2022-04-02

いつもの時間に目覚ましを鳴らした。土曜日の朝。もう少し寝ていたいが起きだす。身支度を少し。今日は出掛ける。2週間前の3連休、福島県地震の発生で見合わせた秋田往復、特典航空券で取ったものを今日行使する。
 食事に関する支度が無い分、平日よりは手早く準備が整う。まだ薄暗い中、家を出て駅へ向かう。この時間の膳所は肌寒い。秋田は季節が3週間は戻る筈で、もっと寒いに違いない。
 駅の出て下りホーム。間もなく 

 がら空きの普通列車がやってきて、こちらに乗る。京都までの間に遅れている京王線恥辱を少し進め、

 リムジンバスの中でも取り組んだから定刻のようにはなる。
 中国道の工事は年度末をもって終わっていたのか迂回運行もなく空港まで45分程。出発の1時間前に到着となる。おそらく1本後のバスでも問題ないのだろうけど。この辺の匙加減は難しい。

 この時間、欠航便は少々。そして国際線乗り継ぎのカウンタに行列が出来ている。若い人の姿が目立ったから留学に旅立つのかも知れない。自分もいずれは海外に行けるようになりたいものだ。今年は無理だろうと諦めてはいるけど、来年はぜひ。
 搭乗手続きでクラスJに上げて貰う。ずいぶんと空いているみたいで1人掛けでも席が選べる。手続き番号は21番となった。
 保安検査を済ませラウンジに。

 ひとまず軽く朝食をしてお腹に入れておく。ビールは見合わせて、あくまで少な目に。
 
 7時を過ぎて飛行機が動き出す。羽田行きの102便は小型化されててB737-800、JA311Jだった。104便はさすがに通常通りのB787-8、JA847Jとなる。

JL2171 JA244J ERJ190 ITM→AXT

 出発の30分ぐらい前からそわそわし始め、20分前には着くように席を立つ。

 途中、機材を確認。JA244J、ERJ190で今日は飛ぶ。19番搭乗口、ついてみると

 搭乗橋へと続く通路はまだ扉が閉ざされている。廻りの待合室には20人弱の人。やはり空いているようだ。
 7:30を過ぎて事前改札、ついで優先搭乗が始まる。機内へ。先程窓口で相談して決めた5Aという席に落ち着く。乗り込んでくる人は20人少々。30人まではいかないようだ。7:40、Doorclose。クラスJに6人。普通席には二十数人といったところか。

 7:43、Pushbuck。7:46、Taixing。誘導路を南に進むと迷う異なる滑走路へ。7:48、Takeoff RWy32L。軽々と浮かぶと伊丹カーブを左に。

 更に左に。伊丹からの北行空路、久しぶりだ。何となくわくわくするから不思議だ。

 飛行機は東に向かい高度を上げる。京都が見えてきて、逢坂の向こうは大津、そして琵琶湖。普段の行動範囲が見えて来る。大きな南湖も上空からみると小さく感じるもの。
 テーブルが使えるようになったので京王線恥辱を少し進める。その間にひ飛行機は近江の国を進む。会社が見えて、沖島が見えて、彦根を過ぎると8:03、ベルト着用サイン消灯。

 ちょうど伊吹山が見えていた。さすがにまだ雪山である。

 飛行機は白山やら北アルプスの雪山を見つつ東に向かう。今日は大人しく穏やかなフライト。飲み物のサービスはもちろん平時のワゴンによるもの。お代わりもございますので、と最初に伝えられるのは珍しい。

 コーヒーを頂く。
 窓外、一際高く、

 雪がうず高く積もる山の向こうに海が見えて来る。富山湾である。もちろん平地には雪などなく早春の景色。
 飛行機は日本海岸に北上するようになる。山が海岸線に迫ってきて親不知と知れるがそのあたりから日本海の上には筋状の雲が出るようになる。まるで雪雲。

 日本海に出て更に北東へ。雲が切れると陸地が見える。佐渡ヶ島だ。8:24、あと15分でベルト着用サインが点灯する旨、案内がある。

 地図を頂く。写真を撮っていたのが目に付いたのかも知れない。今日はとんぼ返りでは無くごくごく普通の所用客、あるいは観光客風なので、通常のサービスの一環、と言う事にはなる。
 佐渡を過ぎた所で一度雲がでて、すぐに切れる。一面の青い海の上を飛行機は北上する。通路を挟んで反対側には雪山が見えている。そろそろ月山のあたり。

