2022-10-15

 部屋の明かりをつけたままベットの上で突っ伏している事に気が付いた。一瞬理解不能に陥ったが昨日チェックインした横浜のホテル。その一室。
 ジャケットだけは掛けているがそれ以外はそのまま。ご丁寧にパソコンは充電されている。時刻は3時半。まだまだ早い。着替えて電気を消して寝る。けど、眠れない。いい加減、諦めて起きだす。
 横浜滞在は今朝まで。6時にはホテルを出る。身支度をして荷造りをして、6時過ぎにはホテルを出る。
 横浜西口を歩く。まだ夜の続きみたいな人と朝が来た人が混じり合う。今日は駅構内を通り越して、YCATへ。着くと間もなく羽田行きのバスが出るところ。さっさと乗る。荷物を預けると時、つい癖で「JALで」と言ってしまう。京都のリムジンバス、北か南か、ではなくJALANAかで聞いてくるのに慣れっこになってしまった。JALは第一ターミナルです、と丁寧に案内されたが、こちらでは「第一」「第二」「国際線」と伝えていたと思う。今は「第三」か。
 写真を撮る余裕もなくバスはYCATを出る。久しぶりの横浜、もう少し色々とやりたかった気がするが、次の機会に取っとく。バスは湾岸線へ。30分弱で

 JAL、じゃなかった第一ターミナルに到着する。土曜日朝の羽田は想像以上に人の波。保安検査にも行列が出来ている。旅行支援が始まった最初の週末。まだ混乱しているだろうから、全員が全員、旅行支援を使った人とは思わないけど、随分と人の動きが活発になったもの。

 出発案内にも×の文字が増えて来た。
 荷物を預ける。今日は乗り継ぎがあるが途中まで。羽田で言葉に発する機会が無いだろう空港まで荷物を託して保安検査へ。ラウンジへと進む。DPラウンジも混雑気味。

 ラウンジの軽食がちょっと変わっている。玉子焼サンドに天むすと言う組み合わせ。

 昨日の暴飲が祟っているけど美味しく頂けた。

JL153 JA301J B737-800 HND→MSJ

 今日はこれから三沢に向かう。バス連絡との事で心持ち早めに席を立つ。7:30出発便のお客さんを呼ぶ係員がちらほら。相変わらず保安検査は混雑していて、普段の感覚で並ぶと間に合わない人も出て来るのだろう。
 搭乗待合室に着くと既に搭乗が始まっている所。結構な行列が出来ている。某旅行会社のバッチを付けた団体さんがいる。この時期に三沢、って事は追良瀬だろうか。外国人の姿も割と目に付く。こちらは入国規制緩和の結果ではなく、三沢基地所属の軍人さんなのだろう。
 2台目のバスに乗り、スポットへ。連れてゆかれた先は37番スポット。そこにいるのは 


 JA301J。B737-800の初号機である。地上で写真を撮り、タラップを上がって機内へ。今日は普通席の一番前、2人掛けになる所を抑えている。
 機内は半分少々乗っている感じだろうか。意外と余裕があると思ったら

 3台目のバスがやってきて、

 4台目まで来た。さすがに席はほぼ埋まる。7:53、Door close。三沢までに飛行時間は1時間、雨雲の影響で航行中、揺れが予想されるとの事。

 タラップが離れてゆく。7:59、Pushbuck。

8:06、Taixing。この時間の羽田空港、渋滞までは言わないが、少々混雑気味。

 各地へ向かう僚機を追い抜き、海側のC滑走路へ進む。幸い、離陸待ちの行列は無く、順調に滑走路端までやって来る。

 8:15、Take off RWy34R。この時間の東京、霞んでいる。

 離陸直後は辛うじて地上の様子が見えていたが、間もなく白く消える。雲の中、少々の揺れ。青い空が見えてくると落ち着く。

 更に上昇してゆくと8:21、ベルト着用サイン消灯。窓外は雲に隠れているが鬼怒川沿いに北上しているようだ。

 雲が切れて地上が垣間見える時間もあるが、基本的には地上の様子が分からない時間が続いている。位置情報で栃木県を縦断して北上中。
 飲み物のサービスが始まる。

 冷たいお茶を頂いていると副操縦士から飛行状況の案内。時刻は8:35。現在高度9,500mを順調に飛行中。三沢空港着陸は9:15を見込んでいるとの事。三沢の天候は曇り、気温は13℃だそうだ。降下中、雲の影響で揺れが予想されるとの事。8:50にはベルト着用サインが点灯するそうだ。
 福島県から山形県へと差し掛かる頃、雲が取れて来る。

