2023-06-18

 朝の気配に気が付く。スマホで時間を見ると5時半過ぎ。日曜日の朝を旅先、香港国際空港近くのホテルで迎えている。
 明日は仕事であり、香港滞在は今日まで。出発も早いので空港近くのホテルを選んでいる。 

 窓外は空港の敷地。空は雲が目立つが、昨日よりはマシ、か。残念ながら香港滞在中、ずっと天気が悪かったことになる。
 身支度を進めると6時半前に部屋を出る。チェックアウトは時間も掛からずに完了。本当、到着日のチェックインに1時間掛かったのは不運だった。
 すっかり重たくなったキャリーバックを引っ張り空港の出発階へと赴く。

 6時半過ぎの香港国際空港。7時台からずらっと出発機が続いている。

 搭乗便は9:40出発のJL730。来る時に乗ったJL739と対になるフライトだ。定期便のJL736は10:40の出発でこれに乗るなら、香港島辺りに出ても良いのだろうが、色々と秤に掛けて空港近隣に宿泊、JL730に搭乗と言う事を選んだ次第。
 搭乗手続きは出発3時間前の6:40開始である。それに合わせてホテルの部屋を出てきた次第。

 割とギリギリにチェックインカウンタに着く。行列は殆ど無かった。手続きも少々遅れて始まる。重たくなった荷物を預かってもらい、搭乗券を発券して貰う。搭乗口は24番との事。一昨日の晩は6番搭乗口に着いていたが、一定ではないらしい。1か月半だけ設定された臨時便みたいなものだから、空いたところを宛がわれるのだろう。
 搭乗手続きが終わり出国関連の手続きに向かう。制限エリアの入り口でパスポート、搭乗券と共に顔を写される。その次が保安検査。そして出国審査。混んでいる印象が強い香港の出入国だが、今日は時間が早いからかスムーズに行った。7時前には手続き完了となる。早い。
 さてラウンジへ。JALから指定されたラウンジはあるが、香港では何と言ってもキャセイのラウンジが素晴らしい。そちらに伺う。キャセイのラウンジもコロナ期間中に閉鎖されたもののあり、一頃に比べると減っているらしい。ただザ・ウィングは盛業中であり、そちらのファーストクラスラウンジに赴く。
 出国が空いていた事からも分かる通り、ラウンジも空いている。ただ、ファーストクラスラウンジの中のダイニングエリアは結構賑やか。係員にテーブルに通して貰う。

 係員が席まで通してくれて、メニューが有る様な立派な所。「出前一丁は3ドル追加」とか絶対に書いてないが、飲み物を訊かれてそうだ、と気付いて港式奶茶をお願いする。

 早速、恭しく運ばれてくる。
 注文は中華式の朝食セットとキャセイのラウンジでは外せない担々麺を。本当なら雲吞麺も外せないだろうが、雲吞麺は最優先として昨晩頂いている。

 早速担々麺。日本でも暫く食べていないのでいきなり本場の旨い奴を食べてしまって、後々、大丈夫だろうか。

 そして中華式の朝食セットがやって来る。粥に腸粉、そして点心と昨日の朝食昼食がセットにまとまったみたいなものになる。
 食事の後は場所替え。

 最近は朝から飲酒は避けているけど、今日は飲んじゃう。

JL730 JA620J B767-300ER HKG→NRT

 出発は9:40。24番搭乗口から。少々早いが香港の空港も少し見たく、早めにラウンジの席を立つ。4年ぶりの香港国際空港。やはりコロナを乗り換えられない店舗が多数あったようで見覚えのある景色とだいぶ違う。

 8:40過ぎの24番搭乗口。もちろん出発までだいぶ間があるので閑古鳥が啼いている。ここで1時間待つわけでない。何となく気になるこちらへ

 スカイブリッジ。ターミナルとサテライトを結ぶ通路なのだが、A380が通れるようになっているので、ほぼ展望台である。サテライト側には何にも用事は無いけれど上まで登ってみた。


 この時間、スカイブリッジから一番近いスポットに駐機しているJA620J展望台、みたいな存在になっている。もう少し天気が良ければいい展望なんだろうけど。

 空港の向こう、青空が見えている。天気が回復するのはもう少し先か。
 時間がだいぶ無くなったがもう少し。妻が本を探しているそうで、ターミナルを少し先まで。香港のターミナル。先に行くとY字路になる分かれ目あたりに本も扱う店があったように覚えてからそちらへ足を伸ばしたけど、利に聡い香港人の空港に書店がある時代ではなかった。店の様子がだいぶ変わっていて目的を果たせぬまま引き返す。本の代わりにはならないが、妻はエッグタルトを買い求める。その間に


