2022-07-09

 早朝の目覚ましが鳴る。会社と思って起きだすと普段よりも早い4:20。今日は土曜日だった。これから行くのは伊丹だ。
 身支度を進めて薄暗いうちに家を出る。雨と言う予報だが、今の所は降り出していない。涼しい中を駅まで歩く。
 5時過ぎの膳所駅

 下り貨物列車が全く来ていない。昨晩、東で何かあったか。定刻に来た普通列車に乗り西に向かう。途中、ホーム端にちらほら列車を狙う人を見かける。貨物列車が来ていないのだから、51列車も来ていないのか、と思い至る。サンライズはどうしただろう。時間があるなら自分も撮りたいが、そうなると今日の予定が大きく狂う。
 大人しく京都下車。八条口に向かう。始発のリムジンバスを待つ人、行列が出来ている。

 やって来たリムジンバス。顔に着いたマークが変わっている。先週の段階では以前のままだったけど、この一週間で更新が進んだか。ふと、日本国有鉄道からJRグループに代わった時の事を思い出した。
 先日、回数券を切らしたのだが、今回は7月1日から京都-伊丹線にも導入されたスマホ回数券なるものを使ってみた。
https://cs.osaka-airportbus-ticket.jp/tabs/home
 2人で分け合う事が多い我が家では、紙の回数券の方がありがたいのだが、今回は窓口のタイミングが合わず、試しにスマホにしてみた次第。
 なかなか購入ページまでたどり着かなかったが、一度覚えれば2度目からは楽そう。2人同時に使う事も出来るが、自分が買った回数券を妻に持たせるとかは、どうすればいいですかね。アカウントを共用化すれば出来るかも知れないけど。
 バスは混んでいる。隣にも人が来る状態。小さく遠慮がちに座ると隣に人が来る。逆に座らせてもらう機会もあるだろうし、徳を積む気分。
 昨日の京王線恥辱だけやっつけて、伊丹空港まで50分弱。

 空港は混んでいる。今日は純粋修行なので8回搭乗。数日前まで鹿児島に飛ぶものと記憶していたが、2日前の搭乗前案内のメールを見ると行先は「宮崎」とあった。もちろん、メールと予約記録の方が正しく、記憶が間違っている。似たような所ばかり飛んでいると、今日はどこに飛ぶっけ?と思う事があったが、久しぶりにそんな状態になる。
 搭乗券を発券して貰う。クラスJに出来るところはアップグレード。今日は最初の1往復だけで、残りは全てモノクラス便である。無事完了して保安検査を抜けると出発まで30分という所。

 ラウンジで簡単に朝食を済ませるともう出発20分前が近づく。落ち着かないが、席を立つ。

JL2431 JA243J ERJ-190 ITM→KMI

 宮崎行きは伊丹の北端。21番搭乗口から出発する。昭和に戻るかのような雰囲気のターミナル。着いてみると既に搭乗は始まっている。


 スポットにいるのはJA243J。今日は先程上げて貰ったクラスJ、1番前の窓側席に落ち着く。搭乗開始が早かったから、三々五々、乗り込んでくる感じで機内、お客さんが増える。

 夏休みが始まっているのか、サーフボードなんかも積み込まれてゆくのが見える。
 地上から61名という引継ぎがあり、7:07、Doorclose。遊びに行く人が多いようで、全体的に賑やか。隣の人は牛の競りに出るらしいリストなんかを見ているから仕事だろうか。
 宮崎までの飛行時間、50分と告げられる。途中、雨雲の影響で揺れが予想されるとの事。7:10、Pushbuck。7:14、Taixing。
 誘導路を南に向かい、滑走路手前で停止。しばらく動かず、7:22、伊丹空港混雑の影響で離陸の許可待ちである旨の案内がある。5番目の離陸で、離陸まで10分程度要する見込みとの事。
 RWy32Lから大型機が1機、1機上がって行き、

