2023-07-10

 二度三度、目が覚めたが最後は目覚ましの音に気が付く。時刻は4:20。普段より早い時間。今日から出かける。行先はあちこち。
 昨日のうちに荷支度は済ませている。身支度を少々。始発電車に間に合うように家を出る。幸い雨はやんでいる。
 京阪電車は始発前。膳所まで歩くと東海道線下りホームへ。月曜日早朝の東海道線には貨物列車の影は少ない。始発と2本目の普通列車が案内には出ているのみだ。

 始発の普通列車がやって来る。225系I5編成。こちらに乗って逢坂を越え、東山を越える。京都下車。八条口へと急ぐ。バス停の行列は意外と短い。土曜日あたりの大行列を想像しただけに拍子抜けだ。

 間もなく伊丹ゆきのリムジンバスがやって来る。1人で2席使える程度の乗り具合だったが、出発間際になってじわっと増える。7割ぐらいの乗車になっただろうか。
 バスは京都南から名神経由伊丹へ向かう。所要60分と案内されていたが名神は順調。45分程で空港到着。まずは予定通りに動ける。

 空港到着。慌ただしく手続きに向かう。今日は乗り継ぎがあるのと、預ける荷物もある。アップグレードもしたかったのだが、なぜかアプリでは手続きできなかった。
 荷物を預け、アップグレードの手続きと発券。決済の所で何か躓いたが何とか完了。保安検査を受けてラウンジに赴くと出発25分前を割り込んでいる。結構なバタバタぶりで 

 ラウンジの軽食で朝食を済ませると早々に席を立つ。今日の搭乗口へ。

JL2401 JA245J ERJ-190 ITM→KOJ

 今日まず向かう先は鹿児島。指定された14番搭乗口に赴く。そこにいるのは

 JA245J。背中にたんこぶが出来ていて、Wifiが整備された機体と知る。
https://www.jair.co.jp/news/2022/internet/
 昨年末から順次追加されているのは知っていたが、実際にWifi付きの機材に当たるのは初めての事。

 出発15分前。6:50に搭乗開始との事だったが、少々間が空いて事前改札。次いで優先搭乗となる。先程上げて貰ったクラスJ、2席並びの窓側に座る。機内、7割から8割の搭乗率。当初の普通席も今朝の段階では隣もいるようだったので、クラスJに上げられるのは有難く、幸先が良い。
 搭乗が進む。地上係員が2度機内に出入りする。7:05、定刻。最終の出発準備に時間を要している旨の案内がある。5~10分掛かるとの事。

 地上は荷物も積み込み、落ち着いているようなので、準備というのは最終確認と言う意味だろうか。時間が流れる。その間にも地上係員が出入り。7:17になって再度案内。さらに5~10分程掛かるとの事。そろそろ乗り継ぎの心配が大いに出て来るのだが、ジタバタ騒いでも仕方ない。ひとまず情報は入っているからフォロはされるだろう。

 キャンディーが配られ、時間が来るのを待つ。
 7:23、Doorclose。隣席は空席のまま。これはありがたい。
 出発遅延のお詫びがある。乗務員の紹介があった後。7:25、Pushbuck。20分遅れだ。7:30、Taixing。誘導路を南に向かう。


 僚機が次々飛び立つ様子を見て、こちらに順番が来た、と思ったら、RWy32Rではなく、32Lへと更に南下。結局

 滑走路ヘたどり着くと7:40、Takeoff RWy32L。

 曇りがちの伊丹空港を見て左に旋回、さらに左から右へと旋回してゆくと

 大阪湾上空へと出る。雲が目立つ空だが、揺れは無く順調なフライト。鹿児島空港着陸が8:50頃になる旨の案内があった後、7:52、ベルト着用サインが消灯する。

 梅雨前線が日本列島にちょうど居座るここ数日。窓外の景色も梅雨前線そのものだろうか。分厚い雨雲とその上の夏空を見て飛行機は西へと向かう。
 電源とWifiを生かして京王線恥辱を綴る。久しぶりのリアルタイム進行。まぁすぐに遅れるだろうけど。飲み物のサービスが始まる。

 アイスコーヒーを出して貰う。飛行機は相変らず、梅雨前線の上を行く。どこを飛んでいるのか、さっぱり分からないまま時間が経つ。
 8:18、5分後に降下を開始し、ベルト着用サインが点灯する見込みとの事。気が付くと窓外から梅雨前線が消えている。太平洋の海、そしてどこかの島にだけ雲が掛かっている様子が見えた。

 九州の陸地が近付いてくる。本来なら鹿児島空港に着いているべき時間。30分遅れよりは巻き返せそうだが、さて、どうなるか。8:27、ベルト着用サイン点灯。
 九州に差し掛かる。宮崎あたりも地上には日が当たっていない様子。そのうち

