昨日よりかなり遅く目が覚めた、ハワイに着いて三日目の朝はもう帰国日。何しろ普通の週末に1日付けただけだから短いに決まっている。
 幸い今回は羽田発着で抑えているので、帰りのホノルル発の出発も遅い。飛行機の出発が18:50、ピックアップのお迎えは16:00。しっかり一日ホノルルで時間が取れている。
 今日は朝食の店だけ決めていて、その後は未定。身支度の後、ダウンタウンの方へと向かう。空は昨日と打って変わっての晴れ模様。日焼け止めはしっかり塗っておく。

 ホテルの前、アラモアナの駐車場下、暗い所を通るバスを捕まえる。昨日と同じくカイルア方面に行くバス。日本人観光客の姿も見える。
 バスがダウンタウンに入る手前、殺風景な所で下車。あたりは

 ペンキ画に彩られた建物が目立つ。迷惑系ではなく町おこし系、だそうだ。この辺り、再開発が進んでいるのだとか。
 余り観光客の寄り付きそうにない所をちょっと歩く。向かった先はThis is It、という名のベーカリー店。そこで朝食を頂く。
 コーヒーとサンドイッチのセットを頂く。コーヒーはセルフサービス。サンドイッチは出来上がったら呼ばれるので取りに行くスタイル。 

 出来立て、温かなサンドイッチをシェアして頂く。観光客が見当たらない店で朝食。昨日の夕食をかったボックスランチの店はどこか殺伐感があったが、今日の店は何となくのんびりした空気が漂っている。
 アラモアナとダウンタウンの間、中途半端な場所から、目指すに値する所、と言う事で王宮まで向かって見る。TheBUSの路線はあるが、観光客向けのトロリーは入ってこない道を、少々、ぶらぶら。

 途中、レンガ造りの立派な建物を見つける。

 HONOLULU BREWとある。ホノルル麦酒、と言った所か。使われている感は全くないけど、そのうち観光名所として再開発されるか、さもなくば、世に知られないまま、取り壊されるか。
 まもなく見覚えのある墓地が見えてきて、そして王宮のあるエリアに到着。

 昨日はバスから眺めたカメハメハ大王像を今日は間近に見る事になる。少々の達成感があるが、それとは別に一つ問題。お手洗いに行きたいのだが、さて。
 大王像の背景は文化会館だかなんだ下で、お手洗いはあるようだが、土曜日の今日はクローズ。王宮の方に行ってみる。今回初めて、中国人観光客の団体を見かける。経済力に言わせて大挙して押し寄せてきそうなものだが、個人旅行が解禁されていないのか、ニイハオトロリーが走るには至らないようだ。
 王宮も見える範囲にお手洗いは無い。その隣の建物へ。こちらは図書館のようだ。中に入る事が出来、お手洗いもあるので助かる。

 外国の図書館、なんて入る機会があるとは思わなかった。日本と昨日は同じなので作りも同じように見える。
 本を探しに来ている人よりも時間をつぶしに来ている人が多いと思われる図書館を後に、バス停に。先程のカメハメハ大王像のすぐそばで、王宮エリアを小さく一周した事になる。

 ワイキキへと向かうバスが来たので乗ってしまう。結構混んでて、この旅のバスで初めて座れない事になる。
 ワイキキに行ってもあまり目的は無いのだが、妻が見たいと言っていたけど、昨日は立ち寄るのを失念していた店があり、そちらを目指す。どこに行くにも、小さくても良いから目的はあった方が良い。
 バスはアラモアナには寄らず、昨日とはまた別の道を進んで、運河を渡ってワイキキのエリアへ。適当なバス停で降りると場所的にはちょうどいい。
 店はワイキキの大きなホテルの中。時刻は11時を過ぎている。日本人の団体が次々やってきて、どうやらホテルのフロントへと向かう様子。このぐらいの時間、日本からの飛行機が続々と到着している。
 目的のものは残念ながら見つからないが、あまり心残りは無いようなのでアラモアナに戻る事にする。今度はトロリーを使う。