 少し写真を撮っとく。こうしてスカイブリッジを見ると本当にでかい。

 9:20になっている。既に最後招集。機内へ進む。パスポートと搭乗券のチェックを受けるつもりでいたが顔認証で一発だった。出国前保安検査の最初に登録した情報がそのまま活用されているのだった。随分変わったと思うと同時に顔情報がどうなるのかは若干不安ではある。
 機内へ。ビジネスクラスは5割程度。エコノミークラスは6割少々の搭乗率だろうか。エコノミーの前方席でも空いている席もある。日曜日から日本に出掛ける香港人観光客は少ないのだろうか。
 9:28、Doorclose。乗務員の紹介があった後、所々揺れが予想される旨、案内される。ひとまず出発を待つがなかなか動き出さない。JL730の過去実績を見ると香港の出発が遅れる事が多い様子。今日はどうなるのだろうと思っていると9:52になって管制からの出発許可を待っている旨の状況説明がある。間もなく出発できる見込み、との事。
 10:02、Pushbuck。だいぶ待たされ遅れた感じがあるが、定刻に対すると22分遅れとなる。雨が止んだ香港の空港。動き出してしまえば順調で

 10:08、Taixing。
 大きな香港の空港、誘導路を長々と進んでゆく。Y字の右手から左手へ向かうようにずっと大回り。

 香港エクスプレスの機体を見てさらにぐるっと回ってゆくと

 本来の定期便、736便らしい鶴丸も見える。JA829J。そして隣のスクートはポケモンジェットだった。

 ようやく滑走路端に着く。滑走路の向こうは東涌の街。この時間、離陸専用と思しき滑走路へ進入すると10:19。Take off RWy25L。雲の切れ間を急上昇してゆく飛行機。

 大嶼山が果てる頃、雲やら海やら日差しやらが混ざる景色を見て飛行機は左へ旋回し始める。

 南シナ海上空、香港の南側へ回り込み、機首が東を向く。揺れつつも上昇。妻が怖がる。コロナ禍で飛行機に乗る頻度が減り、揺れに対する免疫がなくなってしまったそうだ。
 それでも高度を上げると揺れは落ち着く。10:31、ベルト着用サイン消灯。飛行機は南シナ海、中国大陸沖を東から徐々に北に針路を振りつつ進んでゆく。ビジネスクラスとの間を仕切るカーテンが閉じられて機内サービスが始まる。

 行きと同様に国内線ではお馴染みの紙おしぼりが配られる。今すぐ手を拭きたい訳じゃないけど、無いよりはある方が100倍良い。
 ひとまず個人用画面を生かして適当に番組を見る。

 その間に香港を飛び立った時に灰色だった空は青さを帯びて来る。時刻は11時。飛行機は離陸時の揺れを忘れたかのように飛んでいる。
 食事のサービスが始まる。先程、空港ラウンジで食べて来たばかりの気もするが、日本時間で考えると12時。ランチタイムにはなる。

 来る時よりも1品多いのが外地発エコノミークラス機内食の特徴。ふたを開けると

 こんな感じ。飲みものとしてヱビスビール。そのほか、スープを頂いている。
 各品はこんな感じ。

 前菜枠には鶏肉細切り葱油和え。干し豆腐のサラダ。中華っぽいのが来る。

 サラダ枠には大豆とひじきのサラダ。玉子焼き。和食に寄せた感じ。

 メイン枠にはチキンのロースト ターメリッククリームソース バターライス添え。こちらは洋食っぽい雰囲気を纏う。

 フレッシュフルーツは無国籍だな。

 食事を頂いていると雲の切れ間に街が見えている。どうやら台湾上空、新竹のあたりらしい。一瞬で雲が辺りを隠し機窓からはどこを飛んでいるのかは分からなくなる。
 食事を終える頃、緑茶を頂いて 

 デザートで〆る。海外発でもハーゲンダッツが頂けた。
 12時を過ぎて機内が薄暗くなる。閉められたシェードも多く、エコノミークラスの機内は暗くなる。

 飛行機は琉球諸島から奄美諸島へと北上。とは言えずっと雲の上。梅雨前線に差し掛かったのか少々の揺れが戻って来る。

 客室乗務員が冷たい緑茶をもってエコノミークラスを廻る。せっかくなので1杯頂く。時刻は12:50。日本時間なら13:50。そろそろ成田を意識する時間帯。そういえばと思い出し、スマホのSIMも香港の物から日本の物に戻しておく。
 13:16、あと1時間で着陸する旨の案内。消えていた照明も少し明るくなってくる。現在地を見ると紀伊半島沖まで来ている様子。とは言え辺り一面の雲なので、窓からはどこを飛んでいるかは良く分からない。
 13:46、ベルト着用サイン点灯。窓外が暗くなり、少し揺れ出す。明るくなってくると揺れも落ち着く。13:54、ベルト着用サイン消灯。10分程で再点灯し、そのまま着陸態勢に入るとの事。
 14:02、改めてベルト着用サインが点灯する。窓の外、いつの間にか海が見えるようになっていて、間もなく

