普段より少し遅めの目覚めとなった。土曜日の朝を三河で迎えている。若干酒が残っていて動きが鈍い。
 今日は横浜に移動する。在来線で動くつもりで、早く動いた方がいいのだけど、ずるずると。結局8時となる。前回より少し遅い目。
 浜松まで直行する新快速があったからJR線廻りにした。休日乗り放題きっぷはエリア外でも豊橋までの乗車券を買い求めれば同時発券してもらえる。

 暖かそうな景色が流れる。ここ数日の寒さはどこに行ったやらでコートまで着込むと少々暑いぐらい。
 列車は豊橋に到着。8両で来たけど4両切り離しだそうだ。

 種別表示は新快速のままだが、駅の案内は普通列車浜松行き。切り離しの間は少々停まる。電車が短くなった分、お客さんが増える。 
 浜松に10時到着という列車は買い物か何かのお客さんでだんだんと混んでくる。豊橋からのお客さんも浜松まで乗りとおすようで、最後は立客ばかりが目立つようになった。
 浜松からは小刻みに乗換えを繰り返す静岡地獄。4両編成と表示がある興津行きが待っている。

 2両+2両という211系。先週飽きてしまった車両である。他に選択肢がないからこれに乗ることにする。車内は空席がある程度の乗車だったが、途中の磐田で割りとたくさん乗ってくる。よそ行き風の人が多くて、新幹線接続の掛川までかなと思ったけど、そんな単純な流れではなかった。ずっと混んだまま列車は走る。日が高くなると車内も暖かくなり、コートを着ている身には、それは暖かいというより暑いというべき状況となる。
 このまま乗っていってもどこかで乗り換え。次の列車は島田始発だろうからと乗り換える。これが正解であった。

 6両に増えてしかもがら空き。後ろ3両は静岡で切り離しという案内だが、お客さんが多いのは静岡までだから問題ないだろう。案の定、藤枝焼津とお客さんを集めてもさほど混雑しないまま。静岡まで快適にすごす事が出来る。
 静岡11時半。始発で出てくると9時前だからその差は大きい。さらに東に向かう。途中 

 興津で特急に抜かれる。ホームに出てみると真っ白な富士山が頭だけきれいに見えていたからこの先の景色が楽しみになる。由比からの駿河湾も青く光る。
 その富士山が見えるのは富士川の駅を出て、富士川の鉄橋を渡る辺り。川の向こうにきれいに見える事を期待する。

 頭を覗かせて裾野は雲に隠れていた。隠れているのはごく一部だがなんともしまりの無い富士山。この先進めば多少変わるかなと思いつつ、東へ向かう。
 吉原を過ぎて原の辺りまでの景色も多少期待を込めてみてみたが、

 さっきよりも雲が広がって富士山が完全に隠れている。今日は空気が澄んでいて雲さえなければくっきり見えるだどうに余計に惜しい。
 列車は三島止まり。熱海まで行くには後の列車に乗り換えとなる。どうも全体的な接続が良くなく、余計な時間がかかるようになっている。それならばと御殿場線を廻ることにして沼津で降りる。御殿場線も20分少々待ち時間はあるが、1時間に1本の国府津行きに乗れるならまぁいい。

 沼津の乗り換えで昼食に駅そばを食べる。先週改めて見直した桃中軒の駅そば、今日もかけそばで頂こう。



 今回は稲荷すしにも登場願った。かけそば¥250に稲荷は2個で¥100。かけそばの出汁の甘みに比べると稲荷のそれは控えめシンプル。稲荷の王者、豊橋駅壺屋の対極にいるが、これはこれで有り。むしろ好みの味付けかも知れない。

 さて御殿場線。3両のロングシートが概ね埋まったところで発車時刻となる。乗客は下校するらしい高校生と地元の人が殆ど。地元の人はとにかくとして高校生は田舎じみた感じがする。同じ沼津に通う高校生でもなぜか雰囲気が違うのは気のせいだろうか。

 お客さんが乗り降りして行く間に列車は少々山登り。富士が近づいてくる。その気配は濃厚にあるのだが、相変わらず雲が富士にまとわりつき、折角の御殿場線が台無しになる。結局、御殿場までそんな調子。お客さんが入れ替わって発車しても窓の向こうには雲を被った富士の山。
 席が埋まる程度のお客さんを乗せて列車は峠を下ってゆく。御殿場線の御殿場から東。1時間に1本のローカル線だが毎度乗る度に結構混雑する。皆さん、小田急線接続の松田で降りるのかと思ったが、思ったよりはお客さんが残る。最後、国府津までの区間も一応は首都圏。決して人家疎らな所ではなく、折角の鉄道が1時間に1本しか走らないのは少々勿体ない感じがする。
 国府津に14時半過ぎ。切符を改めて買い求める間に1本列車が行ってしまう。まぁここまでくれば東海道線はそれなりに列車があるので大丈夫。10分少々待って普通列車に乗り、40分程で戸塚まで。

ここからはバスにした。帰宅すると、もう夕方の気配が漂う時間。