2024-05-02

 朝の気配に気が付く。時計を見るとまだ5時前。もう少し寝ていても全く問題ないのだが、寝付けなくなる。人の気配もしていて、どうやら母は既に起きているようだ。
 結局、起き出す。昨日の雨は上がったが、外は冷え込んでいるようだ。6時を過ぎて朝食を頂く。出されて食べてばかりで申し訳なく、多少は手伝いたいのだが、手出しするのはどうやら母のお好みではないらしい。気が咎めないよう少しだけ家事手伝い。
 今日からまた予定があるのだが、今朝は時間に余裕がある。少し歩数を稼いでおこうと近所の散歩をしておくべく、妻と出掛ける。この時間、小学生やら中学生の登校時間であった。今日まで平日であったことを思い出す。

 高台からあたりの住宅地を見る。ちょっと歩くとアップダウンの激しい辺りで、尾根道を選んで歩いて行くと、生田かどこかまで行ってしまいそうになる。

 地図をよく見て、実家からあまり遠ざからないよう1時間弱で一周。実家に戻る頃には通学の小学生中学生の姿は見えなくなっている。
 実家に戻って身支度少々。出掛けるのは11時で良いのだけど、ちょっと時間を持て余した。少し早く出る事にする。妻と共に母と3人で出発。最寄駅のバス乗り場で行列に並んで少々。やって来たのは

 羽田空港へ向かうリムジンバス。
 中途半端な時間のバスだが、案外と乗客は多い。下道を延々走り、東名高速に乗ると今度は渋滞。ようやく流れ始めるのは横浜青葉で首都高速に乗ってから。

 横浜を遠くに見て湾岸線へ。この辺りの流れは順調。

 70分程で羽田空港第1ターミナルへと到着する。まだ2時間以上出発まで時間があり、少々間延びするが、やむを得ない。
 時間があるので久しぶりに展望デッキなんて所に行ってみる。

 ちょうどJTAがやって来る。JA348Jって、あんた移籍したの?
 滞在少々。出発階へ戻る。適度に時間はつぶれて

 それでも出発まではあと2時間。搭乗手続きを済ませて保安検査を受ける。少々イレギュラーな扱いの航空券だが、一区間目は特に大きな問題は無く、手続き完了。乗継便の手続きはこの後、となる。
 ラウンジに進む。

 ひとまず昼食としてラウンジの軽食を頂く。
 時間があるし、ラウンジは空いている。飛行機を見つつ1時間少々の滞在。熱心に撮った訳じゃないけど、

 スターフライヤースペシャルマーキング、JA24MCがやって来る。

 手前にJA07XJ。滑走路上にB-KPO。

 JA849Jがやって来る。折り返し121便となる機材。

JL121 JA849J B787-8 HND→ITM

 今日は先程見かけた121便に搭乗し、伊丹に向かう。出発は14:30。20分前を目安に搭乗口へと向かう。

 その搭乗口。まだ準備中との事でしばらく間がある。14:10を過ぎて事前改札。連休後半を控えているためか、お子様連れのお客様が目立つ。その後から優先搭乗。今日は一般会員の母が一緒なのだが、荷物は先に仕舞いたく、自分が全荷物を持って先に搭乗。妻には母に付き添ってもらう。
 B787の普通席、3人掛けに3人並んで座る。前後の座席もほぼめい一杯埋まると14:32、Doorclose。伊丹までの所要時間、45分と告げられる。今日は母に窓側を譲り、通路側は妻に譲り、真ん中席に座る。14:37、Pushbuck。14:42、Taixng。

 飛行機は誘導路を南側へと進んでゆく。滑走路手前で少々緩々となり、先行機の離陸を見送ったようだ。14:57、Takeoff RWy05。飛行機は東京湾上を旋回して南西に機首を向けるとさらに上昇してゆく。冴えない雲が広がる景色の中を東京湾を南西に機首を向けて進む。揺れは無く15:02、ベルト着用サイン消灯。
 母の頭越しに見える空は雲が目立つ。富士山でも見えればと思って右側の窓側席を指定したけど。

 時折消えてくれる雲に期待を込めつつ西へと向かうが、間もなく雲が出て来てどこを飛んでいるか良く分からなくなる。
 飲み物の順番が廻って来る。今日は特に断りは無く。揺れも無いので温かいものを含めた全ての飲み物を提供中。 

 アイスコーヒーを頂くともうフライトも後半に差し掛かっている。15:25、降下を開始し、5分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。飛行機は三河湾から知多半島を抜け、降下しつつ西へと向かう。
 15:30、ベルト着用サイン点灯。軽く揺れながらも飛行機は伊賀の山上を越えてゆく。

