2008-05-25

今日も大移動

 昨日は遅かったし朝ぐらいはゆっくりしていたかったけど、起き上がったのは6時半すぎ。さすがに少々眠いが緩々と準備をする。
 今日は駅までタクシーを用意して貰っていたけど、いざ、朝になってみると既に雨が上がっている。さすがに雨の中歩きたくないなぁと思って昨夜のうちに依頼していたのだけどねぇ。
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 駅までは近い。ワンメーターで行く。東京や名古屋で乗るタクシーよりも安いのに、迎車料金も掛からないのは申し訳ない。とにかく数分で
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 宿毛の駅まで運ばれた。今日はここから列車に乗ってのスタート。せっかくやってきた宿毛だけど、泊まるだけ。滞在わずか8時間半。
 列車が出るまで少々時間がある。その間に、高架下の待合室に店をひらく産直のお店を覗いてみた
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 安さに惹かれてついついお寿司を購入。これを朝食にすることに。まもなく改札が始まります。それではホームへ。
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 待っているのは1両編成の気動車。日曜日なので通学客も居らず、がら空き。
 土佐くろしお鉄道に乗ったのは5年前の5月。終端の高架駅はそのときと全く変わりが無いように見えているけど、実はその間に一回、大事故の現場になっている。
ja.wikipedia.org
 施設には相当改良が加えられているようだけど、乗客に死者が無かったためなのか、慰霊碑的なものは見当たらず。
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 列車はほんの少しの乗客を乗せて定刻に出発。田植えの終わった田園地帯が広がる中をすいすいと気持ちよく駆けてゆく。昨日のにちりんよりも早いんじゃないかと思えるほど。回復気味の空ともども、気持ちよい小旅行。

半日観光

 列車は30分ほどで中村に到着。今日はここでレンタカーの予約をしている。半日ほど、観光をするつもり。漠然と四万十川沿いに江川崎の辺りを往復してこようかと思っているけど、さて。
 クルマを快調に走らせるとまもなく佐田の沈下橋という案内。一番最初の沈下橋。スルーするつもりできたけどついついハンドルを右に切る。なんとなく寄ってしまった
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 欄干の無い、沈下橋。昨日の雨のせいか濁った水で増水中。
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 橋の上から眺めるとこんな感じ。う〜ん、この橋渡るべからず。この端渡るべからす。
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 さて一思案。5年前も四万十川を遡って大正まで行っているんだよねぇと言う事で、沈下橋を眺めた後は足摺岬を目指してみる事にする。ここからは近いと言ってもクルマで1時間半ほど。
 ナビの通り車を走らせていたら道がうんと狭くなった。四国の道は馬鹿に出来ない事は良く知っているし、ナビに従っているととんでもない道を走らされる事も経験済だけど、まただ。
 やれやれと車を走らせていると対向車。やれやれと車を寄せると、ん、脱輪しやがった。う〜ん。仕方ないので同行者にアクセルを任せてクルマを押す。前側を持ち上げるようにしてみるとさすがに軽い車、後ろへと動き出した。やれやれ。
 現場を撮る余裕が無いって事は気持ちに余裕が無かったんだなと思いつつも道を走らせる。どうやらオイルパンに穴、とかなんて事態にはなっておらずほっと一安心。クルマは市街地をかすめると一路土佐清水へ。海沿いのはずだけどアップダウンが激しい道だ。
 中村を出て小一時間、魚の匂いがしてきそうな土佐清水の街を抜けると足摺岬への観光道路。どうやら尾根をゆくようでうねうねとした山道が続く。
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 途中、展望台にクルマをとめて。海を挟んで見えるのは竜串の辺り。
 改めてうねうね道を行くことしばし、不意に集落。そしてホテルやら何やら。足摺岬だ。

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 ようやく着きました。時刻は10:20ぐらい。
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 この銅像はジョン万次郎こと中浜万次郎。土佐の出身であることは知っていましたが、足摺岬の近く、中浜集落の出身なのだそうです。
 駐車場からちょっと歩いてゆくと思ったよりも近いところに展望台

