2103列車 Commuter 慶州(Gyeongu)→浦項(Pohang)

 昨日取った指定券は慶州発16:58、それまでが切符上フリーとなっているけど、ちょっと魂胆がある。慶州から浦項を往復したい。これも東海南部線の一部となる。今度の浦項ゆきは11:40発の2103列車。種別はCommuterとある。普通列車と解釈してよいらしい。Not assignedとあるので自由席。多分KRパスではそのまま乗れると思えるけど確認してはいなかった。
 Commuter
 写真:Commuterに使われる気動車 
 窓口に係員にKRパスを出し、「Pohang Commuter」という。何やらごにょごにょ言われてその後のセマウルの切符が出てきた。よう分からん。とりあえず乗ってしまえ。
 少し遅れて列車がやって来る。ホームが低く、列車の床は高く、従ってとんでもなく高いデッキを上がる事になる。年寄りなんかは難儀して乗り降り。列車は混んでいる。旅行か合宿に行く雰囲気の学生さんと地元のお年寄りが中心。座れないのでデッキに。少し遅れて発車。車内は冷房が効いているけどドア越しに外の熱気が伝わってくる。
 清涼里への中央線が分かれてしばらく、向こうから線路が寄ってきた。短絡線があるのだ。韓国国鉄は分岐の部分には相当数短絡線設けられていると聞いているが、その一つらしい。レールは白く光っていて恐らく割りと多頻度に列車が走っているのだろうが、よく分からない。
 途中駅で、客扱をした後ドアを閉めたまま動かなくなる。何かと思ったらムグンファがやって来た。浦項発東大邱ゆき。あっ、あの短絡線通るんだ。時刻表で見てみると
 1732 浦項11:20→12:56東大邱
 1734 浦項15:00→16:40東大邱
 の2本が短絡線経由である事がわかる。乗りたい、ヲタの虫が疼きだす。
 「×※?><!!#%&」
 「@*$><><∵∵∵」
 突然車内で喧嘩が始まる。見ず知らずの人同士なのか同じグループなのかはよく分からない。車内注目。学生のグループが笑い出す。何処からとも無く麦藁帽子の老賢者なんて雰囲気の人が現れて仲裁を始める。注目を浴びるぐらいだから珍しいのかもしれないけど、単なる駅前旅行者には良く分からない。
 どこかの駅に止まる。ドアが開く。老婦人がまるで飛び降りるかのように降りてゆく。よく見るとホームがない。2両分ぐらいしかないようでホームの掛からない部分の当たったらしい。平然と降りて行ったけど、これが毎日だと大変だな。
 無蓋車
 写真:確か羅原の駅で 韓国国鉄の貨車を
 途中駅で乗車がちょこちょこ。老婦人が手押し車を引っ張りこもうとしているのでついつい手を出す。乗り込んだ後で丁寧にお辞儀をしてくれた。座っていた人が席を譲る。老人を大事にする国、と聞くけど確かにそうだね。
 終点。浦項には3分ほど遅れて到着。こんなに乗っていたかと呆れるほどたくさんのお客さんが降りてくる。折り返しの列車は12時30分発。今来た列車が折り返すのかと思っていたけど別の気動車が隣に停まっていた。