2023-12-23

 目覚ましを鳴らす。時刻は4時半過ぎ。昨日に続きの早起きは朝早くから出掛けるから。身支度を進めると昨日より心持ち遅い目、5:20を、目安に家を出る。冷え込んだ膳所の街を駅へと急ぐ。今日も18きっぷを使う。この時間の膳所、改札口は無人。遠隔地での処理になるが、先客1名。呼び出しを押してもなかなか反応が無い。きっと同じような18きっぷの利用客による呼び出しが集中しているに違いない。ようやく先客に順番が来て、すぐ入れると思いきや、また待たされる。余裕を持って出て来た筈が、ギリギリになった。
 今日は上り始発に乗る。米原から北陸線を志したのだが、昨日来の大雪で計画運休が出ている。朝は7割の運転とのことだが、詳しい運転計画は公式のネットには出ていなかった。膳所の駅にも掲示はない。行って見ての出たとこ勝負みたいになっている。
 始発電車で東に向かう。なかなか明るくならないまま、近江八幡能登川と進む。彦根でも薄暗いままで、米原でようやく明るくなる。


 小雪がうっすら積もる米原の駅で残念なお知らせ。乗るつもりの6:50敦賀ゆき。本日運休だそうだ。長浜へは7:27とのこと。これに乗るなら膳所を40分遅い電車で良かった。

 米原で小一時間過ごすのはちょっと辛い。時刻表を確認して巻き返し策を練る。

 長浜ゆきが続く北陸線のダイヤ。どうしたものかと思いつつ彦根に一駅。
 避寒のために一旦彦根に逃げる。1駅戻ると雪は無い彦根の街。この先の巻き返しとして長浜から特急を使うことにしたい。が彦根で聞いたら、今日のしらさぎ51号、車両トラブルの影響で運休とのこと。巻き返し策もうまく行かない。

 赤い電機を先頭に日本海縦貫線への貨物列車が行く。4081列車。EF510-5号機牽引。この列車、定刻でどこまで行くのだろう。

 後からやって来た普通電車。ひとまず長浜に向かう。

 米原での小雪北陸線に入るといよいよ本格的になる。長浜はしっかり積雪している。この先は8:00の近江塩津ゆき。所々間がある。

 長浜に来たら何か変化がある、と言う事は無く、状況は米原と一緒。膳所でこの情報を見てたら、敦賀までサンダーバードに逃げたよなぁ。

 一方で、先程見かけた4081列車は北陸線を下る。貨物列車がとう動くなら先行きは大丈夫だろうが。巻き返し策の第2案として武生から特急を押さえる。

 上り普通電車が来る。顔にも屋根にも一面雪を纏っている。これは運休でも仕方ないと思える姿。

 折り返し近江塩津ゆきとなる。席に座り出発を待つ。出発間際に米原から電車が来て、満席に。立客も出る。

 雪の北陸線を北上する。木ノ本まで来るとしっかりとした降雪になる。余呉湖も見えない。電車は雪の中、琵琶湖の湖北、近江塩津へと向かう。

 左手から湖西線が寄ってきて合流。消雪用のスプリンクラーがしっかりとポイントの雪を溶かしている。保線の人とおぼしき係員が敦賀ゆきは待合室へと案内する。今日の敦賀ゆき、0番線から出発とのこと。乗換客を一旦待合室に集められる。

 駅舎から駅前を見る。車窓から見るよりも大雪が降っているように見える。
 再び案内。

 こちらの階段から0番線に誘導される。この0番線、降雪時のトラブル防止として湖西線の通過線に設けられた施設。今日のような降雪時にポイント不転轍を防ぐために整備されたものだ。