 雲が沸いて出て来る。九州本土、まだ梅雨が明けていないことを思い出す。高度を下げると白い雲が灰色の雲へと変わり、そして少々の揺れ。

 暗い中にも地上が見えて来て、高度をだいぶ下げている事を知る。前方には錦江湾が見える。鹿児島空港への最終コースに乗ったようだ。時刻は8:35を過ぎた所。現時点で15分遅れ。20分遅れぐらいで何とかなるだろうか。8:36、Geardown。

 街が見えて来て、さらに降下。丘陵地帯に差し掛かると8:39、Landing、RWy34。急制動が入って滑走路の中程で誘導路へそれる。何とか遅れを戻そうという意思が伝わる。

 乗継便らしいJA224Jの隣、9番スポットへと8:42、Spot in。遅延のお詫びが伝えられる。鹿児島の天候は曇りの気温は28℃とのこと。
 ドアが開く。屋久島行き8:45の便は地上係員まで、と案内。この時間。羽田と伊丹からの到着便を受けて、奄美方面の離島便の出発が控えている。

 屋久島と徳之島の案内が出ているが、この後、向かうのは徳之島。何とか乗り継げそうだ。荷物は付いてきてね、と願うよりほかない

 ここまで乗って来たJA245Jを見て、

JL3793 JA224J ERJ-170 KOJ→TKN


 徳之島ゆきの搭乗ゲートへ急ぐ。この時間で8:47。辛うじて間に合った、と言うべきか。他にも乗り継ぎ客がいる様子。この後も数人乗り込んできて8:50。到着が遅れた便からの乗り継ぎ客を待っている旨、お詫びと共に案内がある。外を見るとまだ荷物の積み込み中の様子。

 搭乗の時にこんな冊子を貰う。奄美諸島各地で今年一年、色々とイベントをやっているらしい。あいにく空港旅行者が飛び込みで参加できるような超軽量級なイベントは無いみたいだけど。
 8:55、Doorclose。出発の最終準備に時間を要したため遅れている旨、お詫びと共に伝えられる。徳之島までの飛行時間は50分との事。

 8:56、Pushbuck。9:00 Taixing。自機に先行してATRが2機ゆく。屋久島ゆきと奄美大島ゆきらしい。先頭のATR72が誘導路の途中から滑走路へ。二番手のATR42が誘導路の一番先へ。続いて離陸。

 そしてJA224Jにも順番が廻ってくる。9:09 Take off RWy34。

 雲の中へと上がると揺れつつ上昇。左にカーブして向きを南に変える。更に上昇、細かな揺れが続くが次第に落ち着く。徳之島到着は10:00頃と案内された。

 梅雨空の上に広がる夏空の世界に帰って来た。9:14、ベルト着用サイン消灯。雲の切れ間から地上が見えてくる。。

 どうやら薩摩半島を南に下っているらしい。吹上浜と思しき弧がしっかりと見えて来た。

 キャンディーのサービスがあった後、客室乗務員から今日はこの先も安定飛行が見込まれるため、リンゴジュースをサービスいたします、と案内。

 客室乗務員がリンゴジュースをもって客席を廻り出す。折角なので1杯頂く。間もなく飛行機の窓外、青い海が拡がるようになる。
 9:30、機長さんから飛行状況の案内。現在高度10,000mを飛行中。鹿児島空港出発準備に時間を要し遅れている旨、お詫びされる。徳之島には10:00頃の到着を見込むそうだ。徳之島の天候は晴れ、気温は30℃との事。9:45にはベルト着用サインを点灯させるそうだ。

 すっかり夏色の景色になる。梅雨前線の南側に抜けたようだ。左手に座っていれば種子島屋久島という大きな島が見て取れたのだろうが、今日は右手の機窓を見ている。時折小さな島が現れる。三島村、十島村。こんな旅行ばかりしていると縁のない島々である。

 少し大きめの島には漁港が見えて、人の営みがある事が分かる。なんて島だろうと思う。地図を見れば一発だが、地図のアプリを見てもネットがつながっていないので、詳細が分からない。

 手前の小さい島は無人島。奥は港が見えるから有人島

 かなり大きな島に見える。
 9:35、降下を開始した旨の案内。10分後にベルト着用サインを点灯させるとの事。左手には奄美大島が見えているかも知れないが、左手にはどこまでも続く青い海。9:45、ベルト着用サインが点灯する。降下の感触を覚えつつ、南へ。
 9:55、Geardown。海が迫ってきて

 突然、海岸線が現れる。9:57、Landing RWy19。減速してターミナルへ。9:59、Spot in。
 準備が整い降機する。徳之島の空港には搭乗橋は無く、地上へ降り立つ。


