JL1032 JA8176

 搭乗口へ向かう。ちょうど搭乗が始まったところで100人ほどの行列が二つ、ブリッジへと吸い込まれてゆくところだった。乗り込む際に機体番号を確認する。76の文字だけが見える。JA8076かJA8176か。新塗装でアッパーデッキが長く、一瞬B747-400かとも思ったけど中に入ってみるとB747クラシックであることが分かる。B747-400には何度か乗ったことがあるけどこちらは初めて。
 荷物棚が若干小さい。バックを入れようとすると、ちょっと無理とアテンダントさんに言われてこちらへどうぞと案内されたのは、クラスJ化で使われなくなったクローゼット。確かにここならスーツケースでも何でも入る。
 出発予定時刻になり、案内が入る。「出発に必要な手続きが遅れております」と。Doorcloseになったのは18:54。Pushbucは18:59となる。約10分ほどの遅れ。19:03、taixingを始める。滑走路南端へと向かい、takeoffは19:10の事。RWy01L。まもなく右旋回を始めてさきほど飛び立った千歳空港を眼下に見下ろすようになり、19:15、苫小牧を目視、洋上へと出た。ベルト着用サインが消えたのは19:19のこと。
 シートを倒してみる。旧スーパーシートがそのままクラスJとして運用されている。オーディオのチャンネルとボリューム、ダイヤル式なところが機齢を物語っているようだ。レバーが二つあり一つはリクライニングだけどもう一つは背もたれの腰の辺りの部分の調整機構らしい。レバーを動かすと背もたれの腰にあたる部分が若干膨らんで体と密着するようになる。初めて見る機構で目新しいけどあんまり意味はないような気もする。
 新聞に目を通す。東京版であり、今朝は羽田から運用に就いたことが分かる。もっともこの機材の場合はB747クラシックの運用数が少ないこともあって時刻表でだいたいは追う事が出来る。羽田(JL1007)千歳(JL2703)那覇(JL2704)千歳(JL1032)羽田という運用だ。
 ドリンクサービスがあり紅茶を頂く。何種類あるうちかのきまだ試していないものをと思い、ビューティーローズヒップというものを頂く。酸味が爽やかという歌い文句通り、口当たりが良く、美味しい。
 地上に灯りが見えた。19:31。既に東北地方に達しているらしい。操縦席から案内が入り高度11,000m、対地速度850km/hである事が分かる。羽田の天候は晴れ、気温は5℃との事。19:45、細かな揺れを感じる。ベルト着用サインは点灯しない。じきに収まる。もう一度地上を確認出来たのが19:51、次が20:06で一面に灯りが広がっている様子からすると既に関東平野に達しているらしい。20:09、ベルト着用サインが点灯した。機内照明が減灯したのが20:12。地上の灯りが眩しく見える。気持ち大きめの揺れ。20:17、千葉上空を通過する。20:19、右へと大きく旋回し間もなく東京湾に出る。海ほたるを目視
まもなく着陸だ。油圧装置の動作が分かる。geardownしたのだろう。20:27 touch down RWy34L。20:32、Spot in SP15。
 前方から降機なので乗り継ぎも早く、20:44の横浜方面直通に乗車出来る。横浜を通り過ぎ上大岡乗り継ぎ杉田まで。  
 帰ってからレジの末尾2桁を参照に調べてみるとJA8176が正しい事が分かる。機種はB747-100で特注でアッパーデッキを延長した世界的には珍しいものである事が分かる。