2023-07-11

 目覚めるとまだ外はうす暗かった。旅行先、鹿児島空港にほど近いホテルの一室にいる。時刻は、まだ4時半。ずいぶんと早く目が覚めてしまった。
 まだ時間に余裕があり眠ろうかと思ったが眠れない。仕方なく起き出す。 

 目の前にはJACのATR42、ATR72が佇んでいる。機材は代替わりしたが、変わらない鹿児島空港の夜明け。
 少し京王線恥辱を進めて時間を過ごす。その間に外は一気に明るくなる。

 5時半を過ぎると完全に夜が明けた感じになった。
 荷物を括り、出掛ける支度を整えると6時半になる。今日はホテルの朝食を付けている。6時半開始と言うのでそちらに赴く。

 コロナを気にして既に小分けされた小鉢や小皿を取るスタイルと通常のビュッフェと合いの子みたいな感じで運用されている。メニューの中に鶏飯があり、ついつい取ってしまう。鶏飯の成り立ち、奄美の歴史を思うと、鹿児島の本土で食べる鶏飯にはちょっと複雑な思いを抱くのだが、あると手を出してしまう。
 部屋に戻ると7時。そろそろ空港に向かう、と言うか戻る。送迎バスもあるが、歩いて行くことにする。どうせ遠くは無いし。
 まだ暑くない中を少々。空港まで。今日も荷物をどうしようか問題があるが、単純に乗り継ぎの旅に預けるを繰り返す事にする。まずは手続き。発券は単純往復分。荷物は行った先で受け取るという事で簡単に手続きが終わる。

 出発便。7時台から賑やかで離島方面と東京、大阪。様々な行先のフライトが続けて飛んで行く。ひとまず保安検査を受けると制限エリアの中へ。ラウンジに寄る前に

 こんなのがいたからついつい撮ってしまう。
 出発まで40分程。ラウンジに寄り道。羽田、伊丹と朝一便目の搭乗が始まった後であり、ラウンジの中は空いている。20230711072406

 平日の朝からビール、と言う感じではなく、コーヒーを1杯頂き、京王線恥辱を続ける。まもなく7:50。そろそろ搭乗開始となる時刻。席を立ち、搭乗口へと向かう。

JL3761 JA06JC ATR72-600 KOJ→TNE


 朝はまず種子島に飛ぶ。ついてみると既に搭乗が始まっていて、連絡バスへと進むことになる。バス車内、席が残っている程度の乗り具合。
 その残っていた座席。

 モケットの柄に見覚えがある。よく見ると

 ベイブリッジマリンタワー日本丸横浜市交通局のお古だった。
 バスはターミナルから沖留めされている飛行機の所へ。進んでゆく先にいるのは


 昨日乗っていた機材よりも長いATR72-600。JA06JCだった。こちらに乗り込む。昨日よりもたくさん乗れるATR72だが、今のところは空いている。お客さんは鹿児島の人が種子島に行く感じ、と言うほかにネクタイを締めた社用の人もいる。宇宙センターへの出張客もいるようだ。8:01、Doorclose。種子島までの飛行時間、30分との事。搭乗率は4割ぐらいだろうか。ATR42で十分賄えそうなお客さんを乗せてプロペラが1基、1基と動き出す。機体が大きく定員が多い分だけ客室乗務員も2名搭乗。前と中程に分かれてエマージェンシーデモが行われる。

 8:07、Taixing。飛行機は沖留め中の僚機の姿を脇に見て誘導路を進む。滑走路まで行くとそのままエンジン音が高まる。8:11、Take off RWy34。

 上昇、右に旋回してゆく。雲に突っ込みつつ揺れる。更に上昇すると機首を南に向ける。

 雲を抜けると先程飛び立った鹿児島空港を見下ろしつつ南へ向かう。8:18ベルト着用サイン消灯。種子島着陸は8:45になる見込みと伝えられる。天候は曇り、気温は26℃との事。5分後にベルト着用サインが点灯するとの事。
 機内サービスが始まる。

 キャンディーとルートマップを頂く。さらには

 他の路線では見なかった種子島の観光スポット紹介。手作り感に満ち満ちたペラ一枚が配られた。空港旅行者には関係ない所ばかりだけど。
 8:25、ベルト着用サインが点灯する。

