台湾最終日の朝は高雄のホテルで迎える。目覚ましに起こされると5時過ぎ。まだ外は暗い。
昨日のうちに荷物はできている。今日は9:55出発のJL812に乗る。ホテルは7時半に出ればよく、出発まで2時間以上取っている。早すぎるぐらいの目覚めだが、少々魂胆がある。
身支度少々。暗いうちに高雄市内に出る。
5時半過ぎ。東が明るくなりかけた高雄市内を少々歩く。予め調べていたお店へ。向かったのは肉まんで有名な、興隆居。その分店。
本店の方は二度三度訪れているが、分店があるのは知らなかった。ホテルから分店。さほど遠くは無いので分店にした次第。
5時開店。肉まんや蛋餅が次々出来てゆく。ただ本店よりは空いていて、分店は穴場、なんて紹介するサイトも見かけた。
早速肉まんを頂く。十分美味しいけど、本店で食べた時の感動まではない。本店に比べるとイマイチ、なんですかねぇ。
豆乳のコップには興隆居ではなく「元興居」の文字。気分一新、店の名前を変えました、みたいな事が書いている。
店の看板は興隆居のままだけどな。
時間があるなら、本店に行った方が良いよねぇというのが正直な感想。さてホテルに戻る。
明るくなっても街は寝たまま。コンビニに寄り道。スーツケースに若干の空きがあったので、買い増しをして戻る、改めて荷造り。何時もでチェックアウト出来る準備を整えると7時。
ホテルには朝食が付いている。自戒の参考にちょっと様子を見に行く。ここのホテル。朝食の会場は一番上の階というのが珍しい。
オープンエアな席もあり、周りにあまり高い建物がないので眺めも良い。
先程に肉まんを食べたばかりなので、食事は適当に。
本当味見だけ。あたふたと部屋に戻り、7時半にはチェックアウトする。美麗島の駅に出て地下鉄で機場へ。8時前には空港に着いてしまう。高雄は空港が近くて本当に便利だ。
相変わらず留め置かれたままの復興航空のATR72が見える。窓の保護用にシートが張られており、第二に喝や草木を探しているところ、らしい。
JALの搭乗手続きを済ませる。2時間前ぴったりに始まった筈で、そこそこに長い列が出来ていた。
手続きをして貰う。出てきた搭乗券に油性マジックでEVA AIR と書かれる。緑のマジックだ。チャイナエアラインのラウンジが混んでいるので今日はエバー航空のラウンジを使ってほしいとの事。珍しい案内をされた。
東京の気温、19℃なんて案内が出ている。コートを着込む気温ではなさそう。持って来たコートが荷物になるなぁと思っていると荷物検査も完了。出国する。
高雄空港の出発ピークを外れているので、保安検査も出国審査も空いている。8時半には出国完了となる。それでは、
案内されたEVA Airのラウンジへ。JALの搭乗券を持っているお客さんでも、連絡が行っているようで歓迎して貰える。互いのラウンジを融通するというのは高雄ではある事なのかも知れない。
そこそこにお客さんがいるが、EVAの出発便は8:55の澳門ゆきからしばらく途絶える。今いるお客さんはJALのお客さんなのだろう。
内装、チャイナエアラインとはだいぶ違う。キティジェットを飛ばす航空会社が体現するポップな落ち着き。矛盾する言葉だが、そんな印象を持つ。
急にお客さんが来たからか、ラウンジの食事。品揃えは今一歩。後で補充はあったようだけど。
出発は9:55。搭乗開始は9:25。特に案内は無かったけど9:10を過ぎたぐらいから人が減る。自分たちもそろそろ搭乗口に向かう。
JL812 JA607J B767-300ER KHH→NRT
成田行き、JAL812便は毎度おなじみ32番搭乗口からの出発。30分より少し前を狙って搭乗口に着く。着いて間もなく事前改札の案内。そして優先搭乗の案内が入る。
着色ガラスの向こうに待つ、JA607Jに乗り込む。ビジネスはフルフラットになるスカイスイーツ?、エコノミーは新間隔のスカイワイダー。台北よりも良い機材が高雄に割り当てられている。
ドアサイドで迎えてくれる白服の先任乗務員。名札に「ベギー」とある。台北ベースの方かしら。
宛がわれた席へ。夜間駐機中、閉じられていたシェードを開き。飛行中の入りものを座席ポケットへ。荷物は荷棚に上げる。前の座席の下でも良いんだけど、長距離フライトでは足元、荷物を置かずに広々と使いたい。
お客さんが次々乗り込んで来て、席に落ち着く。9:44、Doorclose。先程の先任さんが流暢だけどどこか違う日本語で、次いで流暢な英語で、最後は完璧な中国語で案内。1人で三言語の案内は大変だ。
9:47、Pushbuck。成田までの飛行時間、2時間45分と告げられる。奥まったスポットから延々押し出された後、9:53、Taixing。滑走路端へ向かう。
先行して遠東航空のMD82を見送る。細長いロケットのような機体が加速してゆく。
