2008-06-22

 さすがに昨日はパタンと寝てしまい翌朝。ゆるゆると目覚めてみると既に明るくなっている。

 お向かいの香港島を眺めてみる。何やら軍艦のような船がいるのは気のせいかなぁ。まだ寝ぼけているのかもしれない。
 今日は日曜日。つまり帰国の日。飛行機は例によって午後出発便。午前中はまるまるあるとは言っても準備やら何やらもあるし、最終日、そんなに沢山の事は出来ない。ひとまず朝食。それから買い物かな。今回はまだ飲茶をやっていないので朝食、どこか適当な所で飲茶だ。
 ホテルのすぐそばに飲茶をやっているレストランがあって、既に店が開いている様子。遠くまで行くほどのあてがある訳でもなし、ここに入ってしまおう。開店したばかりなのか、まだお客さんの姿は見えない。冷房だけがギンギンに効いている。

 漢字の羅列から適当に注文する品します。一品、一品、また一品。待つことしばし。

 相変わらずお客さんいません。注文した品は、まだ来ません。
 待つことしばし

 上を見上げると、そこにはまるで天の川。注文した品は、まだ来ません。
 ずいぶんと待たされて、ようやく来ました。

 一品、

 一品、

 また一品。

 ん、こんなに頼んだっけ?

 ちょっと食べすぎ。
 帰りに再びスーパーへ。もう少し色々お土産を。会社向けにお菓子を買ったり、実家用にお茶を買ったり。自分用にはカップラーメンを買ってみたり。ラーメン。日本のものも売っており例えばカップヌードルはHKD14ほど。日本円なら¥200だから結構いい値段。それに対して地場のものはHKD2.5。ほぼ¥40程度。何か差がすごい…。

 尖東。何度も通った噴水広場を歩いてホテルへ戻ります。そろそろ荷支度して空港へと向かいたい時刻。
 11時半過ぎ、ホテルをチェックアウトする。ちょうどロビーに降りてきた所で、ホテルのまん前に九龍駅へ向かうシャトルバス。タイミング悪すぎと思ったけど、チェックアウトがスムーズに行った一方で、バスの出発は乗客の荷物の積み込みに手間取っていたから結局乗れてしまう。荷物乗せる所が無くて困ったけど。道中の渋滞もまぁ大した事なく、割とスムーズに機場快特の九龍駅まで運ばれる。まだ12時前。これなら順調。
 九龍駅で飛行機、チェックインして荷物を預けるという事も出来るけれど、カウンタは少々混んでいるようだったので空港まで行くことにしてパス。ホームへ直行。やって来た電車へと乗り込む。今回も滞在時間実質二日。せめてもう一日滞在したいもの。後ろ髪引かれる思いだけど、まぁ、また来るのでしょう。きっと。
 空港到着。
 チェックインカウンタで搭乗手続き。今度は買い物で若干荷物が増えたのでその分を預けて身軽になる。機内持ち込み用の小袋に入れた液体物も一緒に預けられるのでこれも助かる。
 手続完了。チケットを差し出される。
「本日はアップグレードさせて頂きました」
 という声と共に。これはびっくり。Web上ではそんな気配も無かったから全くノーマーク。最後の最後に嬉しいプレゼント。
 時刻は12時半過ぎ。出発までは2時間少々。
「ラウンジでお寛ぎ下さい」
 の声に送られて出国検査場へと。
 もちろんラウンジへ行くわけですが、今日はJALサクララウンジでは無く、キャセイのファーストクラスラウンジへ。当たり前の選択肢ではありますが、考えてみると香港のサクララウンジって入った事、ないかも…