 飛行機は大隅半島の上空、鹿児島湾を見下ろしつつ南下している。大隅半島が切れ、南シナ海に出ると高度を下げて、間もなく

 馬毛島が見えて来て茶色い島を見下ろし、さらに降下。左手に旋回すると急に雲が出て来る。

 8:33、Geardown、曇り空の種子島に差し掛かって、高度を下げる。島の中程にある空港へ。8:38、Landing、RWy13。滑走路端でUターンすると8:41、Spot in。
 プロペラが停まり、操縦席からの指示でドアが開く。スロープがセットされたのち、降機。

 荷下ろしや折り返し準備が進む中、ターミナルへ向かう。

 昨日見て来た徳之島や沖永良部に比べると立派な空港ターミナル。一旦荷物を受け取ると制限エリアの外へ。

 路線は鹿児島を結ぶ1路線、4便のみ。以前は伊丹との直行便もあったけど、枠は屋久島に取られた。福岡との直行便も無い。折角の新しい空港、延伸した滑走路が勿体ない状況になっている。

 改めて搭乗手続き。鹿児島まで荷物を預かってもらう。若干の間はあるので展望デッキに出てみる。

 着いた時は曇っていたが、日が射してきている。今日の種子島、天気が気まぐれだ。
 改めて保安検査を受け、制限エリアの中へと戻る。小さな搭乗待合室で次のフライト、出発を待つ。

JL3760 JA06JC ATR72-600 TNE→KOJ


 折り返し、9:20の鹿児島行きに乗る。朝、離島から鹿児島に向かう人で混みそうなフライトだが、種子島の場合は西之表と鹿児島を直接結ぶ高速船がその任を受け持つ様子。飛行機の出発を待つ人は30人ぐらいだろうか。今度もATR42で賄えそうなお客さんしかいない。
 搭乗が始まる。

 地上を歩いて改めて先程の搭乗機、JA06JCへと戻る。機内、宛がわれた席に座る。全員乗り込み、スロープが離れる。最後、31名ですと地上から引き継ぎがあり、9:10、Doorclose。上昇中、降下中、揺れが予想されるとの事。鹿児島までの飛行時間、30分だそうだ。
 プロペラが廻り、もう1基廻ると9:14、Taixing。滑走路を進むと、Uターン。

 向きを西に向ける。9:17、Take off RWy31。曇り空の種子島へと飛び立つ。

 雲が広がる空の下。西の洋上は晴れているようだ。島の所だけ雲が被っているらしい。飛行機はが右に旋回し、北に機首を向けると

 西之表のあたりは晴れている。同じ種子島でも南北に長い種子島。中程の空港と北側の西之表でこんなに天気が違うものか。

 来る時とは違う角度で馬毛島をみて北上すると9:24、ベルト着用サインが消灯する。鹿児島には9:45に着陸する予定との事。ルートマップが配られる。先程頂いたばかりなので遠慮したけど。

 薩摩半島が見えて来る。開聞岳が小さいながらも存在感を示す中、9:30、ベルト着用サイン点灯。着陸態勢に入るとの事。飛行機は大隅半島の上空を北側へと向かってゆく。雲が出て来て

 少々揺れつつ降下。ちらっと桜島が見えて降下すると雲が晴れる。9:36、Geardown。

 国分の街と鹿児島湾を見て降下。空港への最終コースは落ち着いて降下してゆく。9:40、Landing、RWy34。減速して誘導路に入ると9:44、Spot in SP15。
 エンジンが止まりドアが開く。降機は階段との事。機外へと出る。

 長い長いATR72-600からバスへと乗り込みターミナルへ。今日はJAC搭乗はこれでおしまい。ちょうど



 次の搭乗便、羽田行きが姿を現す。まだ搭乗手続きが終わっていないけど。
 一旦荷物を引き取り。返却場まで向かうとすでにベルトコンベアの上に荷物が全部並んで停まっている。沖留めの飛行機から荷物の方が先に着くという経験はなかなか無い。
 制限エリアの外へ。

 10分早着したおかげで乗り継ぎに余裕が出来ている。さて、次の手続き。改めてカウンタに赴く。今度は特典航空券なんだけど、国際線乗り継ぎ。鹿児島-羽田でファーストにアップグレードしたく、それも含めて手続き。見習いさんの手には負えないようで、別の方が変わって手続き。だいぶ時間が掛かったが、手続き自体は何もなく終わる。荷物は最終目的地まで預かって貰える。国内線ファーストクラス、通路側席だったが、そちらも手続き完了。