 8:38、飛島が見える。降下の感触を覚えると8:42、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸するとの事。通路を挟んで反対側の窓には秀麗無比なる鳥海山が見えて来る。
 飛行機は右へ旋回。

 海岸線が見えて内陸へ。すぐ眼下には川が流れていて、子吉川と本荘の街と知れる。高度を降ろすと雲が出てきて少々の揺れ。

 窓外には残雪もちらほらしているが、光は春のものだ。雄物川が見えてきて

 だいぶ内陸へ入り込んでからの旋回。向きを西に向ける。8:52、Geardown。高度を降ろすと丘陵の向こうに鳥海の高嶺。山頂が雲に隠れているのが分かる。気難しい山を見て秋田空港への最終コース。8:55、Landing、RWy28。8:58、Spot in、SP2。 
 今朝はここまで。段階降機はやらないと言う事で案内の後、降機する。

 ここまで乗って来たJA244Jを見て制限エリアの外へ。

 10分早着となった。今日はこの後市内にでる。バスが待っているのだが、ここで朗報。

 なんと、ICカードが使えるようになっている。言われてみれば聞きかじりしていたような気もするのだが、
www.city.akita.lg.jp
 3月26日から運用開始、との事。始まって一週間なのだった。
 秋田市内へのリムジンバスは降車バス停によって運賃が変わる。どういう運用になるのかと思ったら、乗車時、降車時、それぞれタッチ、との事。

 バスが2台いて、すぐに出る、との事。案外と混んでいる。先発のバスは羽田から到着したNH接続便らしい。伊丹からの便、早着したので乗れちゃった、と言う事らしい。
 すぐに出たバス。秋田市内へ乾いた道を走る。開発の進んだ郊外から衰退の進んだ中心街へ。秋田駅前まで30分少々。1本早く乗れて、早着したから相当に早い。


 9:45に秋田駅前。伊丹飛び立ってから2時間は早い。外の空気は冷たいが光は春。桜はまだ先でも秋田は春。
 秋田での持ち時間は7時間半。まずは今回訪問した目的となる秋田新幹線開業25周年の記念グッズを買っておく。
retail.jr-cross.co.jp
 直前に地震があってイベントの類は全て中止になったけど、グッズ自体は予定通りに売りだしたみたい。メルカリなんかには出品されていたけど、自分で手にしたかったので滋賀から赴いてきた。で、

 売っていた。再入荷しました、とあるから売れ行きは良かったみたいだ。それでもTシャツの黒い方は無くなっていたから売れているんだと思う。
 クリアファイルやらTシャツやら、アクリルディスプレイまで買ってしまった。Suica払いで10,000円超えるのは珍しく、支払い前に手元でチャージ。
 思ったよりも早く事が済む。今日は秋田市内でもう一か所行きたいのだが、その前にこの後の切符を買い求める。ついでに改札口の前で

 新幹線は臨時ダイヤ。盛岡までの運行でその先は盛岡-一ノ関の往復、一ノ関-仙台の在来線臨時列車と続く。

 仙台までの接続も表示されていたが
 秋田7:16-8:48盛岡9:12-9:52一ノ関9:58-11:07仙台
 が初便。仙台まで4時間って気動車急行の世界。接続が悪いと
 秋田15:06-16:48盛岡18:27-19:07一ノ関19:56-21:56仙台
 ってほぼ18きっぷの乗り継ぎ。
 こんな調子では東京なんぞは更に遠く、東京方面へは新潟経由をご検討ください、とある。この場合
 秋田10:35-14:05新潟14:20-16:28東京
 と6時間弱で到着となる。まぁ、みんな飛行機に乗るよなぁ。。。。
 この後は秋田港まで足を延ばす。最初は秋田から奥羽線で土崎と思っていたが、時間が早く進んでいるのでバスにする。

