夜が明けるのか明けないのか、分からないうちの早々に目が覚める。
高雄の街はまだ寝ている。
今日は帰国。朝のJALで帰国する。高雄発の812便はちょくちょく時間が前後するのだが、今シーズンは9:45出発だそうだ。搭乗手続きの開始は2時間前なので7:45。ホテルを7時過ぎに出れば十分という感じ。
ホテルの朝食も行けそうなタイミングだが、今日はホテルの朝食よりも街の朝食店を選ぶ。6時前に一度部屋を後に街に出た。
本当は市議会近くの興隆居辺りまで行けば良いけど、そこまでは遠いのでホテルの近所で。店の目星は点いている。
街はまだ目覚め切っていない。でもぷらぷら歩いて行くと
朝食店は営業中。お客さんも来ている。
既に焼餅やら煎包やらがたくさん並んでお客さんを待っている。あんまりたくさんは食べられないので、
一つ、煎包と豆乳を頂く。ちょっと温くなっているのは残念。でも美味しい。
ホテルへ戻ると6時半過ぎ。最後の身支度を済ませると7時過ぎにチェックアウトする。この時間、ライトレールは動き始めているが、運転間隔がだいぶ開いている。タクシーで空港まで行くことにした。
台湾は平日の朝。通勤のスクーターが行きかっている。でも10年前に初めて台北で見た時のインパクトはないかなぁ。今年で云うと、ベトナム、ホーチミンの夕方はすごかった。
タクシーは20分程で空港まで行ってしまう。
JALの案内があるその先には
余命幾何もないバニラエアの案内も見える。台湾南部の日本人観光客が増えた立役者だ。
搭乗手続き。
既に出発2時間前を迎えていて手続きは始まっている。日本航空のロゴの脇に台湾就航60周年の記念ロゴ。JALも日台の交流に長年貢献してきている。
預けた荷物が検査完了したのを見届けてからチェックインカウンタを離れる。
朝の高雄。国際線の出発が目立つが、出国手続きのピークは過ぎていて、行列は短くなっている。早々に手続き完了。
マンダリン航空のE190がいるなぁとみていると、
バニラエアが離陸していった。あのフライトに乗ろうとすると5時半には空港に着かないといけないのか。
手前の便利な所にはEVAAirがいる。出国して右手すぐがEVAAirのラウンジで、そのすぐ先が搭乗口となっているから相当優遇されている。
出発まで1時間半程。しばらくラウンジで過ごす。
高雄ではチャイナエアラインのラウンジに案内されるようになっている。そちらへ。チャイナエアラインの出発は落ち着いたようで、ラウンジ室内、ほぼJALのお客さんと思しき日本人で埋まっている。
軽く食事。JAL用なのか日式カレーライスも置かれている。めい一杯食べる必要はないが、お試し程度に広く少しずつ。
出発45分前に席を立つ。ラウンジの外に出ると、
澳門航空がちょうど来ている。成田にも乗り入れている筈だけど、初見かも知れない。
妻は免税店を見て行くそうで、ちょっと付き合う。そうすると、台湾産のウィスキーがある事を思い出す。
寒冷な土地で産するのがウィスキーと勝手に思っていたけど、亜熱帯の台湾は宜蘭でウィスキーを醸造していて、それがなかなかのお味と見聞きしたのが割と最近。そのKAVALANウィスキーが免税店で売られている。
結構な値段だったが自分としては珍しく、勢いで買う。免税でも1万円近く。これだけウィスキーに金を費やすなら、最近ご無沙汰の日本産ウィスキーだって買えたよなぁと後になって思う。
JL812 JA621J B767-300ER KHH→NRT
成田行きのJAL812便はいつもながらの31番搭乗口から出発。ゲートのちょっと手前、
これからお世話になるB767-300が見えている。今日は621J。ウィングレッドがついており、改装された767である。
9:15を過ぎて搭乗開始。
優先搭乗のタイミングで機内に入る。今日は予約通りのエコノミークラス。来る時と違って、前方の窓側から2席、妻と並んで着席する。