 梅雨明けしている奄美地方。当たり前だが、夏の真ん中である。青い空、真夏の空気に包まれる。

 伊丹から3時間。奄美諸島の徳之島に到着。徳之島も昨今流行のキラキラネーム空港になっていて徳之島子宝空港、だそうだ。
 伊丹で預けた荷物を受け取ると制限エリアの外へ。なんて書くと徳之島が最終目的地に聞こえる。違うのだけど、今日の動きで重要な位置である事は確かだと思う。何と言ってもこの先の搭乗券発券と荷物の仕舞を何とかしないといけない。
 折り返し鹿児島行きの搭乗手続きはひと段落しているみたいなので、カウンタに赴く。搭乗券の発券と荷物の相談が目的。搭乗便は2時間後の沖永良部行き。
「アイランドホッピングなんですが」
 と伝えると係員は状況を察してくれる。予約記録から最終目的地まで荷物を預かっても貰えることになる。ちょっと時間が掛かるので、と仰るので、1時間後にまた伺います、と荷物だけ預けて、いったん外へ。

 折り返しとなる3792便の搭乗が始まったのを見てちょっとだけ空港を離れてみる。少し歩くと、

 そこはサトウキビ畑。奄美らしい景色ではある。それにしても暑い。そりゃ夏の真昼なのだがら暑くて当たり前ではある。少し歩き足りないので時間がある時には歩こうと思っていたが、ちょっと無理かも知れない。

 自販機が見える。UCCの見慣れない自販機に地方感を覚える。そして

 ラインナップは明らかに沖縄の影響を大いに受けている感じ。商品供給も沖縄本島からなのだろう。2005年だったかに行った沖永良部ではオリオンが幅を利かせていたことを思い出す。
 もう少し歩く。空港旅行者としては異例だが、向かった先は空港からそんなに離れていない、地図で見た不思議スポっト。

 ウンブキって何?と思ったのだが、海と洞窟でつながっている内陸の池だそうだ。陸地の池だが、海の生物がいて、海の満ち引きの影響を受けるとか。
 ちょっと階段を降りる。すると湿り気の多い森の中みたいになる。すっと足元を何かが動いた。ヘビだ。まるで夏休みの探検みたいだ。

 分かり辛いが、木陰の中に池がある。見た目は単なる池。海水なのだろうが、確かめる訳にも行かない。納涼しに行ったような感じだったが、空港に戻る事にする。
 空港に戻る途中、先程乗って来たJA224Jが動き出したのが見える。少々待って

 飛び上がる様子を撮っとく。じっくり撮ったら素敵な空港だろうが、その準備は無かった。MD-81とか飛んでる時に来てみたかった。

 さて、徳之島空港はアイドルタイムになる。そろそろターミナルに戻る。すると先程の係員に呼び止められた。荷物の預かり証が出来たとの事。手書きで最終目的地のみ書かれた預かり証を受け取る。

 まだ時間があるが、暑くて動けない。そこで空港内のレストランに入る。極めて安直だが、仕方ない。先客一組。地元の人と思しきグループがお茶を楽しんでいる風。そんな中で窓際席に座り、極めて観光客風の注文をしてみる。

 奄美といったらコレ、というべき、みんな大好き、鶏飯。
 
 そして、数ある飲み物の中から島ジンジャエール、なる物を頂く。鶏飯は値段相応にしっかりしたもの。島ジンジャエールは生姜の存在感があり、野性味を感じる。
 食事をしながら到着情報をチェック。次の到着便、少々早着するようだ。早めにお会計を済ませてまた外に出る。汗が吹き出しそうな空の下、待つ事少々。

 奄美大島からの到着便がやって来る。デカール機、と思ったがよく見たら兵庫県の持ち物であるJA05JC、コウノトリデカール機だった。但馬専用機では無いから、すべて込みで運用されているけど、但馬ではなく遥か南国、徳之島で出会うとは思わなかった。

 ま、何事もなく徳之島の地上係員に迎え入れられるのだけど。

 到着して貨物室のドアが先に空き、旅客のドアにはスロープが付けられる。降機が始まったところでターミナルに戻る。今度は展望デッキに出て

 出発準備が進むJA05JCを眺める。奄美から来て、徳之島から今度は沖永良部へ。元をたどると9:00に鹿児島を出ていた筈の機材で、島伝い経由便。文字通りのアイランドホッピング。そのホッピングに徳之島から合流する。
 さて、保安検査を受けて制限エリアの中へ。先客は十数人ぐらいいるだろうか。

 あと30分を搭乗待合室で大人しく待つ。

JL3711 JA05JC ATR42-600 TKN→OKE

 出発予定時刻の20分を切ってから搭乗開始となる。搭乗口の面倒をみるのは先程、搭乗カウンタにいた地上係員。少ない人数で切り盛りしている離島空港なので、全て兼任、と言う事らしい。