 バス乗り場に行くと天王グリーンランドゆき、という耳なじみのない行先を掲げたバスが待っていた。昔でいう船川線の短縮かぁ。
 先程のリムジンバスと同様、路線バスでもICカードが使える。近江バス同様、中ドアから乗る時にICカードをタッチ。降りる時には前ドアでICカードをタッチという方式。ひとまず乗る。先客は10人少々。昼間のバスとしては悪ぃくない乗り具合。少なくとも大津市内、湖岸線よりは乗っている。
 新国道経由という耳なじみのある経路だが、沿線の景色、だいぶ変わっていて全く分からない所であった。地形は変わらないし、バス停の名称も変わらないのだが、高野一区から護国神社裏参道へと登る坂道はもっときつかったと思うし、草生津川はもっと大きかったと思う。子供目線の感覚と大人の感覚との違い、と受け取っとく。
 途中乗り降りがあったが、ICカードを使う人は殆どいなかった。乗客はお年を召した方が中心だし、すぐには切り替わらないのは想像できる。とは言え、小銭を扱わないで済むのは、いわゆる弱者の方が利点が多い筈。
 秋田港にほど近い土崎港の旧国道でバスを降りる。風は冷たいが、日差しは暖かい。近江にいるなら寒いと思う気候だが、秋田にいると春を感じる気候。この感覚、久しぶり。
 港へと歩く途中

 秋田臨海鉄道南線の線路跡を見る。昨年2月、ホワイトアウトする中で写真を撮ったところだ。
podaka.hatenablog.com

 秋田港駅から近いタワー。セリオンに赴く。今日の目的はこちら。
www.akirin.jp
 このDVDも通販はしません、秋田まで来て買ってね、という姿勢なので、秋田駅から更に足を延ばして、土崎港まで赴いた次第。

 何とか何とか手に入る。そのほか、ばっけが売っていたので買い求めた。妙な組み合わせだ。ばっけは家に帰った後でばっけ味噌にしよう。
 さて、もう一つ。秋田港駅の様子をタワーの上から見るべく、上に登ってみる。

 タワー上から土崎の街並み。そして秋田港駅。定期列車の発着が途絶えて1年。様子はあまり変わらないように見える。

 居並ぶ寝台車の様子も変わらない。屋根に錆がある様子が見てとれ、遠目にも状態が悪い事は伝わる。
 そろそろ秋田駅に戻る。セリオンから秋田駅に向かうバスは10:55に出たばかりなので土崎駅まで歩こう。11:30に「電車」がある事は予め調べてある。

 秋田臨海鉄道廃線跡を最後に見て街中を歩く。人はもちろん、クルマも殆ど通らない眠ったような土崎の街を15分程歩いて駅まで着く。

 土崎の駅舎。だいぶ手を加えられているが建物自体は1926年のもの。まぁ建物の中もだいぶ手を加えられていて

 待合室に列車のボックスシートを再現した一角なんかが出来ている。

 急行色のカラーリングに「よねしろ」の文字があり、秋田地区では最後まで残った急行よねしろを模したものと分かる。最近の人がよねしろを覚えているか、分からないけど。でも「きたかみ」「千秋」「むつ」「羽越」「しらゆき」「おが」、、、、、誰も分からんか。あぁ、屍累々。

【今日の駅そば】山菜そば ¥370 そば処 港ばやし

 土崎の駅そば。昔から延々続いているような気がするが、このご時世でも待合室に有り続けるのは、環境の変化を考えると凄い。今日もお昼にちょっと早い時間だけど客が途切れない。

 山菜そばを頂く。¥370。東北らしい濃いめの出汁が嬉しい。健康には悪いんだろうけど。
 さて、秋田駅に戻る。この春からバスはSuicaが使えるようになっているけど

 JRはまだ対象外。
https://www.sakigake.jp/news/article/20210407AK0005/
 2023年春には使えるようになるらしいけど、まだその気配はない。買い物とバスで使えて電車に乗れないSuica、というのも不思議な存在だが、あと1年、この珍妙な状況が続く。
 2023年春には使えるようになるらしいけど、まだその気配はない。買い物とバスで使えて電車に乗れないSuica、というのも不思議な存在だが、あと1年、この珍妙な状況が続く。
 さて、奥羽線で1駅、とつい言ってしまうが、2駅になったのだった。「電車」で秋田に戻る。間もなく

 男鹿線の「電車」がやって来る。男鹿線で電車なんて子供の妄想でも出てこなかった存在。この電車に乗って秋田駅に戻る。途中、開業1周年の泉外旭川でもそこそこお客さんが乗って来る。
www.sakigake.jp
 想定より利用客が少ないなんて心配な記事も見ていたが、たまに近くを見つつ、遠くから行く末を見守るしかない。
 秋田駅に戻る。次も電車で移動だが一旦改札の外に。乗り継ぎの間で少し買い物を済ませておく。秋田駅前の元イトーヨーカ堂が撤退した所に別のスーパーが入っている。ナイスって知らないスーパーだなぁと思ったのだが、
www.nices.co.jp
 昔のフードセンターか。これは記憶の片隅にあった。
 常温でも持ち歩けそうなものを少々。味噌、出汁醤油、塩魚汁。持ち歩くには少々重たいが、後々考えるとここで時間を使っておく。
 出発10分ほど前に駅に戻る。