 RWy32Rからも僚機が空へと舞い上がる。
 順番が来て滑走路へ。7:30、Takeoff RWy32L。この時間の伊丹というか関西と言うか、雲はあるものの街は見渡せる。宝塚郊外の住宅地から六甲山麓の高級住宅地、

 そして神戸の街と大阪湾を見て上空へと上がる。7:36、ベルト着用サイン消灯。窓外には 

 明石海峡大橋が見えている。
 15分後にはベルト着用サインが点灯するとの事。西に行くと天気が悪くなるらしい。
 窓外、赤い飛行機が飛んでいるのが見える。何かと思ったが、どうやらピーチの機体。同じような方向に向かっているので、小さいながらも意外と分かる。
 淡路島を見下ろしつつの南西に向かうと飲みもののサービスが始まる。

 アイスコーヒーを頂く間に淡路島から四国へ。徳島のあたりが見えてくるのだが、

 雲が出て来た。少々揺れつつの西ゆき。7:51、揺れのためあと5分程でベルト着用サインが点灯する旨の案内。ここまではまずまずの天候だったけど、朝のうちだけ、らしい。
 揺れながらもベルト着用サインは消灯したまま降下を始める。8:08、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。

 遠くに薄っすら九州の大地が見えるようになる。段々近づくと宮崎郊外、シーガイアだけが高く目立つ海岸線。8:15、Geardownして間もなく着陸と案内。

 平野の上に広がる平べったい宮崎市街地が近付いてくる。高い建物、小高い丘がないので、平ら、と言い表したくなる。8:19、Landing、RWy27。減速して誘導路へ。

 8:21、Spot in SP9。降機となる。機内で多少静かにしていた観光客が堰を切ったように話し出し、少々煩いぐらい。

 戻りは折り返し便。搭乗券は既に発券しているから制限エリアの中に留まり、ラウンジに行く。
 空港ビルが運営する共用ラウンジという珍しい扱いの宮崎空港のラウンジ。2社の客を捌くので午後は混んでいることが多いが、今朝は空いていた。

 誰もいない風の写真を撮れるほど。全くいない訳じゃないけど。朝早いし、間もなく搭乗開始となるので、炭酸水だけ頂く事にする。充電も少々。

JL2432 JA243J ERJ190 KMI→ITM

 戻りの便は8:50出発。8:40より少々前に事前改札の案内があって、次いで優先搭乗となる。ひとまず機内へ。当然同じ乗務員が待っているのだが、偶然、ドアサイドにいないタイミングで機内へ。この度は1人掛けの窓側席に座る。

 ほんの20分の間に、宮崎空港駐機中の機材が色々と入れ替わっている。なかなか忙しい。
 クラスJにだいぶ空きがあり、普通席も3割に行かない程度の機内。8:46、Doorcloseとなる。伊丹までの飛行時間は55分と告げられる。エマージェンシーデモの後、前方担当の乗務員が機内を廻るタイミングで
「お帰りなさいませ、またよろしくお願いいたします」
 と声を掛けられる。通路を挟んで反対側のお客さんがちらっとこっちに視線を向ける。

 8:49、Pushbuck。8:53、Taixing。ピーチは折り返しに40分掛けるが、こちらは30分少々で大阪へと戻る。誘導路を海側へと向かい、滑走路端まで。

 8:57、Takeoff RWy27。逆光の宮崎平野、青島へと続く海岸が見えて、すぐにカーブ。

 遠く霧島へと続く山が見えて、さらに旋回。宮崎をぐるっと一周みせるように宮崎市の上空をぐるっと廻ると

 北へと続く海岸線を見て飛行機は太平洋上へ。次第に雲が目立つようになってくる。

 9:06、ベルト着用サイン消灯。飛行機は来る時よりも南、太平洋上を東に進んでゆく。
 飲み物のサービスが始まる。温かいものも提供される、平時のサービス。

 アイスコーヒーを頂く。「今日は2レグだけですか?」なんて聞かれる。乗り継ぎの情報は入っていると思うのだけど、素直に8レグというのも憚られて、もう少し乗ります、と答えを濁す。
 9:20、降下を開始し、15分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。窓外の景色、

