://d.hatena.ne.jp/podaka/20060930#p2
 の時に録音した本村キャプテンの挨拶を聞いてみた。そんなこんなで1時間。時間無いのに、あはははは。でも福岡-鹿児島のフライトと同じような感覚。じゃぁ降りますかと機内後方、荷物室のドアから出ちゃうのが、当時と違ってて、でも楽しい。

 翼の下に入ったり

 ダートをみょーんと伸ばしてみたり、
 展示機ならではの楽しみも。

 エントランスから眺めると、おもちゃが飾っているみたいですが、

 あくまで、本物です。本物。

 この視覚は、新鮮。

 展示機、JA8776は2003年の退役機。現役の頃には縁のなかった機材ですが、楽しませていただきました。
 何時までのこの姿を後世に伝えて欲しいものです。私に出来る事といえば、時々訪ねて、入場料という形で寄付する、事でしょうか。また来ます。そう誓って、後にしました。欲を言うともう少し時間が欲しかった。
 帰りもタクシー。待機してはいないので、電話を掛けて来るまで待機。外は本当に寒く、その上、雨がぽつぽつと。15℃よりも気温低いかもなぁ。暖房が欲しくなるような天候。

JL2812 JA8281 MD-87 MSJ→CTS


 さてこれから飛ぶのは、千歳。またMD-87です。今日の密かな目的の一つはMD-87乗り倒しだったりします。機材は先ほど乗ってきた機材ではなく別の機材。JA8281。既に三沢にその姿を現れていました。
 既に手続きは思っているので真っ直ぐ搭乗待合室へ。こんな狭かったかななんて改めて思ってみたり。昔はA-300も飛んできた空港だったと思ったけどなぁ。

 JALしか飛ばない三沢の案内表示。航空会社名、シールが張っております。剥がせばJASのロゴが出てきたりして。
 搭乗前に待合室にいる人数を数えてみた。全部で26人。がら空きです。搭乗がはじまって機内へ。人数が人数なのですぐに全員搭乗完了。15:55、定刻に余裕をもってDoorclose。でもPusubuckは15:59。米軍の運用との絡みであんまり早発する訳にもいかないのかと想像してみたり。16:03、Taixing。受け取った新聞は北海道版。
 滑走路端へ向けて延々とTaixing。軍用機が普通に置いてあって搭乗員がちょうど乗り込むところだったり、アメリカからやって来たのか普通にDC-10が佇んでいたり。軍事基地に紛れ込んだ事をまざまざと見せ付けられる。ついついはしゃいでしまいましたが、他にそんなお客さんが居なかった所を見ると、皆さん三沢を使い慣れているんでしょうね。
 ようやく滑走路端へ。16:11、Takeoff、RWy10。力強い離陸。一気に雲を突き抜けて青空が広がる。左へと旋回してゆくと雲が切れて海が見えた。寂しげな海岸。白波が目立つ。海も荒れているのだ。空も荒れている。時折、機体が下に持って行かれたり、左右に振られたり。
 16:17、ベルト着用サイン消灯。

 やっぱり一面の雲。雲。雲。
 三沢-千歳は短時間フライトなのでドリンクサービスは無し。キャンディーのみ。機内販売はやっていたけど、乗客数が数だけに、売れ行きは芳しくないだろうなぁ。
 厚い雲の上、時折揺れる飛行機。16:32には、もうベルト着用サインが点灯する。何時の間にか雲が切れて、まもなく苫小牧の荒涼とした海岸線が見える。雲が現れたり消えたり。鮮やかな緑色に染まった北海道の大地が広がる。牧草地が延々と続く景色は、僅かな時間フライトでも間違いなく異文化の土地へとやってきた事を語りかけるかのようだ。
 揺れながらGeardown。窓の外に見える路面が濡れている。16:45、Landing、RWy01R。雨に濡れた滑走路に誘導灯が滲む。16:49、Spot in SP16。

JL532 JA8231 B767-200 CTSHND

 折角やって来た北海道だけど滞在41分。17:30の飛行機で羽田へ戻る。あまりに余裕が無いので制限エリア内に留まる。今度の飛行機は定刻についてくれたのでラウンジでビールを頂く余裕があった。でも写真を撮り忘れたって事は、やっぱり余裕無かったんだな。

