2022-06-19

 早朝の目覚ましで起きだした。北海道最終日。札幌、留萌と経て今日は帯広で朝を迎えている。

 外は曇り空。降る訳では無いが、晴れるわけでもない。この4日間。微妙な天気が続いている。
 今日は帯広から膳所に戻るだけ。単純なのだが、結構な長い道。朝も早い。因ってホテルの朝食は付けていない。身支度を進めて荷造りを進める。早い時間にチェックアウト。駅へと向かう。
 駅前は閑古鳥が啼いていたが、駅には少々人がいた。

 改札中の案内があるのは札幌ゆき特急とかち2号。今日はこの列車で南千歳に出る。
 朝食に駅弁、と思わなくはなかったが、空腹ではないし、豚丼のなんちゃって駅弁にも食指が沸かない。結局何も買わずに改札を通る。このご時世、改札内で買えるものなど、飲み物の類ぐらいに限られる。
 ホームに上がる。

 馬面の特急列車が停車中。こちらがとかち2号、札幌行きとなる列車。4両編成というから短いというかなんというか。

 先頭のヘッドマークはLEDだったが、後方車両のヘッドマークは幕だった。1編成で違う顔付き。早朝から足で稼いだ感がある。
 今日は指定席を用意している。すっかりJR東日本におんぶにだっこ、と言う感じが強いJR北海道。インターネット予約もJR東のもので、お先にトクだ値で45%引きと言う切符を買っている。初日はダイナミックパッケージのオプション。昨日は普通の乗車券。今日はJRのインターネット予約。妙な使い分けだが、結果から言うと
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 の方がよかったのかも知れない。
 まぁ、結果論。この手の物はタイミングがなかなか合わない。
 3割ほどが埋まった車内に落ち着くと出発。自動放送の大橋アナの声が相変わらず渋い。
 京王線恥辱がいい加減遅れているので手掛ける。あいにくと今日の列車、電源は無く、Wifiも無い。快速エアポートWifiが使えるので特急列車であれば、使えるものだと思っていた。まぁ仕方ない。
 列車は昨日辿った十勝平野を西に向かう。芽室、十勝清水と列車が停まる度に乗客が増える。ツアー客らしい先輩の女性方が見ているのは福岡のガイドブック。千歳から飛行機で福岡へと向かう一行らしい。帯広生活なんて魅力的なことしていて、福岡なんて行かなくても、と傍からは思うが、まぁ隣の芝生は青いもの。
 新得でも乗車があって、今日のとかち2号。文字通り、十勝の人が道央へ出掛けるための列車である。
 新得を出る。石勝線に入るけど、根室本線との分岐点はだいぶ先。十勝平野からの山間へ登り詰めるところは、ヘアピンカーブで進んでゆく。

昨日狩勝峠から見えたような高原を思い起こす景色を見つつ、列車は北から南に進路を変えつつ、坂を上ってゆく。

 木立を越えて山の中をずんずん。途中トンネルの中で根室本線と分岐すると直線基調の新しい線路、石勝線に入る。
 Wifiは使えないが、京王線恥辱に取り組みつつ、日高山脈の山の中を行く。分水嶺を越えて、トマムに向けての下り坂。時折見える川、名前が鵡川と知って驚く。このまま川に沿って下ると、一昨日訪れた鵡川の駅にたどり着く。
 もちろん列車は千歳へ一直線なので、また山越えになる。トマムの駅。リゾートホテルの送迎バスは見えたが、リゾート帰りとしては時間が相当早い。これから優雅に朝食を、と言う時間ではある。

 何もない山間だが、時折人の営みを感じる景色がちらほら見えつつ、再びの峠越え。

 道東自動車道が線路を跨いでゆく。
 列車は信号所に停まり下りの特急とすれ違ったり、駅に停まって貨物列車とすれ違ったり。機能している様子が垣間見える。昨日一昨日見ていた鉄道があまりに惨たる状態だったから、こちらの見る目もハードルはうんと落ちているけど。
 列車は新夕張を過ぎる。昔のイメージだと、新夕張から東は人も住まない秘境、西はそこそこ人がいるエリア、と勝手に思っていたが、

