JL97 JA652J B767-300ER HND→TSA

 今回の行先は台湾。3連休とは言え、日程に余裕はないので、早々と台北に到着する羽田発の97便を選んでいる、搭乗開始は8:30。


 待っていたのはJA652Jだった。人気の台湾線には運べる機材を宛がうようだ。B767が運べる機材とは書いていてびっくりだが、B777-300ERもB777-200ERも改修の結果、定員は似たり寄ったりである。

 既に搭乗が始まっており、機内に入る。今日はエコノミークラス、割と前方窓側、翼に掛かる前の20番という席が取れている。

 機内、席がどんどん埋まる。台湾人気は相変わらずで、今日の97便も早めに抑えないと座席が取れない。今日は休みというのが予め分かっていたので、今回は半年近く前に予約をしている。ビジネスクラスもいっぱいのようだ。 
 8:40、Doorclose。今日も定刻の出発にご協力頂きましてありがとうございます、とお礼が伝えられる。台北松山までの飛行時間、3時間5分と告げられる。隣のスポットからは広州ゆきがPushbuckを始める。向こうは8:40の出発。ほぼ定刻か。
 ドアを閉めてからしばらく間が開き、Pushbuckは8:52。大きく押されて向きを変えると8:57、Taixing。地上係員に手を振り返すと大きくお辞儀をしてくれた。 
 飛行機は南に機種を向けている。今日はどうやらD滑走路からの離陸。少し時間が掛かる。南風ならA滑走路を使うから、Taixingとほぼ変わら無い時間で離陸でき、台北早着が見込めるのだけど。A滑走路横断で3機着陸機をやり過ごす。

 この先、距離は長いが、先を塞ぐ飛行機は無くなった。海へと続く誘導路を渡り切り、滑走路端へ。9:14、Takeoff、RWy23。今から3時間5分。大幅な早着は無さそうだ。
 飛行機は東京湾を使って高度を稼ぐ。

 一旦木更津へ。ここで西へと機首を向けると今度は横浜が見えてくる。神奈川県内。雲が被りがちで自宅の辺りは分からなかったが、

 会社の近くは何故か晴れていた。何時もなら始業の時間。これが平日であればちらっと心を痛める所だが、今日はみんなお休みなので心置きなくスイッチを元から切ることが出来る。
 9:19、テーブルとリクライニングの使用OKと告げられた後。9:21、ベルト着用サイン消灯。ビジネスクラスとの間、カーテンが閉められる。ひとまず、隣に迷惑をかけないよう、小さくなって恥辱を綴る。
 飛行機は西へ。関東を外れる辺りで雲が途切れてくる。

 富士山だけがあいにくの雲。遠ざかる方向なら撮れそうだったが、今度は翼に邪魔された。まぁ仕方ない。この先の静岡は良く晴れている。南アルプス、すっかり雪の消えた山々と時折現れるダム湖を眺めて飛行機はさらに西へ。まずは穏やかなフライト。
 9:40、三河湾が見えてきたところで、食事のワゴンが廻り始める。こちらの担当は台北ベースと思しき中華系の人。日本語は不自由ない位には大丈夫。
 「かしわ飯でございます」と供された今日のメニュー。北海道だけじゃなくて九州もやるよ、とプレスリリースの出た通り、今日は福岡名物、だろうか。かしわ飯となる。

 コンセプト、量は北海道のものとそう変わらない感じ。

 メインの皿にはかしわ飯の他、ちょっとしたおかず類もあり、悪くないと思う。

 ほうれん草の胡麻和え。何気に気の利いた感じで美味しい。

 サラダはごく普通か。
 そういえば、ドレッシングで一枠稼ぐのはさすがにやめていた。

 総じて好印象。これが食事の全てとすると、かなり量が少ない気がするけど、ラウンジで食べてきているから全く問題なし。勿論、色々な人がいて、隣に座っていた女性は、デザートのハーゲンダッツだけ貰っていた。朝食を食べた後だろうし、台北に着けば昼食があるだろうから、それはそれで有りの選択。

 コーヒーを頂き、ハーゲンダッツで〆る。ちょうど緩くなった所で、食べやすい。
 飛行機は伊勢湾を渡り、紀伊半島を斜めに横断中。時速は750㎞/h、高度9,400mで順調に西へと向かう。山々の間に時折見えるダム湖を眺めて西へ西へ。段々と雲が出てくる。白浜辺りの上空を通ったはずだが、すっかり雲に隠されて、モニタの位置情報で知る事になる。太平洋上も全く分からないまま。四国沖で外が暗くなり、少し揺れる。
 トレーを下げて貰ったので、手元が広がり、少し恥辱を進める。今日の出来事を今日、すぐに書くのは久しぶりかもしれない。このまま台北までやり続ければ、10年ぶりぐらいの同時進行になりそうだが、次第にやる気が無くなり、PCを仕舞う。離陸前から片手間で見ていた話題作を見ているが、集中する事にした。11:10、機内減光。飛行機は九州南部を横切って、東シナ海へと進んでいる。
 11:40、機長さんから飛行状況の案内。あと15分で降下を開始するそうだが、梅雨前線の影響で揺れるとのこと。ベルト着用サインは現地時間で10:55と告げられた。日本と台湾の時差は1時間。時計の針をそろそろ1時間戻す。

 薄暗い窓外。不穏な気配がビシビシ伝わって来る。10日ぐらい前だったか、JL97の運航状況が気になって調べていたら、松山に着陸を試みた後に諦めて、那覇にダイバードしていた日があった。そうなったらそうなったで仕方がないが、さて今日はどうなるか。
 予告通りに10:55、ベルト着用サインが点灯する。揺れが予想される、との事で、乗務員も全員着席する事、と操縦室から指示が出た。11:03、着陸態勢に入る旨の宣言。20分後に着陸とのこと。飛行機は揺れつつ揺れつつ高度を落とす。更に揺れる。
 窓外に街が見えて、雲に消える。再びの街。 

 大きく旋回したからそろそろ松山への最終コースだろうが、揺れが続く。11:22、大揺れの中で、まもなく着陸と案内が入る。あちこちに持って行かれるような揺れ具合。これ本当に降りるのかと思いつつ、行方を見守る。
 それでも直に台北の街が見えてくる。揺れも少し収まる。

 基隆河が見えてくると松山空港はすぐそこだ。どうやら降りる事が出来そうな予感。街がさらに近づくと滑走路が現れる。11:27、Landing、RWy10。

 水飛沫を立てて減速。速度が緩むとさすがに安堵する。飛行機は誘導路へ進み、11:32、Spot in SP10。

 ほぼ定刻と言って良い。今まで乗った中では遅かった方だが、今日の天気を見せつけられた後なので、定刻に到着できたことを感謝しなくてはならない。
 さて入国手続き。気になるのは、JALと同じく赤色、鶴をモチーフとした上海航空の機材が2機もスポットに居る事。大陸の人の入国審査の後にはなりたくないのが正直な所。急ぎ足で審査場へと向かう。途中、大陸の団体客がいて、添乗員が点呼なんか取っていたから嫌な感じが膨らみ続けるのだけど、入国審査、何も行列はなかった。もぬけの殻。脱力しつつ早々に審査が終わる。
 荷物もさほど待たずに受け取れた。15分もしないうちに制限エリアの外に出る。空港でやるべき事を少々。中華電信の受付で整理券を貰ったとで両替。

 受付に戻りSIMカードを入手する。通信が開通した所で12時だった。到着から30分。ここまでは順調だ。