 禍々しさをもった雲が窓外に広がり出し、少し揺れを伴いつつ東に。サービスはそろそろ店仕舞い。カップを回収して貰うと間もなくベルト着用サイン点灯。時刻は9:38。15分後に着陸との事。
 窓外は雲が切れて

 和歌山の街が見えている。翼を傾け北側に進路を向けると高度を下げる。関西空港を見つつ飛行機は内陸へ入り込む。

 この時間、雲が目立つ大阪郊外。少々揺れつつ高度を下げて、左に旋回、どうやら伊丹への最終コースに乗る。

 八尾の空港を見て大阪中心地へ入り込んでゆくと9:48、Geardown。淀川を越える。いよいよ高度を下げると伊丹空港の敷地に差し掛かる。

 RWy32LにA350の姿を見てから9:51、Landing、RWy32R。9:54、Spot in SP14。
 降機。搭乗橋から待合室に出ると乗り継ぎの案内。

 結構あちこちへ乗り継ぎ客がいる。飛行機自体はこの後、新潟へ向かうようだ。
 14番スポット。写真を撮り辛い所だと思っていたが、

 南ターミナルへと向かう途中の通路からなら、そこそこ撮れる。明後日の方向に向かって写真を撮った後に引き返し。
 次のフライトまでは1時間程間がある。ひとまず通り道でもあるラウンジに寄る。

 小腹が減ったけどビールというのも気が引け、コーヒーとパンで休憩にする。多少は京王線恥辱を進めて、少々早めに席を立つ。今度も21番搭乗口。先程、宮崎に飛んだ時と同じだ。

JL2365 JA221J ERJ170 ITM→OIT

 3便目は大分へ向かう。少々早めに席を立ち、歩数稼ぎも兼ねてターミナルの北側を少々見て回る。 

 スポットにはJA221Jが待機している。今朝、花巻を一往復したのちに大分へと向かう機材。搭乗まではまだ間がある。準備を始めたゲートの担当者は、朝、同じゲートから出発した宮崎行きと同じ人のようだ。
 19から24番の搭乗口付近をぐるっと廻って歩数を稼ぐ間に大分行きの事前改札が始まる。10:50過ぎに搭乗開始。大分行きの往復は最後方の席を用意している。最初は前方席を指定していたが、数日前に見たら、前方だけ、混んでいるように見えたので。

 乗り込んでみると前は混んでて中程ちらほら。最後方はまとまった空席がある状態。空いていて気の毒だが、乗る側からすると有難い乗り具合になる。10:57、Doorclose。雲の影響で揺れが予想される旨の案内があり、11:00、Pushbuck。長い距離を押されてだいぶ遠くまで行った後、トーイングカーが離れてゆく。11:05、Taixing。朝ほどは出発機の集中もなく滑走路まで順調。

 夏のような空が広がる伊丹。滑走路へと進み出る。11:10、Takeoff RWy32R。一気に上昇して伊丹のカーブに差し掛かると左へ、左へ。右手の機窓に

 雲を散らした西宮の街が広がり南へ。今度は右に旋回。

 神戸沖の埋立地を見て機首を西に向けると雲混じりの空を下に高度を上げてゆく。地上の様子は分からなくなる。明石海峡を越えて瀬戸内を進むはずだが、分からぬまま。少々揺れつつのフライト。

 長い間、雲を見下ろすフライトが続く。このまま大分までベルトサインが点いたままかと思ったらベルト着用サインが消灯する。時刻は11:32。5分後には再び点灯するとの事。

 手早くキャンディーのサービスが行われる。担当の乗務員から「折り返し便もご一緒いたします」と伝えられた。
 すぐに5分経過。窓外、雲が切れてきてようやく地上が見えるようになっている。