 九十九里浜が見えて来て房総半島へと入り込んでゆく。少しずつ高度を下げつつ内陸へと入り込む。左に旋回してゆくと

 霞ヶ浦を見てさらに高度を下げる。成田への最終コース。ゴルフ場が幾つも見える中、成田空港へ。

 14:16、Landing、RWy16L。速度を落として誘導路に入ると延々Taixing。


 駐機している飛行機を見て延々と。どこのスポットに着くのか、気になりだす。延々言って最後にサテライトに入ると時間が掛かって大変だが、何と、61番に入る。15:28、Spot in SP61。
 準備が整い降機する。

 搭乗橋からお世話になったJA620Jを撮っとく。本当なら真ん前か左側から撮りたいところだが、撮影好適箇所にあるのはサクララウンジである。
 さて入国。噂に聞きし入国審査の行列を横目に日本人向けの顔認証入国審査は空いていた。荷物を受け取り、制限エリアの外に出ると

 15:49になっている。意外と時間が掛かった。
 さて、今日は膳所まで戻らねばならない。成田から飛行機だと前は17時に伊丹ゆきがあったが、コロナ禍以来、成田ー伊丹のフライトは18:25の1本しかない。それを待たずに羽田行くとなると、やはり18時半ぐらいのフライトになるだろうか。どちらでも伊丹に着くと20時近くになり、そこから膳所はとてつもなく遅くなる。そこで今日は東京に出て新幹線に乗る事にしている。成田に着いてから荷物の受け取り待ちの間に成田エクスプレスを予約し、ついで東海道新幹線も予約しておいた。まずは東京駅まで向かうべく、JR駅に赴く。
 成田空港ゆきの到着案内があって、

 やって来たのは209系だった。意外な電車だが東京直通の快速が減って、その分、千葉からの普通電車が補ったらしい。

 成田エクスプレスがやって来る。36号新宿ゆき。先程予約した座席に落ち着く。外国人観光客が主で7~8割は席が埋まっただろうか。わさわさしたまま列車は走り出し、すぐに地上区間に出ると加速してゆく。千葉に停まる成田エクスプレスも増えたそうだが、この列車は東京までノンストップ。17:17到着まで53分の旅となる。香港は空港から24分。その倍以上だ。
 落ち着いたところで

 先程、搭乗直前に買い求めた名残のエッグタルトを頂く。持ち歩く間に紙袋が油を吸っていて、結構油々していることに初めて気が付いたけど、十分美味しく頂けた。
 エネルギーをチャージした所で京王線恥辱を綴る。電源を生かしてパソコンを使い、Wifiを生かして、のつもりがwifi不調。なかなかつながらない。千葉を過ぎた所で急につながったけど。
 列車は順調に東京に近づく。スカイツリーを遠めに見て地下線に入ると東京駅地下5階に到着となる。半分ぐらいのお客さんが降りただろうか。自分たちも東京駅で乗り換え。
 地下から上がり、乗換通路の途中で駅弁を探し、なんてやっている間に設定した乗り換え時間はほぼ使い果たす。

 ホームに上がると新幹線の出発5分前。7191Aに乗る。N700AのK15編成であった。席に荷物を置き、ビールを買って戻るともう発車時刻。チャイムが流れる。

 長らく親しんだAMBITIOUS JAPAN! が無くなるというので構えたが、流れてきたのはいい日旅立ち西へ。

 JR西の編成であったことを忘れていた。こちらは継続して使われる筈。
 新幹線、座席が半分ぐらい埋まっているだろうか。品川、新横浜と進む間に8割近くの席が埋まった。
 新幹線にして少し早く帰れるようになったけど、帰宅してから夕食も辛いので、新幹線の中で夕食を済ませておく。

【今日の駅弁】チキン弁当 ¥900 株式会社 JR東日本クロスステーション



 余りに混んでいたので品定めも出来ず、無難な逸品をビールと共に頂く事にした。
 曇り空の下、新幹線は西へと進む。空から見えなかった富士山は地上からも見えないまま。徐々に暗くなる中を進んでゆく。
 まだ明るい名古屋で3割ぐらい降りてゆき、薄暗くなった関ヶ原を越える。関ヶ原では帰って来たという感じにはならないけど、滋賀県に入り、見覚えのある景色が見えてくるとさすがに帰って来た感じが滲んでくる。瀬田川を渡ると近所を一気に通り過ぎてお隣まで。京都到着。
 京都の接続は良く、通り過ぎた分を膳所まで戻る。20:20に膳所。直後、

 外側の列車線を貨物列車が過ぎてゆく。EF66-111号機牽引。ここからゆっくり歩いて乗り換え、京阪電車に。

 帰宅すると21時ちょっと前ぐらい。朝、早々と帰路に就いたつもりだったが、だいぶ遅くなった。行きはとにかく、帰りは関空直行の方が良かったかも知れない。
 簡単に荷解き。明日の支度も最低限度。お弁当の支度はフルでは無理で、簡易的に済ませる。早い目に寝ておいた。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

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