 ローカル列車ばかりが目立つ昼下がりの秋田駅優等列車と言えるのは青森に行く特急つがるだけ。東北新幹線不通の対応で13:00に臨時快速が酒田まで走るけど。
 再び移動。今度は2時間ほど前に買った切符を使う。自動改札は使えないので有人改札に。係員、切符をまじまじと見つめて、どうぞとそのまま返してくれる。出札印は入れないのか、と思ったが、まぁ良いや。ホームへ。 

 待っているのは701系の2両編成。羽越本線酒田行き。93年登場だからそろそろ30年選手。前任というべき電気機関車ED75-700の活躍が1971年からの20数年だから、ずいぶんと秋田の地で頑張った事になる。同時期に登場し、同じコンセプトだった209系、217系の先行きが決まる中、701系だけは後継の話が全くない様子。もう20年使うんです、って調子なのか、どうなのか。

 向かいのホームにはE751系特急つがる3号が停車している。出発は12:40だからだいぶ間が空くが、つがる2号として11:45に秋田に到着した折り返し整備中。そこへ新潟からの特急いなほ1号がやってきたから往年の秋田駅に吹いた風を少しだけ感じる事が出来る。間もなく出発。
 2両しかない列車は座席が埋まらない程度の乗り具合。秋田市内の各駅で多少乗り降りがあった後は動くが全くなくなる。殆どの人が寝ているか寝ているか。まるでローカル線の電車。途中、待避してすれ違った貨物列車だけが羽越線が本線である事を主張しているようだった。
 小一時間で羽後本荘。先程、機内から見えた街だ。さすがに少々降りる。自分も羽越線とは羽後本荘までのお付き合い。

 いつの間にか駅が改装されていて、橋上駅舎になっている。だいぶ様子が違う事に戸惑う。今日は乗り換え。切符は通しで買ったから構内をそのまま先へ。

 待っていたのは見覚えのある気動車由利高原鉄道である。
podaka.hatenablog.com
 2年前に乗ったばかりだが、今日も寄り道。秋田からちょっと出掛けるにはちょうど良い距離なのである。

 出発間際の列車に乗り込む。おもちゃ箱のような車内には意外と人は少なかった。家族連れが2組、小さなお子様を遊具で遊ばさせているのと、それよりは少し大きなお子様連れと。地元の高校生も少々、
 運転士がホームに出てお客さんがいない事を確認してからの出発。先程ローカル線のように思えた羽越本線も小さな由利高原鉄道から見ると大幹線のように見える。その立派なレールから別れて進む細道。

 木々に緑はまだなく、春浅い景色だが、青さを増した空は春そのもの。気温も上がっているので絵面は寒々しくても春真っ盛りと言いたくなる。秋田市内で感じた春を本荘の平野、子吉川沿いでも感じる。

 田起こしはまだでも春。

 雪は残っていても春。
 雪は残っていても春。
 子供連れはおもちゃ博物館最寄の鮎川で降りてゆく。その後も少しずつ地元の人が降りてゆき、車内は徐々に寂しくなる。時間帯も季節も違うから一概には言えないけど、前回より明らかに空いていて、先行きを心配したくなる光景になる。
 子吉川沿いに残雪が見えるようになると平野が尽きて終着の矢島となる。

 運転士に断ると切符は手元に残る。秋田で出札印が入らず矢島で無効印が入らないから、真っ新な状態で手元に残ることになった。
 目の前の気動車は10分程で羽後本荘も戻る。だが、戻っても秋田方面の接続が無いから、1本落として戻るつもりでいる。まずは駅前に出る。