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 灯台が見えている。鹿児島に通っていた頃は、ここの遥か上空を行き来していたのだけど、実際に自分の眼で眺めるのは、初めて。最果てらしい荒々しい海岸です。はるばる感もありました。
 しっかり眺めて滞在20分。再び来た道を引き返すこと1時間少々。中村市街まで戻ってくると持ち時間も、だいぶ少なくなりました。最後は食事で〆たいと思います。そんな訳で郷土料理のお店に。訪れたのは「郷土料理 花ぜん」さん。
www.bitsoft.jp
 頂いたのは
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 鰹のたたきに
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 ひっつけ寿司。何かと思ったけど余り物の刺身を漬けにして寿司としたものがもともとの言われだそうです。
 同行者は中村風と銘打った天丼を注文してましたけど、卵とじ天丼なんですね。これにはびっくり。
 お会計の前に、目に付いたものを。
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 赤電話。現役ではないかもしれませんけど、ね。久しぶりに見かけた様な気がします。はぃ。
 食事を終えてもまだちょっと間が。ちょっと中村の市街地を走って

 和菓子屋さんを訪ねてみました。古い市街地、小京都の名にふさわしい落ち着いた雰囲気の街並みに相応しい和菓子屋さん。味わいも上品な甘さで美味。

四国横断特急

 レンタカーを返却。列車の出発までは30分弱。改札を待つお客さんがちらほら見える穏やかな駅でこちらも改札を待つ。売店を覗いたりしていると改札開始。大よそ20分前。ホームへ向かうと待っているのは
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 わずか3両、岡山行きの南風20号。
 3両の内訳は前から自由席車。半車自由、半車指定。そして半車指定、半車グリーン車の組み合わせ。編成が短いだけにきめ細かな設定。今日は距離があるから指定席券を用意してきたけど、どうやら杞憂に終わった様子。
 がら空きの半室指定席、1号車の座席に座っていると向かい側から特急列車がやってきて入れ替わりに発車する。さすがに出足が鋭い。カーブに差し掛かると明らかに車体がうんと傾く。
 先ほどの普通列車と違って特急列車には車掌が乗務している。女性の車掌さん。車内を巡回し、停車駅が来るとホームに出て集札。結構な重労働に見える。そんな様子を尻目にこちらはのんきに
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 運転から開放されたのでビールを。一緒のおつまみはじゃこ天に姫かつお。すべて地元の産物。ビールは1本、もう1本、すぐに空いてしまいます。
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 今日の切符はこちら。乗車しているのは岡山行きですが、乗車券は高松行き。そして指定券は高知まで。何か統一感が無いですが、これに関しては、おいおい。
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 列車は車窓に海が見えていたかと思うと山の中へと入り込んだり。本当にめまぐるしい。
 山の中、不意に車窓の下に線路が見えてはっとする。もうすぐ若井のループ線。列車は左へ左へカーブを始める。残念ながら下まで降りてきても先ほど通ったはずの上の線路は分からない。列車は見覚えのある若井の駅を過ぎると窪川に到着。土佐くろしお鉄道はここまで。中村からの乗務員もここまでで代わりにJR四国の乗務員が乗ってくる。
 相変わらず鋭い出足で列車は走り出す。先ほどから飲んでたビールがころあい良く廻り出し眠ってしまう。ほぼ30分ほど。目覚めると須崎。向こうから来た特急とすれ違う。上りの普通列車の姿も見える。高知まではあと40分ほど。案外と近い気もする。ここからはすれ違う列車本数も増える。
 松山高知急行線連絡の代替バスの案内が出ている佐川を出ればもう高知はすぐ先。伊野からは土佐電気鉄道のか細いレールも絡み出す。高架にあがるとまもなく高知。
 高知では9分停車。その間に3両、前側に増結。これは高知始発の高松行き、しまんと4号。新幹線連絡の岡山と四国島内輸送の高松と言う二つの主要な目的地がある四国の特急列車は二つの列車をつなぐ事が多い。
 今日は岡山に向かうのではなく高松に向かうので、高知から先はしまんとの指定券を持っている。乗り換えはどちらかと言うと運ぶ側の都合だから、改札を出ない限りは特急券、通しで計算されている。
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 改めて、6両に増えた特急列車を。
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 高架にあがってからは初めての高知駅。ホームを覆う木製の屋根が柔らかな雰囲気をかもし出す。
 列車は6両になって高知を出発。増結はしたけど相変わらず列車はがら空き。高松行きのしまんとも指定席は数えるほどのお客さん。自由席もがら空き。本当、指定席にしたのは杞憂だった。
 後免を過ぎたあたりで、全日空の着陸機が見える。高知空港はこのちょっと海側。本当なら夕方の高知発、羽田行きに乗れたらよかったのだけどチケットが取れなかったのだ。
 山に向かって突き刺さるように登ってゆく特急気動車。相変わらず右へ左へ体をくねらす。穏やかな高知平野から十数分で一変、四国山地へのアタックとなる。人家も見えない山の中、ひたすらに坂を上ってゆくけど脚は衰えない所はさすが。
 いつの間にか川の流れ、向きが変わっていた。つまり下りになった。車窓を飾る谷は吉野川。走っている気動車の立場からすればカーブの続く隘路には間違いないのだろうけど、ほっと一安心といった所か。
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 吉野川を眺めつつ。
 走り続けた気動車がようやく一息ついたのが大歩危土佐山田から36分が経っている。これだけ停まらずに走り続けるのは昨今の特急列車としては立派な部類だけど、見てきたとおり、ずっと停まるに値する駅が無かった、だけの事でもある。かずら橋のミニチュアが飾られた駅頭、数人の乗り降りがあって再び列車は出足鋭く走り出す。
 どこかの駅で普通列車と出会う。「阿波池田」の行き先が見えて上り列車の追い抜きと知る。何人かこちらにカメラを向けており、この時期でも普通列車での旅行者がいるんだとびっくり。正直うらやましい。先行する普通列車、高知13:44→16:31阿波池田。これに乗るには宿毛を始発で出てこなくてはいけない。周遊券が使えた四国の踏破では特急列車に乗ることが多かったから、土讃線予讃線とも普通列車で乗りとおした事は無い。一度、土讃線普通列車で乗り通してみたいものだが、その機会はなかなかなさそうだ。
 険しかった山の景色が穏やかな盆地となって少し赤みを帯びた阿波池田の駅に着く。案外とお客
さんが降りてきて代わりに乗ってくる人もいる。山中のジャンクションには徳島へと向かう特急、剣山の姿も。昨日別府で見かけたキハ185系だけど装いの違う分、別の車両のように見えている。
 吉野川水系阿波池田から讃岐平野の琴平、多度津へは再び山越え。盆地で助走、勢いをつけると吉野川とバイバイ。山へと向かう。ここでまた眠りに落ちてしまった。
 琴平も多度津も気付かなかった。目覚めると宇多津。後ろの岡山行き南風20号とお別れの駅。ぼけっとしている間にこちらの列車が動き出す。かなり手際が良いが、気が付くと2分ほど遅れている様子。
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 瀬戸大橋へと向かう三角線の底辺を行く。
 最後までがらあきだったしまんと4号。宇多津で切り替わったのか指定席も自由席扱いに。2分遅れを引きずったまま、最後の区間を軽やかに走りぬいたしまんと4号は高松の駅へと滑り込む。時刻は17:23。
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 高知発毎時12分という良く出来たダイヤ構成だし、良く走る列車だと思うけどそれにしてはがら空き。高速道路の影響はやっぱり大きいようで、ガソリン値上げによる客の転移にでも期待するしかないんでしょうかねぇ。

