JN3643 JA8766 FUK→KOJ

 セキュリティチェックを抜けて搭乗待合室へ。鹿児島行きは「機材到着遅れのため20分遅れて11:15出発」と言う表示が出ている。もう少しゆっくり出来たかなとも思うけど、まぁ仕方ない。実際の搭乗開始は11:05となる。長々とした通路を歩いた先、機材が見えてくるとカメラを構える人多し。同業者多数か。やっぱり最後が近づいているんだなぁ。
 指定した座席は17D。最初が前側だったので最後尾にしてみた。席についてみると暖房車?から供給される暖気の音が結構うるさい。そうか供給口、この辺だったなと改めて思う。その音が途切れる。出発の合図だ。席に落ち着いてみると意外なほど乗客は少ない。前側にひと塊。後ろ側にひと塊。さっと数えてみて大よそ30人弱だ。11:10、Doorclose。プロペラが廻り始めて11:17、Taixing。今度もRWy34だ。律儀に滑走路端まで行き、待機。着陸機を一機やり過ごした後に滑走路へと進入する。11:22、Takeoff、RWy34。34からYS-11に乗って鹿児島へ向かうのも初めてだな。福岡市街地、貝塚西鉄の車庫を眺めて博多港へ。ここで左に旋回して機首を南へと向ける。若干雲が出てきた。少し揺れ始める。11:27、雲の合間から立派な競技場が見えた。
 11:30、大して揺れないまま雲上に出た。あとは暫く順調な飛行だろう。11:32、鹿児島線らしき線路とちょっと大きなヤードが見える。鳥栖では無さそうだし、田代かな。右旋回が入る。
 11:35、ベルト着用サインが消灯。鹿児島到着は12:10になるとの事。重ねて到着が遅れる事へのお詫びが入った。この後、12:15の福岡行きに搭乗する事にしており、心配と言えば若干心配だが、同じ機材が使用されるのだろうし、まぁ大丈夫だろう。11:38、すっかり雲の無くなった視界に大牟田の工業地域が飛び込んでくる。視線を遠くに延ばせば雲仙が見える辺りだけど視界が悪くてそこまでは見えない。キャンディーや絵葉書の配布が始まる。今度のフライトは子供の乗客が多いせいか、「大きなお友達」を弄る余裕は無いみたい。
 11:45、ベルト着用サインが点灯する。「この先、高度を下げるに伴い大きく揺れることが予想されます。シートベルトをきつめにお締め下さい」との案内。「きつめ」なんて言葉を聞くのは初めてだ。さてこの先どんなフライトになるやら。
 八代海上空から水俣の辺りで内陸へと入ってゆく。その辺りから揺れ始める。大きな揺れが一発入った。11:55、まもなく着陸する旨案内が流れる。鹿児島の天候は曇りで気温は9℃とのことだ。再び大揺れ。11:57、鹿児島湾が見えてくる。姶良の辺りだ。ここから鹿児島湾上空を大揺れしながら左旋回。機首を北へと向けると国分上空。相変わらず空気の流れに揺さぶられている。Geardownするのがみえる、12:01。揺らされながら肥薩線を下るはやての風を眺めるともう間もなく鹿児島空港。地上が見る見る大きくなり、12:03、Touchdown、RWy34。12:06、Spotin、SP11。
 揺れ続けた機体から降りるとTaixingしてゆくYS-11の姿が目に付いた。一瞬何処ゆきかと考えたけど正月の臨時便である沖永良部行きだ。すぐに上がるならこのままだらだらスポット上に居てここから離陸してゆく姿を撮るのも良いぞなんて下品なことを考えてみるけど、着陸機の姿が見えたので諦める。ターミナルへ入ると、次に乗る福岡行きはやっぱり今の便の折り返し。出発は12:30予定だそうだ。
 YS-11操縦士交代