日曜日の朝を旅先で迎える。高雄、玉里と台湾東海岸を北上していて台北滞在の朝。5月の連休も残るは2日。今日で帰国する。フライトは午前中の便。空港に行って日本ゆきの搭乗手続きをして、というだけの一日。昨日一昨日は朝食店で台湾ならではの朝ごはんを食べてから行動しているが、今日はその予定も入れていない。
ちょっと早いが6時半前に母と妻の3人でホテルを離れる。最寄駅まで10分弱。空港まで10分強。どうせなら空港まで歩いてもいいやとスーツケースをひっぱり少々。
思ったよりも空港が近い。松山機場に到着する。
今日の搭乗便、出発は9:10。2時間30分前から搭乗手続き開始であり、ちょっと早すぎた。
しばらく待ってから、3人分の手続きをする。荷物を預け、搭乗券とラウンジの招待状を頂き、無事手続き完了。保安検査と出国手続きもさほど時間はかからない。早々に制限エリアの中へと入る。
妻は免税店を見て来るというので、母と二人、先にラウンジに落ち着く。朝食は結局
ラウンジ軽食に頼る事になる。最近は朝からビールを飲むのは避けているが、今日は暫くご無沙汰になるであろう台湾ビールを少し嗜む。
さすがに日本人が目立つ今日の台北松山機場、共用ラウンジ。妻も合流してしばらく滞在。出発30分前になったのでそろそろ席を立ち、搭乗口に向かう。
JL96 JA829J B787-8 TSA→HND
搭乗口についてみると既に搭乗開始となった後。普段なら優先搭乗で乗る所だが、母は優先搭乗対象外で、お手伝いを必要としない健脚の人なので、順番を待って機内へ向かう。翼にかかる辺りのエコノミークラスに落ち着く。窓側の席に座ると少々ビックリ。
窓から見える景色が濁っている。液晶式カーテンが劣化してきたのだろうか。国内線のB787-8、わりと導入間もない機材だとこんな事はないし、コロナ前には何度も乗ったB787-8の初期導入機でもこんな経験はなかった。
機内は見た所、満席になる。さすがに日本の連休が終わる頃に日本に向かうフライトなので、日本人の姿が目立つ。9:02、Doorclose。乗務員の自己紹介があって羽田までの飛行時間、2時間30分と告げられる。所々揺れが予想されるとの事。9:06、Pushbuck。9:11、Taixing。変に曇った窓越しに台北というか台湾にお別れをする。飛行機は誘導路を西に向かい、滑走路端へ。そのまま滑走路へと入る。9:17、Take off RWy10。翼で良く分からないものの、台北郊外を離れて台湾島から一路南シナ海へと向かっている様子。9:29、ベルト着用サイン消灯。
試しにホワイトバランスを触ってみると、
それなりに写真が絵になるようになった。ちなみに白熱灯を選んでいる。何か知らんが、窓の劣化で変なフィルタが掛かったようなものか。
ビジネスクラスの間、カーテンが閉じられる。エコノミークラスでも機内サービスが始まる。日本の航空会社は清潔第一、まず、おしぼりから。
今回はBusiness classと書かれた使い捨てのものが渡される。去年、羽田-金浦でビジネスクラスを使った時には、こんな感じの使い捨ておしぼりが渡された。コロナが明けて、ビジネスクラスが布のおしぼりに戻り、余った使い捨ておしぼりがエコノミークラスに廻って来たらしい。
ついで機内食のサービスが始まる。先程、ラウンジで朝食を頂いたばかりだが、位置づけとしては昼食だろうか。飛んで時間が進む東行きのフライトだと、どこかで食事が窮屈になる。
選択肢は無く1種類。こんな感じの食事を頂く。
メインは日台両国からの選出では無く、鶏肉と野菜のトマト煮込み、ターメリックライス添え。何とも無国籍な感じは昨今、日系航空会社でも日本人の存在感が失われている証拠だろうか。
副菜は思い切り日本全開。
大根のあんかけと椎茸そば。そして
デザート。そのほかに 台湾のホテルにありがちな果物が添えられる。日本発よりも1品多い台湾発JAL便の伝統は守られている。これも台湾のやさしさ、かもしれない。
飲み物はジントニックをお願いした。迷惑かとは思うが「お作りいたします、それまでに何か1杯いかがですか」と。さすが飲ませるエアライン。
