2023-09-23

 目覚ましの音で起き出す。時刻は5時過ぎ。少々眠い。強行軍続きの旅先。3日目を札幌市内で迎えている。 カーテンを開けると外は明るい。膳所との時差を感じる。

 市街地の外れまで来ているので高い建物は見当たらない。ちょっと先に見える木々は北海道大学らしい。
 身支度を進める。6時にホテルをチェックアウト。空港に向かう。昨日は南北線に乗ってホテルに来てが、今日は少々歩いて

 東豊線に乗る。向かうのは北の終点、栄町。電車を降りると歩いて少々。今日は

 丘珠空港から行程を始める。時刻は7時前。出発まで50分少々。ラウンジも無い小規模空港で出発までの持ち時間50分は少々長いが、早く出て来たのは、こんなニュースを見たから。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd1d63a334dd80cc2b2db3a17c318d86f73fd9a1
 今年になって丘珠空港、混雑するようになったそうだ。昔々、それはもう長閑そのものの空港だった札幌市内丘珠空港。機材が大きくなったのもあろうし、道外路線が増えてきたのもあるらしい。とにかく、リムジンバスが札幌駅前から着くより早く、空港に着いた次第。

 △が目立つ丘珠の出発案内。この時間は釧路ゆきと利尻ゆきが相次いで出発する。HACの保有機材は3機。もう1便、朝から飛び回る筈だが、そちらは函館ステイとなっている。
 今日も搭乗回数が嵩むので、搭乗券を発券して貰う。

 HACの搭乗窓口。隣に別の会社が構えている。8月に就航する、とも言われていたのが延々伸びている新潟拠点のトキエア。

  次に来る時には鶴と朱鷺のランデブーを見られるのだろう、と思いつつ展望デッキへ上がってみる。


 この時間、JA11HCとJA13HCが駐機中。両方の客室乗務員が機内へと向かう所だった。出発時刻に向けて準備が進んでいる所。
 出発階の2階へ進む。

 丘珠空港の2階。ちょっと様子が変わっていた。保安検査場の入口近くにあった売店が移転していて、空いたスペースが保安検査場の待機エリアになっている。食堂はそのままだが、食堂脇にあった通路が塞がっている。ちょっと改装があったようだ。
 残り時間とこの後の予定を秤に掛けて今のうちに朝食を食べておく。一番速く出てきそうなカレーをお願いする。朝メニューなので朝カレーと名付けられている。

 丘珠名産という玉ねぎをふんだんに使ったカレー。ルーは小麦粉多めの甘めの物。ふと七味唐辛子が欲しくなる。同じく玉ねぎ多めで玉ねぎカレーと揶揄されていた高校時代の学食で提供されていたカレーを思い出したのだ。高校時代は玉ねぎカレーに七味を掛けて頂くのが定番だった。
 さて、保安検査を受ける。丘珠では記憶にない行列が少々出来ていて、そちらに並んで検査。検査場には
 2861 40
 2881 44
 と紙が張り出されている。今日の搭乗人数らしい。ATR42を使うHACのフライトには40人台の数字が並び、76人乗りのFDAのフライトには70人台の数字が出て来る。ほぼ満席であるらしい。丘珠混雑、というニュースが良く分かる今日の保安検査場。
 制限エリア内の搭乗待合室も拡張されていた。食堂の脇にあったスペースを転用したようだ。売店のエリアも使ったようにも見える。充電できるスペースもあり、1人前の空港になった感がある。
 
 7:30近くになり、釧路行きの搭乗が始まる。そちらが落ち着くと今度は利尻行きの案内。今日はこれから利尻に飛ぶ。

JL2881 JA13HC ATR42-600 OKD→RIS

 7:40になり、利尻行きの搭乗開始が案内される。事前改札の後、優先搭乗。搭乗口から地上へと降りて、スポットへと出る。

 先程見た通りに2機のATR42-600が出発準備中。奥にいるJA11HCが先発の釧路行き。手前のJA13HCがこれから搭乗する利尻行きとなる。

 JA13HCはワンワールド塗装。後方にある搭乗口からタラップを直接あがる。一昨日昨日と搭乗したJACではスロープを外付けしていたが、同じJALグループのHACでは、タラップをそのまま使っている。
 機内ではアンケートを配られる。札幌市と丘珠空港が共同で行う、空港アクセスに関するアンケートだそうだ。

