JH3515 JA8499

 札幌千歳ゆきは〜というアナウンスが聞こえてくる。搭乗口が変更になったらしい。1番だって。3番では伊丹ゆきが出発出来ないままでいる。そのための変更らしい。ラウンジの受付での搭乗券チェックの際にも案内される。15分ほどラウンジで休憩。まずは缶ビール。さすが福岡と言うべきは焼酎のボトルまで置いてあったりする。折角なので飲んでみたけど本来手を出す時間は無かったから少しペースが早くなり過ぎた。
 搭乗口へ向かう。第二ターミナルの北端だから福岡空港の端から端まで歩いた事になる。既に搭乗は始まっており乗客の列は消えている。機体番号はJA8499。新塗装のMD-81である。機内前方はほぼ席が埋まっている。後方には空席が目立つ。搭乗率は60%ぐらいだろうか。
 乗客が全て揃わず出発が若干遅れた。Door closeは15:58となる。直ぐにpush buck。taixingに入ったのが16:04のこと。RWy32へ向かう。さきほどバスと徒歩で通ったエリアを眺める。takeoffは16:09。まもなく福岡市街が広がる。博多湾に出ないうちに東へと旋回する。雲に突っ込み抜け切った16:15、ベルト着用サインが消灯する。操縦席から飛行状況の案内。広島上空を16:28、小松上空を17:00、青森上空を17:40に通過して千歳へは18:10の到着を予定。千歳の天候は雪、気温は−3℃。巡航高度は10,000m、対地速度は920km/hとのこと。モニタのないMD-81ではありがたい情報だ。機体は九州上空を抜けて瀬戸内海へと進んでゆく。
 ドリンクサービスが始まる。アテンダントさん、ハーレクィンエアのエプロンをしている。胸にロゴをあしらい、その下に道化師が広がる。何度か福岡-鹿児島に乗ったときには見なかったものだ。福岡-小牧でも見た覚えが無い。めちゃくちゃカッコ良く、正直言って欲しいなぁと思ったものの、手に入れるとしたらヤフーオークションぐらいしかないだろうなぁ。良く見るとチーフアテンダントとそのほかの人でデザインが微妙に違ったりする。う〜ん、手が込んでいるけど、低コストを狙っていた筈の会社としてはどうなのかなぁ。
 三角州が広がる。広島だ。時計を見る。16:28、予告通りだ。立派なものだなぁと思う。新聞を貰って目を通してみる。どこの新聞を積んでいるかで今朝最初の出発地が分かり、どういった運用になっているか見えてきたりする。積んでいる新聞は鹿児島版だった。と言うことは鹿児島(JH3842)福岡(JH3645)鹿児島(JH3793)徳之島(JH3794)鹿児島(JH3650)福岡(JH3515)千歳(JH3516)福岡という運用になると思われる。
 窓の下は雲が広がった。小松17:00という案内があったから中国地方から北陸地方へ向けて飛行を続けていると思うのだけど、どこを飛んでいるのかよく分からない。オーディオも付いていないし機内誌にも飽きたし、外は見えないけどドリンクだけは幾らでももらえる。お代わりいかがですかとコーヒーをもう1杯。時折雲の切れ間から見える地上が白いなと思い時計を見ると16:55、もう北陸へ差し掛かったいるのだろう。空はまだまだ明るく、季節が確実に春へと向かっている事を思い出す。その先も時々雲の切れ間が見える。地上は真っ白だ。
 もう一杯、お茶を頂き、キャンディーが配れて17:30。陽は傾く。機体左側は漆黒の闇となり右側は微かに紅い。翼の灯りだけが瞬いている。17:40。案内通りであるならば青森上空、そろそろ高度を落とし始める時間で、当機はまもなく着陸態勢に入りますの案内が入った。17:49、ベルト着用サイン点灯。軽い揺れを感じる。17:52、機内の照明が消える。着陸態勢だ。17:56。地上が見えた。海岸線沿いに光る市街地の明かり。苫小牧だろう。北海道へと歩みを進めた。17:59、gear down。このまま着陸となる模様。千歳も北風、と言うことだ。18:06 touch down RWy01L。18:08 spot in SP15。
 後ろの方に座っていたし、特に急いで降りる必要も感じなかったから、ほとんど最後に降機したら地上係員に捕まる。羽田へお乗り継ぎの○○様、ってずっと叫び続けてたんだろうなぁ。ある種の羞恥プレイだ。ある意味、最後で良かったかもしれない。時間が余りありませんのでと搭乗ゲートを開けてもらい出発エリアへ。次の時間は18:50だから少し間がありラウンジで時間をつぶす。再びビール。こちらはサーバから注ぐタイプ。今度は1杯に留めておく。