 一面の晴れ模様とはいかないが、何となくどこを飛んでいるか分かるようにはなった。真下が山形市らしい。左手に見えるのは出羽三山へと続く山並み。そして

 標高が高い所は赤く色づいている。10月も中旬。東北は秋が深まる季節。
 8:47、降下を開始し5分でベルト着用サインが点灯する旨の案内があり、8:49には実際にベルト着用サインが点灯する。飛行機は秋田と岩手の県境、つまり奥羽山脈に沿って北上する。窓外は雲に覆われ見えなくなる。

 一気に真っ白になった。少々ガタガタ言いつつ降下してゆくこと暫く。不意に地上が現れる。

 飛行機は既に青森県に入っている。天気予報で言う三八上北。その頭文字、三のあたりだ。正確に言うと三戸。飛行機は三から八の西側を廻り込み、少しずつ高度を落として向きを変える。左手に小川原湖が見えて来て

 不思議な風船が並ぶ景色は米軍の何かなんだろうなぁ。フェンスが現れ、飛行機で行く日本のアメリカへ。9:09、Landing、RWy10。

 ゲートを越えてアメリカから日本へ。9:13、Spot in SP2。
 10分延のお詫びが伝えられ、降機。荷物は乗り継ぎ先まで預けているので、そのまま制限エリアの外へ。

 9:15到着と表示。急いでバス乗り場へ向かうものの

 バスは数分前に出た後だった。空港に乗り入れているバスとは言え、遅れた飛行機は待たないのか。

 一方、八戸まで行く空港連絡バスは遅れた飛行機を律儀に待つ。当たり前か。
 予定が崩れたのでひとまず

 ターミナル脇から乗って来た飛行機を撮る。荷物の積み下ろしが進むのを見て、さてと思う。
 バスに乗り遅れたので逆に落ち着いて空港の様子を見れる。羽田から同じ便で来たらしい米軍関係者を同僚らしい人が迎えに来ていて、まるでアメリカの空港に迷い込んだみたいだ。

 空港の駐車場にも米軍の物と思しきバスやトラックが停まっている。
 さて、今日はこの後、三沢航空科学館に行くつもりだった。距離は3㎞程。バスに乗れなかったのでタクシーにしようかと思ったが、歩いても40分弱で着く筈。もう歩こう、と決める。
 三沢空港から東に向かう。コスモスロードと名付けられた道。

 歩道と車道の間にコスモスが続く。さすがに紅葉色付く季節なのでコスモスの盛りは過ぎている。もう1か月早ければ見事だっただろうが、その代わり暑くて歩きづらいかも知れない。

 「航空科学館」の案内に従い、さらに歩く。こちらはあじさいロードらしいが、無残さは更に深刻。
 空港と言うか三沢基地の脇をずっと歩く。

 木立の向こうは日本の中のアメリカ。そんな雰囲気は今日は伝わらない。途中、畑で地元の方が農作業をしていたが、大蒜を収穫していた。

 10時前、航空科学館に到着。前に来たのは2007年ぐらいだったか。15年ぶりの訪問。入場料を支払い、入館する。

 展示ホールのその先、白い機体が姿を見せる。あっと息を飲む。


 そこにいるのはJA8776。YS-11である。
 機体の傍へと近づく。

 白地のボディが艶やか。極めて状態が良い。保存機のYS-11なら今年も但馬で目にしているけど、馴染み深い
JACカラーの保存機、それも状態の良い保存機には感慨深くなる。
 さて、機内へ。さらに懐かしさがこみ上げるところだったが

 コロナ禍の影響で機内の見学は中止されている。残念だが仕方ない。それにしてもATRに慣れると、YS-11のタラップはずいぶんと高く感じる。


 ロールスロイス・ダート2発。右側のエンジンカバーが開いているのが博物館らしい。

 盛んに乗っていた頃に良く撮った尾翼カットを撮ってみる。まぁ8776の現役時には間に合っていないので気分だけだけど。
 他の展示も少々見てゆく。

 ホンダジェットがいる。技術検証用に2003年に製造された初号機だそうだ。なぜ三沢に?と思ったが、開発責任者が青森出身という縁との事。この県は航空業界に随分と人材を輩出しているのだった。
 体験施設がだいぶリニューアルされていて、知らない施設もある。休日の土曜日だが、科学館の見物客は少なく、並ばずに体験できる。折角なのでいくつか。

