2008-05-24

大移動

 いつもとほぼ同じような時刻に起き出して、同じような時刻に駅へと向かう。まったく別の電車に乗って向かった先は、
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 羽田空港。今朝は第一ターミナル南ウィングから
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 出発します。

JL1785 JA8657 A300-600R HND→OIT

 今日乗るのは大分行き。割と九州には出かけている方だと思うけど、大分の空港は利用した事がない。初めて空港をちょっと楽しみ。
 残念ながらの荒天予報なのだけど、ここ数回の嵐で傘を壊してしまっている。改めて傘を買い求め、搭乗手続き。
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 少々狭い南側のラウンジで一呼吸置いて。

【今日の空弁】松坂牛おこわおにぎり 株式会社 寿徳庵 ¥600

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 朝食、空港に着くまでに済ませておこうと思ったけれど流れでこちらで空弁を。朝食向けのあっさりとした感じの空弁。お昼に食べてもいいかも。

JL1785 JA8657 A300-600R HND→OIT その2

 出発は9:40。20分前を目安に搭乗口に行こうとしたけど、その20分前になって、案内。
「到着便遅れのため、出発が少々遅れる見込みでございます。ただいまの所、皆様の機内へのご案内、9:35を予定しております」
 ラウンジを出る前でよかった、とせっかくなので
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 コーヒーを一杯、頂いてから搭乗口へ。搭乗口で待っているのは
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 JA8657。どこから来たのが遅れたのかな?と、思いつつ機内、指定された座席へ。今日は、と言うか今日もクラスJの窓側を抑えている。
 先ほど、出発案内で見た限りでは「空席」を示す○が点いていた大分行きの機内、乗り込んでみるとぱっと見た感じにはほぼ満席。
 9:49、Doorclose。9:50、Pushbuck。大分までの飛行時間、1時間20分との事。9:55、Taixing。たまたまなのか、時間帯が良いのか、羽田を出発する便の割りには順調な滑り出しだ。
 初夏の羽田は南風。今日も飛行機は南に向かって飛んでゆく。滑走路までの距離も近く、9:59、Takeoff RWy16R。東京湾へと勢い良く飛び出して徐々に高度を上げてゆく。
 木更津の辺りでターンして一路西へ。本牧が右手の窓に見えて下へと隠れてゆく。どうやら富士山の北側を通るルート。 大分に飛ぶときは富士山の北側なのか南側なのかよく分からなかったけど、福岡に飛ぶときと一緒のルートだ。
 多摩川を見下ろしながらの飛行。どこでベルト着用サインが消えるかなと楽しみにしていたら不意に雲が現れた。軽く揺れ。まもなく雲の上に出る。やはり天候、西に向かうにつれて悪化してゆくらしい。
 雲上から地上をちらっと見ながらの飛行。10:13、ようやくベルト着用サインが消える。
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 一面の雲を眺めて、一路、西へ。
 まもなく先任乗務員が挨拶。折角なので、「どこからの便が遅れたんですか?」と聞いてみた。高松からの便、荷物のチェックに時間を要して15分ほど出発が遅れたそうだ。なんとなく様子が想像つく。鹿児島の朝一便なんかもそんな事あるし。そういえば新聞、日経取っちゃったから詳細が分からなかったけど、中国版だったな。
 そんな事を聞いている間に機長さんから飛行状況の案内が入る。名古屋と岡山の上空を経由して大分空港に向かうそうだ。大分の天候は曇りで気温は19℃との事。案内された飛行ルート、概ね福岡に向かうときと一緒である。
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 ドリンクのサービスが廻ってくる。アップルパイなんてものが提供されたのは珍しいかも。一息ついた後は
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 恥辱の続きを。ソウルからの帰りがまだ終わっていない。出来る事なら出かける前に終わらせてしまいたかったけど。ここまで持ち出し。あと少しのところまでたどり着いたところでまもなくベルト着用サイン点灯の案内。時刻は10:46。そろそろPCをしまいこむ。
 でも実際のベルト着用サイン点灯、11:06。あと10分で着陸だそうだ。まだ外には雲。少々揺れ。ようやく地上らしい景色がうっすらと。11:13、Geardown。窓を雨粒が叩き出して地上の天気を知る事が出来た。
 地上が見える。海沿いの空港、のはずだけど機体右側に見えているのは畑やら林やら。不意に海岸が現れてついで滑走路。11:16、Landing、RWY19。11:18、Spot in SP7。