 まるでビンゴゲームのシートみたいなアンケート用紙を渡される。これならアンケートにも答えやすい。回収は降機の際、との事。
 44人という事前情報通りに席が殆ど埋まる。7:46、Door close。プロペラが始動すると7:51、Taixing。誘導路を北へ向かう。丘珠の誘導路は滑走路端までは行けず、最後は滑走路をTaixing。北端でぐるっと廻ると7:56、Takeoff RWy14。

 全力を感じないのに一気に加速、滑走路途中で浮かび上がる。札幌市街地を見て左に旋回。郊外へと向かう。今まで向かったことのない東北へと針路を取る。

 石狩川を思しき流れを見て先を急ぐ。8:10になってベルト着用サイン消灯。高度5,200m、対地速度470km/hで飛行中との案内が流れる。

 8:15を過ぎて、日本海が見えて来る。手前は増毛。奥は留萌らしい。昨年6月に留萌に泊まった時のことをふと思い出す。

 鉄道を亡くした留萌の街は、まぁ、変わらないのだろうなぁ。
 飲み物のサービスが始まる。スカイタイム一択でワゴンではなく、カップを盆にのせて機内を廻るスタイル。

 ATR42ではあまり頂く機会のない飲み物を頂く。
 飛行機は素寒貧とした日本海岸を飛んで行く。普段、日本国内を飛ぶ機会は多いが、北海道の日本海岸を眺めるのは初めてである。鉄道も通らない所なので、全く縁がないエリアを飛んで行く。

 石炭と鰊が主要産業だった、という薄い知識しかない。本当は地上をしっかり辿り、羽幌あたりで飲んでみないと地域の事は分かって来ないのだろうけど。
 8:16、あと5分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。8:21、ベルト着用サイン点灯。少しずつ降下を始める。窓外は天塩から宗谷へと移り変わるあたりに差し掛かる。天塩川の河口を過ぎると

 外には青空が広がった。荒涼とした北の大地が広がる。よくよく見ると大地の向こうにはオホーツク海と思しき海も見えている気がして来る。

 単調だった海岸線に変化が現れると北海道も北の果て。手前に抜海岬、視線を動かすとノシャップ岬が見えて、更に遠くには宗谷岬も横たわる。一気に北までやって来た感が強まる。左手には利尻島が見えているようだ。観光客がカメラを向けている。
 8:35、Geardown。利尻の天候は晴れ、気温は13℃だそうだ。飛行機は左手に旋回。今度は

 礼文島が見えて来る。海の上には稚内からのフェリーも見えて、利尻島の朝が始まった感を覚えつつ一足先に利尻島へと差し掛かる。

 8:39、Landing、RWy25。急減速して速度が緩む。滑走路途中でUターン。8:42、Spot in。

 思ったよりも立派なターミナルが構わる利尻空港へと到着。ドアが開き、降機する。

 今季一番の寒気に見舞われた感のある、極北の地、利尻。長袖を着込んだが1枚では足りないぐらいに冷えている。ひとまずスポットを離れてターミナルへ向かう。
 
 次のフライトですぐ戻る空港旅行者だが、それでも利尻島は歓迎してくれる、らしい。制限エリアの外へ。

 丘珠から1日2便、新千歳から1日1便という利尻空港の全てが表示されている。今朝の一便目は定刻より若干早い到着で折り返し準備が進んでいる。

 その折り返し便は9:15の出発。少々間がある。その時間を使って展望デッキに出てみた。

 JA13HCの向こうには利尻富士がどんと構えている。光線が若干逆光気味なのは仕方ないが、こんな眺め、日本の空港でもトップクラスに入るかも知れない。

JL2880 JA13HC ATR42-600 RIS→OKD

 保安検査を受けて制限エリアに戻る。今度は半分ぐらいの搭乗客だろうか。折り返しと思しき人は数人いるようないないような。
 事前改札が始まり、車いすの人が案内される。スロープではなく、ATR42備え付けのエアステアを使うHAC。こういう時にはJACのやり方に軍配が上がるのだろう。どうするのかと見ていたら、タラップの所ではゆっくり自力で昇っていた。間もなく優先搭乗となる。外へと向かう。