 これから乗るのはB767-200。予約した時はごく普通の国内線機材だったのが、機材変更とかで、国際線機材へ。クラスJで予約していたので嬉しい嬉しい棚ぼたスカイラックスとなりました。
 うって変わって広々とした座席に落ち着く。前の座席が遠い、遠い。2-2-2の真ん中の2列だけど、この際文句は言うまい。17:29、Doorclose。羽田までの飛行時間は1時間15分との事。上昇中下降中揺れが予想されるとの事。新聞を受け取ると東京版だった。そりゃ、国際線機材だし、羽田ベースで廻っているに決まっているよな。
 17:34、Pushbuck。17:40、Taixing。雨に打たれながら滑走路端へ。17:43、滑走路に出る。LとRと、どっちだろ。人越しに左を右を見てRだと判断。Takeoff、RWY01R。
 雲の下、薄暗い機内。多少揺れながらの上昇。不意に日が差してきて雲上へとたどり着いたことを知る。時刻は17:54。今度は結構時間が掛かった。雲の上に出てしまえば、揺れる心配は無くなる。17:56、ベルト着用サイン消灯。12時のNHKニュース、放映が始まる。


 もはや旧型のB767-200。乗った事、有ったかなぁ。次に乗る機会も無いかもしれない。

 本日最後のフライトなので、〆にスパークリングワインなるものを頂いて見ました。ビールと同じペースで口にしてしまうと、アルコール度数の高い分、確実に早く酔いが廻ります。空いた頃に「お飲み物はいかがされますか」と聞かれて一瞬もう一杯とも思ったのですが、やめました。大人しく冷たいお茶。
 座席が真ん中の島だし、こんな調子で酔っ払っているし、カップに注いだワインを美しく染めていた光も何時の間にか薄暗くなってきて、18:40、あと5分でベルト着用サイン点灯と言われるまで、メモが切れてました。
 何時の間にやら雲の中に入っているようで、すとんと落ちたり、左右に揺れたり。どこをどう飛んでいるのか定かでは無いけど、長いこと飛び続ける。一瞬、がたんと言う感触があって「着陸?」って思ってしまったのですが、Geardownだったようです。確か19:04。人越しに窓の外を見ると城南島らしい明かりが見えて、もうまもなく着陸である事をようやく認識。19:06、Landing、RWy16L、19:12、Spot in SP17。飛行機はこの後、関空を往復するようです。

 ちょっと遅延だったんですね。伊丹から酔狂な行程にお付き合い頂いた方とはお別れ。いい加減恥辱を書かぬと追いつかないので、帰りは港南台までのリムジンバスを。30分ほどの間に何とか伊丹までたどり着いて、バスを降ります。

 自宅へはここから更に電車で一駅。

歩数未達

 港南台で万歩計のカウンタをチェック。まだ10,000に届いていない。う〜ん、何ということだ。
 飛行機乗継でどのぐらい歩くか、全く読めなかったのだけど意外と歩かないものだなぁ。あと6,000。帳尻を合わせる事も考えたけど、恥辱もまだまだ残っているしそちらを優先。電車を待つ間意味無くホームを歩いたりして稼いではみたけど結局、13,772。目標、未達。

公式記録

 JALのサイトで拾った運航状況から。
JAL 111 09:30 09:36 出発済 13 10:35 10:52 到着済
JAL2167 11:20 11:23 出発済 17 12:55 12:47 到着済
JAL2812 16:00 15:58 出発済 1 16:50 16:49 到着済
JAL 532 17:30 17:33 出発済 10 19:05 19:11 到着済 北ウィング
羽田で到着時刻未定になっていた松山からの便。気になったのであわせて掲載です。
JAL1472 18:00 18:58 出発済 B 19:25 20:16 到着済 北ウィング 出発遅延 飛行機の整備のため出発に遅延が生じています。

追記:前回2004年7月に訪れた際の日記を別に公開しました。あわせてご覧下さい。

http://d.hatena.ne.jp/podaka/20040710