 薄っすら瀬戸内の島影が見える。もう広島辺りまで来ている様子。
 11:41、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸する旨の案内。飛行機は柳井の辺りから瀬戸内海を真一文字に高度を落とす。右手に国東半島が影のように現れ、

 はっきりとしてくると11:52、Geardown。11:55、Landing、RWy19。

 11:57、Spot in SP06。少々早着。この時間の大分、気温は26℃との事。
 最後方からなのでゆっくりと降りる。降り際に後方担当に「戻りのお席はどちらですか」なんて聞かれる。帰りも最後方なのだが、今度はA席。できるだけ順光になる席を選ぶようにしている。

 降機。大分は到着と出発の動線が分けられていて、一旦制限エリアの外に出る。前回、同じ便で大分に来た時は速攻で保安検査を受けたが、今回は少々余裕がある。

 おんせん県なんて名乗る大分。空港にも到着エリアに足湯があって、時間の余裕はあったが、先客がいたので諦める。

 でも、やっぱり時間に多少の余裕がある。代わりに、と言うわけでないが展望デッキに出てみる。

 駐機場にいる羽田行き、JA345Jを見てから

 地方空港の展望デッキにありがちな展示を見る。ありがちなんだけど、ついつい釣られて撮ってしまうのもありがち。
 出発階に戻り、昼食用に空弁を買って保安検査へ。振出しに戻る、ではないけど搭乗口まで戻る。間もなく

JL2364 JA221J ERJ170 OIT→ITM


 折り返しの伊丹ゆき。優先搭乗が始まる。長い長い搭乗橋を引き返して、先程と同じ機内へ。前方の先任乗務員、後方の乗務員、両方にお帰りなさいませと弄られる。
 今度は左側の最後方、窓側席に落ち着く。機内は来る時より、もう少し多いかな、ぐらいの乗り具合。12:28、Doorclose。伊丹への降下中に揺れが予想される旨、案内がある。12:32、Pushbuck。12:36、Taixing。定刻よりも早い動き出し。まずは順調。誘導路を北側へと向かうと、

 小型機を1機見送った後、滑走路へと進入する。12:42、Takeoff RWy19。南へと飛び立つとそのまま左へ旋回、南東に機首を向ける。高度を上げてゆくと

 三崎半島。その細長い中央構造線を具現化したような突端が瀬戸内の海へと突き出る様子を見て東へと行く。
 12:50、ベルト着用サイン消灯。伊丹着陸は13:30になるとの事。15分着にベルト着用サインが点灯するそうだ。
 機内サービスが始まる。先程より余裕があるが

 大分-伊丹は標準でキャンディーの提供となる。先程飛行機に乗る前に喉の渇きを感じて水を買ったのだが、なぜか口にする気になれず、キャンディーもそのままお持ち帰り。12:57、降下を開始し早ければ10分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。飛行機は四国山地の上を東に向かっている。左手には瀬戸内の海岸線を遠くに見てのフライト。

 雲が少々出て来たが、まだ外の景色は何となくわかる。東に行くにつれて雲の範囲が広がる。香川、徳島の辺り、雨が降っているらしい。

 どこを飛んでいるのか分からなくなる。13:13、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。
 景色が見えないままさらに東に向かう。ようやく雲が切れて来た。海が見えていて間もなく

 陸地も見える。和歌山と大阪の府県境だ。関空を遠くに見つつ高度を下げてゆく。

 大阪湾を左手に見て、左に翼を傾ける。どこに行くのだろうと気になる。少々の上空待機っぽい動きだったようだ。最後は内陸へと入り込み、生駒山手前で左に旋回。

 大阪市街地を見下ろす最終コースになる。13:28、Geardown。高度を下げると、淀川を越える。13:31、Landing、RWy32R。

 13:35、Spot in SP16。
 降機。今度の乗り継ぎ、

 花巻、新潟、羽田と並ぶ。花巻へのフライトはJA216Jがそのまま担当。搭乗待合室には交代要員と思しき乗務員の姿が見える。この後は新潟に飛ぶのだが、今度の乗り継ぎは意外と慌ただしい。僅か35分。ひとまず通り道にあるラウンジに寄り道。
 ラウンジは混んでいる。人の間を気にしなければ座れるけど、憚られる。結局隅の方に空席多数のエリアを見つけるまで少々時間を要する。

