大どんでん返し

 29日の朝が来る。時刻は午前4時前。早々と目覚めすぎてしまいいくらなんでもこれは無いだろと思ってみたものの眠れない。仕方ないから起き上がって少し恥辱を進めてみた。5時になり、5時半になり、そろそろ出掛けようかと身支度。今日はホテル、チェックアウト。
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 午前6時。朝の来た新村。朝食は見合わせて地下鉄に乗る。今日も2号線、外回りの電車に乗る。
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 席はさらりと埋まる程度。朝ラッシュには早い時間だからまぁ当然。昨日乗り切らなかった2号線の環状部分に乗っておく。ただ朝ラッシュの真っ只中では混雑が激しいことは昨日の様子からしても間違いなく、そこで早い目に出てきた。
 新村から時計回りにソウル市内。先は長いが椅子は硬い。硬い椅子に一日中座り続けたからか腰が痛い。1時間少々の行程と思われるがさっさと終わらないかなぁというのが正直な感想。
 電車は暫くは混まないらしい。その証拠に
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 車内に自転車を持ち込む人がいる。立派なスーツを着た男が各ドア上に広告を貼ってゆく。突然大声でわめき上げる老女。日常の朝、何ですかねぇ。電車は地上に出た。明るい光が差し込んでくる。人が降りたり乗ったり。席の無い人も増えてくる。そして漢江を渡る。
 地下に戻った蚤室からは未乗区間となる。7時を過ぎてそろそろ立客も増えてくる。めい一杯の満員ではないから、多少大きな荷物を持ち込んでいてもまぁ許されるであろう所。ずっとわめき続けていた老女も降りてごく普通の通勤電車。無料紙らしいタブロイド版の新聞を読む人。拾う人が目立つ中で一人だけ朝鮮日報を読んでる人がいる。逆に言うと有料の新聞を読む人はそのぐらいの割合でしかいないらしい。
 永登浦区庁に7:30過ぎ。これで2号線環状部も完乗となる。1号線と4号線が残るがこれは次回以降に。最後に1号線に移動して
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 写真を撮ってみた。朝ラッシュの電車は混んでいて、荷物を抱えていてはちょっと乗れない。時間調整を兼ねて30分ほど。
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 5号線と空港鉄道を乗り継ぎ仁川国際空港へ向かう。到着したのは10時ちょっと前。今日はこれから移動する。まずはJALのカウンタへ。搭乗手続きは2時間半前から。ちょっと待つ事になる。
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 搭乗手続き。乗り継ぎがあるので第二区間とあわせて。カウンタには普段見慣れないもの。
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 「健康状態質問票」とある。今日から実施との事で入国、乗継問わず書かねばならないそうだ。まぁ状況が状況だから仕方ないのか。
 手続きも終わったので出国。ラウンジに入る。
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 時間が早いからかがら空き。さすがに空腹を感じるので軽く食事を。
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 あとは恥辱を進めたり、地獄をちょっと弄ったりして過ごす。どうでもいいけど、ラウンジの棚に
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 時刻表があった。見る人、いるんですかねぇ????

