【今日の駅弁】五目めし \460 (有)はなもく

五目めし
 駅弁としては破格。お昼用に買ったのだけど7時調整13時賞味期限とあり慌てて食べる。6時間しか持たないって事は保存料とかあんまり使ってないってこと?値段はコンビニ弁当並だけにお買い得感はますます高まる。
 名前の通り、おかずは5種類。鶏肉、椎茸、蓮根、玉子焼き、そうかゴマ昆布もおかずか。でも漬物はおかずのうちに入らないのか、当たり前か。味付き御飯が相当の量で何気に重たい。
 列車は峠越えへ。遠野からのお客さんは数駅で降りてしまった。強力エンジンを積んだキハ100も足が鈍る。山の中へ、中へ。でもこんなところでも道路工事やっているんだよなぁ、高速道路? 峠のピークは上有住。エンジンが軽やかになる。スピードが上がる。下に線路が見える。有名なハーフループの区間だ。駅も見えた。再びトンネル。陸中大橋着。上り列車とすれ違って発車。さっき走ってきた線路はどれだろうと目を凝らすけど、流石に分からない。ここから釜石へは下り込み一方。だんだんと家が広がり、市街地となる。2時間ぶりに見る大きな街。大都会に見えてしまう。釜石着13:06。
 釜石の発車は13:40。時間があるので駅前をふらついていたら改札が閉まっている。一応、列車別改札の対象らしい。列車止まっているんだから空けりゃ良いのにというのはあの会社には通じない理論らしい。改札が空くのを待って列車に戻る。列車は快速の接続を取って発車、先程よりも混雑している。
 ずっと北上高地の山の中を走ってきた身には三陸沿岸の集落は大きく裕福そうに見える。人の動きも活発で、車内も花巻出発以来、最高の活況。一つ一つの駅に丁寧に止まりながらだんだんとお客さんを降ろしてゆく。車窓には時々、海。7月のもうすぐ夏休みという頃だし海開きはしているだろうけど、今日は寒くて、海水浴どころではないだろうなぁ。
 賑わった車内も何時の間にか閑散としてきて14:53、終着宮古へ。乗継案内には岩泉行きがきちんと紹介される。乗客のうち、いかにも、という雰囲気のお客さんが岩泉行きへと乗り換えてゆく。

キハ52
 写真:宮古駅停車中のキハ52 岩泉行き

 宮古駅の留置線には国鉄色のキハ28+キハ58がいたり、キハ52がいたり、時代が戻った雰囲気。岩泉行きはキハ52の単行。押しボタンスイッチで開け閉めするドアから手で開け閉めするドアにバトンタッチ。車内は多少空きボックスがあるかなぁ程度の乗車。地元の人は目立たず、いかにも乗りに着ました風の人が多数派。14:57、出発。何時の間にか雨の止んだ北上高地を川沿いに進んでゆく。山田線との分岐点も位置で20分ほど停車。山田線盛岡からの列車と接続を取る。そうか、空港から盛岡に出ても良かったのかと今更ながら気付く。

キハ52
 写真:茂市駅停車中のキハ52 岩泉行き

 蒸気時代の名残であろう給水タンクに見送られ列車は岩泉線へと入ってゆく。小さく開けた窓から入ってくる風が冷たい。時々地元の人が一人二人降りてゆくだけの変化に乏しい車内。岩手和井内からは峠越えとなり2エンジンなキハ52が唸り続ける。