 続くのはやっぱり山間。夕張の沈下。入口をかすめただけだが、良く分かる。
 帯広から2時間少々、南千歳で下車する。

 切符は札幌市内まで持っているけど、札幌まで行っちゃうと時間の余裕がなくなるので、南千歳で途中下車前途無効とする。新千歳空港までは別払い。やっぱり
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 の方がよかったのかも知れない。同じくとかち2号から降りた人が函館までの空席を聞いていたから、フリーきっぷで北海道を動く人が増えているのだろう。昨日の狩勝越え混雑もフリーきっぷの影響かも知れない。

 あと一駅、新千歳まで移動する。ここからは12分毎、と思っていたけど 南千歳通過の列車もあるみたいで、のんびりしていたら空港手前で足止めを喰らう所であった。
 改めてホームへ。

 JR北海道の稼ぎ頭がやって来る。6両でWifi付き。何か、先程の特急とかちよりも高級な列車っぽく聞こえる。
 南千歳駅から一駅、空港まで。時刻は9時半前。搭乗便には2時間以上間があるが、余裕がないよりは良い。

 それにしても相当間がある。ひとまず3日開けている自宅に持ち帰る土産物を買い回り、それをスーツケースに詰めて搭乗手続き。荷物を預けて少し身を軽くする。
 身が軽くなったのでちょっと展望デッキに出てみる。

 AIR DOB767が到着する様子だけ見て、ターミナル内に戻る。朝食がまだだったなと思ったが、何となく食指が伸びず、結局保安検査を受けてラウンジに。

 安直だが、ブランチビールにラウンジ軽食。出発までしばらく滞在する。

 ジェットスターがやってきて

 ピーチがやって来る。この並び、最近どこかで見たなぁと思ったら、5月の福岡だった。

 JA228Jがやって来る。北海道の地で沖縄奄美世界自然遺産のディカール機を見る事になる。まぁこの間は、鹿児島で北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を記念したJOMONジェットを見ているからなぁ。

 11時を過ぎて、羽田行き、JA02XJが出発してゆく。A350とか普通に飛んでる羽田が羨ましい。

 その後にJA334Jがやって来る。こちらが搭乗機らしい

 出発まで30分少々。ちょっと遅れ気味だろうか。

JL2504 JA334J B737-800 CTSKIX


 今日の戻りは伊丹ではなくて関空。1時間後に伊丹ゆきがあってそちらの方が圧倒的に楽なんだけど、関空と伊丹で1万円近くパッケージ代金に差があったもので。どうせ今日は夕方までに自宅に着けばそれで良く、関空でOKとした次第。
 11:30を過ぎて、クラスJは予約客で満席であった旨、案内がある。どうせダメだろうと思っており、今回はキャンセル待ちすら入れていない。前便、羽田からの509便が10分程遅れており、その影響で搭乗開始が少し遅れる。優先搭乗が始まり、元々予約していた普通席、後方窓側に落ち着く。

 この時間、少し雨が降っている。今年は蝦夷梅雨なのか、木金日と千歳はどうも天気が良くない。
 クラスJは満席、と言う案内があったが、普通席もほぼほぼ満席らしい。3-3列に並ぶ席、ほぼ埋まる。隣も中央通路側と席が埋まった。11:58、Doorclose。前便到着遅れの影響で遅れている旨のお詫びがある。関空までの飛行時間、1時間55分と告げられる。雨雲と風の影響で揺れが予想されるとの事。12:01、Pushbuck。12:05、Taixing。2504便と言えば4年前の冬に乗っていて、あの時は除氷処理でとんでもなく遅れた。
podaka.hatenablog.com
 この時も今日と同じ334Jだったのね。今日は天気は良くないが、事は順調に進む。 

