2022-10-14

 目が覚めて、あれっと思って時刻を確認する。現在、午前4時。まだ早いが二度寝するほど早くはない。観念して起きだす。
 今日から一人で出掛ける。支度はほぼ昨日のうちに済んでいる。最低限の身支度をして家を出たのがまだ5時前。外は暗い。膳所の駅まで歩くと

 始発電車に乗り込む。幸い今日は定時運行。逢坂の山を越えて京の都の外れ、京都駅八条口へと赴く。
 空港行きのバス乗り場。この時間、タクシーで乗り付ける人も多く、行列が伸びてゆく。

 定刻ギリギリにやって来たバスは7割の乗り具合。中国道通行止めにより迂回、と言われて一瞬びくっとしたが、吹田-豊中の迂回と思い至り、大丈夫と安心する。休みの日よりも余裕のあるバスに揺られて伊丹空港まで。高速道路は順調に流れていて、6時半前には伊丹空港に到着となる。

 北ターミナルに6:27。全く問題ない範囲。
 ここ数回、7:05というフライトが続いたが、今日は若干余裕がある。7:10。荷物を預ける。隣の席は今の所、空席だそうだ。クラスJも空席があるようだが、アップグレードはやめておく。
 保安検査を受けるとラウンジに。時間に多少の余裕があるが、今日は朝食を食べてはいけない日。お湿り程度に水を口に含み、お手洗いで検査用の検尿を取る。いつの間にか容器の使用方法が変わっていて、個室の中で狼狽える。

JL102 JA848J B787-8 ITM→HND


 今日は7:10のフライトで羽田に向かう。手続き前の案内ではファーストクラスまで含め空席が見られたが、搭乗開始を待つ列も短い。空いているようだ。
 6:50を過ぎて搭乗開始。元々予約した時の普通席、後方左手窓側に落ち着く。7:03、Doorclose。羽田への降下中、雲の影響で揺れが予想されるとの事。先程の出発案内でも羽田だけ傘マークだった。今日、雨だっけ?とは思う。昨日のニュースではそんな予報見なかったけどなぁ。
 7:08、Pushbuck。

 定刻よりも早い動き出し。機体が下がってゆくと少々間があり、7:13、Taixing。飛行機は誘導路を南に向かう。

 途中、RWy32Lを使うらしい僚機を追い越し滑走路手前で少々待機。こちらも僚機が先に行く。順番が回ってきて7:22、Takeoff RWy32R。伊丹を北へと駆けあがり、左に左に回って3/4周。

 左手の景色が順光になる。7:27、ベルト着用サイン消灯。飛行機は真東に向かう。淀川の流れを見て、視線を延ばすと京都盆地。東山と逢坂の向こうに大津と琵琶湖が見て取れる。

 間もなく左手に琵琶湖と瀬田川が見えるようになった。瀬田川の谷筋に雲が見える以外は良く晴れている。洗濯日和だ。
 電源もある機材だし、隣2席は空いている。PCを取り出し、京王線恥辱をほぼリアルタイム立ち上げ。
 飛行機は甲賀と伊賀を跨いで東に。すぐに伊勢湾岸へと出る。 

 伊勢湾の最奥部と尾張平野を見て東に。この頃から飲み物のサービスが廻り始める。後方の左手はなかなかサービスが廻って来ない所。そろそろ少量の水もダメになる時間だ。ちょっとくらい飲んでも、とは思いがちで夏の間は湿らすぐらいはやるけど、と思っている間に、順番は廻って来ない。

 尾張三河になり、東に。7:43、降下を開始して10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が流れる。サービスを終了し、客室乗務員も着陸の準備をいたします、との事だが飲み物はまだ。右手通路は2人1ワゴン、左手通路は1人1ワゴンなので仕方ないのだろうが、先に終わった右手から左手に加勢が来る。
 静岡の辺りから雲が出て来る。

 揺れを感じつつ飛行機は東に向かって降下する。遠慮がちだった雲はだんだんと辺り一面を覆うようになり

 富士山が見える頃には辺り一面雲だらけになる。東京の雨は冗談ではないらしい。
 7:52、ベルト着用サイン点灯。着陸態勢との事で使っていたパソコンはしまい込む。飛行機は降下しつつ少々揺れ。窓外を見ると