 窓外の景色が、地上がしっかりと見えるようになる。母が古墳が良く見えると喜んでくれる。窓側を譲った意味がようやく得られる。
 生駒を越えて大阪上空、伊丹空港への最終コース。定刻より遅れ気味。この後の予定が少々気になる所だが、今は気に病んでも仕方ない。大阪上空では遠くに小さく見える太陽の塔にも気付いてもらえた。

 15:43、Landing、RWy32L。減速して誘導路へ。今の時点で定刻から9分遅れている事、お詫びされる。15:46、Spot in SP17。
 降機する。今日はここからがまた、移動。関西空港へ行かなくてはならない。行先はおいおい記すが、伊丹から関空の地上移動を伴う乗継なのである。以前、関空から伊丹の地上移動はやった事が有って、その時の印象で両空港を結ぶバスが1時間に1本ぐらいの割合で走っているつもりだった。だが、航空券を予約し決済してから改めて調べると、伊丹と関空を結ぶリムジンバス、1日4本に減っていた。その貴重なバスは15:35に伊丹を出たばっかり。これは121便が定刻に伊丹に着いても、とてもともても間に合うものでは無く、最初から諦めている。
 そんな訳で、今日は関空まで乗り継ぎを駆使してゆかねばならない。その行程、いくつか調べてみた。
 第一案 伊丹15:50-16:15OCAT/なんば16:30-17:08関空
 第二案 伊丹15:55-16:25阿部野橋天王寺16:47-17:23関空
 第三案 伊丹16:00-16:25ハービス/うめきた16:33-17:23関空
 第一案はラピート。第二、第三ははるかを利用する案。第三案にはハービスのバス降り場からうめきた地下駅の乗換に不安があり、それでわざわざ8分乗換が成立するか、確認した次第。
 飛行機を降りた時点で15:50になっており、既に第一案は潰えている。先日の確認結果から第三案でも問題なさそうとは思うものの、第二案に間に合うならそれが確実。幸い、自分と妻は今の所、二人でスーツケース1つ。母のスーツケースは妻に持ってもらい、未だ健脚の母の脚を信じて気持ち早い目に歩く。勿論、写真を撮る暇はない。まだ阿部野橋行きのバスが動いていないので、自分が先に駆け寄って確保する。乗車券は必要なんだけど、そこはJAL Maasを初めて使って用意しておいた。ギリギリ、バスに間に合う。既に席は殆ど空いておらず、適当に分かれて座る事になるけど。
 バスは阪神高速大阪市内へと進む。その間にはるかの予約も済ませておく。阿部野橋はすぐ近くまで高速道路で引っ張れるからか、距離の割にバスは早い。先程渡って来た淀川を渡ると、中之島へ。先日訪れた台北駐大阪経済文化弁事処を通ると、今度は南へ。阪神高速を降りるともうすぐに天王寺の駅が見える。まだ20分ぐらいしか経っていない。

 天王寺駅前の交差点でモタモタしたが、バス停に着くとまだ16:17だった。1本前のはるかには間に合わないだろうが、新今宮まで急げば、なんば16:30のラピートに間に合いそうな時間だ。さすがに慌ただしすぎ、ここからはギアを下げて臨む。
 20分ちょっとのショートトリップ。今まで大阪に縁がなかった母には良い機会だったようだ。すっかり大阪観光をした気分になっている。名所旧跡など全く見ていないけど、上空から太陽の塔を見たり、バス車内の客層が羽田へのバスと違って柄が悪かったり、そんな所も含めて大阪を見た気分になったそうだ。
 天王寺のはるか乗り場で少々待ち時間がある。

 関西線の普通電車、残り僅かとなった201系を見て

 関空へと向かう快速電車を見送り、

 奈良方面に向かう快速電車を見てから

 予約した特急はるかを迎える。281系HA633編成。気合を入れて指定券を用意したが、車内は空いている。座席を向かい合わせにして、話をしながら特急電車に揺られると、昔々の家族旅行をしているような、そんな気分になる。大阪観光の続きで、仁徳天皇陵が見える、なんて話をしたが、上空からならとにかく、阪和線の線路からだと、住宅の向こうに森が続く感じにしか見えない。
 目の前にいるのは年老いた母と結婚して15年になる妻。この組み合わせの旅行は初めてだが、どこか懐かしさを覚える時間が流れて電車は大阪湾に掛かる橋を渡る。空港に定時到着。
   