 夏の陽が照り付ける地上を歩いて機内へ向かう。機内は半分少々の席がお客さんで埋まる。ずいぶん昔に沖永良部から与論へのフライトに乗った時は乗客が2人しかいなくて、アイランドホッピング=郵便を運ぶためだけの赤字路線、ぐらいのイメージでいた。

 その時からはだいぶ路線も変わっていて比較はできないけど、今日の徳之島と沖永良部、隣の島同士を結ぶフライトはなかなか優秀、よく使われている。
 乗っているとはいえ定員48名のATR42。全員乗るまでの時間はたかが知れている。11:41、Doorclose。エンジンが動き出す。出発の案内。日本エアコミューター日本航空3711便と案内されたのち、ANAとのコードシェア便と告げられる。妙な感じだが


 九州の離島航空会社は系列の垣根を越えたコードシェアを今年から行っている。でJACJALと共同引受でJAL便名で飛んでいるから、結果としてJAL/ANAというコードシェア便、と言う事になってしまっている。逆のANA/JALというのは無い筈だから、「なってしまった」と言う消極的な言い方で正しいのだと思う。ANAANAであくまでJAC奄美群島14市町村が40%出資している地域航空会社とコードシェアをしているだけですよ、的な臭いをプンプンさせた紹介をしているし。60%出資している側の事は眼中にないようだ。
 11:44、Taixing。飛行機は滑走路を北側へと向かう。滑走路端まで来てターンパッドを廻ると11:47、Take off RWy19。

 左手に徳之島を見つつ上昇。沖永良部には12:10着陸と告げられる。正確には「えらぶゆりの島空港」と。沖永良部も十数年行かない間にキラキラネーム空港に化している。

 徳之島を左手に見て上昇。徳之島が切れたなぁと思った所で着陸態勢に入る旨の案内が流れる。時刻は11:54。11:55にはGeardown。

 真夏の海、真夏の空を見て降下していゆくと

 島が現れる。12:00、Landing、RWy22。12:03、Spot in。

 プロペラが停まり、スロープが付けられると降機となる。乗り継ぐ人も含めて、皆さん一旦降機、一旦制限エリアの外へとなる。

 また戻る事になるJA05JCを見てから徳之島の空港よりも簡素な沖永良部のターミナルビル。いや、ビルとは言わないだろうなぁ、へ向かう。一旦制限エリアの外へ。ターミナルの外へ出て、ここの建物、展望デッキがあったよなと向かう。記憶にある階段の上へ。

 先程乗って来た、これから先も乗り通すJA05JCがしばし休息する様子を見る。
 少々早着したとは言え、次のフライトも迫っている。展望デッキ、というか屋上というか、を後にして早々に制限エリアの中へと戻る事を考える。

 古い建物と釣り合わない、キラキラネーム表札的なものを見て冷房が効いた館内へ。保安検査を受けて制限エリアの中へ戻る。

JL3716 JA05JC ATR42-600 OKE→OKA

 表示器を整備する程のフライトは無い沖永良部。案内は紙で。次のフライトは

 那覇行きとなる。与論を飛ばして一気に那覇へと進むフライト。そういえば2005年に沖永良部を訪れた時も、どこかの航空会社が沖永良部-那覇を小型機で飛ばしていた。沖永良部から東京や大阪に行こうとすると、鹿児島経由より那覇経由の方が都合が良いのかも知れないし、鹿児島よりも那覇の方がより近い大都会なのかも知れない。

 一方で県都鹿児島との空路は就航50周年、との事。
 待合室が混んできて12:40を過ぎて、搭乗の案内となる。

 先程と同じJA05JCへと向かい、先程と同じ乗務員に迎えられる。席は意外と埋まる。知った人同士が挨拶を交わす姿もちらほら。島民の足、という感じの景色が広がる。

 34名です、と地上から機内へ伝えられたのち、12:52、Doorclose。エンジンが1基、1基と始動する。12:55、Taixing。

 飛行機は滑走路を北へ向かうと滑走路端でUターン。12:59、Take off RWy22。すぐに

 左手の窓には海岸線が見える。右手には平べったい沖永良部島の大地が見えているに違いない。真っ青な空へと上昇してゆく。

 13:05、ベルト着用サインが消灯する。10分後には再び点灯するとの事。

 窓の外には与論島が見えている。鹿児島県最南端。そして

 与論のすぐ南には沖縄本島が控える。那覇のすぐそばまで来ている感があるが、沖縄本島は長い。那覇までは道半ば。

 キャンディーが配られると間もなく、13:15、ベルト着用サイン点灯。

 左手遠くに沖縄本島、国頭半島が間近に見えた後は沖合を南下。次第に高度を下げてゆく。13:25、Geardown。左手に旋回すると遠く那覇の街が見えて来て、港が近付く。