 改めて出発階に戻ると残り時間は30分少々。保安検査を受けて制限エリアの中へと戻る。

 ラウンジに寄り道。喉が渇いたが、平日の午前中、ビールを飲むのは憚られる。ジュースを頂き充電を少々。出発20分前。改めて機内へ向かう。

JL644 JA622J B767-300ER KOJHND

 鹿児島と那覇の間の島々を24時間少々ホッピングしてきたが、その鹿児島を離れ、羽田に向かう。待っているのは先程も見かけたJA622J。1時間前の手続きで1席だけ残っていた国内線ファーストクラスの席に落ち着く。

 メニュー、使い捨てのお手拭きと共に、ペットボトルの水が用意されているのがありがたい。席に落ち付く。食事の有無を確認され、それに合わせる飲み物。さらには食事後の飲み物も聞かれる。食後の飲み物を聞かれたのは初めての経験だ。アルコールで通しても良いのだけど、平日の昼だし、ソフトドリンクにしておくか、とメニューのソフトドリンクの欄を生まれて初めて、まじまじと見る。すると国際線でもあまり見たことの無い、ほうじ茶、と言うメニューに気が付く。折角なのでそちらを頂く事にした。
 搭乗が落ち着いた所で客室乗務員に声を掛けられる。良かったら、あちらの席に移動されませんか、と。左手の二人掛けが急遽空いたそうだ。通路側の筈が、急に富士山が見える側の窓側席に化けてしまう。
 10:58、Door close。羽田までの飛行時間、1時間20分との事。

 窓の向こう、JACATRが離島から戻りまた離島にも向かうという様子を見ていると11:02、Pushbuck。11:06、Taixing。霧島連山を眺めて誘導路を南に向かう。

 順調に滑走路へ入ると11:11、Take off RWy34。

 鹿児島の地を見下ろしつつ上昇する。朝よりも雲が無く、揺れも無く大人しいフライト。右手に針路を変えると

 霧島連山を見下ろしてさらに上昇する。空の上には雲の羅列。飛行機は都城あたりの盆地を見て東に向かう。いつの間にか

 雲の上に出て洋上に出る。11:17、ベルト着用サイン消灯。

 日向灘の海岸線が遠ざかり、飛行機は太平洋上を東に向かう。カーテンが閉じられて、国内線ファーストクラスのサービスが始まる。何せ3人しか乗客がいないから、すぐに食事が出てくる。

 今回は和食との事。
 小鉢が二つ。

 一つは鶏とふかし茄子。

 もう一つは豚バラと冷豆腐。

 メインは鰈から揚げ。


 ご飯とみそ汁があって

 デザートも控える。

 そして飲み物はスパークリングワインを頂く。

 窓外には足摺岬が見えるタイミング。そんな景色を見つつ食事とアルコールを頂く。空けば注がれるのは飲ませるエアラインならでは。まぁ最後は最初に注文の合った通りに

 ほうじ茶を頂く事になる。機内で出てくることが珍しいと思って注文したほうじ茶。味の違いが分かる程には馴染んでいない事に飲んで初めて気が付いたけど。
 11:38、機長さんから飛行状況の案内。現在、高知の沖合、高度10,800mを飛行中。羽田着陸は12:35になる見込みとの事。羽田の天候は晴れ、気温は32℃との事。

 窓外には室戸岬が薄っすらと見えている。羽田まであと1時間を切ったところ。食事が終わって落ち着いたので、パソコンを取り出し、少し京王線恥辱を進めておく。
 11:50、降下を開始する旨の案内がある。まだ羽田までだいぶ距離がある筈。ひとまず作業続行。途中、

 コーヒーを頂く。一口頂き、ふと外を見ると

 利島らしい島影が見える。伊丹-羽田のフライトよりも沖合を廻るもの。だが、もう伊豆諸島か。12:17、ベルト着用サイン消灯。慌ててパソコンを仕舞い、コーヒーを飲むことになる。

 遠くに富士山を見て飛行機は北側へと廻り込みつつ高度を下げてゆく。間もなく

 房総半島へと差し掛かってゆく。房総の丘陵を北上してゆくと左にカーブ。

 蘇我のあたりから東京湾岸へと入ってゆく。左手に霞む東京湾を見つつ高度を落とすといきなり滑走路が現れる。12:35、Landing、RWy23。

 沖合に出来たD滑走路。飛び立つ際にはお世話になっているが、着陸でこちらに降りたのは、初めてだと思う。
 滑走路から延々Taixing。幸い、Spotは5番との事で、D滑走路から近い。ようやく整備場のエリアが見えて来て、

