土曜日の朝。今回の旅行は今日まで。朝の飛行機で高雄発、成田へと向かう。
 朝早めに起き出す。前回5月に高雄からJALに乗った時は7時前について時間を持て余したから、今日は少し遅らせてみる。そして、荷物の少々余裕があったから近くのコンビニまで行ってみる。
 
 朝6時。街はまだ寝ているようだ。
 買い物少々。荷造り完了。ホテルをチェックアウト。朝食はついているのだが、食べることなく出かける事になる。
 高雄の空港へは地下鉄で直接行くことが出来る。美麗島の駅から紅線の南行きに乗る。
 
 列車の接近を知らせる案内にも「高雄加油」日本語でいうなら「がんばろう高雄」の文字。敢えて爆発現場は見ていないし、大変さを実感していない二日間ではあった。
 休日朝の地下鉄は空いていた。楽に座って郊外へ向かう列車に揺られる。20分程で高雄国際機場に到着。
 駅は空港と直結していないとは聞いていたが、改札口からエレベータで上に上がると、
 
 
 こんな通路に出る。ここは一種の展望デッキ、らしい。オープンエアではないのだが大きな窓の向こうに搭乗口がすぐ見えている。
 
 立栄航空のMD-90に遠東航空のMD-82だかMD-83だかがいる。日本では見られなくなったDC-9の一族がずいぶんと目立つ。
 
 こちらも遠東航空。う〜ん、ちゃんとしたカメラを持ってくればよかったと思う瞬間。今回二度目だ。
 ここは屋根付き、空調付だが、道なりにターミナルの方へ歩いて行くと、
 
 ターミナルの前に出た。ここは確かにオープンエア。直結と表記されない理由は分かったが、ほぼ直結と言って間違いないとは思う。少なくとも仁川の空港鉄道よりは近いと思う。
 時刻は7:15。これから登場するJL812のチェックインは7時に始まっている筈である。
 
 
 前回とは打って変わってチェックインの大行列が出来ている。JLのカウンタも、それ以外のカウンタも混雑が激しい。今日の高雄はどうも出国ラッシュ、らしい。
 ビジネスクラスのカウンタが使えるのでまぁ何とか何とかこの行列は回避する。手続き完了。次は出国だが、
 
 こちらはこちらで混雑。やれやれだが並びざるを得ない。保安検査の列。そして出国審査も少々掛かる。全てが終わったのが8時近く。
 空いているサクララウンジに落ち着く。落ち着くつもりが係の人にチェックインカウンタから呼び出されているから戻ってくれと伝えられる。●●●さまというだけで自分なのか妻なのか良く分からないが、何か荷物が引っ掛かっているらしい。
 チェックインカウンタに戻る、というのは一旦出国したのを戻ると言う事。例は何度かあるらしく、ラウンジの係の人はイミグレに断われば大丈夫と仰る。その通りに行くと、パスポートにVoidが押される事無く、再び台湾の中に戻る。緩いなと思ったけど、まぁ良い。
 カウンタに戻ると、荷物の中に充電池があると仰る。携帯電話用のバッテリーは手荷物で持ち込んでいるので、そんな訳は無いと押し問答。係員が再度荷物をセキュリティに通してこれだと仰る。どうやら乾電池タイプの充電器が引っ掛かっているらしい。今までキャリーバックに入れっぱなしだったので存在すら忘れていたが、でも乾電池は持ち込んで良い筈。取り出して見せて、Sorryの言質を取る。問題解決。
 もっと問題なのは先程の保安検査を再度受けなくてはならない事。幸い行列は短くなっており、今度はさほど時間が掛からずに完了する。出国審査は、先程戻るときに声を掛けた係員を捕まえて問題なし。ようやく、サクララウンジに戻る。係員に問題なかったと声を掛けるとにっこり笑ってくれた。
 
 8時半近くになっている。30分前に比べるとかなりの混雑ぶりだが空席にありつく。ようやく朝食。ビールも飲んでしまう。