 もちろん、翼が雪にまみれる事もない。滑走路端まで着いて一呼吸。12:12、Takeoff RWy19R。

 空港の敷地を出ないうちに景色が白くなってゆく。すぐに地上は分からなくなった。雲の中を少々の揺れを伴い暫く。窓外が明るくなる。

 青空が広がり揺れが大人しくなる。飛行機は北海道の太平洋沿岸を南西に向かう。地上の様子はさっぱり分からないが渡島半島に差し掛かった12:26、ベルト着用サインが消灯する。
 窓外が見えないまま飛行機は北海道を離れ、日本海上空へと差し掛かる。相当洋上に出ているようだが、現在地の表示で知るのみ。窓外はずっと雲である。
 めい一杯埋まった普通席ではパソコンも出せないので、ぼんやりと過ごす事になる。
 飲み物のサービスが廻って来る。

 6月から季節限定で搭載しているアイスコーヒーを頂く。薄らぼんやりが少々引き締まる。
 12:44。操縦席から飛行状況の案内。イマイチ聞き取れないが、高度10,700mというのと14:10頃着陸見込み、と言う事だけはメモできる。

 窓外はいつの間にか雲が切れている。というよりかは、梅雨前線よりも北側に来たのだろう。日本列島からだいぶ離れた日本海を南西へと飛ぶフライト。佐渡どころでなく、能登よりもはるか彼方を飛んでゆく。
 関西空港へのアプローチ、いつもの事ながらかなり遠回りである。丹後半島の鼻先まで飛んで来て、このまま近畿を通り過ぎるのかと思うぐらいの所でようやく南に進路を変える。

 薄らぼんやり見えているのは北近畿というのか、山陰というのか。13:34。あと15分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。飛行機はようやく本州を横断する。

 位置で見ると兵庫というか鳥取の山の中と言うか、とんでもない西側まで来ている。このまま岡山空港に降りた方が早いんじゃない?ぐらいの遠回りぶり。飛行機は瀬戸内に出ると小豆島をみて進む。また向きを変えると13:49、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。

 窓外には淡路島。普段ならここから紀伊半島をかすめて関空へ、なんだけど今日は淡路島に沿って北東へと進んでゆく。

 神戸空港が見える。このまま降りてくれと言いたくなる程、近い。さらに今度は南東へ。

 大阪の中心地が霞んでゆき、高度を下げる。

 考えられる限りの遠回りを尽くした今日のフライト。管制の指示なんでしょうが、遠回りによって燃油費はかかるでしょうし、国内線の会社は関空避けるよね、と思ってしまう今日のフライト。
 ようやく空港島が見えて来る。

 最後に遠い方の滑走路か。今日は選択肢全て遠い方になっている。14:05、Landing、RWy24R。減速して誘導路へ。

 エミレーツの貨物機が入れ替わり飛び立ってゆくのが見えた。
 沖合の滑走路から第一ターミナルへ延々Taixing。

 14:14、Spot in SP21。長かった。
 後方席なので案内があるのをゆっくり待って降機する。 


 折り返しは2505便の新千歳行き。千歳からは2506便で関空に戻り、最後は228便になるようだ。
 預けた荷物を受け取り、制限エリアの外に出る。

 時刻は14:28になっている。ここからの帰り道。何となく京都までリムジンバスに乗るつもりでいる。はるかは運休だし、関空快速や南海から乗り換えを繰り返す元気もない。でも

 バス乗り場は空っぽ。この時間、京都行きは14:20に出た直後。次は1時間後の15:20となる。それを待つのもしんどい。となると結局は

 嫌だったけど関空快速にのるぐらいしか選択肢が無い。幸い、

 1人掛けの席に座れる程度に空いていた。大阪まで1時間少々。16時の新快速には間に合わない程度の時間に到着。大阪からは快速電車にしてしまう。こちらも座れたので、時間がかかる事を気にしなければ、楽ではある。膳所まで1時間。飛行機を降りてから3時間近くが経っている。帯広から新千歳空港に行ったのと同じぐらいの感覚になる。

 荷物が重いので京阪電車の世話になって自宅まで。家に帰ると帯広を出てから10時間以上が経っていた。本当に、移動だけの一日になる。

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