JL952 JA8264 B767-300 ICN→NRT

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 搭乗開始は12:10。そろそろと思って向かったのが12:10。JALの成田行きは搭乗口、いつも113番。コンコースAの中では真ん中の方だから優遇されている方かも知れない。
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 待っているのはJA8264。B767-300。機内に入ると青と赤に分かれた古めかしい雰囲気の機材。手元にあるオーディオもダイヤル式。
 今回は最初に指定された前方前側をそのまま。前のほうで見る限りはほぼ満席。2-3-2の真ん中席にも人が居るぐらい。後ろの様子は良く分からない。新聞を受け取ると名古屋版だった。ラウンジに置いてあった新聞も衛星版ではなく名古屋版だったので?と思っていたのだけど名古屋からのJL983便でやって来たに違いない。
 12:29、Doorclose。成田までの飛行時間、1時間50分と案内される。12:32、定刻より早くPushbuck。安全のビデオが映し出されるのはスクリーン。放映が終わるとアテンダントさんの手で畳まれる、というかステュワーデスの手でと言いたくなる。12:32、Pushbuck。12:38、Takexing。海外では珍しく地上の作業員がこちらに手を振っていた。作業マニュアルに明記されたのかな。振る手のぎこちなさがこちらにも伝わってくる。
 コンコース側、動いてしまえば滑走路まで早いのは利点で12:44にはTakeoffとなる。RWy33L。気のせいかエンジン音が猛々しい。ぐっと上に持ち上げられると地上が見る見る霞んでゆく。まもなく左へと旋回。12:51、ベルト着用サイン消灯。
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 エンジンを望む今日の席。眼下は海が辛うじて見える程度。霞がすごくて写真で見ると訳分からん状態。
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 機内の様子と、
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 オーディオのダイヤルと。ダイヤル操作の機材なんて久しぶりだ。何時以来だろうか。
 そうしていると先ほど飛び立ったばかりの仁川空港が見えてくる。
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 コントラストを上げたりして何とか撮った仁川空港。この後も仁川の港が見えたり、ソウル市内が見えたり。霞んでいなければもっと良かっただろうけどまぁまぁ景色も楽しめるフライトとなる。揺れも無くまずは全て順調。ただし放映が始まったNHKニュースはインフルエンザ一色。機内検疫なんて言葉も出てきて流石に驚く。この便は対象外だけどこの後、影響が広まらなければ良いけど。
 機内食、というよりお弁当というべき物の配布が始まった。時刻は13時ちょっと前。まず弁当を渡されてドリンクの注文を聞かれる。
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 こちらは小奇麗にまとまった幕の内弁当風。そこを見ると「発売元 JALUX」と表記があり日本で製造した事が分かる。っー事は行きの便に乗せてきたものを出している、って事か。仁川滞泊となるJL950で空弁サービスをしないのはそういう事情があるのだろう。
 食べ終わる頃には日本海に差し掛かる。最初の黄海は霞んでよく分からなかったけど日本海は青々としている事だけは分かる程度に見えている。13:22、機長さんから案内。高度9,500mにて順調に飛行しており成田到着は15:00を予定しているとの事。天候は晴れで気温は18℃だそうだ。
 恥辱に取り掛かる。書くべき事は多い。先も長い。暫く取り組んでいると島が見えてきた。
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 どこだろうなぁと撮りながら考えて隠岐だということに思い至った。何度か日韓線は乗っているけど隠岐が見えたのは初めてだ。この島にはまだ行った事が無い。一度は行ってみたいものだと思いつつ、遠ざかってゆく島を見てみる。
 一度日本海の大海原が広がった後で13:48、海岸線が見えて日本列島に差し掛かった。鳥取のどこかなのだろうけどどこかまでは分からない。先ほどの韓国に比べればまだ多少は地上見えるかなぁぐらいの感じ。だんだんと内陸に入り込んでゆく。
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 遠くに天橋立が分かった。写真で識別するのは難しいかも。13:53。遠くはしっかり撮るのは大変だけど近くは割りと綺麗に見える。だんだん東に行くに従ってはっかりと分かるように見える所が増えてきて、恥辱を綴りながらのフライト、ちょっと忙しくなってくる。
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 琵琶湖です。13:58の事。その後は近江平野を眺め、伊吹山を眺めるコース。そして伊勢湾が見え出したのが14:03。景色がだいぶ自己主張するようになって来た。
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 中部国際空港
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 衣浦港。朝この機材が飛び立ったらしい名古屋を通り過ぎてさらに東へ。14:12、あと45分で着陸と案内が入る。浜名湖が見えている辺り。羽田ならもっと早く着陸するはずで成田は遠いと溜息をつくべき場面だ。
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 14:21、大島空港上空。ここから35分掛かるかなと正直思ってしまう。飛行機は房総半島の外側を回りこむように回り込むように、少しずつ向きを変え始める。そろそろ降下をしているのだろうか。九十九里浜が遠くに霞んで見えている。相当遠くを廻り込みながらの着陸らしい。正直遠回りかな、とも思う。
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 14:39、そろそろ銚子の辺り、逆光の中で光り輝く水田を見る頃、ベルト着用サインが点灯した。あと10分で着陸との事で電子機器の使用がダメとなる。飛行機は高度を下げてゆく。北浦の上、水っぽい景色を眺めながら進んでゆく。ずいぶん成田から離れていった気がする。遠くを反対側に向かう着陸機。やはり遠回り。ようやく左、左と旋回し始めた。14:50、Geardown。見慣れぬ景色だなぁと思っていると思いがけず空港の敷地が現れた、14:52、Landing、RWy16L。
 ただいまの時刻は14:53〜に始まる到着の案内。飛行機は滑走路を外れるともうターミナルのすぐそば。B滑走路着陸は初めての経験だけどこれは近くて良いやと思う。サテライトに行くかなと思いきや本館側に入ってくれた。14:56、Spot in SP76。
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 特に何事も無く、成田到着。

