岩泉

 終点の二駅手前、浅内で一つ発見。駅前に古びた日本通運の建物がある。恐らく撤退済みだろうけど、そういえば岩泉まで伸びる前は浅内が終点で浅内線と言われていた時期があったはず。日通の営業所があったのはその名残かもしれない。
 岩泉に近づくと家が増えてくる。田舎な筈だけど宮古を出て以来街らしい街を見ていない身にはえらい大都会に見える。まやかしでしょうが。
 今日の宿は龍泉洞の近く。バスで動くのだけどその前に買い物をしておこうと岩泉の街を少し歩いてみた。寂れているのだろうけど、元々田舎と言う先入観があるせいか、思った以上に色々あるなぁと思えてみたりする。飲み物やら食べ物をちょこっと買って、バスを捕まえる。盛岡からやって来た高速バスだったりする。龍泉洞までリクライニングシートで\150。
 宿に入る。寒いですねぇと言ったら今年は特別でとの事。ちょっと前までは暑くなる日もあったそうだけど、各地で豪雨が降り始めてからヤマセの影響でずっと寒いそうな。ヤマセかぁ。漢字で書くと餓死風と書くとか書かないとか。確かに今日見てきた田んぼ、かなりやばめ。
 ちなみにお客さん一人だって。ヒグラシやらカエルの鳴き声が良く聞こえる。雰囲気に浸りたくて窓を開け放つ事を志したけど虫がたくさん入ってくる事に閉口して諦める。