2008-06-21

 香港は九龍側で迎えた朝。時刻は5時半。日本時間で6時半と言うのは何時も出勤のために起き出す時間だ。どうも日本時間を引きずってしまう癖が抜けないけど今回もそうだ。もう少し休もう。
 本格的に動き出したのは8時過ぎ。

 起き出して向かいの香港島を撮ってみる。ちょうどマカオか何処かに向かうフェリーがゆっくりと過ぎてゆくところ。
 ゆるゆると準備したあと、今日の行動を開始。既に空は青く高く、今日も一日暑い夏の日になりそうな雰囲気。

 小奇麗な尖東の街並みを抜けるとだんだんと香港らしい街並みへ。この辺が佐敦かな。で、そろそろ朝食。今日は粥を志します。

 一部天井が低い所があって頭をぶつけそうになりながらも、店の奥へ。
 おかゆ、焼きそばとセットでHKD19。注文して待つほど無く運ばれてきたのはお粥、焼きそば、そしてチマキ。同じものを二つじゃつまらないでしょうからと言うお店の気遣い。


 どろどろに溶け切ったおかゆに濃い目の焼きそば。そしてでっかいチマキ。これで1人あたりHKD19。満足しました。
 店を出て佐敦の街を。

 北京オリンピックの看板。ここ香港では馬術競技が行われるそうで。
地下鉄の駅にたどり着く。荃湾線で一駅、油麻地。ここで観塘線に乗り換え。乗換えだけなら次の旺角なら平面移動で乗り換えられるのだけど、観塘線、始発から乗りたかったもので。

 エスカレータで一階下にゆくと観塘線のホーム。電車は空いている。まもなく発車。

 車内の消火器が青いなぁなんて感心しながら電車に乗っていると少しずつお客さんが増えてくる。

 降りたのは黄大仙と言う駅。エリアで言うとまだまだ九龍と言っていいあたりなのかな。
 階段を上って外に出ると夏の空を背景に高層住宅の立ち並ぶ郊外住宅地という風情。でも、そんな景色を背景に、

 派手派手なお寺がありました。ここは黄大仙廟。

 賑やかな門前。地元の人だけでなく、華僑や本国の人が大挙してお参りに来ているようです。

 どういう言われなのかは分かりませんが、でっかい線香、1m近くはあろうかという長くて太い線香の束をもってお参りするのが慣わしのようで。
 ここのお寺は占いの寺としても有名だとか。寺の中では皆さん熱心におみくじを。中は撮影禁止ですので写真はないですけど、籤を引くのではなく、籤の入った竹筒を振って1本外に落とす。2本同時ではダメなんだそうで、これ、結構難しいし時間が掛かります。

 黄大仙を後に。今度はバスで移動。二階建てバスですが、遠くまで乗る訳でないので1階にとどまります。
 走っている間に見えてくるのは啓徳空港の跡地。再開発されたそうですが、今見えているのは滑走路の端っこだからか荒れ果てた景色。反対側を眺めていたなら九龍城の跡地が見れたはずですがこちらも気が付かず。でも、

 着いた所もやっぱり香港。すごい路地ですけど、当たり前の光景ですか。
 で、ここから向かった先は

 牛棚芸術村。
 昔は牛の屠殺場だったそうですが、今では美術館。

 前衛芸術なんでしょうか。中に入った所から一枚。歴史を感じさせる建物とその前に佇む派手な陳列物。そして背景は混沌とした香港の街並み。何か不思議な光景。
見学を終えて今度は香港島の中環へ向かう。近くを地下鉄が通っていないのでバスに乗るのが順当と思われるけど、香港島の向かい側、北角までフェリーが出ている。せっかくなのでそれに乗って対岸へ渡ろう。

 少々道に迷ったけど、フェリー乗り場に到着。船とバスの結節点らしくバスは頻繁にやってくる。フェリーは30分毎の運航で次のフェリーまでは15分ほど待ち時間。
 フェリーもオクトパスが使えるのだけど、こちらの乗り場には切符売り場も改札もない。戸惑っていると乗り場で作業をしていた人に身振り手振りを交えて声を掛けられる。どうやら対岸、北角で下船する時に払うらしい。
 フェリー待ちのお客さんが増えてきた所で肝心のフェリーがやってくる。人がたくさん降りてゆくと入れ替わりに乗船ゲートが開かれた。

