JL804  JA321J B737-800 TPE→NRT

 搭乗開始の案内があって乗場に向かう。


 待っていたのはB737-800、JA321J。中部-羽田では何度か乗った事がある、国際線仕様のB737だが、国際線として乗るのは初めてかも知れない。前方窓側のエコノミークラスを宛がわれていて、その席に座る。
 定刻は12:50の予定。自分の所は3人掛けの真ん中が空いていて、他の所は空いていたり埋まっていたり。7割から8割の搭乗だろうか。12:49、あと2名のお客様をお待ちしておりますの案内があった後、12:52、Doorlose。成田までの途中、前線の影響で揺れが予想されるそうだ。12:57、Pushbuck。この時間の桃園は空いているようで、順調に誘導路を進む。13:14、Take off、RWy23。
 飛行機は雲のを合間をすり抜けて上昇してゆく。揺れの来ない、まずは順調なフライト。そして13:22、電子機器の使用が解禁となる。

 薄く霞むような空を見下ろす。

 すぐに一面、雲に覆われてしまった。この先の日本列島、ずっと梅雨の季節である。
 13:25、ベルト着用サインが消灯する。すぐに目の前の通路。カーテンが閉められる。ビジネスクラスは12席だけの小さな空間である。どんなサービスになるのか、カーテン越しに想像を巡らしても仕方がない。

 雲はますます厚さを増し、上空の青さも影をひそめる不穏な窓外を眺めて飛行機は北東へと進んでゆく。まもなくワゴンが廻ってきて食事サービスの開始。今回も遠慮なくジントニックをお願いする。

 コップ一杯に開いていない小瓶が一緒にやって来た。これ、全部で3杯分というに違いない。小瓶+残りの経験はあるが、こんなのは初めてである。

 そして機内食の面々。皮付きのリンゴは日本人には馴染まない気もするけど、それなりに美味しく頂ける。昼食としては質、量共に十分な食事。食事が終わると14時。最後にコーヒーの巡回を待ってデザートを頂きごちそうさま、となる。
 いい加減恥辱が溜まっているが、余りやる気にならないので、映画を見て過ごす。相変わらず外は一面の雲。何度撮っても変わり映えしない景色が続いている。

ラインナップから気になる映画を適当に見つつ、東に向かう飛行機に身を任せる。15時過ぎに飲み物を貰う。


 分厚い雲の向こうは既に日本列島。結構先まで来ている。あと40分で着陸する旨の案内があったのが15:23。免税品の販売もこの案内を持って終了と告げられた。もう旅も終わりが近い。あと10分でベルト着用サインが点灯するとの事。何か急に慌ただしくなった感がある。15:35、機長さんがあと25分で着陸する旨、案内したのちにベルト着用サインが点灯。

 高度が落ちてくると雲が目立つようになり揺れが始まる。機内も薄暗くなった。15:47、あと15分で着陸と案内があり、電子機器の使用がNGとなる。雲の中を抜けると地上が見えてくる。15:54、九十九里浜を眺めて内陸へ。段々と地上が大きく一面に広がるようになる。15:59、Landing、RWy16L。日本時間で17時ちょうどと案内があり、時計を一時間進める。成田の気温は21℃だそうで、台湾とは別世界だ。
 17:07、Spot in SP93。

 飛行機を降りて搭乗橋へ。後から降りて来たキャセイの747が見えている。初めて台北を往復した5年前はJALも747が飛んでいた事を思い出す。
 一番端っこに着いたのでてくてく歩いて入国審査へ。これからの時間。夕方の出発ラッシュであり成田をハブとするJAL鶴丸がそこかしこに並んでいる。

 相当なピッチで塗装変更が進んでいて、この時間、鶴丸しかいなかった。
 入国審査と荷物の受け取りは極めて順調。17時半には

 制限エリアの外に出る。今日はこの先、横浜までどう動こうかと毎度の通りに悩むことになる。リムジンバスは回数券なら安く着くが、片道で買うとバカみたいに高いし。結局、乗った事がないなぁと思い至って京成のスカイライナーを志してみる。


 17:40に列車があったからすぐに乗れる。車内は比較的すいていた。新しい電車だけあってコンセント付の固めの椅子。そして走り出すとそれはもうびっくりの速度で駆けてゆく。京成高砂が想像以上に早く通り過ぎ、そこから先はノロノロ運転。日暮里まで36分は何気に衝撃的である。
 日暮里からは山手線に乗継、品川から京急を選ぶ。

 3A運用、2157編成に、

 7運用、1615編成。南太田に19時半。成田空港からはそれでも2時間弱掛かるのか。さすがに疲れた。
 成田が21℃なんて言っていたぐらいだから夜道は涼しく、家路を楽に歩けるのは幸い。