さぬきうどん 可及的速やかに

 高松まで来てしまった。
 高知からの飛行機が取れなかった代わりに高松かの飛行機を取ってしまったからだけど、ここは前向きに、讃岐うどんを食べてゆこうと思う。ただし、持ち時間は22分。列車が2分遅れて着いたから20分である。
 さすがに事前に検討をしたのだけど、高松駅前で20分、うどんを食べてとなるとなかなか難しい。結局は駅の立ち食いうどんが一番なんじゃないかと言う所まで調べてきた。駅のうどん、改札内外両方から行けるようだ。
 ひとまず外に出たらあるはずのうどん屋が見当たらない。しまったと思ったけど遅い。困ってあきらめリムジンバスの乗り場に向かったらそのとき始めて気が付いた。
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 その名も連絡船うどん
 函館には青函連絡船の食堂で提供されたいた海峡ラーメンのお店があるけど、高松では讃岐ならではのうどん。
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 駅舎とショッピングモールの谷間のような所にひっそりとあるので、非常に分かりにくいです。これ、知らないとたどり着けないかも。
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 頼んだのはぶっかけ。時間が無いのでつめたいものを。流石人気を集めたうどんの末裔。おいしく頂きました。たどり着けて良かった。
 和風ファーストフードの実力は大した物で、少々迷ってから店に入っても十分にリムジンバスに間に合う時間で食べ終われる。バス停に戻り待つことしばし、空港行きのリムジン、最終が来た。地方都市のリムジンバスはたいてい空いているのが相場だけど、高松空港行きのバス、そこそこ埋まっている。日曜の夕方だから東京に戻るお客さんが多いのかもしれない。高松市内でも順調にお客さんを集めてゆく。夕色に染まる高松の郊外を一路南へ。次第に山がちになるとレンタカーの営業所が目立つようになり空港が近づいたことを知る。

