休暇を頂いた月曜日は横浜で朝を迎えた。
 特に何かあったわけではないのだが、上司から今月は2日確実に有給を使うようにフォロされたので休みにしておいた。今年1月からの通算で、自分のグループの中で有給の消化率が一番悪いのが自分なのだそうだ。こちらとしては貰うべき休みは貰っているつもりなのだが、出向先は基本有給は使いきれという指導があるので、それに準じて出向者も同じように指導しているらしい。
「今まで有給使いきった事なんてないですよ」
と驚きを込めて抵抗しても仕方ないので
「フォロされない程度に休みます」
と言うことになる。どっちが世の中の標準なのかというと明らかに明らかなのだが、郷に入れば郷に従えだから、そんな妙な努力も必要だ。
 前置きが長くなったが、そんな訳で月曜日の休暇。普通に出勤の妻を見送った後、適当に準備。9時過ぎに出掛ける。通帳の記帳やら固定資産税の払い込みやら、雑務をすると南太田から京急線に乗る。

 11運用814編成。横浜に出ると18きっぷの3日目に日付印を入れて貰う。今日も格安で移動するつもりだ。まずは北行湘南新宿で都内へ向かう。
 新宿に10時15分。京王線の快速に乗り換えて柴崎に出る。


つつじヶ丘で待っている各駅停車はヘッドマーク付の8722F。もう少し早く来れば何か撮る算段を考えられたのに、と想う。記録にしかならない写真でお茶を濁した。
ついてみると11時近い。もう少し早く着きたかったなぁと思いつつ、地下化区間を少々撮る。

 撮っている間にどんどん汗が吹き出す。日陰に居ても辛いので12時ちょっと前、早々に引き上げる。

国領まで歩く。途中の神代団地は建替が始まるのだろうか。既にもぬけの殻である。国領で軽く休憩。31日まで有効のコーヒー無料券を使ってしまうだけのつもりが、結局お昼もそこで食べることになっってしまう。

 国領の駅に戻る。この仮駅舎もいずれ無くなるのだろうと思いつつ構内へ。特に写真を撮るつもりはなかったのだが、通過してゆく列車を見ていたら撮りたくなった。

 18日の深夜に切り替えが行われるちょうどその現場である。この下が今どうなっているのか、見てみたいがそんな機会はないだろうなぁ。
 ホームも暑く早々に引き上げる。14時の湘南新宿に乗るつもりだったが少し早くなりそうだ。それなら13:32の快速アクティーに乗れないかなと思う。調べてみると13:17の山手線に乗れれば大丈夫のようだ。
 快速列車に乗って新宿到着時刻を想像する。13:12ぐらいかなぁと思い、5分あれば京王線から山手線には行けるだろう。13:15の逗子へゆく湘南新宿でもよいのだが、それに乗るのは、難しいか。
 笹塚で13:09、微妙だなぁと思っていたら新宿駅3番線には13:14の到着となった。きわめて微妙で重い荷物を抱えて連絡通路を上下していたら結局予定の電車には目の前で行かれる。次の山手線だと品川の乗り換えが成立しないなと思う。
 結局アクティーは諦め、東京駅へ向かう。次の普通電車に始発駅から乗ることにした。中央線に揺られて東京駅に13:32。アクティーの発車時刻だが、さすがに乗り換えは無理である。


 これから出先へ。東海道線普通列車乗り継ぎは何度も何十度もやっているが、東京駅をスタートに丹念に辿る機会は滅多にない。最近では東京駅から40分も先の戸塚からスタートするが殆ど。むしろ東京駅から乗る東海道線は横浜への帰宅列車である。今日はちょっと新鮮な気持ちで東海道線の列車ホームに立つ。

 上野側は工事中。ここだけ見ていると来年には東北線との直通運転、始まりそうな雰囲気である。
 夏休みとはいえ昼下がり。中途半端な時間の熱海行きは空いている。ボックス一つを締めて東海道を下り始める。
 少し眠気を思えてzzzz。大船も藤沢も気付かず、目覚めると平塚だった。東京駅から1時間。随分と乗った気がしたがまだ平塚かと思う。それほど、東京ー戸塚の距離は長い。品川辺りで乗ってきたお客さんが殆ど降りて行き、車内閑古鳥が鳴いている。平塚を出ると夏色の濃い景色となる。大磯でドアが開くと蝉の鳴き声が車内に響き、国府津でドアが開くと汐の香りが風と共に吹き込んだ。

 熱海到着。接続は15:40の浜松ゆきと案内される。14時の湘南新宿に乗った場合の列車よりも一本早くなった。

 珍しく3番線に東京行きが居て、その後に浜松行き。しっかし、東京行きが15両なのに浜松ゆきが3両ってどういう事よと思う。
 熱海乗換で3両に当たる場合、先頭と最後尾が混雑し、中程の車両はそれほどでもない。中程の乗車位置に並ぶとそんなに待っている人はおらず、これなら楽勝という程度の並び具合。実際、列車が来てもさほどの混乱にはならなかった。18きっぷシーズンの熱海としては、かなりおちついた部類だ。

 本当に3両で来た浜松行き。沼津か静岡で3両増結だろうか。先頭混雑、中程は全員着席で出発。それが沼津を出る頃には空席が目立つようになる。増結も無かった。時刻は16時過ぎ。ラッシュという時間ではない。

 静岡近郊清水から乗ってくるお客さんが目立ち始め、9分停車の静岡で3両増結。立客も目立つ。その間に駅そばのスタンドに寄っておく。朝昼と軽かったから少々空腹を感じる。静岡の駅そばは土曜日にも食べているから今日はラーメンにしておく。

 350円のラーメンは至ってシンプル。出てくるのも素早いから9分の停車時間で十分頂ける。
 ラッシュというより遊びに行った帰りの中高生ばかりを乗せた電車。傾きかけた日を浴びて帰り道を急ぐ。焼津や藤枝でずいぶんと降りて行き、島田でがくんと人が減る。
 掛川からは少々乗ってくるお客さんもいる今度はお勤め帰りという雰囲気。太陽が傾いて車内に鋭く差し込んでいる。
 熱海からずっと静岡県を二時間半。長かったがようやく浜松着となる。ここで乗換となる。

 今度は豊橋行き。勤め帰りの人たちで混む。静岡から乗った列車と違って、混雑していても至って静か。駅に止まる度に乗り降りがあって空いてゆく。

 長かった静岡県の終わりと共に日も沈む。豊橋まで来ると先が見える。

 西の空がわずかに赤く染まる頃に快速電車に乗る。もう通勤ラッシュは過ぎたのか、今度の電車はがら空き。ここまでの道のりをまとめておいた。
 帰宅すると20時過ぎ。まだスーパーが開いているので買い物を少々。明日の準備を少々。