だいぶ遅くまで寝た。目覚めると9時を過ぎている。土曜日の朝、横浜で迎える週末の朝。
 今週一週間、だいぶバタバタしていたので、疲れがある。ただでさえ、普段より目覚めるのが遅いので、写真を撮りに行こうにも気分も体も乗らない。
 天気は良い。午後になってから一応は出掛ける気分にはなったが、かなり嗜好を変える。
 まずはお昼がまだなので、買い物に行く妻と一緒に横浜橋の方へ。何か適当な店でお昼ご飯と思ったのだが、決断の付かぬままに横浜橋のアーケードまで。日差しの強い午後にはアーケードの作る日陰が嬉しい。入ってしまう。
 結局、商店街の中ほどに、横浜の商店街で実施中のイベント、ガチでうまい横浜の商店街「丼もの」No.1決定戦 ガチ丼!の参加店があったので何となく入ってみた。
 頼んだのはエントリーしている一品、牛スジ丼¥480。お店に並ぶメニュー、居酒屋的な一品が多い。ビールはサッポロだった。本来は飲むための店のように見えるが、数年前は単なる漬物屋さんだったような記憶がある。この店に限らず最近の横浜橋、食べてゆけるコーナーを設ける店が増えたような気がする。

 5分ほどで味噌汁と漬物がセットになった丼が供される。

 丼だけアップするとこんな感じ。
 酒のつまみとしては美味しそうな牛スジの煮込み。ご飯に乗せても勿論美味しいのだけど、汁をどうするか問題にぶちあたる。もう少し汁汁していてもいいような気がするけど、脂っぽい汁だと丼が台無しになりそうだし、これでいいいのかなぁ。
 良かったら投票してくださいと葉書を渡されたが、どうしようか。葉書は持って帰ることにした。
 イベント自体は8月までやっているし、近隣にも何軒か参加店はあるみたいなので、もう一度二度ぐらい、ほかの店に行くことも考えて見ますか。
 さて、買い物をしていく妻と別れて京急黄金町駅に。既に14時でこれから京王線を撮りに行く気にはなれず、下り列車に乗る。ホームに上がるとちょうど普通車が来る所。乗っては見たものの、

 41運用、812編成。次の南太田で7分停車。エア急、快特と2本通過待ちである。これなら日ノ出町まで歩いたほうが早かったかなぁと思う。


 二本電車の通過を見送ってから普通車は南下。上大岡での待避は無く、八景まで先着だそうだ。その八景に着いてみると先程抜かれたエア急が発車してゆくのが見える。

 まるっと10分待ち。南太田の7分といい、八景の10分といい、よく苦情が出ないよなと思う。

 日ノ出町まで歩いていってもこの電車だったかなと思いつつ、23D、1529編成に乗る。
 新逗子ゆき、という電車はよく目にするが新逗子まで乗りとおすのは久しぶりである。記憶が定かであれば1997年の12月以来ではないか。
 三浦半島の付け根、緑の濃いあたりを電車は快調に駆けてゆく。沿線の様子、あんまり覚えていなくて おやおやと思う。神武寺の米軍基地とか、どこかで見たような景色なのだが、横浜市金沢区、長浜にあった米軍の石油基地とごっちゃになっているような感じだ。
 JR線を跨ぐと終点、新逗子。八景や文庫からすぐではあるが、全くの異世界である。
 このまま引き返すのも難なので、JRの逗子駅まで足を伸ばす。ちょうど東京行きの電車が出発するところ。それに一駅乗ると鎌倉となる。ここまで来ると完全に生活範囲外。鎌倉街道なんて道が近所を走っていても、小一時間もあれば十分に着くこと出来るとしてもだ。
 今日は何となく、江ノ電の乗り場に向かう。江ノ電もバス自体は近所を走っているし、稀に乗るけど、電車は全く縁の無い乗り物である。
 「遅れています」の案内があって、ホームには人だかり。どうやら多客による遅延らしい。しばらく待つと

