JL80 JA704J B777-200ER HND→HNL

 今日の搭乗便はJL080。23:40に羽田を飛び立つホノルル行き。前夜発とはいえ、ホノルル2泊と言うのは今までで一番短いハワイ旅行になる。
 予定では23:10に搭乗開始。準備が遅れている旨の案内があったので、少し遅れて搭乗口に向かう。

 23:20を過ぎて搭乗が始まる。優先搭乗の列が長く伸びている。今日の航空券は3月に使い始めたソウル発東京経由のホノルル行き。アップグレード出来るチケットだったので、ビジネスクラスに上げて貰っている。

 待っていたのはJA704J。調べてみるとJL81〜82で上海を往復して来ている。ビジネスクラス/プレミアムエコノミークラス/エコノミークラスの3クラス機材。以前のホノルル線はビジネスクラスが28席で他は全てエコノミークラスという輸送力重視の機材だったと思うが、何時の間にか、ビジネスクラス重視の機材に戻っている。そのお蔭で今回はアップグレードできたのだろうけど。
 座席に落ち着く。

 深夜出発のフライト、座席には明日の朝食をどうするか、という注文用紙が置いている。食べるよりも寝るを重視するなら、起こすなに○を付けておけば、シートベルト着用サインが消えてから点くまでの6時間程を睡眠に宛がえるのだが、結局、食事を食べるから起こせ、という方に○を点ける事になる。

 席に沈み込むと間もなくDoorclose、23:37。23:39、Pushbcuk。安定の定刻出発となる。機内の出発準備、慌ただしく進んでいる。

 乾燥した機内ではありがたい、ペットボトルの水が配られると23:44、Taixing。閉じられたシェードを開けてみる。雨に打たれて地上係員が手を振っているのが見える。飛行機はD滑走路に向かう。長い事、ゆっくりと進んでゆく。滑走路に入って一呼吸おくと、

 23:58、Take off RWy05。雨になっているが上昇は順調。大した揺れもないまま、0:05、ベルト着用サインが消灯する。

 早々におしぼりが配られる。眠る人にも考慮してか、機内照明は薄暗いまま。しかし、リゾート路線だからか、どことなくざわざわして落ち着かない。昨年インボラで貰ったバンコク行きの深夜便ビジネスクラスはもう少し静かであったような気がする。
 時計を早々に5時間進めてしまう。先程の17日0:10が16日の5:10になる。ホノルルは間もなく朝。飛行機は正午前にはホノルルに到着する。さっさと寝るべきだが、妻も眠れる気がしない、なんて言っており、さて。

 0:20を過ぎて飛行機はもう太平洋上。上手に陸地を避けて飛んでいるのが良く分かる。偏西風にのって時速は1000km/hを越えている。さっさと寝なくていけないが、 

 夜食が運ばれて来て手を出す。
 寝酒として

 ブランデーを貰う。チェーサーも出して貰って濃い液体を少しずつ舐める。1杯空いて、また注がれる。間もなく機内、消灯する。妻はシートを倒すと眠り込んだようだ。
 暗くなった中で機内販売が始まる。5月6月の中長距離線はファーストクラスとビジネスクラス限定で森伊蔵の扱いがあるので買っておく。会計をしながら客室乗務員と二言三言。2泊となどと言うと驚かれる。今日の乗客、4泊5泊が当たり前なのだろうか。
 森伊蔵を買うというミッションも達したので寝る事にする。座席を倒して足を伸ばす。ホノルル線の機材、成田からの早い便にはフルフラットの機材が入っているが、羽田からの便はライフラット。少々傾いているからずり落ちそうになる。体と接しているモケットが熱を帯びてくるのもちょっと辛い。
 寝たいのだが寝付けず、仕事の事が頭を駆けだすとこのままお昼まで寝付ける気がしない。隣が良く寝ているのでますますそんな気がしてくる。
 気が付くと閉まりが甘かったシェードの隙間から明かりがさしている。寝た気が全くないのだが、寝たのかも知れない。お手洗いに立とうと思い立ち、席を離れる。ドアの窓から外を見てみる。

 太平洋は雲に閉ざされている。日本時間で3:30、ホノルルは8:30だが、この辺りは冴えない朝がやって来た所、だろうか。
 席に戻る。機内は完全に寝静まっている。再び椅子を倒して寝る努力。眠れている気は全くしないが、それでも寝ていたのかもしれない。
 何かの気配で閉じていた瞼を開ける。

 手元の時計は10時前を指している。日本時間は午前5時。ホノルルまで2時間で到着と言う所。

 シェードを開けてみる。外には眩しく青い海と散らした雲。だいぶ遠くに飛んできた、そんな感じが滲み出る。
 朝食の準備が進んでいる。お出ししてもよろしいでしょうか、とお断りがあって、

 まずはジュースが出てくる。乾いた体に染みこんで来るのが良く分かる。一口で飲み干すとグラスは下げられ、テーブルがセットされる。

 前は白いテーブルクロスだったと思うが、黒いテーブルクロスに変わっている。妻が重たい色だという。現行のスカイスイートの赤い椅子ならよく映えるだろうけど。今日乗っているグレーのシェルフラットだと確かに重たい。スカイラックスだと座席自体がもっと暗い黒だから、重たくなりすぎるかも知れない。
 次いで食事が運ばれてくる。