 こちらもランドマーク、 の像を眺めているとカランからんと鐘の音。トロリーがやって来た合図だ。

 空いててよかった、のJALレインボートロリーに乗車。昨日乗った時はまだお客さんがいたけど、

 今日は本当に誰も居なかった。ワイキキでトロリー貸し切り。あまり意味のない優越感に浸れる。
 トロリーはワイキキを西に向かう。時刻は12時になる。丁度お昼時、

 丸亀うどん、日本でいう丸亀製麺に大行列が出来ている。ちょっと食べると10ドル越えのホノルルで、5ドルでお釣りが来る安さで人気大爆発だそうだ。自分自身はホノルルまで来て食べようとは思わないけど、分かる気がする。
 トロリーに乗ってアラモアナに戻ると12時半になっている。お昼はアラモアナのフードコートで済ませる事にした。色々と迷うが、

 定番のロコモコにする。ロコモコは8.95ドル。ドリンクは小にした。確か1.35ドルでそれに州税。今日の店はご飯が美味しい。ロコモコの味も格段に美味しく思えてくる。
 時刻は13時を過ぎる。さすがにもう歩き回れないので、おとなしくアラモアナの中で。ドラックストアで買い漏らした御土産やら何やら。最後に本屋をちょっと冷やかす。
 ホテルに戻る。自分は今日で帰国だが、妻は明日まで滞在するので、まだホテルの部屋を使うことが出来る。

 ただ寝るためだけだったホテルの部屋で最後の荷造り。今回は大きいスーツケースで来ているので少し荷物を引き受ける。行きの機内で買った森伊蔵やら、ホノルルで買い求めたサッポロビールやら、液体物が妙に多くて、荷物が重くなる。
 空港への送迎、16時に迎えが来る。16時と言いつつ多少遅れてくるのが常なのだが、たまに早く来る事もあるので油断はならない。少し早い目に外に出ておく。案の定、

 行きもお世話になったバンが早い目にやって来たのだが、これは空港行きではなかった。もうしばらく待ってやって来たバンに拾われる。
 この時間、出発便が少ないのか、お客さんはまばら。アラモアナは拾う順番としては最後になるらしく、そのまま空港へと直行、30分弱で到着となる。ハワイアン航空のターミナルで一組下車、そして自分はJALのチェックインカウンタ近くまで運ばれる。

 成田、中部、関西と出発便が重なるお昼前は非常に混雑するJALの搭乗手続きも、今日、残すは18:50の羽田ゆきのみ。少々の行列は出来ているものの、穏やかな時間が流れている。
 手続きは特に大きな問題なく終了。優先的に保安検査を受けることが出来るGOLD LANEを案内して貰える。貰えるけど、場合によっては混んでいる事もあるので、どちらか空いている方を、とのこと。実施には多少GOLDの方が空いているかなぁ、ぐらいの差。
 何度受けても良い心地のしないボディスキャナの検査を喰らって手続きは完了。アメリカという国は出国する分には、別にどうでもいいらしく、出国のスタンプは押されない。時刻は17時になった所。飛行機の出発まではだいぶ間があり、ラウンジに寄り道する。

 見慣れた缶ビールを手に取ったが銘柄はアメリカ。名前が変わるような事は聞こえていたけど、なんでわざわざ、という気はする。勿論、味は同じである。他に少々軽く頂いておく。帰りもビジネスクラスにアップグレードしており、食事はそこそこ出る筈である。
 1時間ほどの間に少し京王線恥辱を上げておく。搭乗開始時刻の案内があって、混んでいたラウンジから人が消え始める。

 そろそろ席を立つ事にする。搭乗口は24番。ラウンジからは比較的近い所だ。歩いて行く途中、

 鶴丸B777-200が目の前に現れる。今日はJA707J。