2020-12-19

普段よりも早く起きようとしたら目覚ましの時間よりもうんと早い時間に目が覚めて眠れなくなる。もういいやと起きて身支度。平日よりも小一時間早く家を出る。今日は土曜日、先週と同じく18きっぷで少し出かける。方向は西方面になり、始発電車は5時過ぎになる。
 膳所の駅。ホームに降りる間際に下り外側の列車線をM250系が通過してゆく。本来なら51列車、膳所を4時半ごろに通過している筈で30分程遅れている。そして

 その後は貨物列車が全く来ていない。
 とにかく、始発電車に乗る。

 やってきた列車に乗り、持ち込んだPCで遅れている京王線恥辱を進める。今日はだいぶまとまった時間があるから、遅れは解消できるはず。まだ暗い中を走る電車に乗り、パソコンに向かう2時間少々。神戸に近づくとさすがに明るくなり、列車の席も埋まるようになる。
 快速電車で姫路まで2時間半。あと1日という所まで進めて到着。

 向かい側には黄色い電車が停まっている。岡山所属の113系。新見ゆきだそうだ。急に遠くに来た感覚。まぁ今日はここで1本落として朝食にする。

 朝から盛業中の姫路駅構内営業まねき食品さん。こちらで定番の天ぷら駅そばを頂いて行く。普段より早く起きたのに普段より食事が遅く、いい加減空腹だったのだが、ここまで我慢してよかった。

 また黄色い115系がやってくる。先程見送った新見ゆき程は混んでおらずゆっくり座れる。引き続き京王線恥辱を進めつつ西へ。そろそろWiMAXのエリアが気になる所。

 今日は上郡で降りる。近江あたりでも西方面への電車の行先でたまに聞こえる地名だ。膳所からまっすぐ乗り継いでも3時間近くだからだいぶ遠い。京阪神の果てというと目糞鼻糞を笑うと言われそうだが。
 改札とは反対側に向かう人の流れが少々あって、そちら乗っかる。すると

 佐用、大原、智頭方面、智頭急行乗り場の文字。今日はこの智頭急行に乗る。

 列車の行先、智頭のさらに先、鳥取と表示。この列車、山陽線の上郡と山陰線の鳥取を結ぶ陰陽連絡の普通列車となる。

 平成6年 の銘板が見える気動車に乗る。智頭急行が開通したのは割と最近の認識でいたが、いつの間にかいい歳が経っている。
 出発は8:50。ちょっと間があるので列車と撮るのと、

 普段なら手を出すことが無いピンズのガチャなんてものに手を出したりもする。
 定刻に列車は出発する。山陽線の上下線に挟まれたホームから高架に上がって山陽線と別れてゆく。単線ながらも立派な線路を走り出した。 
 智頭急行は2007年に乗って以来なので13年ぶり。
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 前は5月の連休に乗っていた。その前に全線完乗の一環で乗っている。鳥取に縁があればもう少し乗る機会はあるのだろうが、今の仕事をしている分には鳥取にはなかなか縁がない。

 川沿いに中国山地へと分け入ってゆく線路。大正年代の路線なら川に沿ってカーブ式になろうが、平成の開通だとトンネルでショートカットを繰り返す。普通列車といえども実に早く9時過ぎには拠点駅に佐用に着く。

 特急待避で少々停まると案内。待っていると

 やって来たのはスーパーはくと1号。これが京都を7:06に出てきたもの。2時間近い差を佐用で詰められた事になる。自由席車両から制服姿の高校生が降りてきたりもする。智頭急行線内だけなら特急を気楽に使えるのか、遅刻回避の切り札なのかも知れない。
 特急を先に送り出し、こちらの普通列車も発車する。中国山地へとさらに分け入る線路を進む。