 階段を上がると0番線の文字。普段は来る事の無いホームへ。

 ホームに上がる。敦賀ゆきは6分遅れとのこと。

 列車が遠くに見えて来る。が、先に上りのサンダーバードが通過する。

 雪が舞い踊り


 列車は雪を纏って通過する。

 入れ替わりに近江今津から敦賀ゆきが到着。この列車に乗るなら京都7時で良かった。何か早起きして時間を無駄にした感あり。
 昨年妻の両親を連れて訪れた塩津の集落から深沢トンネルを抜ける。新疋田も大雪。少し遅れて到着の敦賀で降雪は落ち着く。
 この先へ行く普通電車。遅れた電車を待ち8分延で福井に向かう。後続のサンダーバードは定刻らしい。ダイヤ通りなら武生待避で乗換成立だが、どうなるだろう。若干のドキドキを伴い出発。
4人掛けのボックス席。相席乗換グループがぼた雪になってきた、なんて会話を交わすのに雪国を感じていると、電車は北陸トンネルへ。長いトンネルを抜けた南今庄には撮影者が大勢いる。敦賀以東から春に消え去るサンダーバードしらさぎを撮りに来た人たち。長玉がずらっと並ぶ様子を見て「鳥を撮りに来たかと思った」何て会話が漏れ聞こえる。まぁ、サンダーバードしらさぎだから、鳥、には違いない。
 嶺北に入っても雪は積もる中、普通電車は遅れを伴ったまま走る。武生よりも手前で待避になるようだと、座席指定を抑えた特急に接続しなくなるが、何とか武生まで逃げ切る。一旦改札の外へ。ICカードで入場しなおす。

 待避中の普通電車。

 その隣にサンダーバードがやってくる。急遽抑えた指定席に乗り込む。特急も8分延とのこと、お詫びと共に東に向かう。12両つないだ列車の指定席は半分程度の乗り具合だろうか。まぁまぁの飛ばし具合で進む。時折、北陸新幹線の真新しい高架が車窓に現れる。
その新幹線の高架と並走すると福井に着く。下車少々、すぐに発車。再びのお詫びは先行するしらさぎ51号運休に関するもの。今朝からだとずっと続くバタバタですっかり忘れていたが、そんな被害も被っていた。

 列車は雪景色の福井平野、薄暗い雲の下に広がる薄ぼんやりした世界を進む。県境にある温泉地二つで降りるお客さんは少ないままに金沢へと向かう。次は小松。今日の下車駅となる。このままの遅れだと10:16頃の到着とのこと。また微妙な時間になる。
 予告通りに小松10:16着。この後は空港に行くが、バスの時間、10:20なのだ。

 気が急くので写真も撮らずにバス停に急ぐ。一つ長めの行列ができていて、知らなくても空港ゆき乗場と知れる。

 この時間の小松。積もった雪が溶けはじめている。足元は氷水の水溜まりになっていて、凄く冷える。

 ようやく駅舎を眺める余裕ができた。

 バスも遅れているようで、雪を被ったバスは何台かいるが、全て行先は別。待つことしばし、何処からともなく、空港ゆきがやってくる。大きなスーツケースを持った人も多く、路線バスの車内はちょっとしたカオスになる。

 バスに乗ってしまえば空港までは10分ちょっと。

 何とか何とか帳尻はあった。今日は小松から羽田に向かう。出発は11:15。出発40分前になっている。今度の羽田ゆき、条件付き運航と連絡は来ているが、今のところは定刻予定。

 保安検査を受けて制限エリアの中へ。スポットには飛行機の姿はなく、到着が遅れている様子。ラウンジの受付で聞いてみると「今のところは定刻予定」とのこと。

 午前中だが軽く飲む。間もなく、186便は10分遅れと案内が入る。羽田からの便、無事到着したようだ。少しだけゆっくり飲むことができる。

JL186 JA06RK B737-800 KMQ→HND


 11時を過ぎるとラウンジのお客さんが席を立つ。自分もそろそろ席を立つ。11:10を過ぎて事前改札が、次に優先搭乗となる。

 雪景色の小松空港。そのスポットに佇むのはうちなーの翼。日本トランスオーシャン航空JTA御自慢のサクラジンベイジェットが

 昉氷剤の散布を受けている。この時間の小松空港。天候は回復傾向に見えるが、何時急変するかも分からないのが冬の日本海側。
 機内へ。今日はクラスJで予約している。指定した席に落ち着き出発を待つ。

 隣にはお隣、台湾からのEVA AIRがいる。こちらも防氷作業中。

 自機の防氷作業も右舷側へと移ってゆく。丹念に薬剤散布が行われる。
 11:27、Door close。前便到着遅れの影響で遅れている旨のお詫びが伝えられる。羽田までの飛行時間は1時間とのこと。上昇中、降下中、揺れが予想されるそうだ。羽田の天候は晴れ、気温は8℃と告げられる。
 昉氷作業も終わると11:33、Push buck。

 視界が開けるとEVA AIRの後ろにちらっと見えたカーゴルクスのB747が見えるようになる。
 11:40、Taixing。飛行機は誘導路を西側へと進む。前便の9時便は1時間位遅れていたようだが、この便はスムーズに事が進む。天候急変もなく、