お作りしますの言葉通り、作られたものが持ってきた。バックヤードと言うべき、小瓶の残ったもの、トニックウォーターの残ったものは見せてくれない。これはこれで矜持か。
最後に緑茶を頂いて食事を終える。窓外はずっと青い空だけ。映画を見つつ北西に向かうフライトが続く。既に日本の領内に入っている。
11:19、間もなく降下を開始する旨の案内がある。「本日は台北拠点の4名含め、9名の客室乗務員がご一緒しております。残り30分程となりました空の旅を引き続きお楽しみください」と
窓外に小さく微かに富士山が見えている。間もなくベルト着王サイン点灯、時刻は11:34。飛行機は左へ旋回し機首を北東に向けつつ降下しているようだ。
窓外に房総半島が見えて来る。更に東に旋回すると房総半島を横断、東京湾岸を右手に見て羽田空港への最終コースとなる。
東京湾の埋立地を見て11:54、Landing、RWy22。日本時間で12:55と告げられる。この時間の東京、晴れで気温は24℃との事。つつじの花が見ごろを迎えております、ゴールデンウイークも残り2日、どうぞ、良い休日をお過ごしください、と挨拶が添えられ、13:00、Spot in SP107。
準備が整い降機する。
ここまで乗って来たJA829Jを見て入国審査へ。自動化ゲートは空いていて、割と早く抜けられる。荷物をちょっと待って受け取り、税関へ。台北出発前に思い出して電子申告を済ませておいたけど、まだお互い慣れない感は否めない。
制限エリアの外に出ると13:27。飛行機を降りてから20分程が経っている。
今日は羽田で母と別れる。最後、最寄駅に向かうリムジンバスまではお供する。バスは1時間後。乗車券を確保した後で、時間調整を兼ねて喫茶店でコーヒーを少々。旅を振り返る。
母をバス停まで送り、出発を見送ると14:30。自分たち夫婦は今日のうちに膳所まで戻る。引き続き移動、第一ターミナルへと向かう。
羽田空港のターミナル間循環バスは満員御礼。乗り切れずに1本見送るぐらいの混み具合だった。なんと言っても外国人の多い事、多い事。日本の連休だろうがなかろうが関係なく、物凄い勢いで押しかけている事を知る。バスに揺られて滑走路の反対側、第一ターミナルまで。
時刻は15時ちょっと前になっている。この時間の伊丹ゆき。15:00、16:30という感じで並んでいる。15時だとカツカツで16時半だと時間を持て余すだろうなぁと思っていたが、その通りになった。次の予約便は16:30の伊丹ゆき。荷物を預けて制限エリア内、ラウンジで小休止とする。
軽くビールを飲みつつ、1時間ちょっとの待機時間。午後は第一ターミナルからの眺め、逆光となるが、行き交う飛行機を少々見てみる。
何があったか上海航空なんて機体が第一ターミナルの前を通り過ぎてゆく。B-1112。
A350-900、JA15XJがやって来る。
JL127 JA601J B767-300ER HND→ITM
16時を過ぎ、そろそろ搭乗口に向かう。16番搭乗口に着くと16:10。また搭乗準備中との事。
間もなく事前改札。こどもの日らしくお子様連れの人達が目立ち、少々時間が掛かる。その後で優先搭乗開始。機内へ進む。普通席の前方右手窓側から並びで2席、事前に指定した席に落ち着く。
搭乗は順調。8割ぐらいは埋まったのだろうか。16:27、Doorclose。乗務員の自己紹介がある。所々揺れが予想されるそうで、飲み物は冷たい物に限るそうだ、
16:30、Pushbuck。16:36、Taixing。 飛行機は誘導路を北に向かう。更に右に曲がったので離陸はRWy22と知れる。
羽田集約を勝ち取ったデルタとすれ違い、
スターフライヤーを先に送り出してから滑走路へ。16:43、Takeoff RWy22。
飛び立つとすぐに多摩川を右に見て左へと旋回。東京湾上へと逃れて高度を上げてゆく。今度は
京浜工業地帯の運河が見えて来る。東京湾上、改めて右に旋回すると逆光の中、横浜の街を右手に南西へ。RWy05から飛び立つ時の空路に収斂したようだ。16:49、ベルト着用サイン消灯。
窓外、逆光の中に八景島が見て取れる。飛行機は霞む神奈川を右手に見て高度を上げてゆく。