 国際線機材を見つつ12:43、Spot in SP5。
「季節の花が紫陽花から向日葵に移り変わる時季になりました。皆様、それぞれの日本の夏をお楽しみください」
 と最後、締めくくられる。降機の際に良く季節の挨拶は聞くけど、今まで聞いた中では一二を争う出来映えだった。

 この後、鹿児島へと戻るJA622Jを見て、搭乗橋をターミナルへ向かう。
 乗り継ぎ案内。

 鹿児島発でも国際線乗り継ぎの人、そこそこいるのね。日本人の渡航、まだまだ少ないみたいだけど、だいぶ様子が変わって来た事は分かる。
 荷物は通しで預けているので、そのまま手ぶらで制限エリアの外に出る。

 この時間の国内線、ほぼほぼ定刻で運航しているようだ。
 さて乗り継ぎ時間がだいぶある。ラウンジでずっと過ごしても良いが、流石に飲み過ぎてしまいそうで、少し空港の外でも過ごしたい。
 一瞬、横浜の自宅近所を見に行ってみようかと思い、京急に乗る。

 ちょうど横浜方面のエア急だから南太田あたりに行くにはちょうど良い。3D運用、1457編成と何か。なのだが、この時間の東京、恐ろしく暑い。早々に挫折する。結局、屋根のある京急蒲田の駅で少々撮影。

 知らん編成が来る。1805編成。

 1201編成も知らないなぁ。

 1481編成は知っているか。

 5512編成は知らない。
 しかし、やはり暑い。このまま戻るのも難なので、JRの蒲田まで行き、後日使う切符の引き取りだけやっておく。改めて京急蒲田の駅で

 1301編成は知っている。

 3021編成も知っている、か。空港に戻る。各駅に停まる特急に揺られて羽田空港。今度は第三ターミナルへ。

 出発階まで赴く。当然ながら羽田第三の出発ロビーも、コロナ禍中は全く縁の無かった所。

 2020年の正月に利用して以来だった。ラウンジで流れていた挨拶で、羽田国際線増便、オリンピックイヤーなんて事に触れられていたけど、全部ご破算になったな、なんて振り返る。
 しかし2023年の羽田空港。思わぬことになっている。

 最後尾のプラカードを持った係員。これが出国手続き待ちの行列なのである。
 鹿児島空港で搭乗券は出して貰っていたけど、改めて羽田のキヨスク端末で搭乗券を出すとともに、

 Face Expressの登録をしておく。

 15:21、手続き開始。Face Expressのおかげで先程の行列に並ぶことなく、保安検査の入口まで入る事が出来る。だいぶショートカットになったが、保安検査で少々時間が掛かるのは一緒。出国審査まで終えると

 15:38。だいぶショートカットできたがそれでも15分では無理だった。
 さて、ラウンジへ。今回は時間もあるし、開設以来、訪れる機会がなかなか無かった

 こちらの6階、キャセイパシフィック航空のラウンジに赴く。搭乗券をスキャンされて入室。ひとまずダイニングエリアに赴く。そこそこ混んでいるが、CX549便の出発案内が、英語、広東語、日本語の順に流れるとラウンジの利用客がそれぞれ搭乗機へと向かってゆく。

 残る人はわずかになった。

 ヌードルバーで雲吞麺と中華饅を。そのほか、前菜を少々頂く。アルコールはハイボールを作って貰った。香港の味を羽田で味わう。雲吞が麺の下に沈んでいないのは、ここが羽田だからか。
 キャセイパシフィックのラウンジは17時までの営業。あと1時間程、楽しめる。

 6階からの眺めは非常に良い。順光の羽田空港国際線エリアが良く見える。

 羽田の国際線らしからぬ機材はJL93のもの。韓国からの訪日客が増えているというが、昼間便はまだ小型機で飛ばす程度らしい。

 ソファー席に落ち着く。

 スパークリングワインとチーズを少々おいて、ソファーに座る。あまりに快適で根っこが生えそうになる。電源もあるのだが、パソコンを出して京王線恥辱を続けようという気力が沸かない。これはダメになると思ったので17時よりも早く席を立つ。JALのラウンジに移動しよう。
 改めて本来のラウンジへ。JALのファーストクラスラウンジ、ダイニングが広い。逆にソファー席は少ないように思える。
 ひとまずダイニングへ。電源を生かしてPCを出し、京王線恥辱を綴りつつ、食事を続ける。