JL1414 JA8567 A300-600R TAK→HND

 空港到着。既にWebチェックイン済なのでまっすぐ保安検査場に。
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 とんでもない行列が出来ていた。JALの最終便に乗るには少々早い時間だけど、良く見ると並んでいる人の半分は18:40発、ANA540便のお客さん。もう10分少々で出発のはずだけど、優先的に検査、と言うことも無いようで、これ、無事に出発できるの?と人事ながら心配になる。自分が搭乗待合室の中に入った後に様子を見ていたら、一人、二人と搭乗口に駆け込んでいった後、7分遅れで出発。ばたばたしていた割には案外と早く出たなと。
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 こちらは定刻だそうですが、さてどうなるでしょうか。
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 待っているのはJA8567、A300-600R
 大よそ定刻の20分前、優先搭乗からまず始まる。搭乗に関してはまずは順調。ほぼ満席のお客さんらしいけど、すべてのお客さんが保安検査を受けているかは別の話で、その顛末は機内で見守るより他、無い。毛布と新聞を頂く。新聞は青森版。その間にも順調にお客さんは乗ってきて、19:09、Door close。19:12、Pushbuck。ほぼ定刻である。立派なもの。羽田までの所要時間、1時間との事。19:16、Taixing、窓の外、滑走路の向こうに見えるYS-11に見送られる。高松空港、本日最後の離陸は順調に滞りなく。19:23、Takeoff RWy26。
 急上昇すると視界に数多くのため池が広がる。円錐型のきれいな山は飯野山。先ほど、琴平→丸亀→高松→空港と3/4周してきた讃岐平野が徐々に大きく広がる。飛行機は右旋回。右旋回。夕焼けの讃岐平野、もう少し見ていたかったけど窓に雲が現れておしまい。飛行機が軽く揺れる。
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 19:29、電子機器使用OKの案内が流れたので。時間帯が時間帯だけに機内の照明やら何やらが写り込んでしまいますけど、辛うじて外の様子を写し込めました。
 ベルト着用サインの消灯は19:31、まもなく機長さんから飛行状況の案内。現在高度6,400mを対地速度850km/hにて飛行中との事。この先知多と大島の上空を経て、羽田には5分遅れの20:30に着陸。羽田着陸時には軽いゆれを予想しているそうだ。天候は南西の風、5m。曇りで21℃とのこと。案内が終わるとNHKニュースの放映は18時のもの。高松で録画したものを積んだかな。
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 まもなくドリンクサービス。今日のお菓子はあられでした。ビールが欲しくなりますが、残念ながら機内でのビール販売は当の昔に終了。ふと外が気になって窓に視線を動かすとちらっと地上が見えている。既に本州のどこかまで飛んでいるのだろう。
 軽く揺れることが1、2度。19:58、サイン点灯の予告が入る。20:05ごろを見込んでいるそうだ。ずいぶん早いなぁと思うけど、定刻なら20:25に着陸。まぁそんなものか。実際のベルト着用サイン点灯は少々遅れて20:11、あと15分で着陸だそうだ。羽田の天候は晴れで23℃との事。
 機内減光すると雲が目立つ。黒々と広がるのは東京湾。そして光きらめく眼下は木更津だ。20:20、Geardown。遠くに見えていた対岸が近づいていると海上にクレーンの林立。不意に空港が現れる。20:27、Landing、RWy34L。20:29、Spot in SP9。
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 まだまだ夕方のラッシュが続く羽田空港に到着。
 帰りは迷った挙句に京急で帰宅。横浜方面は出た直後だけど蒲田までゆけば快特に乗れるから問題ない筈が
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 接続を切られた。非常に残念。結局蒲田で待って横浜でて
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 日ノ出町まで。

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