 着席すると係りの人がドリンク、注文を取りに来てくれます。JALのセルフサービスに慣れてしまうと恐縮する事限りない対応。最も、ソファは若干くたびれているし、そんな滅茶苦茶広い訳でもないから混んでくると座る所に困りそう。良いラウンジではあるけれど、手放しで賞賛の嵐を送る程でもないなぁというのが正直な感想。
 もっとも、ダイニングのコーナー、これだけは別格。入り口に立つと席に通され、ドリンクの注文をすると恭しく運んでくれて注いでくれる、その雰囲気に馴染めるようになりたいですが、馴染める前に入室資格を失うかもしれませんね(苦笑)
 遠くのスポットにJALの機材が見えて、どうやら乗るべき飛行機が無事に到着したことを知る。そろそろ動こうかなと言う気になってきてラウンジを退出。
 ここからが遠い。

 キャセイが居並ぶ様子を見ながら、てくてく。搭乗口までたどり着くと、もう「最終のご案内中」なんて声が聞こえる。

JL732 JA8085 B747-400 HKG→NRT


 インボラとは言えビジネスクラス。荷物をしまうスペースを心配しなくて済むのは嬉しく、かなりぎりぎりになってからの搭乗。ぱっと見た感じ、エコノミークラスはさらりと埋まり、ビジネスクラスは2-3-2列の真ん中が空いているかなと行った所。さすがに日曜日の午後便。混んでいる。14:53、出発確認作業中の案内が流れた後、14:55、Doorclose。成田までの飛行時間、3時間50分とのこと。成田に近づくにつれて梅雨前線の影響で揺れるそうだ。
 何時何時動き出すかなと身構えてみるとものの、一向に動かない。どうしたのだろうなぁと思い始める。明らかにおかしい。
「チェックイン頂いたお客様と、実際にお乗り頂いたお客様の人数が合わないため、確認作業を行っております」の案内が機長から。時刻は15:08。妙な事になってきた。しばらく動きようが無いらしい。15:16、さらに追い討ちを掛ける案内。確認中で出発の見込みが立たないそうだ。機内では水とオレンジジュースのお盆を持ったアテンダントさんが回りだす。本当に長期戦になりそうだ。ただでさえ成田到着は定刻で20:00。1時間遅れたら21時で帰宅すれば日付が変わる。深いため息が出る。
 ため息の後で飲み込んだコップ一杯の水。コップが空くとほぼ同時。お詫びと共に確認作業の完了が告げられる。5分後に出発、とのこと。安堵の息、ふぅと大きくつく
 実際のPusubuckは15:34、Taixingは15:39。40分以上の遅延。ひとまず動いたことは喜びつつ、この後の事を考えると少々気が重い。飛行機はゆるゆると動いていって渋滞の最後の列に並ぶ。案内によると5機目の離陸だそうだ。1機、また1機。離陸してゆくのを眺めた後、自機が静々と滑走路端へと歩み寄る。15:53、Takeoff Rwy25L。ようやく香港を飛び立てる。
 離陸してまもなく、案内が改めて。45分遅延で成田到着は日本時間20:45を予定とのことで、遅延した分がそのままずれこむようだ。やはり深いため息が出る。少しでも遅延を返してくれたらよいのだけど。
 15:58、ベルト着用サインが消灯する。まもなく始まるNHKニュースは7時のもの。ただいまの高度は7,800m、対地速度は910km/h。なおも上昇し続ける筈だけど今日は通路側の座席ゆえ、頼るのは目の前のモニタだけ。
 16:17、テーブルクロスが配られて、ドリンクサービスがからまず始まる。

 ワインを頂く空の旅が始まる。空けば注がれ、注がれれば飲み。そして注がれて飲んで注がれて(笑)
 16:35、機長さんから飛行状況の案内が入る。改めて出発遅延のお詫びがまず最初に。ついで飛行状況の案内がつげられてゆく。飛行高度11,300m、対地速度870km/hにて順調に飛行中。この後、台北と大分の上空を通過し成田到着は20:40ごろの見込みとのこと。成田の天候は雨で気温は22℃との事で、成田着陸前には梅雨前線の影響で揺れが予想されるとの事。
 そろそろ機内食のオーダーが回りだす。しかし見ていると前へ行ったり後ろに行ったり。どうやら席順では無い様で。チケットの高い準順なんでしょうねぇ。もちろんインボラアップグレードの私の所は順番としては後回し。ようやく廻って来たときには洋食のお肉は切らしているという事。なるほどねぇと思う。文句の言える立場ではない。
 17:20すぎ。機内食が運ばれてくる。