 電車が入ってくる。たくさんの人が降りてきて代わりにホームに居る人が吸い込まれてゆく。行くがとても全部は乗り切れない。

 5分停まってホームの人をたくさん残したままドアが閉まる。「次の電車は12分後です」という案内。ダイヤどおりなら12分後に発車なのだが、

 12分後にようやく次の電車が入ってきた。多客で乗降に時間を要し、ダダ遅れに遅れて12分間隔のダイヤが維持できていないらしい。世界遺産の選考にもれた鎌倉にこんな人が来ているとは思わなかった。
 何とか乗り込んだ電車に揺られる。人ばかりで外が見えないが、長谷とか稲村ケ崎とかだんだんと降りる人が降りてようやく楽になる。外を見る余裕も出来た。

 江ノ島で降りるまでに逗子から1時間が経っている。何となくで来るにはハードルの高い所だ。
 横浜橋からすでに2時間が経って日は少し傾きだしている。このまま引き返すのも難なので龍口寺の前、併用軌道の部分にちょっと立って見た。


 一本だけ、電車を撮っとく。
 さて、そろそろ引き返そう。同じ道を戻るのも難なので、今度は

 湘南モノレール江ノ島駅へ。先程見た江ノ電の混雑が嘘みたいに閑散としている。
 3両の小さな電車がギリギリ停まれる程度のホームに懸垂式のモノレールが停まっている。目の前の電車に乗っても良かったのだけど、写真を撮りたく、一本見送る。
 電車は8分毎。一本見送っても待つほど無く次の電車がやって来る。

 レールにぶら下がるタイプのモノレール。レールに跨る跨座式は羽田や多摩、伊丹でもお馴染みだが、このタイプは他に千葉と上野ぐらいだろうか。ちょっと珍しい乗り物に乗る。
 先程の江ノ電と比べると天国と地獄。ボックスシートに一人、ぽつんと座っていると発車時刻となる。ゴトンという感触が伝わり電車が動く。下に遮る物が無いから空を飛んでいるような錯覚を覚える。
 海がだんだん遠くなり、緑の濃い山の中に住宅が拡がるような所を走ってゆく。人が住んでいるから一駅毎に乗客は増えてゆく。観光の脚というより地元の脚として使われているようだ。
 大船まで15分少々で到着。

 先程の江ノ島駅は場末感に満ち満ちていたが、大船も駅ビルに行く手を遮られた、駅のはずれというべきところ。とはいえ賑やかな分、湘南江ノ島駅に漂う空気は無かった。
 さて、大船からは自宅に戻る。普通に考えると根岸線で関内に出るか戸塚から地下鉄に乗るかだが、大船から横浜方面へはバスも出ている。桜木町までの神奈中は頻発しているのは知っていたからそれに乗ってみようと思う。

 大船駅鎌倉市に所在するが、大船駅の笠間口側は横浜市となる。その横浜市側にあるターミナルから桜木町ゆきのバスは出る。上大岡までの江ノ電バスを見送った後、

 船20系統の神奈中バスに乗車。座席が一通り埋まる程度のお客さんが乗る。大船は横浜市内均一区間から外れるので行き先を申告して乗る事になる。¥280が清算される。
 大船駅から笠間十字路が混んでいて結構時間が掛かる。土曜日の夕方だし仕方が無い。バスは降りたり乗ったりを繰り返し、たまに渋滞に巻き込まれつつも横浜の市内へと走ってゆく。
 上大岡までで45分近く。ここでたくさん乗って来て立つ人が大勢になる。上大岡を乗り通す人もそれなりにいる。さすがに大船から乗り通しているのは、自分ぐらいだろうが、意外と長距離の利用がいる。
 結局、最寄のバス停に着くと大船から1時間経っている。1時間ならまぁ、悪くないのかも知れない。電車と地下鉄の乗り継ぐよりは安いはずだし。