 羽田のラウンジはビールが4社一か所に揃っているから良い。成田もこういう運用にして欲しいと思う。前菜二種と共に頂く。
 食事は羽田でもモバイルオーダー式になっている。前回、頼み過ぎて一度にテーブルが埋まってしまった事を反省して、1種類ずつ注文する。

 まずは寿司を頂く。こちらはごく普通の寿司。玉子を二つ注文してしまったのは間違いだけど、まぁ食べてしまう。ついで

 もう一回寿司なのだが、手前の物、サーモン、イカ、マグロ赤身、なのだが

 この寿司、

プラントベース寿司。つまりフェイクのネタなのだ。見た目はまぁそれぞれのネタかなぁという気はしないでもない。頂いてみると、マグロ、いか、サーモンと思わなければ、まぁと言う感じ。カニカマみたいに定着するんでしょうかねぇ。別の食べ物と割り切った上なら、とは思うけど。 
 さて、自称コース料理に戻る。

 オニオンスープを頂き

 チョップドサラダを頂く。メインは


 デザートではなくカレーを締めにする。
 JALのラウンジに入って滞在するのはダイニングエリア。拠って椅子は安楽椅子というよりは姿勢を保って座るための椅子で、結果としてPC作業にも都合が良い。アルコールは入っているけど、暫くは京王線恥辱を綴り、そして目の前を出入りする飛行機を撮る時間となる。

 JA834Jが出発する。調べてみるとJL25、北京ゆきらしい。そういえば出国の列には中華人民共和国のパスポートを持った人もいた。

 JA731Jがやって来る。JL44、ロンドンからの到着便。

 フィリピン航空は遅延便。RP-C9903。PR422便マニラ発。沖留めとなっていた。

 JA734Jがやって来る。JL15。ロサンゼルスからの到着便。

 C-GHQYが出発、AC1。トロントに向かう。

 JA828Jが出発。JL99。台北へ向かう。

 JA873Jが到着。JL98。台北からの到着便。
 さすがにダイニングに居続けるのも難なので移動を志したが、ダイニング以外のスペースが狭く、諦める。19時を過ぎると5階も空くらしいのだけど、搭乗開始は19:10。10分間だけお邪魔するのも難なので結局ダイニングエリアで最後まで過ごす事になった。

JL95 JA861J B787-9 HNDGMP

 19時を過ぎて席を立つ。向かった先は112番搭乗口。ラウンジから割と近い所。良い搭乗口を貰ったフライトの行先は

 ソウル金浦。何の事は無い、コロナ前最後の海外ゆきで乗ったのと同じフライトである。
 搭乗開始を控えて、搭乗口には少々行列が出来ている。北米路線からの乗り継ぎと思しきアメリカ人らしい人がビジネスクラスの列に目立つ。以前の95便にはいなかった客層だ。先程見ていた通り、羽田夕方到着の北米線もちらほらあり、羽田乗り継ぎという乗客も取り込めるようになっているらしい。そのせいか知らないが、前は最も劣った機材が使われる事が多かった筈のソウル線。

 待っていたのはJA861J、長距離仕様のB787-9であった。この往復は特典航空券で予約したのだが、必要マイル数が少なくて済み、がら空きフライトを想像して赴いたのだが、乗り込んでみると

 フルフラットになるビジネスクラス、意外な程に混んでいる。先程行列を作っていた、太平洋路線あたりからの乗り継ぎと思しき外国人客が主流。残りは韓国の人だろうか。日本人は殆ど見えない。
 担当の客室乗務員が挨拶に来る。その際「明日のお帰りもご一緒いたします」とジャブを喰らう。想像は付いていたが、帰国は明日のJL90である。
「韓国では何をさせるんですか」
「いや、これに乗るのが目的で」
 余計な事を言ってしまう。まぁ良いけど。同じ事を先任乗務員にも聞かれた。
 この時点で食事と一緒に出す飲み物もリクエストを聞かれる。韓国路線の飲み物、ビジネスクラスと言えども限りがあり
・白ワイン
・赤ワイン
・ウィスキー
・ビール
・日本酒
 との事。国内線ファーストクラスよりも種類が少ない。日本酒だと長距離線と遜色が無い筈なので、日本酒をお願いする。
 19:40、最終の出発準備をしておりますとお詫びがあった後、19:42、Doorclose。乗務員の紹介があった後、降下中、梅雨前線の影響で揺れが予想される旨、伝えられる。
 19:45、Pushbuck。19:50、Taixing。飛行機はすっかり暗くなった羽田空港を進む。

