FW3131/NH3131 JA02RJ CRJ200 NRT→SDJ 

 横浜からたっぷり二時間。ようやく成田空港へ到着。駅を出るためだけに持ってきたパスポートを提示してセキュリティチェックを通過。賑やかな国際線ターミナルに背を向けて閑散とした国内線ターミナルへ。ずいぶんと奥まった所に搭乗窓口やら何やらが現れる。規模の割には閑散。まぁ発着機少ないし。

 綺麗なだけで呆れるほど人の居ない保安検査場を抜けると搭乗待合室。ここも広いが閑散。ちょっと前に名古屋行きが出て行ったところであとはこれから乗る仙台行き、そして札幌行きが飛んで夕方まで間隔が空くという地方空港並みの状況。10数人が搭乗開始を待っている。外国人の姿が目立つのは場所柄、か。

 地上なので目の前には飛行機の足回り。その向こうをゆく飛行機は各国が入り乱れて賑やか。フィリピン航空に続いてコンチネンタル航空が滑走路に向かう。 
 今日乗るのは伊丹を拠点に東北方面や成田から各地の空港を結ぶ路線を運営しているIBEXエアラインズと言う会社。羽田を中心に動いているとまず縁が無く、私も今日が初めての搭乗。ちなみに成田関連の路線はANAとのコードシェア便で、今日乗るのもANA便としての搭乗。
 10:10すぎ、まず優先搭乗が、ついで搭乗開始となる。飛行機へはバスでの案内。バス1台の座席が埋まり、立客が軽く出る程度、30人ぐらいのお客さんが乗って、バス出発。随分と走り向かった先にIBEXエアラインのCRJ200が2機駐機中。手前側の1機に横付けになる。これがこれから乗る仙台行きの飛行機。アテンダントさんが入口に立ち、バスに向かって深々と一礼をした。

 ジェット機とは言え、50人乗り。小さな機体にバス1台ぶんのお客さんが乗り込む。全員が落ち着くとまもなく10:28、Doorclose。仙台までの飛行時間は50分、仙台の天候は晴で気温は9℃と案内が入った後、エマージェンシーデモが始まる。アテンダントさんは1人乗務なので音声はテープで。まもなくエンジンの起動音が聴こえて、10:31、Taixing。第二ターミナルの近くだったようで、JAL機が居並ぶ中を進んでゆく。滑走路端が遠い。
 ようやく滑走路にたどり着く。待たされる事無く滑走路に進入して10:40、Takeoff、RWy34R。軽やかに上昇して薄雲の中へと分け入ってゆく。エンジンが後ろにあるせいか、翼の前の席は非常に静か。揺れも無いのでまずは快適はフライトの始まりとなる。地上が見えない事が玉にキズ。

 10:47、ベルト着用サインが消灯する。雲が切れた一瞬にちらっと見えた空港は今度茨城空港となる百里基地か。仙台到着が11:30となる旨案内。ドリンクのサービスも行われるそうだ。確かコーヒーと冷たいお茶と、あと聞きそびれた何かのジュースの中から。まもなく1人乗務のアテンダントさんがお盆にコップを載せて機内巡回を始めた。

 機内の様子をちょっと観察。座席は革張りで、ただ残念な事は少し草臥れ気味な事。

 ポケットの中にはANAの機内誌『翼の王国』の他にIBEXエアラインの機内誌。A4で4Pとささやかだけどラミネート加工をした上に「お持ち帰りを御希望のお客様は客室乗務員まで」と注意書き。持ち出せるのか持ち出せぬのかイマイチ良く分からない。それと秋田県の観光情報誌『秋田おんど』まで入っている。それだけ伊丹-秋田線に力を入れていると言う事なのか。
 機内左手、遠くに雪山が見えている。那須か日光の山だろうが思った以上に遠い。
 ずっと雲海が続いてきた外の景色、北上するにつれて雲が取れてくる。どの辺りが見えているのか、ちょっとした街が見て取れた。漠然と中通りを飛んでいるような気がして、須賀川かなとあてずっぽに思ったのだけど11:02、早くもベルト着用サインが点灯するとほぼ同時、太平洋に飛行機は進む。ここは浜通りだった。今の街は原ノ町かその辺なのだろう。と言うか。11:30着にしてはベルト着用サインが点くの、早すぎる。
 洋上をひたすら飛んでゆくと何時まで経っても仙台には着けない訳で、揺れながらも左へと旋回を始める。11:08、Geardown。次に海岸線が現れるときには地上の様子、人影も判別できるほど。11:10、Landing、RWy27。11:12、Spot in SP9。

 なんと、25分も早着。