 早速フェリーへ。バスが二階建てならフェリーも二階建て。折角なので二階に乗り込んでみる。

 オープンデッキに屋根をつけたような気持ち良い空間。お客さんはまばらなのでどこでも好きな所に座れる。まもなく出航。
 北角は少々斜めに進む所になるようで、右手に九龍を望みながらの結構な船旅となる。


 船は縦横無尽に行き交っている。ぶつからないのが本当に不思議。目の前を横切っていったのは観光船かな。
 15分近く掛けて着いた所が北角。ここで初めてオクトパスをタッチ。乗船代金が引かれる。払うのが気軽だからいったい幾らだったのか、さっぱり。

 北角のフェリーターミナル。まるで魚市場みたいな所を歩いて外に出る。市場の混沌さとおなじみセブンイレブンの混浴したような景色がシュール。

 乗って来たフェリーはまもなく岸壁を離れました。

 今度の目的地、中環へは北角から地下鉄に乗ればほんの4駅ほど、10分ちょっとで着いてしまいますがそれではちょっと面白くない。今度はトラムに乗ります。

 フェリー乗り場からちょっと歩くとまもなく路上を伸びる線路が現れます。これがトラム。電車はすぐにやって来ますが1台目は競馬場方面にそれる電車。もう一台も同じくで、3台目にやってきた電車に乗車。
 バスもフェリーも二階建ての香港はトラムも当然二階建て。バリアフリーなんぞ知らんという勢いで走り出します。今度は暫く時間があるので二階に乗車。しばらくは満席で座れないので最後尾、流れてゆく香港の街並みを立ったまま眺めることになります。

 電車がすれ違ったり。

 バスに追い抜かれたり。

 後ろにも電車が付いて来ます。
 電車は北角から銅鑼湾へ、香港島の繁華街をゆっくりゆっくり。路上に乱立する看板の下をくぐり、停留所に停まれば真下に人が群がる。流れてゆくもの全てが圧倒されるほどの香港の景色。
 街並みが小奇麗になるとそこが中環のエリア。40分近くが経過してようやく目的地に。なんと言う停留所なのかさっぱりですが、促されるがままに下車。時刻はこちらの時間で13時を廻り、ここいらで昼食タイムとなります。
 目指すお店はちょっと山寄りにあるそうで、その中腹まではエスカレータが通じているとか。

 そのエスカレータで登っていって

 さらに市場のような混沌の中を歩くことしばし、

 こちらが目的のお店。九記牛(月南)。牛バラ麺のお店です。看板を見てもらえれば分かりますが正確には「月南」ではありません。月偏に南と言う字を書きます。
 行列に並ぶことしばし、

 合い席でしたが店の中に入ることが出来ました。注文はシンプルに牛バラ麺。カレーの乗るものもあるそうですが、ひとまずは基本から。

 運ばれてきた麺。スープが絶品。これは美味しい。麺は、まぁいまいちですか。でもこのスープのためだけに脚を運ぶ価値、あるよなぁ。
 これだけでは少々物足りないので、ちょっと歩いて喫茶店へ。

 コーヒーにパイナップルパンで、少々休憩。
さて、この後の予定は夕方からマッサージの予約。少々時間がある。もしここが半島側ならホテルに戻ってと言う場面。でも今いるのは香港島。戻るのはやめにして少々街歩き。
 中環の街を歩く。歩道に露天商がいるのは香港ではありふれた光景。それが突然、並べた商品を「バタン」と閉じて、何が起きたんだかさっぱり。気が付いたら露天商が一人、警官に捕まっている。若いあんちゃんだ。隣にいたおばさんはまんまと逃げおおせたらしい。ありふれた光景なのか誰も気にしてない。ただ、のんびりとした日本人だけが、商品を畳んで逃げおおせたおばちゃんに感心しているだけだ。
 買い物をしてもなお時間がある。2時間少々。ホテルに戻ってシャワーぐらい浴びるかなぁとも思ったけど、やっぱりやめ。ふと思い立って、トラム、終点まで行ってみようなんと志す。
 偶然先ほど降りた停留所にたどり着く。待つほども無くやって来たのは終点、堅尼地城へ向かう電車。