 大きな客船が停泊している様子も見て取れる。沖縄にもインバウンドの波が押し寄せてきているようだ。
 13:29、Landing、RWy18R。沖合に出来た新しい方の滑走路に降りると延々Taixing。ようやくターミナルへと近づくと13:38、Spot in SP14。

 那覇にもスロープの準備があり、そちらを取り付けてからドアが開く。降機。つづら折りのスロープを降りて振り返ると

 夏空の那覇コウノトリが翼を休めている。
 ターミナルまではバス連絡。先程までの徳之島、沖永良部とは空港の世界が違う。ターミナルまで延々運ばれる途中、

 僚機、JA10JCの姿を見かける。こちらもアイランドホッピング便。奄美11:15→11:55与論12:25→13:10那覇13:50→14:50奄美と飛ぶ途中。JA05JCが奄美から那覇まで2つ島に寄り道しているが、JA10JCは1つだけなので、アイランドホッピングの快速便、と言うのかも知れない。
 那覇は今日の折り返し点。ここからもアイランドホッピングが続く。まずは出発まで若干の休憩。座っているだけだが、軽く空腹ではある。

 ラウンジに寄る時間があったので、軽食を。午後になったが平日だし、酒はやめておく。今度のフライトもバス接続なので早めに切り上げ席を立つ。すると

 次のフライトまであと10分時間が残っている。ならば

 バス連絡の搭乗口前にあるサクララウンジアネックスに寄り道。結局、オリオンビールを1杯頂く事になる。

JA3715 JA05JC ATR42-600 OKA→OKE

 改めて席を立ち、搭乗口へ。ちょうど優先搭乗が始まる所でタイミングが良い。バスに先に乗れるだけだが、乗ってしまう。沖永良部へ戻るフライト。沖永良部の人達がバスに乗り込み知人を見かけると挨拶を交わす。バスの席が埋まる程には乗客がいて、島の人たちによく使われている事が改めて分かる。

 バスは改めて先程のスポットへと戻る。

 乗務員は那覇で交代だったようで新しい人が搭乗口で待っている。乗り込むと今度は前方席、プロペラの近くに座る。14:24、Doorclose。搭乗率、8割ぐらいだろうか。エンジンが1基、1基と廻り出すと14:28、Taixing。

 滑走路の手前で少々停止。僚機を先に送り出した後、自機も滑走路へと進む。14:37、Takeoff RWy18L。

 飛行機は沖縄の青い海を見下ろしつつ上昇してゆくと左に旋回。来る時と変わり沖縄本島の東側を進んでゆく。14:48、ベルト着用サイン消灯。  

 引き続き沖縄本島の東側、久高島と思しき島を見て、さらに上昇してゆく。

 機内サービスが始まる。キャンディが配られるとすぐに14:56、ベルト着用サイン点灯。着陸態勢に入ると告げられる。

 何故か虹が真下に見えて降下をしてゆく。左手には与論島が見えていた筈。

 右手に平べったい島が見えて来る。沖永良部島だ。島が近寄って来ると飛行機は右に旋回。15:04、Geardown。沖永良部空港への最終コースとなる。海が近付いてきて

 15:07、Landimg、RWy04。減速してゆくと滑走路端まで行ってぐるっと回る。スポットへ。1機、僚機がいる隣に15:13、Spot in。

 スロープが付けられて降機する。僚機のJA07JCはエンジンを起動し出発する。ひとまずJA07JCを見送るべく、沖永良部空港のささやかな展望デッキに上がる。 

 3715便から荷物が降ろされ、ターミナルへと運ばれてゆくのを見ているとJA07JCが動き出す。

 良く晴れて暑い空の下。ターボプロップの音も高らかに、飛行機は滑走路端へと向かう。

 一旦離れて行った後、

 改めて飛び立つ。その間にJA05JCの出発準備も進む。荷物の積み込みが始まったようだ。そろそろ保安検査を受けようと思う。出発まで20分が迫っている。
 ささやかなターミナルに戻る。

 先程飛び立ったJA07JC、前便到着遅れで出発がずれ込んでいたようだ。元々1日5便しかないのに、綱渡りみたいな運用を組む訳ないか、とは思う。
 先程、検査を受けたのと同じ係に迎えられて保安検査、なのだが、搭乗券がエラーになる。そんな訳で発券窓口へ逆戻り。

 取ってつけたみたいにNHのコードシェア便に関する案内が出ている。この春に始まって、多少は成果が出ているんだろうか、とは思う。
 搭乗券のエラーは午前中の通過記録が残っていたためと判明。引っ掛かっていた記録を消して貰い、問題解決となる。この先、徳之島でも同じ事が起きるだろうか。気を付けようと心に刻む。改めて制限エリアの中へ。