 ラウンジビールを解禁し、大分で買った空弁を頂く。

【今日の空弁】えみちゃんキッチン謹製たこ飯 ¥864

 大分空港で買った空弁を昼食として伊丹で頂く。
 空弁という道を切り開いたのはみち子だが、えみちゃんという名前は初めて聞いた。

 文字通りのたこ飯がメインだけど、おかずも少々入っている。玉子焼き、いんげん胡麻和え、なぜか焼売。それにしても

 作ったの、えみちゃんじゃなくてしのぶなんだ。

JL2247 JA216J ERJ-170 ITM→KIJ

 乗継の35分は慌ただしい。急いで空弁を頂くと席を立つ。今度は22番搭乗口。羽田行くの出発が遅れているようで、行列が伸びている搭乗口を横目に、ターミナル北端へと急ぐ。出発まで15分を切ったタイミングで搭乗口に着く。既に優先搭乗は終わっている様子。


 そんな訳で、今度は九州から真逆。日本海側の新潟へと向かう。待っている機材は先程と同じくERJ170。今度はJA216Jとなる。
 事前に確保していた前側の席に落ち着く。搭乗率は50%いかないぐらいだろうか。先程乗った大分便に比べれば乗っているが、程度の問題。14:00、Doorclose。伊丹からの上昇中に揺れが予想されるそうだ。

 14:02、Pushbuck。遠くまで押されてから、トーイングカーが離れてゆく。14:08、Taixing。16番スポットにいたJA221Jは既に姿を消している。先行して花巻へと出発したようだ。自機もその後を追い誘導路を進む。滑走路端まで来て、そのまま滑走路へ。14:13、Takeoff RWy32R。
 飛行機は北から西へと曲がる伊丹カーブに差し掛かる。先程飛び立った空港を見つつ更に左へと旋回。270度曲がって東に。なのだが、今日は

 千里ニュータウンを見てさらに左に旋回。伊丹を飛び立ってぐるっと一周した体になる。北に向かったようだ。雲が出て来てどこだかさっぱり分からなくなったが、普段と違うルートを取った事だけは分かる。 

 雲が出て来て地上が見えづらくなる中、北へと向かい、途中、右に旋回する。どうやら若狭湾の方へと向かった様子だが、はっきりした場所が分かりかねるまま時間が流れる。

 良く分からないまま14:28、ベルト着用サイン消灯。飛行機は北東へと進む。
 飲み物のサービスが始まる。揺れの心配は無いのか、温かい飲み物も含めて全種類提供となる。

 結局、冷たい飲み物を頂くのだけど。アイスコーヒーを。
 14:41、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。飛行機は相変わらず雲の上を進む。その雲が切れて来ると

 洋上に島を思わせる陸地が見えている。これは能登半島。飛行機は富山湾上空を進んでいるようだ。改めて見ると能登って大きな半島なんだなと言う事が良く分かる。
 能登半島が視界から消えると14:53、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。

 窓外、洋上に島を思わせる陸地が見えている。これは佐渡ヶ島。今度は島である。島に向かって真一文字に白い航跡が見えている。直江津からの航路らしい。
 佐渡ヶ島を左手に見つつ高度を下げる。段々と視界から島が消えると海が近づく。15:01、Geardown。潮目が見えて水が濁る。信濃川が運んできた泥だ。右手には新潟市街地が見えているのだろう。左手にも空港の敷地が現れると15:04、Landing、RWy10。