空港名物

 大分空港、といえば、回転寿司が有名。
www.we-love-oita.or.jp
 やっぱり見たいので、荷物は預けていませんが、ちょっと待ってみた。先に荷物が流れ出したのは少々早く着いた伊丹から便。
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 ウニが来ました。荷物と一緒に回るウニは何だかシュール。
 大分空港、と言えば、ホバークラフトが有名。
 http://www.oitahover.co.jp/
 でも今日これから向かうのは、別府。残念ながらホバークラフトの乗船はまた今度にして、今日はリムジンバスへ。
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 バス、混んでいて補助席になりました。リムジンバスってはっきり言ってお客さん少ないことが多いからこれは意外。甘く見ていました。
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 別府までは¥1,450。40分。こんな有料道路があったんだ、と言う感じの大分空港有料道路を日出で降りて国道10号へ。この辺りから渋滞、ノロノロ。どんどん時間が過ぎて行く。別府市内、亀川の駅前を通過するあたりからようやく流れ出す。

再びのケーブル

 大分空港から1時間弱。観光港まで来ると先が見えてくる。どうなるかと思ったけど、何とか予定に乗っかりそうだ。
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 1時間以上過ぎて、時刻は12:40ちょっと前。ようやく大分駅前着。やれやれと息をつく暇もなく
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 やって来たバスに乗ります。今度は路線バス。海際から山へとまっすぐ続くその道の先に、見えているのはケーブルカーの路線。時計は12時50分を少々過ぎて、バスは停車を繰り返しながら徐々に山側へと進んでゆく。今日は、その、ケーブルカーに乗りに来た。
 ケーブルの時間は知らないけれど、13:00出発かな、なんて思っている。さて間に合うかと時計と目の前の山を見比べながらドキドキと。
 バス停に着いたのが12:58。目の前の駅舎、妙に派手ですけどに駆け込んで、何とか13:00、間に合いました。やれやれと一息、手元に残された切符を改めて
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 まるで遊園地の入場券ですが、実は遊園地の入場券そのものです。今から乗る路線。いわば遊園地のアトラクションのひとつ。
 別府ラクテンチケーブル線
ja.wikipedia.org
 ここまで来ると鉄道なのかどうかかなり曖昧な存在だけど、鉄道要覧にも出てくる立派な鉄道路線のひとつ。従って、乗りつぶしの対象であり、そのルールに従って、一度乗った路線。
 それが遊園地の経営母体が変わり、従って、ケーブルカーの経営母体も変わった。
 乗りつぶしの個人的なルールとして「経営形態が変わった時は乗り直しの対象とする」と言うことを決めている。第三セクター化のような場合を想定しているのだけど、遊園地の経営母体が変わってしまって、何てことは想像の範囲を超えている。
 実態はさほど変わらないのであり、何ともアホらしいと自分でも思うけれども、例外を作るのも気持ち悪い。仕方ないので別府まで出ていた。しかも今日は同行者を巻き込んで。申し訳ないこと限りなし。趣味と言う行為は、ある意味、犯罪的だ。
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 ケーブルカーは動き出すとすぐに下ってゆく車両とすれ違い、山上の駅に到着。何しろ営業キロが0.3kmだからすぐである。あまりにあっけない。

 車内に掲げられた書類には、現在の経営母体「岡本製作所」の文字。これがために乗りなおしに来たんだよなぁ。改めて、あほらし。
 あまりにあっけないので、ついでに駅舎の上の
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 観覧車に。あいにく雨が降り始めて
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 別府の街が霞んで見えます。
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 ラクテンチの景色も霧に包まれて。
 あまりに人の姿がなく、閑古鳥の鳴き声すら霧に吸い込まれてゆきそうなラクテンチ。雨も降り出して歩き回ることも出来ないので、そろそろ引き返します。
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 登録上は乙原。案内上はラクテンチ上の待合室。派手な塗装は遊園地そのものですけど雰囲気はローカル線の寂れた駅。次の列車は13:40。別府駅まで出るバスは13:42、その次は14:19だそうで、これはちょっとタイミング悪いかな。
 そんな話声が聞こえたのか、改札開始。行きに乗務していた係員さんと同じ人。で同じ人が再び乗務して定刻より少々早く、ケーブルが動き出した。バス停は降りてゆくその真下。バスが行けば残念な様子がばっちり見えてしまう所だったけれども、バスは行かぬままケーブルは下まで降りる。
 これは間に合ったかなと雨の中をバス停に駆け寄る。
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 登録上は雲泉寺駅ことラクテンチ下駅を撮る余裕もありました。
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 やって来たバスに乗って別府駅へと。
 今日は先ほどから乗り物の接続が非常に良い。1時間に2本のバスと3本のケーブルが奇跡みたいに繋がっている。素晴らしいけど余裕がなさ過ぎてお昼を食べる暇もなかった。
 雨の中戻ってきた別府駅。せっかくなので郷土料理を食べようと思うけど外に食べに行くには少々雨が強すぎる。仕方ないので駅の中の郷土料理店へ。
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 大分の郷土料理としては基本でしょうか。だんご汁を頂きます。確か¥780。微妙に寒い日にはちょうど良い食事でした。

