帰国日の朝となった。
 
 ファランポーンの駅を見下ろすホテルから横浜の自宅を目指す。時刻はこちらの時間で5時半になった所だ。
 今日の搭乗便、スワンナプーミ9:45の羽田行き。少々余裕はあるが、朝ラッシュに巻き込まれるのは好ましくなく、少し早い目にホテルを出た。
 チェックアウトして地下鉄の駅へ。来た日と同じく地下鉄とエアポートリンクを乗り継いで空港を目指す。
 
 地下鉄も始発は6時らしい。本日二本目の電車でまずは 駅まで行く。この時間のバンコク、朝ラッシュと言うには早すぎる時間でまだ目覚めたばかりという風情だ。
  駅到着。エアポートリンクのマッカサン駅まで、乗換は地上の通路経由。
 
 ちょうどタイ国鉄東線の線路を下り列車が走って行った。アランヤプラテート行の275列車だ。定刻ならファランポーンが5:55の筈。少々遅れたのかも知れない。あの列車に乗っても空港の近くには行けたけど、今日はおとなしくエアポートリンクに乗る。
 
 道路はすでに渋滞中。6時のファランポーン駅前は空いていたが、この30分の間に街が動き出したようだ。
 予定していたより一本早いエアポートリンクに間に合う。車内は渡航客と空港への勤務客が半々ぐらい。思ったよりも早く、7時前には空港到着となる。
 
 チェックインカウンタは空いている。9:45に乗るには早すぎ、その前の成田行き、8:10に乗るには出遅れという時間である。手続きは順調。今回は最初に予約した通りのエコノミー席の搭乗券が出てくる。
 搭乗手続きは空いていたが、保安検査、それに続く出国審査は長蛇の列になっている。まぁ早く着いているから良いけど、抜けるまでほぼほぼ40分。ようやく解放されて、ラウンジに着く頃には8:10の成田行きのお客さんがもういなくなっている時間。つまり搭乗が始まって久しいのだろう。8:10に乗るのに、同じように来ていたら多分アウトだった。
 ラウンジに落ち着く。出発まで2時間を切っている。海外にあるサクララウンジは縮小傾向がずっと続いているがバンコクは直営のサクララウンジを維持している。羽田成田中部大阪で合計5便。これだけJALの就航便が集まる海外の空港も少ないから仕方ない事ではある。
 
 ラウンジの食事、内容が変わっていた。後で水のペットボトルにノボテルとあったから、ケータリングが変わったのだろう。前より良くなった印象はあり、好感度がアップする。軽く食事と軽くビール。後は溜まる一方の恥辱を少し片付ける。
 9時を過ぎて搭乗案内が入る。そろそろ飛行機に向かおう。荷物を括って席を立ち、ちょっと遠めの搭乗口へ。
 
 広いスワンナプーミの外れの方。結構な距離を歩いて搭乗口に到着。既に優先搭乗が始まっている。待っているのは
 
 JA706J。来る時と同じ機材だ。