 僚機も姿を見せている新潟空港のターミナルへと滑り込む。15:08、Spot in SP5。
 降機する。到着ゲートで乗り継ぎを申告している人がいる。申告ベースで保安検査を省略できるのか、とは思うがひとまず制限エリアの外へは出る。

 気持ち早着。折り返しは15:45。時間があると思えば、ある。
 到着階のコンビニで新潟限定ビイルをお買い上げ。なぜか、秋田いなふくのあられが売っている。本場新潟に秋田が殴り込みをかけた形だが、売れるんだろうか。予定外にお買い上げ。

 大分でもこんなディスプレーを見た気がするが、あちらは湯舟。こちらはたらい舟。

 時間があるならへぎ蕎麦でも食べたいところだが、時間に限りがある。保安検査を受けて制限エリアの中へ戻る。搭乗券を機械にかざすと、乗り継ぎも含めた長いレシートが出て来る。

JL2246 JA216J ERJ-170 KIJ→ITM

 今日三度目の伊丹ゆきフライト。 

 出発20分前には搭乗口へと戻って来た。
 喫煙室から制服姿の男性が搭乗口に来て、搭乗待合室に向けて深々と一礼した後、搭乗橋へと向かう。操縦士だったか、気付くまでちょっと時間が掛かった。というか、中の人が煙草を吸うには、乗客用の喫煙所を使わないといけないのか、と初めて知る。まぁ空港にもよるんでしょうが、
 間もなく事前改札、そして優先搭乗が始まる。機内へ戻り、先程の乗務員にお待ちしておりました、と迎えられる。
 乗客は3割もいないだろうか。今回も前方席を選んだが、隣に人が来る様子はない。先程、乗り継ぎの申告をしていた人は伊丹への乗り継ぎであった。まさか往復一緒になる人がいるとは思わなかった。
 15:35、あと数名のお客様をお待ちしておりますと案内の後。15:36、Doorclose。伊丹降下中、雲の風の影響で揺れが予想される旨、告げられる。15:39、Pushbuck。

 IBEXがいなくなり、FDAがやって来た新潟空港を出発する。僚機のJA251Jは、動かないのね。15:44、Taixing。東側の滑走路端へと向かう。 

 夏色の空が広がる新潟。ここから雨模様らしい北陸を越えて、風吹く伊丹へ。15:46、Takeoff RWy28。
 海の色が夏の日本海になり高度を上げる。先程と同じく佐渡ヶ島が見えて来る。15:51、ベルト着用サイン消灯。 

 高度を稼いだのか、佐渡のくびれも分かるようになった。飲み物のサービスが廻って来る。

 ずっとアイスコーヒーばかりだったので、何となくスカイタイムに切り替える。乗務員に「お乗り継ぎのフライトもご一緒させて頂きます」と伝えられる。その後で「もしかして、その後は伊丹にお戻りですか」と。ご明察です。
 16:05、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内があった後、16:07、機長さんから飛行状況の案内。現在、富山の上空を飛行中。伊丹進入時、積乱雲の影響を受けて揺れが予想されるとの事。
 能登半島の先端が見えたのち、地上は雲に隠される。少々揺れ出す。強い揺れが来て、16:19、ベルト着用サインが点灯する旨の案内。雲の上、揺れつつ揺れつつ進んでゆく。どこを飛んでいるのか想像もつかない時間が続く。
 窓外、景色が現れる。

 埋立地のような海岸線が見え、大阪のすぐ近くに来ている事は分かる。どこだろうと思ったら

 前方後円墳が見えて堺と知れる。一体どこをどう回ったら堺に来るのだろうと若干戸惑う。飛行機は

 八尾の空港を右手に見て伊丹への最終コースに乗る。今日、何処から戻って来たんだっけ?と考え込んでしまった。大阪市中心部も雲に隠れつつ降下。16:44、Geardown。16:47、Landing、RWy32R。
 16:51、Spot in SP14。「揺れの中、お疲れさまでした」と放送。曇りで気温が30℃という伊丹空港へ降機になる。
 ところで、先程言葉を交わした通り、この後のフライトもご一緒。