 ビジネスクラスの割には、どうなんだろうなぁ。同じ食材でももう少し見せ方もあるような気がするしなぁ。
 飛行機は沖縄の遥か西、来た道を引き返す。少々揺れて時計を見ると17:54、トカラ列島のあたりを飛んでいる所。明るかった窓の外も少し翳ってきた様子。左の窓側に座っていたなら沈む太陽が西空を赤く染め抜いているであろうが、今日はそこまで分からない。
 飛行機は九州を掠めると宮崎の南側を通り過ぎる。18:35、機内減光となる。少しは休んだらと言われたのかなぁ。恥辱を少し進めておこうか。或いはデジカメの写真を取り込んでおこうかともとも思ったけど今日はやめにする。飛行機は高知の沖合いを東に。もう先が見えてきた感じもする。18:40すぎに室戸岬の沖合いを通過。定時に出たなら、もう成田到着が見えている頃だろうけど。18:47、あと50分で着陸と案内される。
 串本を過ぎた辺りから飛行機、断続的に揺れ始める。まもなくサイン点灯だそうだ。少々大きな揺れ。そして上下に揺れ。B747にしては良く揺れる。日本はまだまだ梅雨前線の真っ只中なんだなと考え、何か現実に引き戻された気分になって憮然とする。高度は4,600mまで下がっている。実際にベルト着用サインが点灯したのは19:14。パーソナルモニタに映る航路、大きく弧を描いて成田へと。この時間、羽田に降りれたならと少々、ため息。
 19:20、あと10分で着陸とのこと。電子機器使用不許可となり、リクライニングやらモニタやらを元に戻す。さすがに数時間慣れ親しんだビジネスクラスの背もたれを元に戻すとどこと無く違和感を覚える。成田の天候、雨で気温は18℃だそうだ。
 19:24、恐らくどうやらGeardown。感触が良く分からぬま成田空港が近づいてきた。19:28、Landing、RWy16L。日本時間20:28と案内されて初めて時計を日本時間に戻した。雨に濡れた成田空港の複雑な誘導路をどこに行くのかと眺める。本館側につかないかなと期待を込めてみているとその期待に答えてくれたのかSpot inはSP61、時刻は20:42。
 降機のとき、一瞬写真を撮ろうと思って立ち止まり、雨粒の叩く搭乗橋を見てあきらめた。今日は遅れているからさっさと入国したい。通路をずんずん歩いてゆくと乗り継ぎの案内なんて出ている。香港から着いて22時のホノルル行きに乗り継ぐ人がいるようで。へぇと思いつつ入国審査。終わってみると21時を過ぎたところ。
 いつもの写真を撮ろうとしてカメラが見当たらない事に気が付く。変な所に入れたかなと少々考えてみるけど、今日はその余裕、なさげ。ひとまず横浜に帰らねばならないがリムジンバスの切符売り場は長蛇の列だ。何も考えずに京成乗り場。スカイライナーは出てしまったばっかりで特急に乗り日暮里経由で帰宅することになる。雨と湿気、香港に比べると凄く生温い冷房でアタマがおかしくなりそうな感じ。
 JRへと乗り継ぎ横浜まで戻ってきてびっくりする。根岸線、人身事故でストップだそうだ。仕方が無く、でも半ばラッキーと地下鉄に振り替えてもらう。地下鉄はこれまたびっくりの15分毎でしばらく待たされるけど、自宅のすぐそばまで濡れずに帰宅できたのは嬉しい。
 それにしてもカメラどこにやった?帰ってからカバンの中を探しても見当たらない。もしかして、機内?

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