 夕方の関西空港。インバウンド客が大勢行き来している。既に外国に迷い込んだような、そんな印象を持つが、まだ日本国内。

 4階、国際線出発階まで来ると更に海外のアウェー感が強まる。そんな中でまずやる事は妻の荷物のピックアップ。先日、空港宅配を依頼していて、自宅からキャリーバックが関西空港に届いている。ここまで2つで来た荷物が3つに増えて、次は搭乗手続き。関西空港からのJAL。自社便は深夜のホノルル行き、バンコク行きのみであり、そのどちらも今日の行先ではない。コードシェア便で予約しているのだが、地上業務はJALが請けていて、鶴丸が制服を着た係員に手続きをして貰える。エコノミーでの搭乗だが、コードシェア便でも上級会員はその通りに扱って貰える。マイレージの会員ではない母の分も含めて、荷物は最優先、ラウンジの招待状と、ファストレーンの利用券も貰える。ありがたい、ありがたい。
 関西空港の出国手続き、物凄い行列と聞いていたが、保安検査がファストレーンのおかげで最小時間で済み、出国審査は外国人向けは大行列だったものの、日本人向けの窓口には列が無い。そう、全く列が無かった。2018年の4月末、夕方の便にのるために関西空港を使った際には、出国審査待ちに並んだ記憶があるが、6年経って、連休に出掛ける人の減った事、減った事。自分たちも出国頻度も出掛ける距離も、コロナ前には戻っていないし、戻れないが、国力の低下を嫌でも感じる2024年の国際空港となる。
 出国信施が終わると制限エリアの中へ。関西国際空港の国際線エリアも改装されている。国内線の敷地を国際線に明け渡し、一番の一等地に出来上がったのは

 免税品売場。国力の衰えた今、せめて海外からの訪日客にお金を落として貰って、と言う事か。
 思いがけず早く出国出来た。まだ出発まで2時間半ある。

 次の搭乗便。20:35の出発。行先は高雄。チャイナエアライン177便。日本航空とのコードシェア便となる。
 なんだけど、まだだいぶ時間がある。

 隣のスポットには19:05に出発する台北行きの姿が見える。高雄行きは19:35に高雄から到着するようで、まだ姿が見えない。
 妻は免税店を見て来るそうで、母と二人、先程招待状を頂いたラウンジに進む。チャイナエアラインが使うKIXアサイドラウンジという所へ。

 文字通り、駐機場が良く見えるラウンジ。比較的小規模なラウンジだが、チャイナエアラインのお客さんぐらいしかいないようで、そこまで混雑していない。

 軽く食事とビールを頂く。ビールサーバのビールが母にとっては何時になく美味しかったようだ。普段の乾杯ではビアタンブラー1杯か、飲んでも2杯目を持て余すぐらいの母が、グラス2杯目を欲する。
 妻が戻ってきて3人でしばらく滞在、台北行きが出発して、残るは高雄ゆきだけらしい。隣のテーブルに座っていた台湾人の2人組に声を掛けられ、記念写真を撮ってあげたりしている間に外がすっかり暗くなる。

CI177/JL5143 B-18106 A321-271NX KIX→KHH

 搭乗時刻は出発30分前の20:05。それに合わせて搭乗口へと向かう。既に搭乗が始まっている。機内へ。先程、ラウンジからちらっと見えた機体。

 機体番号は見えないが、調べてみるとB-18106と分かる。A321はあちこちの航空会社が使うメジャーな機体だが、自分としては初めての利用となる。

 隣には知らない航空会社。香港の新規会社らしいけど、が姿を見せている。

 滅多に乗る機会がないスカイチームメンバーの機体へ。チャイナエアラインへの搭乗は産まれて初めての経験。自分の世代だと、中華航空は定期的に大事故を起こしていて華航四年大限なんて言葉が未だに頭をよぎるのだが、2002年以来、そこまでの事故は起こしていない。2007年に那覇空港B737-800が焼け落ちた時は、死傷者は出ていない。
 今日はエコノミークラスの中程を指定している。事前指定はできなかったが、48時間前から開始されるウェブチェックインで指定しておいた。自分は窓側。1個空けて母を通路側。通路を挟んで妻という変則的な指定。間が来れば残念だが、「確約は致しかねますが、今のところは空いております」との事。搭乗が進み、6割ぐらい席が埋まっただろうか。妻の隣は2席来て、自分と母の間はあいたまま、Doorcloseとなったようだ。搭乗率、60%ぐらいだろうか。日本人の姿はあまり見えず、台湾の方が多くを占めているように見える。中国語と英語で案内。日本語の案内は最低限、自動放送で行われる程度。入国用の書類が配られ、受け取ったりしていると20:23、Pushbuck。20:28、Taixing。

 飛行機は誘導路を北へ向かうと滑走路端に。20:35、Takeoff RWyXX。飛行機は南側から一度北側へと旋回して大阪湾上、高度を稼ぐ。さらに左へ旋回。機首を南西に向けると淡路島に沿って飛んで行く。落ち着いたフライトだが、ベルト着用サインが消えないままに時間が流れる。どこだろうと位置情報を出してみると