 重力の差を体験できるという設備。月に相当する1/6の重力、冥王星に相当する1/16の重力という椅子。こちらの先端に座ってジャンプするのだが、月の重力で軽くぽんと飛び上がるようになり、冥王星の重力では勢い余って限界まで飛び上がって跳ね返るぐらいの勢い。地球の重力に戻ったらあまりに飛ばないので逆に驚いた。

 無重力の体験ができるというゼログラビティ360。真ん中の椅子に座って機械を動作させると、右や左、上下にぐるぐる廻る続けるもの。重力がある中なので頭が下を向いた状態ではどうしても頭に血が上る。なかなかハードな体験になる。

 セスナ機のフライトシミュレーターもある。この手の操作は苦手だったが、やはりうまく行かない。自分には飛行機の操縦は無理だろうなぁと思う。
 バスに乗り遅れ、滞在時間は短くなったが、それなりに楽しめる。11時を過ぎてお暇。

 休日だけ運行されるバスで三沢空港に戻る。マイクロバスの座席が8割ぐらい埋まっている。この手のバスは閑古鳥が啼いているものかと思っていたが、案外と使われていて驚いた。数分で空港に運ばれた。

 三沢空港に戻ると11時半過ぎ。空港には羽田4便化を伝える看板が出ている。そういえば航空科学館にもポスターが出ていた。

 和文と共に英文のポスターも。利用層を色濃く反映した感じがある。
 さて、空港のターミナルへ。最近は小さい空港でも複数社が就航している事が多くなったが、三沢はJALグループだけが続いている。

 次の搭乗便までまだ1時間以上時間がある。ひとまず時間もあるし、意外と空腹なのでレストランに入る。

 迎え酒だなぁと思いながらもサッポロを扱っていたので黒ラベルを貰う。飲み過ぎないように瓶で頂き、三度注ぎでゆっくり泡を立てて頂く。

 食事はご当地のB級グルメ、バラ焼きにする。昨日が魚っぽいものが多かったから肉々しいものを、と思ったのだが、肉よりも玉ねぎに方が多くて少々期待外れにはなる。物価が上がっているからかも知れないがけど、多少値上げしても良いからちゃんとしたものを食べたかった。
 ゆっくり食事を頂いているとアメリカとの境となるゲートが開く。間もなく

 アメリカ側から到着便。羽田からの第二便はJ-AIRのERJ190が担当する。JA242J。
 アメリカとの境は開いたまま。今度は

 アメリカ側から到着便。丘珠からのHAC。JA1HCがやって来る。
 食事を終えて一旦展望デッキに出てみた。三沢は生憎と言うのか有料。100円だけど。寄付ぐらいのつもりでちょっと出てみる。


 改めて先程の2機を撮ると、羽田行きの搭乗開始を告げる案内。そろそろ制限エリアの中に戻ろうかと思う。保安検査へ。まだ羽田ゆきのお客さんが検査の列を作っていて、少々待ってから検査へ。羽田行きのお客さんが機内に向かった後、丘珠へのお客さんがちらほらと搭乗待合室に残っている。

JL2816 JA11HC ATR42-600 MSJ→OKD

 12:30に羽田行きが動き出して少々。

 12:35を過ぎて事前改札が、ついで優先投所が始まる。搭乗橋から階段で地上に降りる。良く晴れた空港の下、その先に居るのは

 HOKKAIDO AIR SYSTEMの名が綴られたプロペラ機。丘珠ベースのHACの機材。先程見てきたYS-11の後輩と言っても良い存在になる。

 こうしてみると地上からの高さがずいぶんと低く思える。
 機内へ。今日は後部ドアから一番近い左手の席を取っている。機内、6割強の席が埋まっただろうか。12:44、Doorclose。プロペラが一つ、もう一つと廻り出し、12:47、Taixing。