 順光側、青空バックのJA13HCを眺めてから機内へ。同じ乗務員に迎えられて宛がわれた席へと落ち着く。今度は隣が空く程度の乗り具合。9:11、Doorclose。丘珠に向け降下中に揺れが予想されるとの事。エンジンが1基1基廻り出し、エマージェンシーデモが行われて9:16、Taixing。飛行機は滑走路を東に向かう。滑走路端まで来て

 半周。向きを変えると9:20、Takeoff RWy25。利尻山を左手に見て上昇すると飛行機は右へと旋回する。

 礼文島を見下ろし飛行機は上昇。良く晴れている中、来る時もよりも空いていて、気持ちよいフライトになる。飛行機は東に機首を向けた後、更に右へと旋回してゆく。

 ノシャップ岬と稚内の街を遠くに見て今度は南西へと向かう。9:26、ベルト着用サイン消灯。現在高度4,900m、対地速度440km/hで飛行中との事。

 抜海岬を見下ろして飛行機は丘珠へと向かう。間もなく機内サービス開始。来る時と同じくカップに入れられたスカイタイムを配って回る方式。

 飲み物を頂く。飛行機は天塩川の河口を見て日本海岸を南へと向かう。9:32、機長さんから飛行状況の案内が入る。丘珠には定刻、10:05到着予定との事。降下中、9:55ぐらいから揺れが予想されるそうだ。9:50にはベルト着用サインを点灯させるとの事。丘珠の天候は曇り、気温は17℃との事。

 9:44、5分後にいつの間にか留萌の街まで戻っている。ついで増毛を見下ろして飛行機は南西へ。9:47、ベルト着用サイン点灯。15分後に着陸との事。揺れが予想されるそうだ。
 当別ダムを見つつ飛行機は石狩平野へと出てゆく。

 伝えられた通りに曇り空の下を降下。揺れは大きくはなく、順調なフライト。市街地へと近づいて行くと札幌市北側へと進む。9:56、Geardown。

 高速道を見て丘珠への最終コース。10:00、Landing RWy32。速度が緩んで誘導路へ。10:04、Spot in SP1。
 プロペラが止まりドアが開いて降機する。

 ここまで乗って来たJA13HCを見てターミナルへ向かう。その隣には

 この時間、FDAが来ている。
 一旦制限エリアの外へ出るが、すぐに戻る。この後も乗継。30分後の出発なのだが

 出発便の重なる時間。丘珠の保安検査が一番混みあう時間帯らしい。行列の後ろに並んで順番を待つ。通り抜けに少々時間をかけてようやく搭乗待合室へ。

 先に女満別ゆきのJA11HCがTaxingしてゆく。その空いたスポットへ

 JA12HCがやって来て、こちらは三沢ゆきへと変わる。

 一つしかない搭乗ゲートは女満別ゆきの後、小牧ゆきFDA392の搭乗に使われている。そちらが終わると10:35の搭乗開始。2023年の丘珠空港はなかなか忙しい。

JL2745 JA13HC ATR42-600 OKD→HKD

 今度は函館に飛ぶ。10:35出発だが、

 出発10分前を切って優先搭乗となる。この時間の丘珠、雨が降り出した。傘を差して先程歩いたスポットへ。次のフライトも

 JA13HCとなる。機内へ。先程の利尻往復と同じ客室乗務員に迎えられて機内へ。今度は前方座席。左手の非常口座席に座る。機内は混んでいて、右側再前方。つまり4人向かい合わせのボックスシートも席が埋まる。非常口座席なのでその説明が客室乗務員からあるが、6人同時に案内をしていた。なかなか
 10:40、Doorclose。天気が悪く揺れが予想されるとの事。エンジンが1基動き、もう1基動くと10:45、Taixing。雨降る中、誘導路を北へ向かう。10:51、Take off RWy14。札幌市街地へと向かって飛び立つと、左に旋回する。