JL3710 JA05JC ATR42-600 OKE→TNE

 搭乗待合室には那覇からのフライトで見たような人も混ざり、徳之島行きの搭乗開始を待っている。明らかに修行の人もいるが、地元の人と思しき人、沖永良部から新たに乗る人、少ないながらも混じっている。
 搭乗開始となり、スポットへと歩く。

 本日4回目のJA05JCへ。当然ながら先程と同じ乗務員が迎えてくれる。お待ちしておりましたと頭を下げられて機内へ。今度もプロペラに近い席を予約している。機内、那覇→沖永良部よりも空いていて、3割ぐらいの席が埋まっただろうか。15:40、Door close。

 プロペラが起動し始めると結構な音が耳に飛び込む。機内後方で聞いているより明らかに音のレベルが大きい。2基のエンジンが咆え出すと15:44、Taixing。飛行機は滑走路を北へと向かう。滑走路端まで来るとUターン。滑走路の向こう、目的地の徳之島が見えている。
 15:48、Takeoff RWy22。

 沖永良部の平べったい島を見て上昇してゆく。サトウキビとユリの島が徐々に離れてゆくと飛行機は左に旋回。向きを180度変える。青い海が拡がると北上、15:53、最終の着陸態勢に入る旨の案内が流れる。徳之島の天候は晴れ、気温は31℃だそうだ。

 徳之島が見えて来て15:57、Geardown。

 海へと突き出た岬が見える。何かの碑のようなものが見えて、そういえば徳之島には戦艦大和の慰霊碑があったことを思い出した。
 飛行機は降下。海と島が近付いてきて16:00、Landing、RWy01。滑走路端まで行くとUターンしてからスポットへ。16:05、Spot in。
 スロープが付けられた後、ドアが開き、降機となる。客室乗務員には「お待ちしております」と送られる。

 午前中に飛び立った時は飛行機が順光に映えていたが、この時間、日の向きがだいぶ変わり、西の海側から照らしている。
 また乗り継ぎ。午前中も見かけた係員が乗り継ぎの人も制限エリアの外へと誘導している。

 到着の案内を見て、

 展望デッキに出てホッピングの合間に翼を休めるコウノトリを見た後、早々に

 また保安検査を受ける。沖永良部でのエラーを思い出したが、徳之島ではエラーは起きず。特に問題なく制限エリアの中へ戻る。
 搭乗待合室。明らかに那覇から同じ工程の人が5人いる。男性二人組は絶対に修行。見た目で判断したわけでなく、那覇からの機内で1日10レグ、なんて会話が聞こえていたので。地元風の男性が一人いたが、写真を撮ったりしていたから、この人も少なくとも観光客だろう。そしてパリピカップルは、、、、、良く分からない。

JL3844 JA05JC ATR42-600 TNE→ASJ


 那覇から各島停車でやって来たJA05JC。次に向かうのは奄美大島となる。搭乗待合室で待つ事暫く、搭乗開始となる。朝と同じ係員に送られてスポットへ。

 逆光の中、佇むコウノトリ、JA05JCに改めて搭乗。那覇以来同じ客室乗務員に今度は「お帰りなさいませ」と迎えられる。
 乗客は15人ぐらいだろうか。5レグ目のJA05JCだが、一番少ないお客さんと言う感じになる。16:32、Door close。エンジンが1基、1基と動き出す。ターボプロップの音が響き渡ると

 16:38、Taixing。飛行機は滑走路を北側へと進むと滑走路端でUターン。

 プロップサウンドも高らかに16:43、Take off RWy19。滑走路半ばで浮かび上がると徳之島空港のターミナルを見下ろし、上昇してゆく。

 サトウキビ畑が広がる徳之島を左手に飛行機は上昇する。

 いつまでも眺めていない徳之島とお別れし右手に旋回すると窓外には南シナ海とギラギラ強く照り付ける太陽が広がる景色となる。つまり、写真に撮り辛い景色。16:47、ベルト着用サイン消灯。
 奄美まではすぐのつもりでいたが、キャンディーのサービス、そしてルートマップが配られる。意外と時間が掛かるらしい。

 鹿児島を出る時に欲しかったような内容のマップを頂く。来る時に何島か分からなかった十島村の各諸島も詳細が記されている。やっぱりJAC奄美群島出資40%の会社だ。
 奄美大島に差し掛かる。普段より高度が低い分、

 リアス式海岸の様子が事細かに分かり、奄美大島の大変な地形が良く伝わって来る。昔、空港と名瀬の間を行き来した時、いくつものアップダウンを繰り返したことをかすかに思い出す。
 16:52、ベルト着用サイン点灯。奄美の天候、晴れで気温は31℃と告げられる。なおも山と谷を刻む奄美大島の地を見つつ飛行機は高度を下げる。