 駅前に出る。広場には除けられた雪がまだ残っていて冬の厳しさを伝えている。

 前回来た時に入った食堂がまだ営業している。先程、土崎で駅そばを食べたばかりだが、うっかり食堂に入ってしまい

 味噌ラーメンなんて頼んでしまった。¥600だから食堂価格なんだけど、十分に美味しく頂ける。地元の人はこれに天ぷらをトッピングしている。今度試してみよう。
 駅に戻ると14時前。秋田までの切符を買っておく。出たばっかりなんでと言われつつも秋田まで¥1,330という硬券を出して貰った。今日は土曜日で一日乗車券の設定がある。羽後本荘と矢島の往復だけでも十分元が取れるのだが、連絡運輸の硬券の方が魅力的だった。
 さて、今日は鉄印を頂く。前回、2020年の8月に訪れた時はまだ鉄印帳を持っておらず、というか発売されて間もなく蒸発するみたいに無くなったのだった。よって鉄印を貰おうという発想が無かった。由利高原鉄道の鉄印、書置きのものの他に、矢島駅の主というべきまつ子さんの手書きのものが頂ける
tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp
 との事でそちらをお願いする。手書きは¥500と書置きより高いが、差額の¥200はまつ子の部屋で使える商品券として帰って来る。まつ子の部屋、本来はキヨスクなのね。
 列車の時間まで少々間があり、まつ子さんに構って貰う。来た折り返しで戻るのではなく、1本落として良い時間を過ごした。
 戻りの列車、ギリギリになり過ぎて撮る間もなく乗る。どうやら鉄道のお客さんばかりらしく、ホームで手を振るまつ子さんにみんな手を振る。
 まつ子さんは昔、関西に行く時は夕方化粧を落としてから本荘に出て寝台特急日本海に乗っていたそうだが、日本海亡き今、膳所に日着は夕方、秋田空港からの飛行機となる。その飛行機最終接続が14:45の矢島発。

 雪解け水を集めて速し子吉川を見て上り列車は盆地から平野へと下ってゆく。途中、前郷の駅で下り列車とすれ違い、車内からカメラを構えて列車を撮ろうとしたら運転士さんに声を掛けられる。「時間があるからホームでどうぞ」と

 そんな訳で、ガラス越しじゃない、クリアな列車を。
 おもちゃ美術館最寄の鮎川など、少しずつお客さんを集める。て40分程で本荘の駅に戻る。

 今日は秋田空港へ向かうべく、羽越線を秋田に向かう。通常ダイヤなら羽後本荘始発の普通列車に乗るのだが、今日は東北新幹線不通に伴い臨時列車が走っている。そちらに乗る。ホームの新津寄りに立つと

 町の向こうに秀麗無比なる鳥海山が見えた。普段は気難しくなかなか全容を見せてくれない鳥海の高嶺が、この時間だけ惜しげもなく姿を見せている。
 遠く踏切の赤橙が点滅する様子が見えて列車がやって来る。

 酒田止まりの特急いなほが延長運転、と言う扱いになっている臨時快速列車。まぁ、沢山走っていた気がする特急いなほも、酒田以北にくるのは1日2往復という悲しい事になっている。本来ならいなほとして走るべき列車がたまたまの新幹線不通で秋田まで戻って来たという事になっている。
 午前中に秋田駅で見た通り、東京との行き来は新潟経由を推奨されていたのだが、今日のいなほ崩れというべき快速列車は空いていた。

 普通乗車券だけで乗るのは申し訳ない列車にちょこんと座り、揺られる。本来は特急列車のスジなので秋田まで無停車。日の当たる海側を避けて山側に座ると、食べごろを過ぎた蕗の薹が目に付く。

 大きな雄物川が雪解け水をゆっくり日本海へと運ぶ様が見えると市内となる。列車は秋田駅へ到着。折り返しは16:30の特急いなほとなる様子。清掃作業が始まる。
 昨年の春、男鹿でのキハ40イベントに参加した際は16時半のこまちで東京経由膳所まで日着したけど、今日は飛行機で。リムジンバスの出発まで少々間がある。その間に冷蔵品の買い回り。 
takeyapan.co.jp
 秋田名物のバナナボートを買う。このための保冷パックを持参した。残った時間は


 駅ビル内で日本酒の飲み比べを。小一時間はすぐに使い切る。そろそろ駅前のバス乗り場に出ておく。
 空港行きのバス乗り場、行列が無かった。時間を間違えたかと思ったがそうではなく、本当に行列が無かった。バスは航空便毎の設定なので、空いている便の接続バスは必然的に空いている。飛行機が大きかろうが小さかろうがバス1台には変わらないし、つまり、伊丹ゆきは空いているのだろう。