空いたRWy09エンド。次は自分たちの番なのだが、しばらく待たされる。やって来たのは
キャセイドラゴンに名を変えた港龍のA330。着地して減速。誘導路へと外れる頃、こちらも滑走路へ。10:01、Takeoff RWy09。
硬度を上げつつ右へと旋回。今飛び立った高雄の空港が、高雄の市内が右手に見えるようになる。
また来たい街が段々と遠ざかり、そして雲の中に消える。
しばらくガサゴソ揺れる間に飛行機は向きを西に、そして北に。10:07、テーブルが使用できますとの案内があった後、10:09、ベルト着用サインが消灯する。
残念ながら地上は雲に隠されている。よくよく見ると雲の切れ間から台湾が見えるのだが、ひとまず残念なフライトとなる。
ビジネスクラスとの間、カーテンが閉じられる。 時間はあるし、電源もある。だが、上に仕舞ったパソコンを出す気になれず、成田までは映画を見てのんびり少し事にする。
飛行機は台湾島の西側に沿って飛んでいる。右手には
雲の切れ間から山か顔を覗かす。阿里山の辺り、らしい。
10:40になってワゴンが廻って来る。お昼ご飯の時間。先程から4食目。空腹ではないが、日本時間なら11:40なのでもうお昼と言う事になる。
本日の機内食。こんな感じの和食一択。
メインは和風ハンバーグご飯添え。
前菜に蒸し鶏。
サラダが付いて
そしてデザート。味噌汁も頂ける。
飲み物としてウィスキーをロックで貰って蒸し鶏をつまみつつ頂く。食事の後は
コーヒーの巡回を待ってデザートを頂く。今日のフライトは緑茶、コーヒー、紅茶が間をおかずに廻って来た所、ポイントが高い。
食事が終わる。飛行機は先島諸島の西を巡航中。台湾を後に長く長く続く日本列島に沿ってのフライトとなる。成田までは2時間を切っている。
窓外にはどこまで雲。映画を一本見た後は短めのプログラムに切り替えて、薄ぼんやりした時間を過ごす。
12:11、機長さんから飛行状況の案内。現在は名古屋の近くを飛行中、巡航高度は11,300mとのこと。10分後に降下を開始し、成田着陸は13:50を見込んでいるとのこと。成田の天候は曇りで気温は18℃だそうだ。降下中、揺れる事を予想しているとのこと。
お手洗いに立つ人が増える。客室内も店仕舞いに入る。
余ったらしい飲み物を薦められたので頂く。捨てられるよりは頂いた方が良い。
12:31、ベルト着用サイン点灯。時計を1時間進めて日本時間に合わせる。13:31と言う事は、着陸20分前。
曇りとの事だったが、窓外、雲無く良い景色になる。
右手に犬吠埼、銚子の街が広がりだす。ついで
鹿島の工業地帯。北浦が見えた所で飛行機は旋回。
右の翼を空に尽きだして180°向きを変えると成田への最終コースになる。順光が逆光へと変わる。更に高度が下がると
眼下に見える水郷が近づき、谷戸に化けてさらに近づき、空港に化けるとすぐそこが地上。
13:47、Landing、RWy16L。減速して誘導路へ。第二ターミナル、サテライトが見えると早々に右に逸れる。13:52、Spot in SP84。
降機。前席の二人組、ホノルルに乗り継ぐようで係員に案内されている。大多数は成田が目的の人。サテライトから延々歩く事になる。
お隣にはフィリピン航空が来ている。
歩いているとキャセイパシフィックがやって来た。これから成田は午後の到着ラッシュとなる。
自動化ゲートで入国手続き。荷物の受け取りも早々に終わる。制限エリアの外に出ると
スポット到着から15分程しか経っていない。本来の到着時間よりもまだ早い。
横浜までの戻りはリムジンバスを使う事にした。8月に買い求めた回数券が2回分残っている。この時間帯、YCATまでのバスは15分毎。14:25という予約を貰える。
始発なので空いているが、2タミ、1タミと廻る間に混んでくる。外国人7:日本人3ぐらいの割合になって、一路横浜へ。1時間以上まとまった時間が取れるが、何か疲れて目を瞑って過ごす。何時の間にか寝てしまった。
湾岸線に入ってからの記憶が殆どないまま、何時の間にか首都高は1号羽田線。普段なら湾岸線をそのまま進む筈だが、渋滞で迂回したようだ。
横羽線を東神奈川の辺りで降りる。馴染みの無い景色に戸惑うが、ここは間違いなく横浜。下道少々、YCATへは16:00の到着。普段よりも少し余計にかかったぐらいか。
お昼過ぎに着いたつもりが横浜まで来てみると日が傾く時刻。移動に一日費やした事になる。最後は京急で自宅に戻る。
17運用1545編成。荷物を引っ張り16時半過ぎに到着。高雄のホテルを出てちょうど8時間であった。
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