 いつの間にか雲の中を飛んでいる。薄暗い中をずっと。視界が悪く、雲は分厚いようだ。
 左手に何度かカーブしている間に

 いつの間にか東京湾が見えている。高度がだいぶ低くなっていて、着陸間近と知る。8:05、Landing、RWy34L。8:10、Spot in SP14。
 東京の天候、雨で16℃と言われる。予想外の雨に加えて思った以上に寒い。東京の秋を舐めて掛かっていたかも知れない。

 乗継の案内には海外ゆきが目立つ。出入国の制約がほぼ無くなって、国際線の需要も復活してきた事を改めて知る。

 ここまでお世話になったJA848Jを最後に1枚。この後は福岡ゆきになるようだ。
 預けた荷物を受け取るまでちょっと時間が掛かり、制限エリアの外に出ると

 8:30が近いぐらいになっていた。今日はこの後、横浜に行く。年に一度の人間ドック。横浜に生活の拠点が無くなっても、惰性中の惰性で検査だけは同じ所で受けている。いい加減、滋賀で受ける事にしても、とは思うけど。
 横浜にゆくので京急に乗車する。

 9D運用、1185編成。逗子・葉山という行先にまだまだ馴染めないが、エア急に乗車。列車は空いている。雨の影響でダイヤが乱れている。蒲田で特急に乗り換えれば横浜に早く着くようだが、今日は予定に余裕がある。そのまま横浜まで乗り通した。
 荷物を預けてから人間ドックの会場に赴く。いい加減、空腹だが、まだ食べるわけには行かない。
 ここ数年、体重がだいぶ落ちたので結果はあまり心配していないのだが、何故か下の血圧だけが高めに出る。下だけ高くなるってなんだっけ?
 お昼になって問診まで。現時点では目立った所見なし。まずはめでたい。
 ここ数年、人間ドック明けは旅行をしている。近江から横浜まで来てその足で、という感じに根付いた習慣が、コロナ元年以降、国内旅行に形を変えて続いている。ただ、今回はちょっと趣向を変えて、今日は横浜泊。午後はフリーみたいな感じ。
 検査前は空腹に耐えられない感じだったが、バリウム検査で食欲が少々萎えている。どうしようかと思っていたが、今日は横浜名物に手を出す。

 49運用、1619編成に乗り、横浜の下町、日ノ出町まで。驚いたのは

 日ノ出町程度の駅にもホームドアが整備されていた事。知らない間に首都圏の鉄道はだいぶ様子が変わっている。
 日ノ出町の駅から少々歩く。

 なんてことない大岡川の景色に懐かしさを覚える。この辺りの景色はあまり変わらない。
 雨が降りそうで降らなそうで降る中を伊勢佐木モールの方へと歩き、右に折れる。歩いてしばらく、着いたのは玉泉亭の本店。平日の昼間、割と席が埋まっている。

 まずはサッポロラガー、赤星を頂く。この後、飲む機会は色々とある中、瓶ビールの方が飲み過ぎなくて良い、ジョッキで貰うとついつい杯が進んで早々に出来上がってしまう。

 そして横浜名物のサンマー麺を頂く。折角の横浜、色々と食べたい所はあるけど、まずは無難に美味しく頂く。
 相変わらずの雨の中、もうちょっと歩く。

 横浜橋商店街も引っ越して以来の久々。変わらぬ店もある一方、入れ替わりもだいぶあり、総じて華僑が増えているように見える。その横浜橋を抜けると

 浅見本店へ。ここでの定番、エビスの黒、小瓶を頂く。ピーナッツと合わせて¥320。ちょっと値上がったのだろうが、それでも安い。

 ついもう1本、飲んでしまう。今度は塩辛と頂く。このカップが¥50でまたもや¥320となる。センベロどころか¥500ベロになる勢い。
 このままの勢いで飲み続けると明らかに飲み過ぎるのでブレイクを入れる。関内の駅へ。工事が終わってすっかり綺麗になった知らない駅から

 根岸線E233系167編成で横浜まで。横浜に着くと湘南新宿の出発が見え、東横特急(と今は言わないのか、Fライナーだっけ)にも10分待ちという時間。15年前なら接続が悪い、って言いそうだが、意外と何とも思わなかった。
 東横線に乗り換えて、代官山下車。ちょこちょこっと歩くと恵比寿に出る。今日は

 エビス記念館を見てゆく。今まで見学したことが無かったのだが、今度、リニューアルに入るそうで、今月で一旦閉館と聞いている。その前の今の施設を見るちょうどいい機会になる。