乗り継ぎ

 本館側到着はとにかくとして、一番端っこのスポットからてくてく歩いて向かう先は乗り継ぎの検査場。今日は帰国で成田、では無くこの先さらに移動がある。セキュリティチェックを受けて、さて、先ほど記入した質問票はどうするの???と疑問。係員に聞いてみる。「初めてみましたけど、上に検疫の窓口がありますが…」と分かっていない様子。「搭乗手続きの時には乗り継ぎの人も含めて全員記入して下さいとの事だったんですけど」と言ってみた物の埒があかない。結局書類は手元に残る。
 本館側到着はとにかくとして、一番端っこのスポットからてくてく歩いて向かう先は乗り継ぎの検査場。今日は帰国で成田、では無くこの先さらに移動がある。セキュリティチェックを受けて、さて、先ほど記入した質問票はどうするの???と疑問。係員に聞いてみる。「初めてみましたけど、上に検疫の窓口がありますが…」と分かっていない様子。「搭乗手続きの時には乗り継ぎの人も含めて全員記入して下さいとの事だったんですけど」と言ってみた物の埒があかない。結局書類は手元に残る。
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 あっけなく出国側に入ってひとまずラウンジに。ここまで飛行機到着から15分程度。意外と早いもの。
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 この先の同行者と合流してひとまず軽く食事。その後は日本酒を飲みつつ恥辱の続き。まだだいぶ時間があるのでかなり進むが全体の分量も多いので焼け石に水。だんたんとラウンジが混んでくる。29日。実質的な連休初日と見ていいのだろう。「ただいま4階、ダイニングが大変混雑しております。3階でもスナックなどをお楽しみ頂けます」なんて案内も入ったりする。一方、こんな案内も。
「JAL729 テンパサールゆきは前便での機内検疫実施のため、出発が遅れております。新しい出発時刻が判明次第ご案内いたしますので、それまで当ラウンジ内でおくつろぎ下さい」と。
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 各地へと散ってゆくであろうB747-400を眺めているとだんだんと夕暮れの色が深まってゆく。

