JN3653 JA8766 YS-11 FUK→KOJ

 鹿児島行きの出発時間ではある。もう一機、松山からの機材が到着していて鹿児島行きになる筈だけど姿がない。この状況で飛行機が定時に飛んでいった、なんて事はありえず、つまりまだ松山からの便が到着していないという事。一応時間が迫っているからか、乗り継ぎのお客様からお降り下さいと追い出され、地上係員に捕まる。「申し訳ございませんが出発が遅れております」新しい出発時刻は16:30とのこと。外を見ると、福岡市街の上空をYS-11が南下してゆくのが見える。どうやらRwy34で着陸する様子。
 搭乗待合室でしばらく待たされる。まず高知行き、こちらが定刻16:10のところ16:25ごろに搭乗開始。鹿児島行きは16:30を過ぎて搭乗開始となった。搭乗口で紙を渡される。何かと思ってみると搭乗に際しての注意書き。スポットで写真を撮るときは係員の指示に従えとか、機内ではベルト着用サインが消灯するまでデジタルカメラ、ビデオカメラは使うなとか、写真撮影をする時はm割お客さんに気遣え、とか。とうとうこんな印刷物を用意しねばならないまでになってしまったか。
 鹿児島ゆきはほぼ満席。やっぱりと言うか何と言うかカメラを持った人たちが目に付く。一番目立つのはなぜか機内なのに望遠レンズを着けている人、何なのでしょ。座席のポケットには搭乗証明書が入っている。前便のお客さんが置いていったものなのか、隣のシートポケットにも搭乗証明書。或いは配る余裕がないから予め入れて入れておいたのか。
 16:41、Doorclose。プロペラが廻りだす。鹿児島までの飛行時間は55分を予定しているとの事。16:45、Taixing。16:50、Takeoff、Rwy34。ゆっくりと福岡市街地を上昇。博多港の上空で右旋回を始める。右へ、右へ、更に右へ。3/4周して機首を西へと向ける。珍しい挙動だ。そのまま西へ向かう。左旋回にしなかった理由は高度を稼ぐためかな。離着陸機が交錯しているだろうし、何かと大変なのでしょう。16:59、後方に観覧車、飛行機は背振山地に差し掛かっている。普段なら鹿児島-福岡のルートで飛ぶところだ。
 雲が出て来て再び切れる。17:09、ベルト着用サイン消灯。有明海の上空を飛んでいるようだ。干拓地が目立つ。良く見ると水門。海を貫く仕切りのようなものが見える。諫早湾?と思ったけどあまりに通常のルートを外れていて判断に苦しむ。でも飛行機は大きな半島に差し掛かった。島原半島上空だ。間違いなく先程は諫早湾。通常より相当西側のルートを飛行している。雲仙の真上を飛んでいる様子。そのまま南下して真下に天草が見え出す。時刻は17:20。
 天草から八代海を経て水俣上空へ。17:27、ベルト着用サインが点灯、最終の着陸態勢に入る。高度を下げたからか軽い揺れ。山の上に湖が見えて霧島連山かなと思う、ちょっと経路的におかしい気もしなくはない。右旋回を続けているうちに右手に海が見えてくる。恐らく鹿児島湾。やっぱり何かルートが違う。何度も福岡-鹿児島線は乗っているけど何処を飛んでいるものかさっぱり分からなくなったのは余り経験がない。とりあえず右手前方に鹿児島空港が見えて来た。右へと旋回して17:38、Touchdown、Rwy16。
 奄美行きのお客様から先にお降り下さいと流れて10人近くが降りてゆく。空港にはMD-81の姿はなかったけどなぁ。MissCONEXかな。続いて降機。先程の集団が係員の説明を受けているのがチラッと聞こえる。やっぱり奄美行きは出た後で明日朝の便に振替なのだけど、予約が満員でどうなるかと言う趣旨らしい。可哀相に。
 
 今日は鹿児島泊。相変わらず歩いて5分の空港ホテル。すっかり遅くなって天気も良くないので展望デッキでの撮影は見送ってホテルへ。溜まった恥辱を片付けるのに精を出そうと思ったけど今日の分で案外と時間を取られてしまう。まだ溜まったままだ。