台北駅前、窓のないホテルの一室にも朝の気配はやって来る。その足音で目が覚めた。時刻はまだ6時過ぎ。日本時間なら7時だから心地よい寝坊と言う事になる。
 今日は日曜日。勿論月曜日からは横浜で仕事なので、今日で帰国する。帰りは桃園からの成田便を予約している。9時半ぐらいには桃園行きのバスに乗りたく、従ってあと3時間が持ち時間。
 ひとまず身支度。その後でホテルの食事を取りに行く。


 バイキング形式というにはあまりに残念な朝食であった。あまりに残念なので長居はせず、その足で外に出る。

 街中は朝から湿気を帯びた熱気。その中で

 昨晩見かけた店で朝食を改めて手に入れる。部屋に持って帰って

 水煎包を頂く。昨日高雄で食べたかったのだが、台北で借りを返した、事になる。ひとまず満足する。
 もうちょっと間があって、試しに台北駅前に行ってみる。地下一階にあった書店は7時半から開店していて、航空雑誌を一冊買い求めてみる。台北駅構内の鉄道グッズ販売店は10時の開店。ちょっと間に合わない。本当はこちらの専門誌を買っていこうかと思っていたのだが、次回にお預けだ。
 部屋に戻って荷物の整理。9時過ぎにはチェックアウトしてしまう。ちょっと早いが空港に行ってしまおう。
 国光のバスターミナルはホテルの近く。正直、花蓮に泊まって今朝、台北に移動でもよかったかなぁと思わなくはない。冴えない台北滞在だった。
 すぐに桃園空港ゆきのバスがあり乗ってしまう。空港までは安定のNTD125。バスは混んでいて、一番後ろの席に座る事になる。

 本当に満席になって出発となる。
 空港から台北市内は渋滞に巻き込まれた記憶がいくつかあるが、台北市内から空港は不思議と順調に進む。今日も御多分に漏れず市内を軽々と抜けると高速道路へ。小一時間で、まずは第一ターミナルに到着。そして第二ターミナルへと廻る。

 12:50の便に乗るのに空港に着いたのが10:20。2時間半前は少々早い。搭乗手続き自体は受け付けており、今は12時に出発する関空行きらしいお客さんで少々行列が出来ている。
 手続きを終えて出国。そしてラウンジに。桃園のラウンジ。ずっと直営のサクララウンジだったが、サクラが閉鎖になって案内されたのが龍騰貴賓室というところ。

 場所自体はサクラだった場所だ。そして

 内装もサクラそのまま。
 備品を見ると復興航空のラウンジらしいのだが、利用客は殆どが日本航空のお客さんっぽい。

 そんな訳でビールサーバまであるいかにも日本的なサービスを受ける事になる。ただ

 酒の種類は減っている。つーかカークランドのウォッカを出すなんて大胆だ。
 関空行きはB767で成田行きはB737。よって関空行きが出発するとラウンジには閑古鳥が鳴く。というか、復興航空のお客さんはいないのか?