JO76 JA8089 B747-400 NRT→HNL

 と言うわけで待つこと3時間。次に乗るのはJALウェイズの76便。ホノルル行き。
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 既に搭乗開始。
 連休のホノルル行きなんて航空券が高すぎて手が出ないけど、ソウル発の航空券にする事で安く済ませた次第。実はアップグレード可能なクラスなのでダメ元でキャンセル待ち入れようとしたら意外にも空いててビジネスクラスへアップグレード出来てしまった、と言う申し訳ない状況だけど、先々これだけの事があるとも思えず、とりあえずは楽しんでくる事にする。
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 目の前に広がるこんな楽しい景色を横目に見つつ、待っているB747-400に乗る事になる。
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 乗り込む先はJA8089。宛がわれたのは一番前の区画。大振りな座席に沈み込む。乗り込みの喧騒もここまでは伝わらない。本当、安いチケットなのに申し訳ないけど、やっぱり良い。ジャケットを預け、新聞を貰う。当座機内で使うであろう小物を前のポケットに放り込むと今日の宿が出来上がる。18:47、Doorclose。ホノルルまでの飛行時間、6時間15分と告げられた。今が19時前だから日本時間で1時か2時には着いてしまうということだ。
 18:56、Pushbuck。19:02、Taixing。すっかり成田は夜の帳が降りている。延々と誘導路を進んでゆく。いつの間にか第一ターミナルが見えていて貨物のエリアに差し掛かり、そして離陸待ちの最後尾へ。どこまでも連なるJALJALJAL。夕方の出発ラッシュ。先ほどラウンジが混んでいたのも、まぁ納得である。ようやく順番が廻ってきて19:20、Take off RWy16R。長距離路線らしいゆっくりとした上昇を楽しむ。
 すっかり暗くなった水郷を上昇してゆく。まもなく灯りが見えなくなった。軽い揺れ。少し揺れ。翌日の事を考えたらサービス終わったらさっさと寝たい所だし、あんまりベルト着用が長引くのは嬉しくないけど19:37、電子機器使用許可が出た直後、19:38、ベルト着用サインが消灯する。
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 機内の様子を。連休初日のホノルル行き。ビジネスクラスに限って言うと7割ぐらいの搭乗率。いわゆる艦長席とかそう言う所は空いている。客層は概ね30代から上。自分たちが一番若造かも知れない。意外と一人で乗っている人もいるのは正直言って驚いた。
 席に戻るとまもなくアテンダントさんがウェルカムドリンクを持って廻る。先ほど新聞を渡してくれたアテンダントさんはJALウェイズらしくタイ人だったけど今度は日本人。この後も降機までこの人が担当してくれてた。
 シャンパンとオレンジジュースの二択なので
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 シャンパンを頂く。離陸の緊張がすっと抜け落ちてゆく。ゆっくりと楽しんでいると、
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 メニューが出てきた。そうですね、到着、日本時間の1時半ですもんね、その間に、寝たいですしね。夕食、さっさと済ませましょうか。
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 まずはアミューズとおつまみ。お飲み物は?の問いには同じものを、と言うことで。
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 と言うわけで洋食の魚を選ぶ。
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 こちらは同行者の和食。廻りから聞こえてくるオーダーも意外とお肉を頂く人、居ないみたい。まぁハワイ着いたら肉、凄いだろうし。
 食事中の20:00ちょうど。機長さんからの案内。ただいま高度10,700mの上空を対地速度1,100km/hで飛行中との事。ホノルル到着は6:40を予定しているとの事。天候は曇りで気温は20℃との事だ。
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 そしてデザート。ウェルカムドリンクからデザートまでが1時間少々。すべて頂くと21時過ぎ。ふっと落ち着いて場所が気になると
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 既に成田から2,000kmの遥か太平洋上空を飛行中。この先はあと4時間ちょっと。21時過ぎなら映画の一本でも見てと言いたい所だけど日本時間の1時半はハワイ時間の朝6時半。少しは寝ておかないと行動にいろいろ差し支える。一応、今朝は早く目覚めて早く寝れるように調整してきたし、そろそろ眠りたい。
 機内消灯する。もう寝なさいのサインだ。普段なら逆らう所だけど今日は素直に寝たいし、寝なければならない。軽くシートを倒す。毛布を被る。目を瞑る。エンジン音が微かに届いている。