 11:47、Take off RWy24。日本海岸の雪景色を見下ろして、飛行機は上昇する。

 灰色の日本海、青と灰に溶けてゆく様子を眺めていると飛行機は雲に入って地上を見失う間に旋回。

 雲上に出ると日が差し込んでくる。雲の切れ間から雪の無い山々が見える。11:54、ベルト着用サイン消灯。
 飛行機は東に機首を向けている。右手の窓からは太陽の光が差し込んでくる。飲み物のサービスが始まる。今日もJTA運航便。飲み物の中にはさんぴん茶がある。折角なので指名する。

 サクラジンベイが描かれた紙コップで頂く。
 飛行機は東海地方の陸上を東に向かって飛んでいる。普段良く乗る伊丹からの航路よりも若干北だろうか。

 名古屋のあたりは関ヶ原から流れてきたのか、雲が分厚く掛かっていたが、少しずつ雲が切れて地上がまぁ分かるようになる。

 明らかに浜名湖が見えている。フライトも、後半戦って言うのかなぁ。飛行機は東に向かいつつ少しずつ南に逸れる。そろそろ伊丹からの航路に合流したようだ。

 御前崎を見下ろして飛行機は駿河湾から伊豆半島へ。12:20、ベルト着用サインが点灯する。羽田の天候は晴れで気温は8℃と改めて伝えられる。着陸は12:40になる見込みとの事。
 飛行機は左に旋回して北上する。 

 房総半島が見えて来て、高度を下げる。昨日も乗った羽田へのアプローチ。今日は昨日と逆側なので房総半島を見下ろす時間。

 案外と険しい内房の海岸線を見ろおろして北へ飛ぶと今度は

 君津の製鉄所が見えて来る。目まぐるしく変わる景色はカーブと共に東京湾へと変わる。対岸の羽田が近付いてきて

 D滑走路を横目にして12:36、Landing、RWy34L。減速すると誘導路へ入る。

 12:40、Spot in SP18。
 無事に冬晴れの羽田に到着。今日は羽田までの行程である。飛行機を降りて制限エリアの外へ。

 20分遅れを記録に残して空港を離れる。
 今日は夕方、友人と飲む約束がありそれまでは予定が無い。18きっぷを持っているから品川辺りに出て、気持ち遠くにゆくつもりで京急のホームに降りる。すると、先発は横浜方面。逗子・葉山ゆきの急行を目の前にしていると、何となく横浜方面に行きたくなった。衝動的に逆方向へ。急行に揺られる。何となくまで日ノ出町まで。

 5D運用、1713編成が充当されたエアポート急行改め急行を見送ると改札の外に出る。何となく野毛に向かって歩きだす。休日だからかやっている店はやっていて、結構賑わっている。昼間からたくさんの人が酒を楽しむ街、大津にはないなあ。
 ぴおシティの地下、飲み屋街にゆく。あまりに人が多くて面食らう。混んでて入れない店も多かった。その中から杉田でも何回か行った事がある立ち飲み屋に入る。

 サッポロラガービール、赤星を頂く。



 一緒につまみも少し。一杯ですか退出したら、店員さんに「行ってらっしゃい」と送られる。そうそう、野毛ってこんな感じだった。

【今日の駅そば】天ぷらそば ¥460 そば・うどん川村屋

 まるで野毛飲み歩きの様相を呈して来たが、あくまでも御昼ご飯としての野毛。そろそろ駅に向かう。18きっぷを生かすべく桜木町の駅へ。着いてみると川村屋さんが営業中であった。
https://www.hamakei.com/column/363/
 一旦閉店したものが同じ場所で復活という類稀な経緯を辿った駅そばを折角なので、1杯。

 久しぶりの関東スタンダード。記憶の果てに隠れていた味が現代に呼び出された感がある。
 羽田にいた1時間少々前には思ってもいなかった事になったが、そろそろ18きっぷを活用する。久しぶりの根岸線。ホームに上がるとやって来たのは磯子行き。勢いで乗る。10年以上前なら磯子ゆきかよ、と文句が出るところだが、今日はいそいそと一つ前で降りる。

 1225B運用、E233系160編成を根岸で降りると目の前には、すっかり縁が無くなったタンカートレインのターミナル。

 そしてEF210-345号機が停車している。
 次の電車を待つ5分の間に

 貨車の入替も眺める。昔よく見た景色にちょっとの間だけ触れる。
 改めてやって来た大船ゆきに乗り馴染みのある駅を通り過ぎる。この辺りまで来るとホームドアもないので15年前の景色とよく重なる。