飛行機は相模湾上空を西に。次第に富士山が見えて来る。JL96からは小さく霞んで見えただけだが、
近づいた分だけ、霞んでいても存在感がある。伊豆半島を横切り、後ろに遠ざかってゆく様子を見て取る。
飲み物のサービスが廻って来る。出発前に案内があった通り、冷たい飲み物のみの提供。
5月から提供開始となったアイスコーヒーを頂き、一息つく。
17:07、降下を開始する旨の案内がある。まだ三河湾のあたり。薄っすら見えるセントレアを左手に見て、伊勢湾を渡ると
津か松坂のあたりでベルト着用サインが点灯する。時刻は17:15。ちょっと早い気もするが着陸態勢に入るそうだ。
飛行機は伊勢から伊賀への山の中、高度を落としてゆく。霞んでいた地上がくっきりと見えるようになる。
奈良盆地に差し掛かり、
右に旋回する生駒山地はだいぶはっきりくっきり、存在感を示している。少々揺れつつも伊丹空港への最終コース。大阪市街地上空に差し掛かる。
淀川を渡ると淡路の工事現場がしっかりと見えて最終コース。太陽の塔も見える。いよいよ高度を落として17:30、Landing、RWy32L。17:33、Spot in SP18。
サービスが行き届かなかった事へのお詫びが伝えられてドアが開く。降機となる。バスの時間が気になるが、荷物の受け取りまでどうせ時間が掛かる。
ここまでお世話になったJA601Jの姿を収めてから、荷物の受け取りに向かう。バスの時間を気にしつつの荷物待ち。事前改札でお子様連れが多かったことから知れる通りに、ベビーカーの返却が多かったが、3分ぐらい前に荷物を受け取れる。
妻には先にバス乗り場に向かって貰い、到着案内だけ撮っとく。なかなか痺れるタイミング。急いで京都ゆき、リムジンバス乗り場へ赴くと、何とか何とか、17:50のバスに間に合う。預けた荷物がある中では、なかなか運が良い。
バスは名神高速を東に向かう。連休後半の夕方。高速道路が渋滞していても文句は言えない所。幸い、名神高速が渋滞しているのは京都南IC以東だった。バスで京都に向かう分には差し支えない様子。なんだけど、その先がいささか思わしくない。この時間、京都駅構内で何か事件があったらしく、JR線の運転が完全に止まっているらしい。状況を飲み込みかねるが、何があったか。
バスが東に行く間に運転再開という報があるが、
18:40に京都駅八条口。状況は分からないままJRの改札まで行ってみる。入場制限とかしていたら大変な所だったが、ひとまず動いている様子。出発案内によると新快速は0番線発着。普通は2番線発着とある。2,3番ホームが一時期、立ち入り禁止になっていたそうだから、乗客を分散する処置かも知れない。発車案内によると新快速の次、ゼロ番線から草津線直通の柘植ゆきが出る様子だったので0番線に赴く。
遅れ100分なんて普段あまり目にしない表示が目に付く。運転が再開し、秩序が戻る方向の遅れだったら、良かっただろうが、今日は運転が再開し、なおカオスに落ちる所らしい。改札口の出発案内で次々発ぐらいの案内だった、普通米原ゆきが2番線に先着して発車してゆく。次いで新快速。満員になって出発。次はサンダーバードらしいが、これがまたまた来ない来ない。その間にまた普通米原ゆきがやって来るという調子。
19時を過ぎてようやくサンダーバード到着。全車指定席の筈だが、無ダイヤ状態で立客も大勢乗せている。
75分遅れだった筈の柘植ゆきは90分以上遅れて京都駅0番線にやって来る。
散々普通電車が先に行った後なので、草津線直通は空いていた。後ろ4両、関空快速のおさがりで2-1列に転換クロスが並ぶ。スーツケースを持っている時には有難い配置。関空快速という出自がこれほどうれしい事は今まで無かった。
すっかり暗くなった中、東山を越えて逢坂を越え、膳所まで。すっかり遅くなり、京阪電車も間隔が開く。タイミングが悪く自宅までは歩いて。
久しぶりの長旅であったが5日の旅程を終えて自宅に戻る。移動ばかりの1日、さすがに疲れを覚える。適当に夕食を済ませて今日は早めに寝てしまう。
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