 札幌郊外の様子を見て上昇。丘珠をぐるっと廻っているようで

 先程飛び立った丘珠空港が見えて来る。札幌市街地を避けて上昇。針路を南西に向ける。
 客室乗務員から飛行状況の案内。高度4,900m、対地速度410km/hで飛行中。函館着陸は11:30になるとの事。遅れる旨のお詫びが伝えられる。ベルト着用サインは点灯したまま函館まで飛ぶ見込みとの事。
 窓外の景色、札幌郊外は雲が目立っていたが、徐々に地上が見渡せるようになる。既に山間に差し掛かっている。

 とはいえ、空高く雲が掛かっているから朝の利尻、宗谷のような爽やかなフライトにはならない。ベルト着用サインも点いたままだ。
 11:12、あと15分で着陸する旨の案内がある。窓外には

 室蘭が見えて、噴火湾を渡る。数分で対岸へ渡ると今度は

 駒ヶ岳を見下ろすルートとなる。降下しているからか、くっきりはっきり。現役の火山であり、噴火口なのだろうか、山頂には窪みも見える。
 駒ヶ岳を真っすぐに南下すれば空港は近い筈だが、左手に駒ヶ岳を見てさらに東に。ようやく南に向かうと函館をぐるっと廻り込みように進む。

 左手に函館山が見えて降下。北海道新幹線の高架線が貫く渡島平野を見つつ海岸に出る。再び左に旋回すると函館空港への最終コース。左手の窓外には函館市街地が見えている。11:22、Geardown。

 函館港が見えて来る。フェリーの埠頭が見えて

 元々の有川桟橋である函館貨物駅が見えて

 五稜郭が見える。上空から見るとタワーが邪魔だが、地上からだとタワーがないと五稜郭五稜郭として捉えられない。
 函館市街地が近付き、路面電車もちらっと見えて降下すると函館市街地の郊外へ。空港の敷地に差し掛かると11:25、Landing、RWy12。減速すると滑走路の真ん中でUターン。誘導路はあるのだが、一番早い動きを取った感がある。

 11:28、Spot in SP3。雨に濡れた函館空港でプロペラを止める。
 機長さんから遅延のお詫びがあって降機。既に15分延。次のフライトは11:45。既に出発まで20分を切っている。

 雨に濡れたスポットに佇むJA13HCを見て、乗り継ぎへ。地上のフォロがありそうなものだが、特になし。聞いてみても一旦外に出て改めて保安検査を受けて下さい、との事。

 お説に従い、一旦外へ。丘珠からの到着便。10分遅れとなっている。2階の出発階に赴くと

 次のフライトも10分延との事。10分延にしても出発まで20分を切っていて、搭乗手続き的にはアウトなんだけど、一応は通れた。無事制限エリア内に戻る。

 搭乗口に着く11:40を過ぎている。

JL2891 JA13HC ATR42-600 HKD→OIR

 だいぶバタバタとしたが、数分待って搭乗開始となる。次に向かうのは奥尻。搭乗口から地上へ降りて雨に濡れたスポットを朝から何度も世話になっているJA13HCへと向かう。

 既に11:50。機内に入ると別の客室乗務員に迎えられる。3レグで交代というのは意外だったが、奥尻往復まで担当すると5レグになって、ちょっと大変か。
 機内、結構な混雑になる。隣席も埋まり、4人掛けの向かい合わせ席にも進行方向に背を向け座っている人がいる。12:00、Doorclose。前便到着遅れの影響で遅れている旨、お詫びがあり、エマージェンシーデモが始まる。12:03、Taixing。

 飛行機は誘導路を進み東へ。滑走路へと入ると12:08、Takeoff RWy30。函館市街地へと上がってゆく。

 先程も見た五稜郭。今度は高度が高い分、五稜郭タワーは邪魔をしない。飛行機は順調に上昇、函館市街から郊外へ。

 黄色くなった水田が見えて、その中を高架が円弧を描く。先程も見えた北海道新幹線の線路である。
 12:12、ベルト着用サイン消灯。5分後には再点灯するとの事。奥尻空港到着は12:30になるそうだ。キャンディーが配られ、12:17、ベルト着用サイン消灯。15分で着陸との事。降下に際して揺れが予想されるそうだ。