 当然だが、あおちらでもこちらでもエビス。いちいち舞い上がっていてはキリが無い。
 記念館には有料のツアーがある。どうせならそちらを体験したいが、気が付いた時には予約が一杯で入らなかった。ある意味、ダメ元で来たのだが

 この後、16:10からツアーに空きがある。これは嬉しい。喜び勇んで予約を取る。ツアー料金は500円。ただし試飲が付くので事実上、ビール代である。
 しかし16:10には中途半端に時間がある。同じ敷地にある写真美術館、と一瞬思ったが、そこまでの時間はない。我ながら安直だとは思ったが、乾杯の練習をすることにした。

 試飲コーナーに赴く。1杯¥400で飲む事が出来る。角打ちより高いが、一般の飲食店よりはずっと安価。それでいて

 プロが注ぐビールを頂けるのだから素晴らしい。ちなみに、一緒に頂いたポテトサラダも¥400。

 問題があるとすると1杯では済まない事だろうか。結局、乾杯の練習、何回やったものやら。
 そろそろ見学ツアーの時間となる。

 ツアー専用の待ち合わせスペースに赴く。エビスビールの世界観を前面に押し出した重厚な雰囲気。一瞬、JALの国際線ファーストクラスラウンジ、RED SUITEを思い出す。こちらの座席に腰掛けて待っていると案内の担当者からお声がけがあり、この後の案内がある。
 全部で15人ぐらい集まっただろうか。時節柄、定員を絞っている様子。

 時間が来てツアーが始まる。明治時代に乱立したビール製造元が並ぶ中、ドイツから職人を招いてライバルを駆逐した話やら

 駅の名、街の名になった話。企業名が地名になる事はあっても、ブランド名が地名になる事は稀と言われて、確かにと納得する。

 美味しんぼで紹介されたなんて展示もある。自分では意識した事はないが、自分がアサヒを徹底的に嫌い、サッポロ至上主義になったのは。美味しんぼのせいだと思う。全く覚えていないけど。
 一通り展示を案内頂いた後は試飲。

 今度は先程とは別の、ツアー参加者専用のスペースでヱビスビールを頂く。何度目か分からなくなっていたがプロの注いだヱビスビールを美味しく頂く。
 試飲の間にも 

 ビールの注ぎ方を実演して貰える。最初に勢いよく注ぐやり方は札幌のサッポロビール博物館でも教えて貰ったやり方。ヱビスでも一緒だったか。最近は瓶ビールを飲む時にも注ぎ方を意識するようになった。

 最後に現行ラインナップの紹介があってツアー終了。ここまで45分ぐらい掛かっただろうか。
 東京は夕方5時。そろそろ今日の宿泊地、横浜に戻る。恵比寿から横浜なら湘南新宿なんだろうけど、何となく歩いて目黒まで。目蒲線、じゃなかった目黒線東横線を乗り継ぎ、横浜まで。ホテルの最寄駅は横浜だが

 根岸線に乗り換える。E233系107編成で1駅、桜議長に来ると18時を廻っている。今日は野毛でもう少し、飲みたい。
 ぴおシティーの地下、立ち飲みを覗いてみたが、結構混んでいる。コロナ前のような景色だ。こちらは諦めて野毛をぶらぶら。牡蠣を出す店があったからぱっと入る。

 ハートランドを貰って

 生牡蠣を2個。薬味も何も付かずに出て来る所に自信を感じる。
 1杯でさっと出て、次の店を探す。立飲みの店でサッポロを扱っていたのでそちらに入る。

 今日1杯目の黒ラベルを頂き、


 もはや居酒屋の定番になった感のあるいぶりがっこクリームチーズを頂く。

 雪の茅舎があったからこちらも。1杯のつもりが2杯になった。
 もう1軒ぐらい、と思ってもう少し、ぶらぶら。

 都橋商店街に来る。ここでどこか1軒、と思って店を見て回り何となくチーズとワインの店に飛び込む。


 急に趣向が変わったが、こんな感じに決め打ちせず、縁のある店にお世話になるのが野毛の楽しみ方。そういえばそうだった、と5年ぶりぐらいの野毛歩き。楽しかった。
 いい加減、飲み過ぎでありホテルに向かう。横浜駅から歩いて少々。記憶が朧気になる中でチェックインの手続きをして、預けた荷物を受け取り、宛がわれた部屋で、潰える。

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