2-3-2列で並ぶ座席の真ん中にちらほら空席が見えるが、9:36、Doorclose。9:39、Pushbuck。定刻よりも早い動き。
9:53、Taixing。誘導路を西へと向かう。
ビジネスジェットがいくつか駐機するのを横目に滑走路へ。高雄の空港はコンパクト。すぐに
滑走路端へ。離陸の順番待ちなど無い。9:57、Take off RWy09。
高雄郊外。住宅と農地が混じるあたりを右へと旋回して南シナ海の方へと出てゆく。
高雄港と工業地帯が見えるようになり、さらに右へ。
今回は訪れなかった旗津、そして観光には縁なさそうな埋め立て地をみて海へ。
高度を上げて高雄の街を一望する頃、雲が目立つようになる。10:06、ベルト着用サイン消灯。
早速ビジネスクラスを隔てるカーテンが閉じられる。エコノミークラスでも機内サービス開始。
使い捨てのおしぼりが配られる。食事と同時でなく、おしぼり単体で。ビジネスクラスと配られる物は区別されているが、やっていることは一緒だ。
飛行機は台湾島の西側、高度を上げてゆく。
すっかり雲で地上は見えない中を飛んで行く。位置情報だと台中のあたりまで来ているようだ。さらに北上してゆく途中、一発、ドン、と揺れる。飛行機に乗っていて揺れた経験はいくらでもあるけど、ちょっと珍しい揺れ方。何か続くと大変だが、揺れたのはそれ一度だった。
10時半を過ぎて、機内食の提供が始まる。朝から三食目、と言えなくはない。まだ午前中だが、1時間先を行く日本時間で考えると、お昼ごはん、と言えなくはない。
台湾発のエコノミークラス機内食。日本発よりも1品多いのが通例だった。日本発の機内食が1品減って戻しの器が減ったからか、高雄発の機内食も1品減っている。でも来るときにハーゲンダッツが鎮座していた器にもちゃんと食事が入っている。
蓋を開けるとこんな感じの和食寄り。
前菜があって
メインは鶏と野菜の煮物、それにごはん。
果物はパイントメロン。メロンが相当甘くて驚くほど。
それとデザート。
味噌汁もいただける。
飲み物はシンプルにエビスビールにする。
食べてばかりで有難みが減っているが普通においしく頂ける機内食。20分程で食後の飲み物が供される。緑茶、コーヒーと順に来たので
コーヒーを貰った。
飛行機は先島諸島から琉球諸島の西側を北上してゆく。食事が終わり、機内が薄暗くなる。映画を見つつの日本行き。
11:45、九州本土の先端、薩摩半島と大隅半島を横切ってゆく。また日常だなぁと一瞬思う。まもなく太平洋上へ。しばしの現実逃避。
12:04、あと1時間5分で成田に到着する旨の案内がある、30分後にベルト着用サインが点灯するそうだ。成田の着陸は日本時間14:10になるとのこと。天候は雨、気温は23℃と告げられた。
時計を1時間進める。妻はスマホのSIMを入れ替えて日本に備える。日本時間に直して13:28、5分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内が流れる。着陸に際しては揺れが予想されるそうだ。
13:34、ベルト着用サイン点灯。
飛行機は高度を落とす。雲が間近に見えるようになり、
外は真白にぞ。揺れも続くまま高度を落としてゆく。位置情報も成田が近づくことを示しているが、外はまだまだ真白にぞ。
少し視界が確保される頃には、地上がもうすぐそこに見えている。
14:03、Landing、RWy34R。減速して誘導路へ。長々進む。第三ターミナルが見えてくる。
このあたりからどのスポットに入るのかのドキドキ感が出てくる。さんざん引っ張った後に92番なんてスポットに入るとがっかりだが
そこに行くまでもなく答えがわかる。14:12、Spot in SP86。
降機。
雨の成田までお世話になった621Jを搭乗橋から眺めて入国審査へと延々歩く。自動化ゲート、指紋認証で入国するとすでに荷物が廻っているところ。