 窓外に江差が見える。いつの間にか晴れていて、明るい日本海へと進んでゆく。

 海上を行くと雲が出て来る。札幌周辺の暗い雲ではなく、夏のような明るい雲。その雲の向こうに奥尻島が見えて来る。12:25、Geardown。
 高度が下がり、奥尻島が近付く。島に差し掛かると

 もう空港は近い。12:29、Landing、RWy31。減速して12:32、Spot in。エンジンが止まり、ドアが開く。降機。

 良く晴れているが肌寒い。決して夏が残る訳ではない9月の奥尻に立つ。小さなターミナルへ。

 奥尻でも折り返し。12:15着12:45発なのだが、既に時刻は12:35を過ぎている。出発20分前はとうに切っている。

JL2890  JA13HC ATR42-600 OIR


 函館での案内では10分遅れと言いつつ15分遅れになっていたが、奥尻では15分少々遅れからの20分遅れという案内に拡大している。折り返し便は13:05の出発との事。保安検査を受けて制限エリアの中へ。搭乗待合室の様子からすると結構な混雑らしい。13時前になって搭乗開始。

 今日5度目のJA13HCへ。滑走路の向こうに薄っすら山が見えている。北海道の方角ではないし、本州の何が見えているという感じでも無い。何かと思って地上係員に聞いたら、渡島大島という無人島との事。

 名前ぐらいは知っていたが、姿を見るのは初めてだと思う。
 機内へ。ほぼ満席になると13:02、Doorclose。プロペラが廻り始めると13:05、Taixing。

 飛行機は滑走路を東に進むと滑走路端でUターン。13:10、Take off RWy31。飛行機は西へと飛び立つと南へ旋回。

 奥尻島、青苗の集落を見つつ東に機首を向けると更に上昇してゆく。

 奥尻島が去って行き、飛行機は青い日本海を飛ぶ。数分で

 江差の街。来る時も晴れていたがこの時間の江差も晴れ模様。13:19に案内。10分少々で着陸との事でこのままベルト着用サインは消えないそうだ。函館の天候は雨、気温は17℃との事。

 雨と聞いたが、東に向かってもそれなりの天候。北海道新幹線の高架を見つつ13:26、Geardown。函館市街地に差し掛かる。

 フェリーターミナルではちょうど着岸する船が見える。先程の函館着陸と同じ景色なのだが、それなりに楽しい。五稜郭は相変わらずタワーが邪魔だけど。

 空港が現れると13:32、Landing、RWy12。13:36、Spot in SP3。
 ドアが開いて降機。サービスが行き届かなかったお詫びがあってドアサイドでキャンディが配られる。11時半には濡れていた函館空港のスポット。2時間後には乾いている。

 青空広がる函館空港。遅れがじわっと広がって20分遅れになっている。また乗り継ぎは30分なのだが、どうせ係に聞いても外に出ろ、というだけだろうから、今回は聞かずに進む。誰かが乗継を申し出ていたけど、外を廻ってと案内されていたようだ。

 制限エリアの外に出て1階から、

 2階へ。バタバタとする。同じように乗継客が並ぶ中、保安検査へ。丘珠ゆきは遅れているが、定刻の伊丹ゆきに乗る人は、さすがに止められていた。保安検査場から通して良いかと確認が入った様子。どうなったかは知らない。

JL2746 JA13HC ATR42-600 HKD→OKD

 次に向かう、というか戻るのは丘珠。

 定刻13:45のところ15分遅れて14:00と表示されている。既に13:50。少々間があって事前改札。そして優先搭乗となる。

 荷物の積み込みが続く中、自分も飛行機へと乗り込む。今度は左側一番前の席。非常口席となる。機内は満席。右側再前方、4人掛け席も埋まる。非常時の説明を受けた後、14:03、Doorclose。遅れている事へのお詫びがあった後、雲の影響で所々揺れる旨、伝えられる。14:06、Taixing。誘導路を西側へと進むと