さらに移動

 今日はさらに移動。今いる別府駅。意外なほど優等列車の発着が多くて、この後の時間。あちらこちらへ始発列車が設定されてます。
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 まず入ってきたのはキハ185系2両のミニ特急。その名も九州横断特急5号。人吉から熊本を経由してはるばる別府にやって来た列車がわずか5分で再び人吉へと引き返して行きます。
 そこにやって来たのがゆふいんの森4号、博多行き。ホームに数組いた観光客はみんなゆふいんの森のお客さんでした。
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 客室乗務員が傘を差して出迎えています。このサービスは素晴らしいですけど、別の列車に乗る身には格差ばかりが目に付いて。
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 ホームに並んだ人吉行きと博多行き。相次いで出発して行った後に、
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 宮崎空港ゆき、にちりん17号がやってきました。今日はこの列車に乗車です。
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 派手に装っても485系はやっぱり485系。懐かしい雰囲気がそこには広がります。
 大分までのソニックを先に通し、そのソニックからの乗り継ぎ客を少々乗せて、なお閑散とした車内。寂しいまま14:58、列車は出発。雨の降りしきる別府湾を眺めながら、列車は淡々と進んでゆく。大分でもさほどお客さんは乗ってこない。寂しい車内のまま列車は出発。お供にする車窓も雨に打たれた寂しい景色となります。
 時々上り列車に道を譲りながら南下。時々現れる臼杵津久見なんて中心駅では、寂しい車内のどこにいたのか十数人ずつ下車。既に1時間が経っているけど60kmほどしか進んでいない。そしてまた5分停車。
 セメント工場が見えてきたり、海が現れたり、寂しい車窓に少々変化が現れると、また駅。ドアの開かない運転停車で上り列車に道を譲る。こんな調子で宮崎まで行くのは大変だから、と言う理由では無いけれど、今日は大分県最後の停車駅、佐伯で下車。別府からは所要1時間24分。
 佐伯では同行者の友人夫妻のお世話になる。雨の降りしきる中、案内されたのは地元の居酒屋さん。
 http://r.gnavi.co.jp/f154100/
 なんかすごい名前ですが、佐伯では有名なお店らしいです。改めてぐるなびで見ましたけど300席はすごいな、と。
 メニューは洋物和物。地の魚やお酒。まぁいろいろと。
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 ふかの和え物。いわゆるサメです。
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 なぜうどん?と見る人は思うでしょうが、これが佐伯名物、ごまだしうどん
www.takarabussan.com
 個人的にはご飯に合いそうだなぁと思いましたが、そう言う食べ方はしないそうです。ふ〜ん。
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 何の魚のすり身だったかなぁと調べてみましたが、「えそ」と思われます。すり身も佐伯の名物
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 馬刺しです。新鮮。
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 チキン南蛮。山を越えた宮崎の名物ではありますが、佐伯でも普通に食べるそうです。
 そして、写真を撮り忘れたけど地の焼酎。何しろ1杯290円。いくらなんでも安すぎです。でも美味しかった。
 暗くなったなぁと思ったらもう19時半。今日は佐伯泊では無くてさらに先への行程があります。最後は慌しく送ってもらいました。
 この場を借りて言うのもなんですが、この折はお世話になりました。改めて御礼申し上げます。

海を渡って

 船が出るのは午後8時。雨の街を走って港へ。
 出航20分前にターミナル着ってのもちょっと遅いかなって思ったけど、何て事無く乗船手続き完了。すぐにフェリーへと案内されました。
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 車両甲板に停まるクルマはわずか4台。クルマがこんな状況ならば、客室の状況も推して知るべし、です。
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 そして二等客室。お客さん、数えるほどでした。
 気がつくと船は既に動き出していて、そうかと思ったのが最後。気がつくと眠ってしまって次に目を覚ましたのは入港の案内。時刻は23時を過ぎて。
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 ここのフェリーは徒歩での下船が優先でした。今度は船首から下船。外は雨。
 と言うわけで九州の対岸、四国は高知県宿毛にやって来ました。時刻は23:20すぎ。手元の時刻表のダイヤよりも少々遅れての到着。
 雨の降りしきる中を仮の建屋みたいなフェリーターミナルへ駆け込み、タクシーを待つ間、
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 船はまた少ないお客さんを乗せて、佐伯へと戻って行きます。
 こちらはタクシーに運ばれて宿毛市内の今日の宿へ。

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