 今度は先頭に乗って。ゆきは残念ながら逆光ですが乗っているだけなら十分楽しめます。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E6%B8%AF%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%A0
 の路線図、上環の部分がいまいち理解出来なかったのだけど、現地を見てみると一目瞭然。やっぱり実地をみないと理解出来ない所、あるんだなぁと。
 電車は雑然とした香港の街並みをゆっくりと走った後、海岸線へと出る。

何か南国のリゾート地に紛れ込んだ気分もつかの間。お客さんがいなくなってどうやら終点。

 電車は終点、堅尼地城に到着。終着の電停でお客さんを降ろした電車は十字路を左へ、次の角を右へ、さらに次の角を右へ、そして次の角を右に曲がると中環、北角へと戻ります。ここのトラム、通常営業では一方向にか進まないのです。
 香港島の下町である堅尼地城。特に用事は無いのですが、折角着たのにすぐ引き返すのはどうかと思われ、海へと出てみました。

 沖合いに浮かぶのは駆逐艦でしょうか。中国海軍かどこかかな?

 喉が乾いたので近くのコンビニでビールを買って。青島ビールはオリンピック缶でした。

 青い空と高層住宅のコントラストが何故が3月に訪れたグアムのタモン湾を思い起こします。
 帰りは冷房の効いたバスで、なんて手もありますが、トラムで引き返しました。途中、前を

 オープンデッキの貸切車。結局、中環を通り越し、銅鑼湾までストーキングと相成りました。
 午後5時を過ぎた銅鑼湾。まだまだ熱気のこもった賑やかな街での次なるイベントは脚つぼマッサージ。この類のお店は初めてなのでどんなものやら。人気のお店なのだそうで、予約は昨日のうちにいれてあります。

 お店は雑居ビルの7階だったか8階だったか。少々分かりにくい所。予約の時間には少々間があって、待たされる間、出されたコップの中身は何故か白湯。

 何が書いているのかは、さっぱり。
 順番が来て

 まずは脚、薬湯に浸かります。ここからスタート。気持ち良い所は気持ちいいのだけど、時々、痛い所があって。。。「ここが悪いんだよ」と身振りで教えてもらったのですが、「頭」じゃ無くてまずは腰。それから肝臓でした。飲みすぎ注意でしょうか、ねぇ。昨日そんなに飲んだかなぁ。 
 おおよそ50分ぐらいだったでしょうか。これで値段はHKD168。日本でやったなら5,000円ぐらいになるでしょうし。
 街にでるとそろそろ日も暮れるころ。夕食の時間でもありますが、店を予約した時間までは少々、間が。

 時間をつぶすためにしばらくトラムと向き合ってみる。

 さて時間です。今日のお店は四川料理の店、南北楼。1階は混んでおり通されたのは2階。こちらは空いていたけどまもなく一組、また一組とお客さんが増えていって、こちらも満席に。
 コースではないので、単品を適当に頼みます。

 自慢の海老チリ。大きすぎて一口では頬張りきれず。

 ご飯と良く合うピリ辛系の春雨。

 野菜が足りてないので、なんだっけ。インゲンか何かだったかなぁ。
 海老チリが確か凄く高くてHKD280ぐらい。そのほかは割りとリーズナブルで全部で、幾らだったっけ。さすがに忘れました。
 まもなく22時になるぐらいの頃まで滞在。満席だった二階席もいつの間にかほとんどのお客さんが帰っていてがらんどうに。こちらの人、食事にあんまり時間を掛けないのかなぁとも思いましたが、良く分かりません。
 銅鑼湾から尖東へは地下鉄を乗り継ぐよりもバスで海底トンネルを抜けた方が近いと言うことで帰りはバス。ちょっと走ると渋滞。この辺が海底トンネルの入口で途中から少しずつ流れ始めトンネルを出た所、料金所のあたりがバス停。ちょこちょこっと歩くともう見覚えのあるエリア。ホテル帰着。

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