 早々に滑走路へ。14:11、Take off RWy12。西から東に飛び立ち、一気に札幌へと針路を向けると思いきや、

 飛行機は右側へと旋回。津軽海峡へと出てゆく。さらに右へ右へと旋回して180度向きを変え、さらに北へと旋回。函館市街地をぐるっと廻り込むように上昇して

 いつに間にか雲の上に出ている。14:20、ベルト着用サイン消灯。5分後には再び点灯するとの事。早々にキャンディーが配布されると14:25、ベルト着用サイン点灯。15分で丘珠着陸との事。丘珠の天候は晴れ、気温は20℃と伝えられる。

 噴火湾の東側、伊達紋別あたりの海岸線が見えている。後志の山々を見下ろして飛行機は東北の方向へと降下しつつ進む。

 中山峠を越えると山間を離れ、札幌市街地を廻り込むように進んでゆく。

 14:39、Geardown。札幌の郊外をぐるっと廻り込んで札幌市街地の北側にある丘珠へと寄ってゆく。14:43、Landing、RWy32。減速して誘導路に入ると14:47、Spot in SP2。

 午前中は雨模様だった丘珠。午後に入って青空が広がっている。丘珠の小さなターミナル、制限エリアの外へと出ると

 飛行機の遅れは20分に広がっている。
 丘珠起点で6レグ飛んだが、今日はここまで。札幌市内へ戻る。駅までの移動、どうしようかとも思ったが

 安直にバスに乗る。バスには十数人乗っただろうか。栄町で地下鉄に乗り換えた方が市内には速く着きそうだが、何となく面倒になりそのままバスで乗り通す。札幌駅北口に着くなら25分ぐらいで済みそうだが、表側に行くのに信号停車が嵩み、札幌駅前に着いてみると丘珠から30分。
 今日は膳所の自宅に帰る。札幌駅から帰路に就くのだが、北海道らしい事、何一つしていない。そんな訳で、こんなところに少し寄り道。


 SORACHI1984のスタンドが改札内に出来ている。来年前の期間限定との事。時刻は15時半過ぎ。中途半端な時間だが、行列ができていた。結構な人気だ。列車の時間と秤に掛ける事になるが、そこは立ち飲みのスタンド。長居する店でもなく順番が回って来る。


 サーバーで注がれるSORACHI1984と速攻で出てきそうなつまみを組み合わせて頂く。飲食店では専用グラスで供される事が多いが、このスタンドではアルミ製のカップという他ではあまり見た事のない容器で供される。1杯800円。2杯目からは700円だそうで、容器代100円ということらしい。ちなみに容器は持ち帰り可能。
 何とか何とか、16時の快速エアポートに間に合うタイミングで1杯だけSORACHI1984を頂く。かなりの駆け足で慌ただしいが昼食だけ仕入れてホームへ。


 先頭まで廻って写真を撮る程度の時間は捻出できた。16時出発の快速エアポート、733系B-3107編成と並ぶのは、785系。JR初期の1990年製であり、同期は退役が相次いでいる車両が活躍している。
 時間に余裕があるなら南千歳まで785系に乗るのも良いだろうが、下調べをしておらず、16時の快速エアポートに乗る。昼食がまだだから、と駅弁を買った関係で指定席を抑えておいた。指定席、Uシートは3割の入りぐらいだろうか。列車が動き出すころ

【今日の駅弁】石狩鮭めし ¥1,300 株式会社札幌駅立売商会



 せめて多少なりとも北海道らしい事、と昼食は駅弁にした。食事時間を削って移動時間に済ませる、なんて慌ただしい会社員みたいな感じだが、そんな訳ではなく、単純に予定を詰め込み過ぎただけ。合わせるのは売店で売っていたSORACHI1984となる。滋賀では確保するのも難儀するSORACHIも北海道では列車に飛び乗る間際に買えるのだから有難い。
 北海道らしい事を楽しむ間に列車は夕焼けの色が迫って来た原生林を抜け、農場を抜ける。新千歳空港には16:38の到着。混雑したターミナルで多少の土産を買い求める。自宅に帰るだけだから、と経由便では手を出しづらい生菓子を買い求めたり。20分少々買い回り。荷物が増えた所で