 飛行機は三沢空港のスポットを後にアメリカを経て丘珠へ向かう。間もなくゲートのレールを跨いでアメリカの中へ。誘導路を南側には軍用機が姿を見せている。



 軍用機の事は良く分からないが、戦闘機以外にも輸送機と思しき大きな機体も姿を見せている。だいぶ長い時間、誘導路を進んで滑走路の端へ。

 滑走路へと進むと12:54、Take off RWy10。軍用空港の長い滑走路の途中でさっと浮かぶと上昇する。

 先程まで滞在した三沢航空科学館を見下ろす。間もなく

 下北半島へと続く海岸線が見えて、飛行機は左に旋回、北へと機首を向ける。間もなく雲の中へ。少々揺れつつ上昇してゆくと

 雲の上へと出る。12:59、ベルト着用サイン消灯。丘珠着陸は13:40となる旨、案内がある。
 雲が切れて来ると海の上を飛んでいた。

 行く手に陸地が見えて、津軽海峡を越えたのかと思ったが、ここは陸奥湾の上空。見えているのは下北半島、大湊から川内へと続く海岸線だった。
 飲み物のサービスが始まる。HACで飲み物を頂くのは初めてかも知れない。もちろん、ワゴンではなく、トレーの上にコップとパックのスカイタイムを乗せて配る方式。

 ATR-42で飲み物を頂くのは初めてか。
 13:09、機長さんから飛行状況の案内。現在、津軽海峡の上空を飛行中。高度は4,800m、対地速度は500km/hとの事。大気が不安定で強めの揺れを予想しているそうだ。丘珠の天候は曇り、気温は19℃との事。

 薄っすら陸地が見える。今度こそ津軽海峡を越えて函館の街。空港の様子も本当に薄く見えている。

 揺れるとの事だったがまだサービスが続き、今度はキャンディーが配られる。
 13:16、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が入る。飛行機は

 噴火湾を越えて上空まで来ている。そのまま内陸へと入ると13:23、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸だそうだ。山間を飛んで行くと住宅が見えるようになって来る。

 一気に札幌市内の中心部へとやって来る。明らかに北海道大学や琴似にある競馬場が見えている。飛行機は本当の中心街の上を飛んだに違いない。北側へと抜けると石狩湾を望みつつ旋回。丘珠への最終コースへと入ったようだ。

 低い建物が間近に迫り、13:37、Landing、RWy14。13:39、Spot in SP2。
 準備が出来て降機する。案内があって席を立ち機体の外へ。

 既に前方のカーゴドアも開いて手荷物の積み降ろしが始まっている。
 スポットを歩いてターミナルビルへと向かう。羽田で預けた荷物を受け取る。制限エリアの外へと出ると

 もう1機、ATR42が見えたけど、奥尻からの到着便だったのね。

 空港の前には既にリムジンバスが停まっていて出発を待っている。札幌駅前ゆき。短い札幌滞在。こちらに乗ってしまう。三沢からのフライトは半分ぐらい埋まっていたが、バスに乗り継いだのはほんの数人。間もなく出発。定刻より早いが札幌駅まで着く間に少々余計に時間が掛かり、駅に着く頃には定刻になる。

 札幌駅前は濡れている。どうやら一雨あったようだ。札幌駅前で鉄道の日のイベントをやっていたようだが、

 雨の影響で中止、と係員が説明している。
 札幌駅前で大丸に寄り道。自宅へ持って帰る土産というか菓子を買い求める。
 2022年秋の札幌駅。大丸は盛業中だが、

 パセオは9月末で全館閉鎖。北海道新幹線工事に伴う処置らしい。札幌駅を高架化した際に、将来の新幹線用にスペースが用意されたはずなのだが、まさか新幹線が来る未来があるなど、思わなかったのだろう。折角のスペースは全て商業施設になってしまった。本当なら札幌駅の一番便利な所が新幹線駅になる筈だったのにねぇ。
 札幌駅から地下を歩く。この時間、札幌駅界隈にはスーツケースを持った人が目立つ。全国旅行支援を早速活用した人なのか、待ちきれずに予約だけ先にした人なのか。その両方かも知れないけど。とにかく人の動きを感じる。
 歩いて狸小路まで足を延ばし、軽く昼酒を嗜む。こ昼間飲めるところは限られているからか、意外と店は混んでいた。

 津軽海峡を越えた後のビールはサッポロクラシックになる。合わせたのはホヤ酢。今年はホヤ刺し食べなかったなぁ。。。。

 刺身は三点盛で貰った。途中でジョッキの生ビールが無くなり、瓶ビールを追加で貰う。
 長居しても酔いが廻るだけなので、2杯でピリオドを打つ。そして札幌滞在もここまでにする。狸小路の近くにリムジンバスの乗り場があり、20分毎に空港へ向かうバスがある。適当にバス停に向かったら、ちょうど北都交通新千歳空港ゆきが出るところだった。試しにすすき野のバス停へと向かってみる。惜しい事に、ここでもちょうどバスがドアを閉める所。残念。