 起こされたのかな。良く分からないけど目覚めた。手元の時計で0時をちょっと廻ったところ。時差を計算すると、1時間少々でもホノルルという時間だ。寝たのは2時間少々。熟睡できた訳ではないけど、もうすぐ朝が来る。  
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 既に日付変更線、そしてミッドウェーを越えている。ホノルルまではあと少しという所。外はまだ真っ暗だけど、そのうち夜明けが来るのだろうか。
 朝食の時間、と言うことで改めてテーブルが準備される。まだ夜食と言いたい所だけど、まぁ、容赦なく朝が来たのだ。 
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 朝のトマトジュースを飲んで朝だと体に言い聞かせる。体はまぁ一応は受け入れてくれる。
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 0:20すぎ、朝食。日本時間で書くと変だな。果物が主体の朝食も割りとすんなり受け入れてくれる。そして食べていると何か朝になったような気がしてくるから不思議だ。う〜ん、目覚めたかも。
 目覚めた気分を祝ってくれるかのように外がほんのり青くなる。だんだん赤みも帯びてくる。夜明けだ。30日じゃない、29日の夜明けと18時間ぶりの再会。
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 さあ、新しい一日が始まる。新しい朝の訪れを待っていたかのように案内が流れた。ただいまの時刻は5:31、あと1時間で到着との事。天候は曇りで気温は19℃と。意外と涼しいものだなと考える。
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 お皿を下げに来たアテンダントさんが「すぐに太陽が出て来ますよ〜」と言っていたけどその通り見る見る明るくなってきて、
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 ご来光です。ん、そういう言い方はしないか。6:00のこと。そして外はどんどん明るくなってゆく。曇りと何度か言われたとおり、外には雲海が広がる。
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 そしてまもなくホノルル到着。6:10、あと15分でベルト着用サイン点灯と告げられる。降下を始めたようだ。少し揺れだす。上着の返却が始まる。6:25、ベルト着用サイン点灯。初めて島影が見えた。薄ぼんやりと見える島影はだんだんと濃くなってゆく。向こうに空港が見えている。6:35、Geardown。旋回すると海の青さが飛び込む。そして6:38、Landing、RWy04R、6:44、Spot in SP25。
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 朝がやって来たホノルルに到着。ソウルから成田経由で13時間。さすがに長かった。