 保安検査を受ける。18時前後に伊丹ゆきと関空ゆきが相次いで飛ぶ。伊丹ゆきよりも関空行きの方が安価に出ている事が多く、今日は関空行きを予約済。普通席に座って帰る。ひとまずラウンジで

 北海道の宿題、ではないがサッポロクラシックを頂く。充電少々。窓外が薄暗くなる頃、席を立つ。搭乗口へ。

JL2506 JA316J B737-800 CTSKIX


 出発30分前、少々早いと思ったが搭乗口へと赴く。定刻18:05の関西ゆき。だいぶ混んでいるようで、手元の搭乗控え、チェックイン番号は137となっている。1時間前で137なら定員165人の相当が埋まっている事になる。
 事前改札の後、優先搭乗で機内へ。来る時よりも荷物が増えていて、目に見える足元に生菓子が入ったエコバックを、普段は足元に置く鞄を頭上に収納する。

 もう夜の帳が降りる中、出発準備が進む。隣席も2人しっかり埋まって満席の普通席となる。18:05、Door close。乗務員の紹介があった後、18:13、Pushbuck。

 辛うじて西の方に赤味が残る中を出発準備が進む。18:18、Taixing。誘導路を進むと18:23、Take off RWy01L。
 既に真っ暗な北海道上空。左手に見えるのは太平洋の筈で、何処を飛ぶか分からないままの時間となる。18:35、ベルト着用サイン消灯。機内サービスが始まる。
 18:59、操縦席から副操縦士による飛行状況の案内。千歳空港混雑の影響で遅れている旨のお詫びがある。関西空港に向けて可能な限り速度を上げて運航するとの事。関西空港には定刻より5分遅れて20:20着陸を見込んでいるとの事。現在の高度は11,600m、この先の天候は良好との事。
 19時を過ぎて飲み物のワゴンが廻って来る。 

 何となく冷たいお茶を頂く。今日のフライト、混んでいるせいかネットがつながりにくく、パソコン作業も憚られ、薄ぼんやりとして過ごす事になる。
  19:46、降下を開始し15分後にはベルト着用サインが点灯する旨の案内。飛行機は日本海岸を南下して但馬のあたりに差し掛かっている。千歳からの関空行きはえっ!と言いたくなる程に遠回りをするのだが、今日もその遠回りコース。
 19:59、揺れた後、ベルト着用サイン点灯。着陸態勢に入るそうだ。

 遠く街明かりを見て飛行機は関西を迂回するかのように関西空港へと近づく。それはもう大迂回で岡山か高松に降りる方が早いんじゃないかというぐらい。客単価は安いのに燃料費が嵩んで航空会社は大変だろうなぁと毎回思う。
 鳥取から岡山、香川、徳島を経て、淡路島と和歌山の間を降下、ようやく関西圏に受け入れられる。20:15、Geardown。20:19、Landing、RWy06L。減速して誘導路へ。

 今の時点で5分遅れている旨のお詫びがあって誘導路を進む。沖合側の滑走路に降りたので第一ターミナルが遠い、遠い。20:26、Spot in SP40。
 10分遅れなので、定時のうちではある。とは言え、後方の座席から機外に出ると20:33になっている。今日は関西空港20:46のはるか56号を既に予約している。搭乗橋で誰かが電話で「はるか絶望的」なんて話をしている。こちらは指定券を持っているので絶望的、なんて言われると困るが、さて。

 一応は写真を撮っとく。JA316J。この後はJL228として羽田に飛ぶようだ。同じ時間の伊丹に到着した場合は、伊丹ステイとなって本日の業務終了だが、24時間空港の関空だともう一仕事できるのだった。
 夕方の札幌-大阪間、同じような時間に飛ぶJL2016とJL2506。その前後運用を見てみると
 関空線 JL221→JL2501→JL2504→JL2505→JL2506→JL228
 伊丹線 JL430→JL509→JL2006→JL2009→JL2016
 5レグと6レグ。この1レグを稼ぐことで関空の国内線は何とか維持できるのかと何となく一人で合点する。
 そんなことを考えいたが、どうにも関空の国内線、歩かされる。昨年、改修が終わって綺麗になったのだが、その代わりに便利なターミナル中央を明け渡して、南の外れに移転している。関西空港駅までが遠いのだ。