 終点の大船に着く。

 1279C列車、E233系170編成。大船の駅もあまり様子は変わっていない。
 夕方の待ち合わせに向けてそろそろ反転、都心側へと向かう。湘南新宿に大船から乗るならグリーン車、と思い、大船駅構内で軽くビールと駅弁を志す。ちょっと雰囲気が違う駅弁になったけど、間もなく東海道線ホームに高崎ゆきがやって来る。

 渋谷・新宿廻りと思って乗ったが、よく見ると上野東京ラインって表記があるな。すっかり意識から抜け落ちている。2両あるグリーン車。結構な乗り具合で座る所を探すのに困るぐらい。平屋部分に2席並びの空席を見つけて着席。

【今日の駅弁】ミニ駅弁 鯛めし 株式会社東華軒 ¥498

 大船軒のお膝元だが、構内のコンビニで見かけたのは東華軒のミニ駅弁。

 パッケージには駅弁マークがついており、製造元を見ると東華軒と記載がある。駅構内で買ったのだし、駅弁と認めても良さそうだ。

 中身は鯛めしそのもの。こんなものが売っていたのかと思いつつ頂くと、揺れることなく戸塚駅に入る。横須賀線の線路に転線するつもりでいたのだが、この電車は上野経由だったか。
 今日は渋谷までなので、このままでは経路を外れる。結局、横浜で乗り換え。改めて

 湘南新宿グリーン車に乗り込む。今度は階下席となる。低い視点も久しぶりで、こんな感じだったと思い出す。
 今日は夕方から渋谷で飲み会。ちょっと早めに着いたので充電と遅れている京王線恥辱の巻き返しを兼ねて電源を取れるカフェを確保してちょっと集中する。17時を過ぎて暗くなる頃、待ち合わせ。コロナ前には定期的に飲み会をしていた集まりだが、19年以来だろうか。
 新宿とかで飲む機会はそれなりにあったが、渋谷での飲み会というのは久しく記憶にない。アウェーの感じで適当な店に入る。

 まずはコロナ禍以来の再会を祝して乾杯。まぁweb飲みは何度かあったけど、やっぱりリアルで飲んだ方がずっと良い。
 お互い年齢を重ねた分、健康の話やら何やらが比重が大きくなる。そんな訳でプリン体を気にしたわけじゃないけど

 ホッピーに移行。関西での扱いが全くないわけじゃないけど、関東の飲み物、という印象は持っている。中、中、外とお代わりしつつ、取り留めもない話を続ける。
 南太田にいた頃は新宿辺りから終電で、という感じだったが、膳所まで帰るとなると終電はかなり早い。皆さんより早く、21時にはお暇頂く。山手線で品川へ出る。
 21時過ぎの品川。学生の頃ならバイト明けでそのまま品川駅まで来て、2時間並んで大垣夜行に乗る、という感じの時間。ふと懐かしい事を思い出いて、駅構内での買い物、普段とちょっと変える。

 最終の新大阪行きは混みそうだったから、最終の1本前、いかにも臨時列車みたいな483Aを予約してある。駅構内へ。間もなく

 483A、品川到着。J4編成。
 割と空いている事が多いS Work車両に座る。隣席が空いている程度の乗り具合。

 そんな訳でビアホールのぞみに缶水割りを持ち込んでみた。缶ハイボールなんて商品が無かった90年代。夜行列車のお供は、ビールを2本ぐらいと後は缶水割りだった。多少温くなっても美味しく飲めるから、というのが理由。そんな事を品川駅構内夜9時半という時間が思い出させてくれた。
 のだけど、今日はかなり飲んだ後の新幹線。1本ビールを飲むと、後は眠くなる。気が付いたら寝ていて、名古屋で一度気が付き、米原でなぜか停車したのに気が付き、でも大事では無かったようで、京都の手前で何とか起きる。時刻は23時半過ぎ。少々遅れたようだ。寝過ごすことなく下車。
 インバウンド賑々しい京都駅も23時半を過ぎると閑散としている。この時間、底冷えの京都で酔いが醒めて少々の待ち時間を震えて過ごす。今朝の近江塩津より寒いかも知れない。辛うじてやって来た東海道線の普通電車に乗り、眠らないよう東山を越えて、逢坂を越える。膳所に着く頃には日付も変わる。既に京阪電車は無く、歩いて帰ると自宅を出てから19時間近くが経っている。

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