 最後は洋上に出て17:00、Geardown。海岸線を埋め立てたらしい空港が現れて、17:03、Landing、RWy03。久しぶりに誘導路がある空港に着陸すると格納庫近くのスポットへ。17:08、Spot in。
 階段による降機となります、と案内。またお待ちしております、と送られてステップを降りる。

 JA05JCからターミナルまでは少々距離があり、その間には

 那覇で見かけたJA10JCがいる。那覇-奄美と直行で飛んだあと、喜界島を一往復している筈。奄美常備のスロープはこちらで使われているのだった。
 乗継だが、一旦制限エリアの外へ。

 沖永良部や徳之島の空港に見慣れると奄美の空港がものすごく大きくて都会の空港に見える。人も多くて観光客の姿も目立ち、何か別世界に迷い込んだような気分になる。
 待ち時間少々。頃合いを見計らって保安検査を受ける。

 出発便の数も多い。この時間から福岡に行けるのは意外だ。
 さて、この先は

JL3843 JA05JC ATR42-600 ASJ→TKN


 徳之島に戻る。JA05JCの運用に忠実になぞる形をとっている。那覇から奄美まで一緒だった人達はさすがに違うルートみたいで、誰一人姿を見かけない。搭乗待合室には徳之島に帰ると思しき地元の人達がちらほらと姿を見せている。
 車椅子の人が一人いて、搭乗口と別のエレベーターを使うルートで事前改札よりも早く搭乗機へと向かったのち、搭乗が始まる。

 先程姿を見せていたJA10JCは既にスポットにはいない。遠くに1機、コウノトリのJA05JCが佇む先へと向かう。いつの間にかスロープが付けられているのが見える。一つのスロープを乗客の客層踏まえ、やりくりして使っている様子が見て取れる。

 鶴と鸛、二羽の鳥が描かれた機体へ。お帰りなさいませと客室乗務員に迎えられ、座席に座る。座席は半分ぐらいは埋まっただろうか。17:56、Doorclose。エンジンが1基、1基と動き出しプロペラの影が廻る。17:59、Taixing。誘導路を進むと滑走路端に。18:04、Takeoff RWy21。

 18時を過ぎてもまだまだ明るい海を見下ろし飛行機は上昇する。左手には太平洋。右手には逆光の中、奄美大島が見えているだろうか。揺れることなく上昇すると18:07、ベルト着用サインが消灯する。5分後には再点灯との事。

 短い時間だが、キャンディーのサービスがある。キャンディと言えども、その後にはごみの回収もあるので客室乗務員は機内を2往復することになる。その隙に、と言っては難だが、何度か乗り降りする中で気が付いたものを確認しておく。

 JA05JCの所有主を示す銘板。但馬空港ターミナル株式会社、とある。こうやってしっかり明示されているのね。普段は気付かないでしょうが。
 18:12、ベルト着用サイン点灯。徳之島の天候、晴れで気温は31℃との事。
 まだ奄美大島の領域で

 左手の窓には加計呂麻あたりの入り組んだ海岸線が見えている。降下をしてゆくと太平洋上に出て、徳之島が近付いてくる。

 島が近付いてきて、海岸線を見つつ降下。朝、鹿児島から来る時と逆側に座っているので、今度は徳之島の様子が良く分かる。

 空港の敷地が現れ、自機の影が大きくなると18:24、Landing、RWy19。一気に減速してゆき18:27、Spot in。
 ドアが開き、スロープが付けられて降機となる。

 西日がだいぶ弱くなってきた中、今日三度目の徳之島空港到着。制限エリアの外に出る。

 今度も10分以上の早着となっている。
 この時間の徳之島空港、午前中に鶏飯を頂いたレストランは既に閉店している。土産物屋も店仕舞いの気配が漂う。
 時間があるので展望デッキに出てみる。

 ちょうど車椅子の方を降ろす所だった。高齢化率が高い奄美群島各路線では、このスロープ、何かと役に立つに違いない。昔、車椅子の方を降ろすのに、フォークリフトを使っていた光景を見た事があったけど、その頃を思うとだいぶ安全な備えになっている。

JL3798 JA05JC ATR42-600 TKN→KOJ

 さて、1階に戻る。出発便もあと1便を残すのみ。早々に保安検査を受けて制限エリアの中へと戻る。

 出発まで20分少々。搭乗待合室には十数人のお客さんが鹿児島行きの出発を待っている。間もなく搭乗開始の案内。ずっと同じ地上係員に送られて来たが、当然最終便も同じ方。恐らく自分が乗る度に記録を消してくれていたのだろう。お世話になりました、とお礼を言って飛行機に向かう。そして