 既に高知上空まで来ている。
 ベルト着用サインは点灯したままだが、機内サービスが始まる。ビジネスクラスとの間、カーテンが閉じられるとワゴンが動き出し、前の方から順々に機内食が配られる。順番が廻って来ると「チキンライスorポークパスタ」という二択。ポークパスタなるものが何かさっぱり想像が付かないので無難なチキンライスに逃げる。周りのお客さんも圧倒的にチキンライスの方が人気だった。
 そのチキンライス。

 こんな感じ。

 メインのチキンライスは唐揚げ弁当という雰囲気。

 サラダとして生春巻き。

 フルーツと

 デザート。

 飲み物として台湾ビールを頂く。
 ちなみに妻はポークパスタに挑戦したそうだ。ポークの正体はベーコン。炭水化物過多ではあるが、そんなにゲテモノではない。
 21:28になってベルト着用サインが消灯する。飛行機は九州上空まで来ている。位置情報を見ながら南西へ。台湾へと続く島の羅列よりも西を飛んで行く。

 食事の最後にコーヒーを頂く。コップのデザインはポケットモンスターであった。今日はスペシャルマーキング機ではないが、ポケモンアライアンスメンバーらしい対応となる。
 機内、減光。暗くなる。時刻は22時を過ぎている。22:02。ベルト着用サイン点灯。まだまだ高雄は遠い筈だが、大人しく寝ていなさい、と言う事かも知れない。モニタに映る位置情報を見てうすぼんやり過ごす間に、飛行機は沖縄本島の遥か沖合から先島諸島へ。そして台湾上空へと差し掛かる。

 23:05、機内の灯りが戻り始めて明るくなる。23:17には着陸態勢に入る旨の案内。これは日本語でも注意喚起があったのでさすがに分かる。 

 窓外に街明かりが見える。台南のあたりらしい。一旦洋上に出てから左に旋回。高雄への最終コースとなる。23:24、Geardown、窓外に高雄85のシルエットが見えて、23:27、Landing RWy09。
 飛行機は減速して誘導路へ入る。沖留めのスポットにFAT、遠東航空のMD-83らしい機体が見える。運航停止から5年が経った筈だが、まだ機体が残っていたいのか。
 23:34、台湾の時間で22:34、Spot in SP23。準備が整い降機する。むわっとする空気感はないが、大阪の空気とは違う空気に襲われる。

 乗って来たCIの機体を撮っといたが、その向こう、遠東航空の尾翼がちらっと見えている。
 乗って来たCIの機体を撮っといたが、その向こう、遠東航空の尾翼がちらっと見えている。
 東京羽田を発って10時間近く。ようやく今日の目的地、高雄に着く。今日の航空券、羽田-大阪-高雄と言うもの、何故か、東京発にするとチケットが安く、関西発で調べると東京発より1万円程割高になるという不思議航空券であった。時間が掛かり、かつ到着も遅くなった事は気がひけるが、ひとまず母には大阪を楽しんで貰えたのは幸い。
若干早着したが、とはいえ、台湾時間でも23時に近づく所。幸か不幸か、客層は台湾人が多く、日本人は少なかったようで、入国審査の外国人窓口は空いている。速攻で入国できる。荷物もすぐに出て来る。チャイナエアラインでの搭乗だが、JALの上級会員資格が効いて、最優先で荷物を預かって貰っている。

 23時前には制限エリアの外へと出る事が出来た。想定よりもだいぶ早い。
 数日台湾で過ごすための準備としてまずは両替。昨年に来た時よりも日本円が弱くなっていて、1万円札は2000台湾ドルにしかならない。1NTD=5JPYはとうとう大台を割り込んだ感がある。
 ついで前回11月に美味しい思いをした

 個人の訪台客を対象としたくじ引きに参加しておく。今回は3人とも外れ。早々幸運は訪れない、と言う事か。
 時刻は23時。日本時間なら日付が変わる所であり、いつもなら寝ている時間。まだ地下鉄は走っているだろうが、ホテルまでタクシーで急ぐ。高雄の街は空港と市の中心が近くタクシーを使ってもさほど懐は痛まない。待たずに乗れて15分程でホテルに到着。美麗島の駅、六合夜市の近く。高雄で時折泊る我が家の定宿のような所である。
 ホテルにチェックイン。部屋に落ち着くと23時半近い。実家を出てから12時間以上。長々とした移動もようやく終わる。近くのコンビニで寝酒にビールを買って部屋で頂くと早々に就寝。

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