 こちらは妻が注文した洋食メニュー。そして

 自分は和食を頼んでいる。


 前菜が小ぎれいに並び、

 メインは鮭の餡かけ。

 朝食らしく納豆も付いている。付いているけど、おかずの類は酒の友達と言いたくなる連中ばかり。洋食の人たちにコーヒーor紅茶を進めていたのに便乗してビールを貰う。
 食事が終わると手元の時計で10時半を過ぎて行ったところ。あと1時間少々でホノルル着陸だ。

 海は眩く広がっていて、日本時間の5時半と言うには相応しくはない。無いのだが、体は未だに日本時間を引きずっている。平たく言うと寝ておきたい。
 座席を倒して横になる。耳栓替わりのヘッドホンをして、耳元にはジェットストリームを宛がう。たまに夜寝る前、ラジオでジェットストリームの本放送を聞きながら横になると、もれなく寝てしまって、翌朝妻に怒られるのだが、今日は、あまり睡眠導入の役割は果たさなかった。座席に籠る熱が気になっているうちに飛行機は刻一刻、ホノルルへと突き進んでゆく。
 ホノルル時間の10:55、あと55分でホノルル国際空港へと着陸する旨、案内が入る。ギリギリまで横になってみたものの、眠りに落ちる事がないままに、11:18、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨、案内が入る。さすがに椅子を戻す。

 窓外には島が見えている。どこの島か分からないけど、7時間のフライトは間もなく終わり。16日の夜遅くに飛び立って、着いた先は16日のお昼。現実逃避ついでに時間まで戻った、みたいなところか。11:33.機長さんから直々にシートベルト着用サインの案内。10分で着陸とのこと。ホノルルの天気は晴れ、気温は28℃だそうだ。

 マウイ島が見えてくる。高度がだいぶ下がっていて、整然と並ぶ住宅地が見えてくる。そして

 狭い湾口のパールハーバー。上空から見ると非常に攻めにくい場所だというのが良く分かる、と感心していると

 飛行場が現せる。11:48、Landing、RWy08L。急減速して誘導路へ。到着の挨拶、良い休暇をお過ごしください、と。そりゃ、仕事の人は乗っていないか。

 梅雨の日本から7時間。眩しい青空の下を静かに進んでゆく。

 僚機の姿がちらほらと見える中へと分け入る。並んでいるのはB777-200。ひところはB767ばかりが集まる様になっていたけど、羽田、成田、中部、関西と4路線がB777-200で揃うようになった。その中でも一番奥へ、Spot24A、11:52、Spot in。

 早々に降り立って入国審査へと向かう。階段を降りる足取り、なかなか軽い。思うように眠れていないが、体が痛むとかそんなことは無く、着き心地爽やか。足を伸ばせて休める事は、やはり体に優しかった。
 入国審査には長蛇の列が出来ているように見える。でも半分は自動チェックイン機というか、自動審査機が使える列。この自動審査機、昨年の春、成田からダラスフォートワースに着いた時は、受け付けて貰えなかったのだけど、どうやらESTAに登録した後、最初の審査だけは有人窓口で受ける必要があるらしい。今回は、初めての人はあっち、と誘導されている。
 今回は三度目なので自動審査機でOK。行列が長くても機械の数は多いから列の進みは早い。程なく審査完了。最後にスタンプだけ、人の手を介して押される。
 荷物の受け取りもスムーズで到着して30分少々。もう制限エリアの外に出ることが出来た。今日はピックアップのサービスを予約していて、そちらの窓口に向かう。

 団体専用の出口。ツアーでもないのに団体用の出口に出たのはこちらからピックアップサービスを利用するから。JALハワイ線個人旅行客向けの特典でホテルまでの送迎バスを割引価格で予約している。その受付に申し出てバスの近くに案内される。同乗のお客さんはまだまだ集まっていないみたいで、少々の待ち時間。自分たちが早く出過ぎているのであり、ここで待ち時間が生じるのは仕方ない。

 アメリカンな大ぶりのクルマが並ぶ中、日陰に座って呼び出されるのを待つ。28℃、と機内で聞いていたが湿気は無いから過ごしやすい。日陰で風が吹いていれば、同じ時間の横浜よりもずっと心地よい。
 30分程待たされて、呼び出しを受ける。

 10人乗りぐらいの大型バンがやってきてこちらがホテルまで連れて行ってくれる。日本語を流暢に話すアメリカ人の係員に荷物を預けバンの車内へ。同乗者は全て日本人。満員にならない程度のお客さん。
 13時前に空港を出発。高速から下道に降りて順調に進むと30分もしないうちに、

 今日の宿泊先に運ばれる。空港から見るとワイキキの手前。いの一番に降ろして貰えるのはありがたい。時刻は13時過ぎ。チェックインの時間としては少々早いが、無事鍵を貰える。ただし予約通りのランクの部屋。毎年泊まる度にアップグレードして貰っている妻は不満げだが、仕方ない。