 飛行機に入る所ではお世話になります、と。当然ながら同じ客室乗務員に迎えられる。

 自席に落ち着くと搭乗が始まる。「あらっ、来る時と同じ方」なんて客室乗務員を見ていうグループ客もいる。17~8人ぐらいだろうか。乗り込むとスロープを外す作業が始まる。18:48、Doorclose。エンジンが1基、1基と始動すると18:52、Taixing。徳之島の地上係員に送られて飛行機は滑走路を北側に。滑走路端でUターンすると18:56、Take off RWy19。

 飴色に染まる徳之島空港を見て南へ。右へと旋回すると機首を180度向きを変えて北に向ける。左手の窓から西日が射しこんでくる。上空の西日は案外と強く、まだまだ力をもっている。
 19:06、ベルト着用サイン消灯。飛行機は揺れも無く、大人しく上昇してゆく。
 客室乗務員が飲み物をお持ちしましょうか、と声をかけてくれる。徳之島-鹿児島は所要1時間15分。余裕があるのだろう。そういえば那覇サクララウンジアネックスでオリオンビールを頂いて以来、何も水分を取っていなかった。
 コーヒーなんかも貰えるようだったが、手間をかけて貰うのも難なので水をお願いする。

 ご丁寧にカップに蓋を付けて供して貰える。

 その後でキャンディーも配られる。こちらが本来のサービス内容。後になって飲み物を何人かに出していたようだけど。
 左手の窓外に小さな島が幾つか見えだす。来る時は名前が分かりかねたが、このフライトでは地図を頂いている。

 こちらは横当島らしい。
 西に見えている日が徐々に傾き、赤味を増してゆく。

 西の空が赤く染まり、

 機内をほんの一部だけ赤く染める。
 サービスが落ち着いた客室乗務員が声をかけてくれる。お疲れさまでした、と。実際、本当に疲れた。座っているだけでこんなに疲れるのに、立って仕事しての5区間は本当に大変ですね、と返すと「上がったり降りたりを繰り返すと体に負担になりますので」との事。短距離多頻度修行は文字通り修行だ。ちなみに、那覇から奄美まで乗り通す人はいるが、奄美からは直接鹿児島に向かう人が殆どで、徳之島に戻って鹿児島に行く人は珍しい、そうだ。
 19:33、降下を開始しあと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。鹿児島着陸は20:00予定、天候は曇りで気温は28℃との事。

 西の空に太陽が沈んで、漆黒と夕陽にカクテルみたいな空が広がる中を飛ぶ。

 ダメ押しみたいにキャンディーのサービスがあった後、19:45、ベルト着用サイン点灯。窓外、漆黒の中に薩摩半島の影が浮かぶ。傘のような雲を被った薩摩富士、開聞岳のシルエットが流れてゆく。飛行機は鹿児島湾沿いに北上。遠くに鹿児島市内の街灯りを見つつ、高度を落としてゆく。

 今度は桜島の影。やはり雲を被っているが、その合間から山容が覗いている。19:56、Geardown。

 国分あたりの街灯りを見て鹿児島空港への最終コース。19:59、Landing、RWy34。減速して誘導路へ。20:02、Spot in SP14R。
 プロペラのテストとして回転数を上げてみせた後にエンジン停止。ドアが開く。階段での降機との事。長々お世話になった客室乗務員にお礼を伝えて降機する。
 
 鶴丸鸛のJA05JCにもお世話になった。

 荷物の降ろしたり、点検をしたりと慌ただしい14Rスポットからはバスでターミナルに向かう。出発機少々を残した鹿児島空港ターミナルへと戻ると久しぶりに荷物と再会。

 なんと、手書きのタグが付けられていた。2枚綴りでOKE→OKA→OKE→TKN→ASJ→TKN→KOJ。慣れっこ、って感じの対応だったけど、お手数をおかけした。申し訳ない。

 制限エリアの外に出ると20:15。この時間から羽田には戻れるようだが、伊丹に戻る手段は無く、今日は鹿児島泊まりとする。正確に言うと鹿児島市内ではなく、空港のすぐそばで。空港から歩いて少々、空港ホテルに入る。宛がわれた部屋からは

 ATR72-600、JA06JCが見えている。かつてはYS-11を空港ホテルから眺めた事もあるが、時代が流れて飛行機は代替わり。ホテルの部屋はそのままの感があるけど。
 さて、夕食がまだである。十数年前なら安く上げようと近くのジョイフルあたりに足を伸ばしたかも知れないが、その気力は無い。安直だが空港ホテルのレストランで世話になる。


 極めて安直だが、だいやめセット、という鹿児島名物を少量多品目並べたようなセットにしておく。種類は色々食べたいが、そんなにたくさんは食べられない。一人の宴ならこのぐらいでちょうどいい。
 部屋に戻って飲みの続き。京王線恥辱はそれなりに書いたけど、1日9レグには追いつかない。どうせ滞貨の山になると最初から諦め。そのうち酔いが廻るともうダメになった。

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