 駅のホームに除雪した雪が残っているのが見える。今回の大雪でこちらも降ったんだろうなぁと、暖かい車内で想像する。すると景色はだんたん白くなる。

 結構な、雪ですな。っーか雪国でしたか。
 列車は兵庫県から県境を越える。智頭急行の名の通り、鳥取に益有る鉄道なんだけど兵庫の先にあるのは岡山。乗っている車両、HOT3500形というのだが、Hyougo、Okayama、Tottori、の頭文字を並べたもの。そんな訳で雪国岡山、という桃やジーンズとは違う顔を持つ岡山を走る事になる。谷を分け入り北に向かうに連れて雪が深くなる。

 木々も雪を纏い。降ったばっかりの雰囲気が広がる。
 岡山県最後のあわくら温泉駅を過ぎると長い長いトンネル。国境のトンネルを抜けるとそこもやっぱり雪国。雪国と雪国を分ける分水嶺、って清水トンネルと一緒か。
 鳥取側、最後の一駅、

 恋山形でPhoto stop、じゃないけどそんな感じになった。ホームの雪、少々湿った雪。まぁ北国ではないから、そんなものだよね。
 智頭急行の終着は智頭だが、列車は因美線に乗り入れて県都鳥取まで足を延ばす。智頭で乗務員が交代して、そのまま直通。

 列車は川沿いに日本海岸の鳥取目指して下ってゆく。木々の雪化粧っぷりが今この時の降りを物語る因美線沿いの景色。寒々とした景色が続く。
 若桜鉄道乗換の郡家で多少乗り降り。初めて若桜鉄道に乗りに来た時の事はよく覚えている。雨に濡れた郡家駅のホームで足元を滑らせ転んだのだ。そう言う事があると旅の印象は妙に強まる。

 鳥取市内に入っても外は雪景色。降っているのは霙に変わったようだが、冬の印象が強い景色が続く。案外と冬の山陰、というものは見ていない。もしかしたら今日が初めてかも知れない。
 雪をかぶった市街地が現れて、終着の鳥取に到着する。定刻の10:55。膳所から6時間弱で着くので案外と早い。2018年の夏だったか、京都から山陰線を律儀に辿った時はもう少し遅かった。
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 鳥取への最短ルートは18きっぷを使ってでも最短ルート、という事になる。
 今日は日帰りのお気楽移動。旅では無い。午前中に鳥取に着いて、さらにその先、は

 右の列車から左の列車への乗換、となる。乗り換え時間は10分少々。慌ただしい。

 構内に見える列車を少々撮り、

 もう少々撮り、

 改めて次に乗る列車を撮る。次に一度改札の外へ。駅弁を買い、ビールを買うと改めて改札内。次に乗る列車へ。1両編成の気動車はボックスが埋まる程度の混雑。相席になる。先程買った駅弁とビールは次までお預け。
 上り列車が到着して接続を受けるとこちらの列車も発車となる。今度は山陰線。上り列車なので帰り道、という事にもなる。
 列車は古びた山陰本線の中でも日の当たらない方を進む。県都鳥取郊外の筈だが、鳥取の次の駅までだいぶ距離が空く。雪景色の山の中を延々進んでようやく駅が現れると数人降りてゆくという感じ。席が埋まる程度には乗っているから忘れられた鉄道では無いが、都市と都市を結ぶ幹線輸送には程遠い。

 車窓には時折荒れた日本海が姿を見せるようになる。暖かな車内から眺める事が申し訳なるような景色。再び山側へと入ると鳥取県から兵庫県へ。兵庫県である事を忘れてしまいそうな浜坂の駅には12時前は到着、となる。また乗換。

 ここまで乗って来たステンレスの気動車鳥取に戻る。隣のホームには首都圏色の気動車。キハ47の2両編成。こちらが今度は山陰線、豊岡までの列車。

 急に昭和50年代に戻ったかのような汽車旅になる。

 2両つないだ気動車、前1両は一際空いていた。鳥取ゆきが混んでいるのとは対照的で浜坂の東側に県境があるのか、と思う程。ひとまず列車の写真を撮ると、今度は先程お預けだった駅弁を。