 ホノルルはワイキキの外れ。アラモアナのホテルというかアラモアナホテルの一室で荷を解く。ベットにごろり、とするとそのまま寝てしまって時差ボケが解消しないので、着いたその日は夕方それなりの時間まで耐えなくてはならない。今回は弾丸トラベルであり、自分のホノルル滞在は、まるっと二日間、というか48時間少々である。そんな訳で珍しい事にToDoリストを作って貰っている。それいによると初日はワードでお買い物。こちらからするとお買い物のお付き合い。
 アラモアナショッピングセンターの東外れというべきアラモアナホテルから、ショッピングセンターを文字通り縦断してワードに向かう。この巨大なショッピングセンター。数年前に訪れた時も大きかったが、さらに拡張工事があって広がっている。その途中でまずは寄り道。だいぶ歩いてきたが、まだアラモアナショッピングセンターの中である。

 看板にIcecream from magic などと書いている不思議な店。かなりの人気店で並ばないといけないそうだが、今日はなぜか並ばずに入れる。その代り普段はゆっくり見られるfrom magicの所は、一回しかチャンスがない。銀色のボールを振り回し、怪しげな煙が出てきて、何時の間にか

 カップ入りのアイスクリームが供される。極めて雑な観察しか残らない。食感はトルコ風アイスに似ているような。
 さて、更にアラモアナショッピングセンターを西へと向かう。その端っこで出口に惑い少々遠回りになったが、何とか何とか外に出る。普通にショッピングセンターを1㎞ぐらい歩いたような感じ。そしてここからはワードは目と鼻の先。ワードが近づいたでのはなくてアラモアナが広がりすぎたと言う事になる。
 このアラモアナショッピングセンター。数年後にはホノルルで久方ぶりの軌道系交通が乗り入れる事になっている。どこに入って来るのか定かでないけど、更なる再開発が控えている、と言う事になる。

 寄り道もしたし、道に迷ったのもあるので、ワードに着いたのは15時。ここから妻の買い物にお付き合い。妻は自分にも色々と自分にも買わせたいようだが、あまり乗り気ではなく、結果としてお付き合い程度にどこかで買おうと思っていたベルトを買い求める。29ドルが半額で15ドルだったか。二店を廻って2時間ほど。疲れたので休憩を兼ねて軽く食事をする。
 まだ17時だが、店内はスポーツ中継をみる地元の人で賑やか。

 外のテラスは観光客専用みたいな風情。店内とだいぶ様子が違う。こちらも時間が経つと少々混んでくる。
 19時までハッピーアワー。日本だと飲み物割引時間だけど、こちらでは食事も値段が安くなる。ちなみに21時以降も19時前と同じ価格に戻るから、メニューの定価、本当のピーク時に以外は関係なくなる。

 まずは飲み物。自分は4種類書いていたDrafts beerから聞いたことのない「Blue Moon Belgian Ale」を選ぶ。妻はアルコールが苦手なのでノンアルコールのカクテル。こちらはハッピーアワーの対象外でアルコール飲料の方が安い、という逆転現象になっている。

 そして食事。AHI POKE。7.95ドル。間違い用のない味。

 こちらの名物といつHOT CRAB&ARTICHOKE DIP、8.95ドル。これはすべてのテーブルに運ばれている。大味な気もするけど。

 JAMAICAN JERK FRIES、3.95ドル。最初何か分からなくて聞いてみたら、フレンチフライだと。なぜ呼び方が違うのだろうか。フリーダムフライの類ではないと思うけど。
 1時間弱滞在して〆て貰う。税金込みで31ドルだったかのご請求。チップを足して35でいいような気もするが、厳密にいうとちょっと足りないみたい。36で手を打った。
 ホテルに戻る。ちょっと行くともうアラモアナショッピングセンター。日本撤退が決まったOLD NAVYを覗いてみる。妻は試着室まで行ったものの結局お買い上げならず。ホテルの部屋にいったん戻る。

 その間に6月16日の太陽、2度目が消えてゆく。
 ホテルに戻ると19時。今日一日、眠気に負けずによく頑張った。でもここで寝てしまうと夜中、変な時間に目覚めて今度は眠れなくなる。もう少し頑張る事にする。
 ホテルから少々歩いてドンキホーテへ。滞在中に飲むペットボトルの水を買い求めると共に、お土産物の物色。

 海外でよく見かけるSAPPORO PREMIUM。缶が二種類あってうっかりどちらも買ってしまう。ドンキだと1.99ドルで売っていたけど、後でコンビニで見かけたのは2.99ドルだった。これに州税が掛かるけど、意外と安い。つい両方を一本ずつお買い上げ。これは日本にお持ち帰りする。
 6缶売りが目立つ中で1本売りしていた銘柄を買い求めてお持ち帰り。ホテルで飲んでみる。 

 LAスタイルのIPA。どの辺がLAスタイルなのか分からないが飲んでみる。もう少しガンガンと苦みが来る方が個人的には嬉しいなぁと思ってみる。
 もう一本、ビールは買っていたけど飲む前に眠気が駈け廻る。もう今日は寝る事にする。明日は6時過ぎに起きる予定。