2164列車 Commuter 群山(Gunsan)→全州(Jeonju)

 
 折り返しの列車が出発するのは7:20。まだまだ真っ暗な駅にたたずむ列車を眺めた後に車内へ。出発時刻が迫るにつれお客さんも増えてくる。出発時刻の7:20には辺りを見通せる程度に明るくなった。群山の市街地、踏み切り番が立っているのが見える。
 郊外へと列車は出る。車窓に枯れた田園風景が広がっているな、と思って反対側の窓を眺めると高層住宅が並んでいたり、チグハグな印象を受ける。外は霞んでいる。隣の道路を思い切りクルマが飛ばしてゆき、こちらのディーゼルカーを追い抜いてゆく。
 
 先程は寝ていて気付かなかった途中駅を丹念に眺めてゆくと、大きな市街地が広がって、盆山(Ikusan)着。7番線到着。隣に同じ形のディーゼルカーがいて入れ替わりに群山(Gunsan)へと向かう。
 今日はこの先、全羅線の麗水(Yoesu)までゆく。全羅線の列車は、この後、9:15の盆山(Ikusan)始発の麗水(Yoesu)行ムグンファ。盆山(Ikusan)でこの列車を待つつもりだったけど、乗って来たCommuter、全羅線の全州(Jeonju)までゆく。盆山(Ikusan)で列車を待っても構わないのだけど、どうせなら全州(Jeonju)まで、行こうか。最初の予定と変わったけれども、前回も予定が変わること(変えること)は往々にしてあった。
 列車の向きが変わるので、車内、後ろの方から一列一列、各々のシートの向きを変えてゆく。自分も向きを変えていると列車は出発。盆山(Ikusan)で降りた人も多く、代わりに乗って来た人は少ないので、列車は空席が目立つようになった。
 全羅線へと踏み出す。複線電化の立派な湖南線から分かれて、単線非電化の全羅線へ。線路の規格自体は良いようで列車は気持ちよく飛ばしてゆく。車窓には盆山(Ikusan)の街並み。郊外に出ると群山線と同じように枯野が鈍い光の中に横たわっている。
 25kmを30分ほど、全ての駅に停まった列車は大きな街へと吸い込まれてゆく。ポイントをガタゴト渡って全州(Jeonju)の駅へと吸い込まれてゆく。
 
 寺院を思い起こすような全州(Jeonju)の駅に到着。