 次に行くのは熊本となる。出発までは30分少々。ひとまず、

 この後もお世話になるJA216Jの姿を見てからラウンジに移動する。時間はさほど取れないが、

 軽くビールだけ飲んでおく。変な組み合わせを頂いたが、成り行きでこうなった。

 行き交う飛行機を見る間に出発20分前となる。ラウンジ滞在10分未満。出発15分前には先程の14番搭乗口に戻る。

JL2389 JA216J ERJ-170 ITM→KMJ

 再び14番搭乗口。既に搭乗は始まっている。機内へ進む。先程と同じ乗務員にお帰りなさいませと迎えられて自席に。今度のフライトも空いている。

 窓外で出発準備が進む。あと数名のお客様をお待ちしております、と告げられたのち、17:20、Doorclose。搭乗率は30%ぐらいだろうか。隣の席も空いている。熊本までの飛行時間55分との事。
 17:23、Pushubuck。17:28、Taixing。少々早めの出発となって誘導路を南へ。RWy32Rの滑走路端で

 IBEXのリアエンジンが先行するのを見送る。順番が来て、滑走路へ。17:35、Take off RWy32R。伊丹の北側で左へ旋回。もう一度左に旋回して

 夕方の気配が漂ってきた空を上昇してゆく。雲が混じる西宮の街を眺めて今度は右へと旋回。神戸は完全に雲に隠される。
 先程と同じ空だが、同じようには揺れずに気が付いたら雲の上だった。

 17:43、ベルト着用サイン消灯。穏やかだが、地上は良く分からないまま西に向かう。
 飲み物のサービスが始まる。今度も温かいものまで含めての提供。

 先程飲んだから、じゃないけどコンソメスープを頂く。飲み干して落ち着く頃、あと15分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。時刻は17:59。ずいぶんと早い。

 窓外の景色、うっすら瀬戸内に海岸線が見えて遠ざかり、海の上を進む。どうやら午前中の大分ゆきと同じ経路。国東半島が薄っすらと見えてきたのが18:09。
 18:13、ベルト着用サイン点灯。先程見えていた九州の陸地は

 再び雲にかき消される。10分で着陸との事。高度を下げると斜光線の中、うっすらと地上が見えて来る。

 空港の北側を一旦西へと行った後、遠く熊本市街地が見える中、左へ旋回。どうやら空港への最終コースに乗った様子。

 今度は順光の田園が広がって地上が近づく。空港の敷地が現れると18:24、Landing、RWy07。晴れで30℃という案内があって18:28、Spot in SP6。
 降機。思いがけずバス連絡となる。  


 バス1台でターミナルへ。どうやら旅客ターミナルが改装なのか改築なのか、工事中。仮設ターミナルへと運ばれる。プレハブのまるでLCCターミナルみたいなところへと連れてゆかれた。


 早々早着だが、伊丹ゆきの戻り便は19:15の出発。時間はない。到着エリアから出発エリアへ迷いつつ移動する。

 こちらも完全な仮設。余程手狭なのか、見送りの人はこの先入らないで、みたいな掲示が出ている。保安検査を受けると

 そこには巨大なバス待合室。
 待合室の隣にラウンジもある。カードラウンジと航空会社ラウンジを合わせましたぐらいの扱いで赤青両方、同じラウンジとなる。

 仮設の割にはちゃんとした雰囲気。表の待合室とはずいぶん違う。
 あくまでカードラウンジなのでビールは有料なのだが、航空会社の上級会員として使う場合には無料になる。