 仕方ないので東豊線で福住まで行ってみる。ついてみると16時。新千歳空港ゆき、次は16:04だそうだ。5分程遅れてやってきたバスは、北海道中央交通担当便。先程逃した北都交通よりも前の便なのか、後の便なのか。定かでないが乗り込む。
 バスは空いている。札幌市内から1,100円でしっかり座れるのは有難い。少し京王線恥辱を進める。17時前、空港到着。

 バスで新千歳空港に着いたことが無いので、何処に着いたのか良く分からなかったが、2階に上がってみると中央のお土産売り場。位置関係がようやく分かる。
 先程、札幌駅前で最低限買うべきものは買っておいたから、新千歳空港では搭乗手続きに一直線。再び荷物を預ける。

 出発までは1時間半ほど。だいぶ間があるが、ラウンジに入って飲みの続き。

 そんなに飲めないからゆっくり1杯。もう1杯ぐらいで。京王線恥辱を続けつつ、出発を待つ。

JL2827 JA224J ERJ170 CTS→AXT

 今日はこの後、秋田に向かう。千歳-秋田というのは自分が初めて乗ったフライトらしい。2歳の頃なので全く記憶にはないが、アルバムで、当時、割山にあった旧秋田空港で撮った写真を見た覚えがある。
 出発は18:45。20分前を目途に席を立つ。少し離れた搭乗口へと足を延ばす。


 着いてみると既に搭乗が始まっている。列の後ろに並んで機内へ進む。今日は2列目の窓側席を予約している。通路側に先客がいて、お断りして中に入れて貰う。機内、5割は乗っているが6割行くか行かないかの乗り具合。1人で2席使える人が多い中、隣の人に肘掛を取られても遠慮して小さくなっていると先任客室乗務員が挨拶にやってきて「何でも仰って下さい」となんて言ってくれる。
 18:37、Doorclose。乗務員の紹介があり、秋田までの飛行時間、45分と告げられる。18:39、Pushbuck。18:43、Taixing。機内減光。少し灯りが残る。
 飛行機は誘導路を北側に向かうとすぐに滑走路へと入り込む。

 一息置いて18:48、Takeoff RWy19R。飛行機は南に向かって真一に向かうと

 苫小牧らしい街明かりを見て太平洋上へと出る。明かりを残した減光なので窓の反射はそこそこあって夜景は撮りづらい。先程、何でも仰って、と言っていた客室乗務員に、着陸時の機内消灯をおねだりしてみようか。さすがにダメか。
 18:56、ベルト着用サイン消灯。機内の灯りが戻る。飛行機は太平洋の洋上、海岸線に沿って南西に向かって飛行中。室蘭の街灯りが見える。白鳥大橋が良く見えているが写真には撮りづらい。
 秋田までは飛行時間45分。キャンディーのサービスが始まる。J-AIRなのでオリジナルのキャンディーが二つあるのを頂く。黙っているといくらでも持っていてと言う感じに勧められるが、二つで大丈夫です、とお伝えする。客室乗務員、隣の人には、どうぞどうぞ、と幾らでも勧めていた。
 飛行機は噴火湾を渡って津軽海峡を渡る、19:05、降下を開始し10分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。サービスを終了し客室乗務員も着陸の準備をいたします、との事。なんだけど、その後もルートマップはいかがですか?と来て、絵葉書はいかがですかと来る。どちらも沢山持っているけど絵葉書は頂く。今度は何枚ご入用ですか?なんて聞かれるので心の中で仰け反る。隣の方にも同じく勧めて、じゃあ孫の分を3枚、なんて感じで貰っていた。
 飛行機は津軽平野から県境を越えて秋田県内へと入っている。19:20、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。飛行機は阿仁川に沿って、みたいな感じに南下してゆく。遠くに秋田市内と思しき街灯りが見えて来る。東側から廻り込んで、秋田空港へ向かうらしい。右へと旋回すると秋田空港へのアプローチ。19:33、Geardown、19:36、Landing、RWy28。速度を落として誘導路へ。19:39、Spot in SP2。
 この時間、秋田の気温は16℃との事。観光の方もお仕事の方も、コンサートに行かれる方も、良い週末をお過ごしください、と個性的な案内でドアが開く。コンサートって、札幌で何かやっていたのだろうか。
 ドアが開く。降機の際、飛行状況とメッセージが綴られた絵葉書を頂く。こういうウェットなサービス、好きである。