【今日の駅弁】あご寿司 ¥880 株式会社アベ鳥取

 

 かに寿司が有名な鳥取駅構内営業で変化球を。でも2007年も
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 変化球を選んでいた。withコロナの新様式には、笹で包んだお寿司というのは手で広げて食べるという所で若干抵抗感がある。もちろん笹で包むという事自体が昔からの知恵、殺菌効果のある事なので、食べる環境を選べば問題ないのだけど。

 アルコール消毒も一緒にしておいたから、まぁ良いか。
 発車前に食べ終わったが、まぁ良いや。列車は非力なエンジンを唸らせて何とか何とか全力の微速前進。速度に乗ると浜坂の街が離れてゆき、陰濃い山陰線を行くようになる。快速列車、の案内があって通過駅も少々あるのだが、お客様の便を図る快速列車ではなく、お客様が余りにいない駅は通過します体裁の快速列車。
 雪積もる山を見て、餘部の駅に着く。この天気でも見物客が少々いる。乗ってくるお客さんも少々。
は架け変わっても集落を見下ろす高さはそのまま。

 集落の反対側はいよいよ荒れる日本海
 鎧でもう一度荒れる日本海を見て列車は雪混じりの山を抜け香住の駅に着く。高校生が乗ってきて車内が賑やかになった。浜坂から香住の間で県境を越えたかなと思う程に列車の雰囲気が変わる。
 余所者が座るボックスに座る高校生はいないので相変わらずの汽車度で列車は東に。途中、佐津で下り列車すれ違いのため停車、だそうだ。

 京都方面、米子方面。山陰本線は確かにそうなんだけど、直通列車は絶えて久しい。

 雨降りに変わった駅のホームで待つ事しばし。向かい側から現れたのは

 大阪からの直通特急だった。意外と堂々としていて、特別急行の風格を覚える。
 車内に戻ると特急と入れ違いに発車となる。荒れる日本海が2割、雪山が8割のフリッカー。不意に街が現れると城崎温泉。電化区間の終端となる。列車はこの先、豊岡まで行く。高校生が減る代わりにお客さんが増える。浜坂を出た時とは別人見たいな列車になる。

 円山川に沿い列車は走る。再びの雪景色となり、終着の豊岡には定刻到着。

 キハ47の2両編成という列車から

 113系の2両編成という列車に乗り換え。豊岡かららしい高校生で列車は混雑している。座る所に困る程。それでも2駅程で列車は空いてくる。
 列車は福知山まで行き、さらに乗り換えると京都まで行けるが、今日は途中の和田山で降りてみる。乗り継ぎの列車までしばらく間があったので改札の外に出てみる。

 駅前に駅弁屋が店を構えている。ドアは開いているのだが人はおらず、声をかけても出てこない。まぁ諦めることにして駅構内に戻る。
 次の列車は既にホームで待機中。

 朱色の気動車だが顔つきが変。これは片運転台のキハ47を両運転台に改造したキハ41。無理矢理に運転台を付けた方の不細工な顔がこちらを向いている。

 反対側はオリジナルの顔。

 車内、お手洗いが無いように思えたが、改造運転室の直後に設けられていた。
 1ボックス1人ぐらいの埋まり具合で列車は出発を待っている。
 今日はこの播但線の列車で進路を南に変える。播磨と但馬で播但線。この列車は途中の寺前ゆき。出発直前、城崎温泉からの特急が到着したが、乗り換える人がいるで無し、空いたままの出発となる。
 列車は山陰線からカーブして別れて

 川沿いに進んでゆく。この川、城崎温泉でも見かけた円山川である。一駅目の竹田で観光客が少々増える。天空の城、として最近有名になった竹田城址の最寄駅である。
 列車すれ違いで少々停まるとの事で