 各国からの航空機が居並ぶ第三ターミナルを見て誘導路を進むと滑走路端まで。20:00、Takeoff RWy16L。東京湾上を上昇すると左手にカーブ。

 東京湾の奥へと廻り込み舞浜あたりを見下ろして内陸へと入り込んでゆく。ずっと眺めていたい所だが、

 都内へと差し掛かる20:08、ベルト着用サイン消灯。減光していた機内の灯りが戻り、外は見えづらくなる。
 ひとまず大きなモニタに適当な番組を映し、軽く背もたれを傾けて京王線恥辱の続きを綴る。そうしていると機内サービスが始まる。

 まずはお手拭き。国内線同様、国際線でも使い捨ての紙タイプに代わっている。
 時間が短い路線なので、食事と飲み物が同時に運ばれる感じとなる。
 和食との事だが

 寿司がメインのワンプレート。

 主たる乗客の外国人が喜びそうな感じの寿司ではないけど。

 茶碗蒸しが出るので、ラウンジと違い、寿司店で食べている感じは出る。主たる乗客の外国人には通じないかも知れないけど。

 味噌汁もあって

 デザートは万人受けしそうなアイスクリーム。
 ラウンジで食べて来たけど、この量なので大した事は無くお腹に納まる。

 最後は日本茶を頂いてアイスクリームと共に頂く。食事が始まってから30分程が経っており、アイスクリームは少々緩くなっていた。
 時刻は21時になっている。少々揺れ始める。大きな揺れもくる。梅雨前線に差し掛かっているらしい。21:19、降下を開始して10分後にベルト着用サインを点灯する旨の案内が流れる。羽田離陸からまだ1時間20分。さすがにソウル線、時間が短くフルフラットが勿体ない。
 揺れが落ち着くと21:33、ベルト着用サインが点灯する。ふと目の前の大きなモニタを現在地表示に切り替えてみる。

 もうソウル近郊まで飛んできている。機内減光となり、窓外の景色がまぁまぁ見えるようになる

 まだ雲が辺りを覆っている。雲を通して街明かりが漏れていて、もうソウル間近と良く分かる景色。
 飛行機はソウル中心を通り過ぎ、仁川あたりの海まで出て180度旋回する。高度を下げると雨が窓を叩く。街灯りがしっかり見えて21:50、Lading、RWy14R。現在の時刻は21:51、と案内。日本と韓国の時差、ゼロ時間を越え、飛行機は誘導路を進む。ソウルの天候、晴れで気温は21℃と告げられた。東京から10℃以上低く、大いに戸惑う。
 22:01、Spot in SP38。準備が整い降機する。明日またお待ちしております、と客室乗務員に送られた。

 金浦に着いたJA861Jとも明日の朝までお別れ。搭乗口を背に入国審査へ向かう。検疫の書類は事前登録をした後のQRコードでOK。入国審査も空いていて、

 制限エリアの外に出ると20分少々が過ぎている。まぁ、まぁ、優秀。なんだけど既に22時。昨日が20時で活動終了だったから2時間遅いし、これからホテルまで移動しなくてはいけない。
 地下鉄の駅へ。ソウルのICカード、Tマネーを使うのは2020年1月以来。有効だろうかと思ったが、ちゃんと残高を認識した。5号線の構内へ。ソウルの地下鉄は日本と走る向きが逆なので、間違えないように、と気を付けて改札を入る。

 方面表示をしっかり確認して、1駅だけ地下鉄に乗る。やって来た電車は見慣れない車両。

 5号線にも新車が入ったのだった。相変わらず、座席は硬いけど。
 一駅なのですぐに降りる。階段を登り改札階まで来る。

 どこかの路線が延伸したような告知が出ている。ハングルは読めないので状況は良く分からないけど。
 コンビニでビールと水だけ買ってホテルへ。部屋に落ち着くと23時前だった。余裕があったら、ここから簡単に飲みに行っても、と思っていたが、そんな余裕はもうない。軽くシャワーだけ済ませて買って来たビールを飲み干す。もう寝る事にする。明日は90便。朝が早いのである。

サイトアップ アクセスカウンタ

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は11,913