制限エリアの外まで20分であった。812便、定刻は14:25であったか。少々の早着であった。
今日の帰宅は当然ながら膳所まで。この先もJALの世話になる。荷物を引っ張って国内線の搭乗カウンタへ向かう。
名古屋中部ゆきの出発が遅れる旨の案内が出ている。幸い、今日は伊丹までのフライト。こちらには影響ない。荷物を改めて預けると保安検査の後、国内線のサクララウンジで時間調整となる。
遅れている京王線恥辱を少し進めつつ、サッポロ生ビール黒ラベルで喉を潤し、16時半の搭乗開始を待つ。
JL3005 JA347J B737-800 NRT→ITM
搭乗開始に遅れないよう、ラウンジの席を立ち、バスゲートへ歩みを進める。
優先搭乗は16時半を少し過ぎてから。優先といってもバスに早く乗れる、というだけだけど。
1台目のバスで飛行機の側へと連れて行ってもらう。
待っているのはJA347J。国内線仕様のB737に乗り込む。
1台、1台。バスが来て客を乗せる。
荷物も載せられる。妻のキャリーバックがちらっと見えた。そろそろ定刻だが、17:03になって遅延便からの乗換客を待っている旨の案内がある。
機長と先任乗務員の紹介があり伊丹までの飛行時間、1時間と告げられる。伊丹の天候は晴れで気温は28℃だそうだ。
お客さんが来たのかどうかわからなったが、17:11、Door close。
作業車も離れてゆく。
17:14、Push buck。17:19、Taixing。誘導路を進む途中、寝落ちる。
まもなく離陸の案内があって目が覚める。
前後を国際線の中長距離機に挟まれて伊丹までのJA347Jも滑走路端へ。17:33、Takeoff RWy34L。
まだ停電しているかもしれない北総を見下ろし、飛行機は高度を上げる。
伊丹着陸、18:30頃を見込む旨の案内がある。
雲の目立つ夕空を駆け上がる。17:43、ガタガタと揺れたのち落ち着いて17:46、ベルト着用サイン消灯。
夕闇が迫る中、飛行機は関東を離れ、西へ。雲に隠れて富士山は見えないまま静岡を過ぎるころ、
飲み物の順番が回ってくる。意志を持ってコンソメスープをいただく。
18:08、降下を開始し、10分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。空いたコップは回収される。まもなく18:17、ベルト着用サイン点灯。
飛行機は伊勢湾を横切り、伊賀を抜けて奈良へと進む。
高度を落とすと奈良盆地の明かりが薄暮の中に浮かんで見える。着陸への最終コース。生駒山の上で少し揺れると大阪市街地へ。
すっかり暗くなった中、地上が近づいてくる。18:29、Landing、RWy32L。18:33、Spot in SP14。
27℃という伊丹に降り立つ。搭乗橋からJA347Jを眺める。まもなく19時というところだが、JA347Jはこの後、もう一仕事。新千歳へのフライトが構えている。
乗り継ぎの案内には19:50の仙台ゆき、なんて表示が出ていた。
伊丹はなぜか荷物が出てくるまで時間がかかる。成田からのJA347Jが荷物引き渡し場から見えているぐらいに近いけど、ちょっと待たされて受取。幸い、すぐに京都行きのバスがあるタイミングでさっさと乗ってしまう。
ギリギリだったので、写真はバスを降りるときに。すでに20時になっている。成田に着いてから6時間。
京都からは新快速になる。膳所には停まらないが石山まで行けばよい。休日のこの時間、京阪電車は20分毎。15分毎の新快速との接続はギャンブルだが、
この時間は15分ほど待つ事になった。まぁ事情は膳所でも一緒。帰宅すると21時前。ほぼ1日、移動だけの祝日が間もなく終わろうとしている。
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