【今日の空弁】御結びセット \540 日本エアポートデリカ株式会社

 前回の大阪行きでカツサンドなんてものを朝食で食べてしまい反省したので、今日は少しヘルシーそうな和食の弁当にしてみる。ささやかながら煮物のおかず、何かも着いているからバランスもよさそうだ。
 
 
 遅めのドリンクサービスと共に頂く。分量ともにちょうど良い。
 
 飛行機は雲を見下ろしつつ北へと飛び続けている。時々雲の切れ間が見えて白々とした山が見えてくる。幾つもの切れ目の一つからまん丸の湖が見えた。田沢湖だ。時刻は9:22。まずは
 
 大きく雲が切れたのはどうやら秋田県鹿角市の辺り、らしい。このまま晴れてくれば十和田湖がしっかり見える筈なのだが、再び雲が出てきてそうはならなかった。座席と日の向きは何とか選べても、天気ばかりは貴方任せだから、仕方がない。
 飛行機は北海道への最終コース、下北半島上空から太平洋へと抜けてゆく。高度も落とし始めたようだ。
 
 先程までの白い雲はどこかに消えてゆく。東北も万遍なく雪が降る、訳ではなく、湿気を帯びた季節風が吹き付ける日本海側の方が雪雲が多いのである。
 このまま太平洋を一っ跳びすればそこは苫小牧。もうベルト着用サインが点灯する事。9:48、機長さんから案内がある。千歳空港が混雑しており上空待機を命じられたとのこと。着陸態勢に入るのはこの後10時が目途だそうだ。着陸は10:20ぐらいに千歳の天候は小雪で気温はマイナス3℃とのこと。
 飛行機は旋回を始めている。
 
 今までずっと順光だった景色が逆光になる。二度三度、順光と逆光を繰り返す。予告通り、10時になってから降下開始。ベルト着用サインが点灯する。15分で着陸する旨、案内がある。
 
 まもなく雲の中へとダイビング。二度三度揺れが来る。雲は分厚く、なかなか抜けない。ようやく抜けた時には
 
 苫小牧の工業団地が見えている。
 
 雪化粧した工業団地が日差しを浴びて輝いている。雪を被っただけでずいぶんと素敵な景色に化けるからまさしく化粧だ。
 飛行機はこのまま真っ直ぐ千歳の滑走路目指して高度を下げてゆく。わずか数キロ進んだだけで今度は
 
 雲に閉ざされた真冬の景色に化ける。軽く揺れながらも地上がスルスル近づいてくる。10:23、Landing、RWY01R。
 
 少し長い目に滑走路を使って減速。そして誘導路へ。機長さんから、雪の影響で滑るためゆっくりとスポットに向かうとのこと。更に遅延する事のお詫びが添えられる。
 
 ようやく駐機場にたどり着く。ちょうどこの時間も除雪作業が行われている。降ればまたよせなくてはならず、際限ない作業だ。
 10:32 Spot in SP11。30分近い遅延だが着かないよりはずっといい。機内は降り支度で慌ただしいが、自分は千歳に1時間以上のクッションを入れている。30分の遅れは十分に吸収できる。
 
 乗って来た飛行機を展望デッキに出て眺めると再び到着口へ。小一時間ほど、飛んでいたWifiを使って会社のメールを確認する。11時半過ぎに昼食。どうせ夕方も千歳で食べるのだろうから、昼は簡単に済ませる。
 待ち合わせは12時に駅の改札。会社の人、少々遅れてくる。11時到着予定のNHに乗ってきたら、出発が遅れた上に上空待機があって1時間近く遅れたとか。羽田9:30だと、朝いちばんに千歳を出てきた飛行機の折り返しなのかも知れない。恐らく千歳からの離陸が遅れて、更に千歳の着陸を待たされて、だったのだろう。
 向かう先は苫小牧。市内ではなく郊外の工業団地。沼ノ端からタクシーに乗るのが正解のようだ。南千歳で電車を乗り換え、沼ノ端へ。約束は13時半にしていたが、13時過ぎには着いてしまう。工業団地の真ん中だから時間をつぶす所もない。仕方ないのでお客さんを訪問する事になる。レンタカーで空港から直接行く方が正解だったのかも知れないが、この雪道。運転には自信は無いし。
 打合せは3時間弱。16時には終わる。新千歳空港に戻るのだが、この時間帯、沼ノ端から札幌に向かう列車が1時間近く開いている。帰りは空港までタクシー直行。
 同行の人は明日は名古屋で打合せなので中部行きに搭乗。自分は羽田に戻る。今日、この時間帯、運航に乱れが生じてますとネットに出ていたのでカウンタに行ってみる。飛ぶ予定だが、遅れが見込まれるとのこと。特便割引で購入したが前便振替が認められる。20時のチケットが18時の便に化けた。
 頼まれ物を買い求めると制限エリア内に。 
 
 帰り道はラウンジでビールが飲めるので有難い。軽く一杯、もう一杯頂くと間もなく搭乗の時刻となる。