 これで折り返しなら更に弄られることが決定だろうが、今日は秋田泊。千歳で預けた荷物を受け取ると制限エリアの外へ。

 今日も鶴の翼は安定の定刻到着。市内へ出るべくリムジンバスへと乗る。基本1便に1本、バスが設定されているので千歳からの便にも1本、専用のバスが用意されている。

 20時到着の169便を受けるバスも待つ中、2827便専用バスに乗る。元々の器が小さいのでバスも埋まる事はない。コンサート帰りなのかなぁと思える若い女性も数人いる中、バスは秋田市内へ。40分程で駅前まで。 

 自分が秋田に住んでいた30年前は絶対的エースだった秋田駅前の街。中心市街地の没落は地方都市共通の課題で、秋田もまた同じ。2022年の秋田駅前夜20時半。寂しいの一言しかない。
 今日は秋田駅前にホテルを取っている。ちなみに全国旅行支援の恩恵は受けていない。元々、なかよし、というスーパーが展開していたビルの跡地にあるホテルに泊まる。昔の事なのでよく覚えていないが、スーパーと言いつつ、いわゆるGMSというべき業態だったのだと思う。5階にはおもちゃ売り場もあり、鉄道模型も売っていた。
 ちなみに予約した時から、妙に秋田市内のホテルは取りづらく、何があるのか良く分からなった。ネットで見かけた記事には
nlab.itmedia.co.jp
 東日本パスの影響で東北のホテルが満室なんて記事を見たが、確かにそれはあるかも知れない。この週末、東日本パスが使えるのなら、金曜日の午後からそれを前提に動けば良かったとは思うが後の祭り。
 ひとまずホテルにチェックイン。その後は秋田に来たなら川反で軽く飲みたい。寂しい街を少し歩いて旭川の向こう、川反に向かう。

 川反も寂しいけど、ひとまず郷土料理の店に入る。コロナ禍の中では空いていることの多い店だったが、今日は先客もそこそこいる。その中で

 まずはエビスビールを頂く。この店、4メーカの生ビールを揃えているので、サッポロ派としては有難い。
 郷土料理の店だが、頂くのはきりたんぽ鍋とかではなく、


 いぶりがっこにハタハタ寿司。きりたんぽは自分で作れるからねぇ。いぶりがっこは1人には多いからと数を見直してくれた。
 途中、何となく

 高清水の熱燗を頂く。心に染みる。

 この店で覚えた味、棒アナゴも。
 今日は結構お客さんがいる。後から入って来た女性3人だか4人だか見なかったけど、コンサートを見に北海道から来たというグループがきりたんぽ鍋を頼んでいる。先程の機内でコンサートのお客様、って言っていたの、札幌のコンサート帰りじゃなくて秋田にコンサートを見に来る人、だったの?。店の人とやりとりで???が広がる。頼んだきりたんぽ鍋、厨房からNGが入ったらしく、「舞茸と牛蒡が無いからきりたんぽ鍋できないの。他の店に行っても良いよ」と秋田鈍りでやり取り。その中で「きりたんぽはあるから焼ききりたんぽならできるけど」「それでいいです」みたいなやり取りが始まる。でも店の人、すごく消極的。秋田出身の身としては良く分かる。きりたんぽに味噌を塗って焼いて出す奴、高速道路が通ってから出来た食べ方なのだ。本来のきりたんぽは、鍋。その食べ方から逸脱した食べ方は余り勧めたくないのだろう。やり取りを聞いていて痛いほど察する。
 頂きたいもの頂いたのでお暇いただく。駅の方へと戻ると、もう1杯、締めに頂きたいものがある。最近の定番、変化が無いのはどうなのだろうと思いつつも魅力には贖えず、ラストオーダーギリギリで冷がけの店に入店。こちらも混んでいた。今晩の秋田、随分と混んでいる。

 冷がけが先に出て来て


 ついで別に頼んだハタハタ寿司と日本酒が出て来る。そちらを頂く間に閉店の時間。
 ちなみに秋田のホテルが取りづらかった理由、この店に出ていた、

 学会やら何やらがあって、更にコンサートが何かあって、東日本パスの影響も重なって、ホテル満室の奇跡が起きたらしい。
 満室らしいホテルに戻る。この時間もチェックインしている女性がちらほら。コンサートはやっぱり秋田だったか。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は24,381