 制限エリアの外に出ると20:40。荷物を待っていたら20:46のはるか56号は絶対乗れないなと思いつつ、さらに先へ急ぐ。関西空港駅に着く。窓口は長蛇の列。指定券券売機も長蛇の列。インバウンド賑やかな状況で、切符を買うのも一苦労という感じだが、今日はチケットレスで予約していた。これもまた幸い。

 出発2分前のはるか56号に何とか何とか間に合う。定刻着陸なら乗り継ぎ31分。余裕があって時間を持て余しそうと思っていたが、そうでも無かった。関西空港発着の国内線を使う機会なんてそう無いから、文句を言う筋合いはないけど、これはまた関空から足が遠のくなぁとは思う。定刻で22:10着のJL229、あるいは定刻22:25着のNU86から膳所方面最終は休日で22:32関西空港発のラピート。羽田からならとにかく、石垣からの最終便で膳所に帰るのは無理だなぁと挑戦せずして実感する事になる。
 とにかく、運が良かったらしいはるか56号に落ち着く。

 今日はグリーン車を奢っている。関西空港-京都は100kmを僅か500m下回る99.5kmで、100kmまでのグリーン料金、1,300円で乗車できる。指定席券との差額が案外と少ないのである。だからと言って調子にのって石山までグリーン料金を払うと一気に倍額以上の2,800円になるから、それは自分の感覚では出来ない。
 先程、窓口の大行列を見たのだが、この時間のはるか56号。グリーン車は自分以外に誰もいなかった。まぁ94年製のいささか草臥れたグリーン車よりも増結車の2020年製271系の方が電源やらが充実していて良いのかも知れないけど。ひとまず自分以外いません、という空間を楽しむ事にする。

【今日の空弁】石狩鮨 ¥990 佐藤水産鮨株式会社

 昼食が遅かったのだが、帰宅してから夕食、という感じでも無いので車内で夕食を済ませる。関西空港で慌ただしく乗り継いだ感があるが、お弁当は新千歳空港で買っておいた。ビールは関空に着いてから、制限エリア内になったコンビニで調達している。


 昼の札幌駅弁に被ってしまいそうだが、飽きる程に海産物を食べた旅ではないから、まだまだ大丈夫。控えめにミニにしたけど、普通サイズでも良かったかも知れない。ビールももう少し飲めた。
 電源が無いので難だが、京王線恥辱を綴っておこうかとパソコンを出す。なのだが、Wifiが不安定で諦める。JR西の在来線、関西空港絡みだとはるまでも関空快速でも無料Wifiが飛んでいるけど、しっかり使えた試しがない、ような気がする。結局、薄ぼんやりと暗い車窓を眺める事になる。馴染みがあまりない阪和線の駅を見て、下り電車とすれ違う時間。サッカーか何かの試合でもあったのか、そんな感じのお客さんがホームに目立つような気がする。
 環状線に入って暫く、福島のあたりから少々緊張。地下化された梅田貨物線はまだ未乗である。まぁ真新しいコンクリートが流れるだけで、何があるという訳ではないのだけど。

 思ったよりも広いうめきた新駅に到着する。

 近未来感を前面に押し出した宣伝をしていたから、どれだけの空間が広がっているのだろうと思ったが、ホームドアが無い事が意外。フルスクリーンホームドアなんて紹介されていたから、当然付いているものだと思っていた。
 大阪を出ると淀川の手前で以前の地上線に戻り、京都へ向かう。途中、ダイヤ乱れがあって京都には到着遅れ。とは言え、東海道線上り電車は同じように遅れていたから、乗り継ぎは成立する。膳所には22時半着。疲れたし京阪電車で帰ろうかとも思ったが、この時間はヘッドが開く。歩いて自宅まで。 

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