 降りて不細工な顔つきを改めて眺める。運転台増設。かなり手を加えた事をサイドビューから知る。

 向かいからは特急はまかぜ。午後からお城見物にのんびりやってくるお客さんはいないからか、竹田には停まらずに走ってゆく。
 列車に戻って播但線の南下を続ける。一駅一駅の間隔がだいぶ開く汽車のような雰囲気。分水嶺を越えて川の流れが逆になると生野に到着。ここでも列車とすれ違う。 

 すっかり雪が消えた生野の駅。太平洋側に出た事を十二分に知る。しばらく待っていると

 お仲間の気動車がやってくる。良く見ると片開きドアが運転室直後に配されており、キハ40であった。姫路側の顔つきもオリジナルの丸みを帯びたもの。

 青空が顔を覗かせるようになり、寂し気な筈の山間もどこか柔和な播磨側の播但線沿線。谷間が開けて行ってこの列車の終着、寺前に着く。

 不細工な気動車もここまで。この先はICOCAが使える広い意味での大阪郊外となる。

 列車も電車に変わる。しかも4両編成。まぁ東京では絶滅し、大阪でもお目にかからなくなったお古もお古、103系ではある。またも懐かし国鉄型となった。

 車内はだいぶ手を加えられている。車端にはお手洗いがあるぐらいだから、相当な変化。でも走り出すとその感触は往年の103系そのもの。

 下り列車とすれ違いつつ列車は日が傾く播州を進んでゆく。少しずつお客さんが増えて都市近郊らしい光景が広がる。姫路市街地に入ると高架上にあがり、一層103系の走る景色っぽくなった。
 姫路に16時到着。

 朝の姫路は寒かったが、この時間は暖かい。乗換は10分。その間に少し買い物を済ませて、


 通過儀礼として姫路の駅そば。中途半端な時間だが、意外と空腹でもあった。そして東に向かう新快速に乗るのだが

 今度の列車、有料座席、Aシートが付いている。
 帰る時間が早まって縁が無かったAシートだが、今日は姫路からの東行き。たっぷり乗る事が出来る。迷わずの一択。
 しばらく見ない間に、Aシートの一部が指定席って扱いになっている。
www.westjr.co.jp
 そうかと思って今朝、予約状況を見たのだが、12席の指定席のうち、窓側全部6席が予約済み。状況が想像できるので、指定席はやめておいた。
 ちなみに指定席だと、駅での購入で料金840円。ネット予約だと600円。車内精算は500円。JR東日本普通列車グリーン車と違って、車内で買う方が安い、事になっている。
 16:10出発。先程、姫路駅構内で買い求めた

 ビールを飲みつつ、電源を生かしてパソコンを使う。先週土曜日、金沢からの帰り道ではすっかり充電がなくなってしまったのだが、今日はAシートに座れたら2時間は充電しつつ京王線恥辱を進める事が出来る。遅れはするだろうが、この差は大きい。
 車掌が見習い含めて2名。それに警備員が一人乗る体裁。Aシート登場時は各駅のAシート乗り口付近に警備員を立たせて有料座席の告知をしていたが、体制は見直されたようだ。とはいえ、手間のかかる扱いには変わりない。
 乗車整理券を出して貰い、列車は東に。途中、多少乗ってくるかと思ったがそうでもない。三ノ宮でも大阪でも少々構えたが、多少降りて多少乗るかな、ぐらい。自由席に限っていると3割程度だろうか。大阪から高槻まで乗る親子のお試し乗車が目立ったぐらい。もちろん、京都から乗ってくるような奇特な人はいない。今日見る限りは自由席で十分。安くて席が選べて、隣も余裕。平日のラッシュ時は指定席も人気が出るのかも、知れない。
 朝は2時間半かかった膳所-姫路。帰りの姫路-石山は2時間掛からずに行く。18時前に到着。
 今日は全く歩き足りないので石山から歩いて帰宅。それでも18時半。そんなに遅くならないうちに帰宅となる。夕食の時間に合わせて帰ってきた感じ。夜遅くまで乗り通すなら、もう少し遠くも行けるのだろうが、家庭もあるし、常識的な時間で。

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