二度目の朝

 再び29日の朝。古びた雰囲気のホノルル空港をちょっと歩くと入国審査。厳しい、混んでるの先入観が強いアメリカの入国審査も割りと簡単に抜ける。荷物も無事に到着している。もう外に出てしまった。
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 空港の到着ロビー前。高架と高架のわずかな隙間から真夏の空を仰ぐ。天へと伸びゆく椰子の木はステレオタイプかもしれないけれど、やっぱり南国な気分。通り過ぎる風は思いのほか涼しく、そして過ごし易い。
 割りと早く出て来れたからかやって来たバス、空いている。まずは今日のホテルに荷物だけでも置いてしまいたい。
 バスは空港のゴミゴミした所からホノルルの市街地へと入って行く。
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 絵に描いたような南国の景色を眺めつつ、バスはダウンタウンからワイキキへ。呆れる程たくさんあるホテルを舐めるようにバスは走る。そのうちの一軒が今日の宿。
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 まだ8時過ぎ。荷物だけ預かって貰い出かけるつもりがチェックインが認められた。これは嬉しい。
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 うわあ、バカンス感が溢れ沸き上がるようなとんでもない眺め。ベタだと思いつつ、やっぱり感動してしまう。
 荷物を仕舞い込む。軽装に着替える。辺りを見渡して「うわあ」と言ってから出掛ける事にする。
 ホテルの近くからバスに乗って朝食を食べに行く。向かう先はロコモコが美味しいという店。
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 乗るバスはTheBUSという名でオアフ島に路線を巡らす公営バス。連接車が来た。車内は結構混んでいて連接車の椅子がほとんど埋まっている。途中のバス停毎に乗ってくるお客さんも多い。車社会かと思っていたけどバスもしっかり機能している事がひとまず分かる。
 空港に戻るような形でバスに揺られる事15分。ワイキキからちょっと外れたショッピングセンターの中に目的の店はある。
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 ロコモコはモーニングメニューと言う扱いで10時までの提供なんだそうだ。バスの進むのが遅くてちょっと気を揉む場面もあったけど、10時には間に合い無事に注文。ミネラルウォーターのボトル、それに州税を合わせて10ドルちょっとだったかな。待つことしばし。
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 テラス席を我が物顔で占拠する鳩。餌にありつけるんでしょうかねぇ。店自体には各国語で「鳥に餌を与えないで下さい」と注意書きが。
 そして運ばれてきたのはプラスチックの大きな弁当箱に入ったロコモコ
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 ご飯と目玉焼きの間にでっかいハンバーグが。それにマフィンまでつく有様。朝からこんなの食べる国なんですね、アメリカって所は。確かに美味しいけど、昼食や、野菜の付け合せがあれば夕食として食べたいなぁと日本人である私は思うわけであります。
 すっかりお腹も膨れ、さてどうするか。何しろ昨日は2時間しか寝ていないし、その前は4時間。ホテルに戻れば本格的に寝てしまう事になりそうで、それを避けるためにも海岸へ。
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 ワイキキの外れ、海浜公園みたいな所。外れだけに日本人の姿はあんまり見えず。ここの木陰でシートを敷いて暫く睡眠。
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 空が青いなぁと思いつつも疲れが出てくる。
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 JALの飛行機が日本へと引き返すのを眺めたらすっかり眠りの淵へと。
 二時間近く寝てしまい目覚めると午後。日差しが意外と弱いので油断していたけど足が赤く日焼けしている。紫外線は強かったか、やれやれ。
 今度は歩いてアラモアナのショッピングセンターへ戻る。ここは巨大ショッピングセンターで、ブランド品からスーパーまで何でも揃うのと共に、交通網の拠点でもある。先ほど乗ったTheBUSのターミナルであり、かつ、観光客向けにワイキキ地区を運行している路面電車型のバス、トロリーのターミナルでもある。
 明日以降もここを中心に動き回る事になると思われるけど、今日は軽くジャブ程度に
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 ヤミヨーグルトと言う店でデザートを食べるとホテルに戻るためにトロリーに乗る。
 トロリーは例えばJTBが契約している自社のツアー客専用のバスがあったり、JALパックのお客さん専用だったり、HISのお客さん専用だったりするけど、
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 JCBカードの提示で無料と言う路線が一系統だけある。まずは誰でも乗れると思われ、一番混んでいる。アラモアナショッピングセンターが始発だから今のは座れたが、ワイキキを行くトロリーを見ていると混んでいるときは鈴なりだったりもする。
 涼しげな風に吹かれてワイキキの道を東へ。途中で見かけたのが
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 水陸両用車。ガイドブックに出ているのは知っていたけど実物はこんな感じ。写真を撮っていたらそれに気づいた人が笑って手を振ってくれた。こちらも振りかえす。
 後日利用するツアーの支払いのため旅行会社を訪れる。日本人相手の旅行会社だけに日本人係員が対応するのだけど「バスは9時行きます。10分前には待っていてください。以上です」と凄く素っ気無い対応。アメリカナイズされた日本人、って言うんですかね、こういうの。米系航空会社の日本人乗務員がだんだんアメリカナイズされてくると聞くけれど、それと一緒なのかと思ってみたり。
 改めて今日のホテルへ。本来ならチェックイン、このぐらいの時間からだった筈。柔軟な運用に感謝しつつ改めて本日の眺め。
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 山側です。手前はワイキキのホテル群。奥は住宅地でしょうか。結構山の斜面に軒を連ねている様子。今日半日だけではまだ地図は頭に入らないけどひとまず今いるところが日常生活からは隔絶した場所である事はまぁ分かった気がする。
 夕方。ちょっとワイキキの街を散歩。夕方になって人通りが増えたのと同時にストリートパフォーマンスも始まっている。その中で気になったのが
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 スティールパン。ドラム缶から発展した楽器がある、程度の知識はあったけどこんなに澄んだ音を奏でるものかと、聞き惚れた。
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 賑やかな通りをちょっと外れたところにあるハワイ王朝、カイウラニ皇女の像。像の花飾りが今でも地元で敬愛を受けている事を物語っているよう。
 地元の人も利用するようなお店でお弁当を買って帰る。
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 またボリュームのあるものになってしまった。これを部屋のベランダで。海と街が見え、どこからかハワイアンのライブが聞こえる。まぁなかなか優雅な夕食。
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 まもなく夜の帳。まだ19時半過ぎだけど、今日はもう寝よう。明日朝まで寝ればそれで時差ぼけは解消のはずだ。

サイトアップ アクセスカウンタ

 サイトアップは惜別6740Fに写真を追加
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 もう一つ、京八準特に8805F 百草園新緑祭りヘッドマーク
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 アクセスカウンタは470,732@17:58
 万歩計は9,127+17,291