 受付で貰えるビールメダル、なるものを入れるとビールがいっぱい貰える仕組み。

 銘柄は阿蘇に工場があるサントリー一択であった。つまみと一緒に軽く頂く。

JL2392 JA216 ERJ-170 KMJ→ITM

 出発15分前を目安に席を立ち、搭乗口へと向かう。

 既に搭乗は始まっている。101番というインフレ番号が示す通り、飛行機へはバスで連絡。

 既に1台バスが出た後なのだろう。待っていたバスには全員座れる程度の人数しか乗っていない。最後に地上係員が乗ってきて、バスが出発する。
 羽田行きらしいB737がいて、こちらは搭乗橋を使っている様子。バスは少々離れたJA216Jへと向かう。


 5分程でバスは搭乗機へと到着。タラップを上がり、乗務員にお帰りなさいませと迎えられて、自席に落ち着く。今度は左側の窓側席を選んでいる。
 19:09、Doorclose。伊丹までに飛行時間、55分との事。

 タラップが離れてゆき、19:13、Pushbuck。トーイングカーが離れてゆくと出発準備完了。

 19:19、Taixing。誘導路を西に向かう。滑走路手前でいったん停止。19:21、機長さんから案内。伊丹空港混雑のため、完成から指示があり、離陸は5分後の19:26になる旨を伝えられる。
 予告通り5分待って滑走路へ進む。 

 19:26、Takeoff RWy07。空へと上がると辛うじて空は明るく、地上も見て取れる。

 何とか見える地上を見下ろし、飛行機は東に。19:31、ベルト着用サイン消灯。伊丹到着は20:30前後を見込むが、伊丹空港到着機混雑の影響で遅れる可能性がある旨も添えられる。

 間もなく雲が地上を覆う。残照に淡く染まる。間もなく、

 太陽が西の彼方へ姿を隠す。東に向かう飛行機は加速度的に闇に包まれる。
 飲み物のサービスが始まる。ワゴンをもって客室乗務員がやって来る。フルサービスなので 

 塩分が欲しくなり、コンソメスープを頂く。揺れるかも、に気を使ってくれたのか、蓋を付けて貰える。
 日が暮れた西の空を眺めて東へ戻る8レグ目。19:51、15分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。

 西の空はほのかに明るく積乱雲の陰が映える。雲が切れて来て暫く、関空の明かりが見えるようになる。20:11、ベルト着用サイン点灯。15分程で着陸するとの事。
 少し内陸に入り改めて左に旋回。窓外に大阪市街地が見えて来る。

 大阪城やら梅田やらの夜景を見て20:21、Geardown。淀川の暗がりを越えて高度を落とすと20:25、Landing、RWy32R。空からの大阪の夜景はいかがでしたでしょうか、なんて放送が入る。この時間の伊丹空港、曇りで気温は28℃との事。そして42番スポットに到着するそうだ。20:31、Spot in。

 乗る時と同じくタラップのお世話になる。ターミナルへはバスで連絡。準備が整う。4レグお世話になった乗務員さんにお礼を伝えて降機となる。


 昼間より涼しくなったとはいえ、この時間、蒸し蒸しして暑苦しい。バスは2台出るらしく、降りて写真を撮って乗ったところで出発になる。

 制限エリアの外に出ると20:41。バスにはギリギリだが

 何とか20:45の京都ゆきに間に合う。降りてからの十数分の間で雨が降り出した。
 1人で2席使える程度の乗り具合で京都に向かう。雨の中を小一時間。下道も順調に走って八条口に到着。

 21時半の京都も雨模様。ここまで使わずに済ませていた傘をさして駅へと向かう。
 この時間、東海道線はダイヤ乱れ発生中。

 15分毎の電車が15分遅れているのでちょうど一巡。影響はないが、とにかく遅れている。新快速を見送って

 今日最後の金沢ゆきを見送った後にやって来た普通列車に座り、膳所まで戻る。
 時刻は22時近く。列車を降りて間もなく、上り外側、列車線に接近表示。貨物列車かと思い待ち構える。

 何のことはない、関空から野洲まで足を延ばす特急はるか、であった。
 帰宅。だいぶ遅いが軽く食事と軽く飲み。でも朝が早いから眠くなるのも早い。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は14,325