 幼い頃に散々お世話になった秋田市交通局のバスは既になく、秋田中央交通のバスばかりが出入りする2022年の秋田駅前でしばらく。

 空港ゆきのバスがやって来る。先客はなく、駅からは結局全部で2人。その先も乗車は無かったから、極めて空いた状態で空港に向かう。

 4月になって日も伸びて、18時が忍び寄る頃合い、秋田辺りでも十分に明るい。雲の様子にフライトの不穏を感じるが、とにかく空港まで運ばれる。出発まで1時間弱というタイミングで空港到着。
 預ける荷物は無いし、これから乗る伊丹ゆきはモノクラス。手続きに立ち寄る事もなくのでひとまず出発階に上がる。少々間があるので

 軽くビールで喉を潤す。日本酒の後でビールとは順番が変だが、なぜかそう言う事になる。

JL2176 JA222J ERJ170 AXT→ITM

 出発30分前に保安検査。制限エリアの中に進む。

 18:45に秋田を飛び立ち20:15に伊丹着と言うフライト。70人少々乗れるERJ170を待つ人は30人前後か。搭乗控えのチェックイン番号が031となっていたから半分は席が埋まるようだ。

 窓外には搭乗機が見えている。さすがに薄暮が迫り、少々撮りづらい。一瞬でも展望デッキに出てから保安検査を受ければ良かった、と少々後悔する。
 20分ちょっと前に搭乗が始まる。事前に指定していた一番前の席に座る。比較的お客さんは多く、2人掛けの席が両方埋まる所も多い。18:32、Doorclose。所々軽い揺れが予想されるとの事。18:35、Pushbuck。定刻より10分早い。

 夜の帳が降りる秋田空港。出発に向けたカウントダウン。18:38、Taixing。誘導路を東に進むと

 西の空が僅かに赤味を帯びる景色に出会う。滑走路へと入る18:41、Take off RWy28。穏やかに上昇してゆき向きを変えると左手に街明かりがちらほら見えるようになる。18:46、ベルト着用サイン消灯。
 早速飲み物のサービスが廻ってくる。

 地上で少々飲んだので機上で頂くのはコンソメスープ。塩分をゆっくり頂いていると19:00、機長さん飛行状況の説明がある。定刻出発協力への謝辞の後、左手に新潟の夜景、右手には分かり辛いですが、の断り付きで佐渡が見えている旨の説明がある。飛行高度は7,300m、対地速度は700km/hで飛行中との事。概ね安定飛行だが、向かい風の影響で時折揺れが予想されるとの事。19:45に降下を開始し、伊丹着陸は20:05を見込んでいるそうだ。伊丹の天候は晴れで気温は12℃。最後に、伊丹空港混雑の影響で到着時間が前後する可能性がある旨、お断りが添えられた。
 飛行機は新潟から内陸へと入ってゆく。長野のどこかの平が見えて南下してゆく。時折細かく揺れ。雲が出てきて窓外の灯りが見える。
 19:34、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。雲が切れると伊賀の辺り。19:47、ベルト着用サイン点灯となる。15分で着陸との事。
 奈良盆地に出て街明かりが見えるようになる。段々明かりが眩くなって

 大阪の中心市街へ。19:59、Geardown。淀川を渡るといよいよ高度を落とす。20:01、Landing、RWy32L。25番スポットに到着する旨の案内。何のことはない、バスにてご案内だったけど。20:04、Spot in。
 少々準備があった後、降機。


 12℃という伊丹空港。夜風が心地よく、たまにはバスも悪くはない。到着口へと運ばれる間、各スポットへと続々、J-AIRの翼がやってきて、案内に合った通り、伊丹の混雑時間帯と改めて知る。
 バスを降りて制限エリアの外へ。

 少々の早着がありがたい。全体的にも概ね早着気味にようだ。
 今日はまっすぐ最短で帰宅する。リムジンバス乗り場まで赴き少々の待ち時間。

 伊丹20:30のバスに転がり込む。乗客少々。土曜日の夜9時。高速道路は空いていて、京都駅八条口までは40分で運ばれる。

 四条大宮まで行くバスだが、大多数の客は八条口まで。写真を撮って駅へと急ぐと新快速に間に合うタイミングになるが1本見送り

 1本見送り膳所まで普通列車221系B13空港から65分で到着はまぁまぁ。

 すぐ直後、2062列車がやって来たので撮っとく。EF210-317号機牽引。
 秋田から持ち帰った荷物が少々重いが、京阪電車がしばらく無い。歩いて帰宅する。22時前には自宅。疲れているが少々荷解き。冷蔵品は冷たいまま持ち帰る事が出来、安堵。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は20,025