火曜日の朝、西營盤の街に日が射している。青空を眺めていると翡翠台の香港早晨のオープニング、GoldenChallengeが流れ出す。良い朝だが、香港滞在は今日まで。
起きて荷造り。スーツケースにはまだ空きがある。多少買い物ができるなぁと見極めてから朝の予定をすり合わせ。朝食は粥も麺も飲茶も済ませてしまったけど、二回目の飲茶を志す事にした。
上環へと向かう途中の店へ、トラムの停留所で一つ分なので十分歩ける。向かった先の店は
蓮香居というお店。後で調べると結構有名な店らしい。混んでいたけど
幸い1テーブル開いていてそこに納まる。お茶を頂き、食器を洗ってさて、注文、なんだけど
ここのお店、香港では珍しくなったワゴンスタイルのお店。香港では何気に初めての経験。なんだけど、ペナン島ジョージタウンの大東酒樓で経験していた。
向こうからやって来るワゴンを捕まえるパターンはなかなか難しく、つい取りすぎる。
パイナップルパン。3個というのは分けづらいけど最後の一個は飲茶じゃんけん、ではなく二つに分ける。
豚のリブ。飲茶っぽくないけど蒸し枠で登場。飲茶らしくないけど、美味しいから有り。
大根餅は昨日でた史上最高は超えられず。次に廻って来たワゴンから
湯葉の包み蒸しみたいなもの。ここに手を出すか、見送るかは悩ましい所。
その後に来たのは、
焼売、餃子の王道セット。ワゴンのペースは難しい。
ハードルの高い店だが、昔ながらのワゴン飲茶が楽しめる店、ということで有名らしく日本人の姿もちらほら見られた。
40分程滞在。その間に一巡したみたいで、入店時に見かけた日本人観光客はみんな消えている。お会計を済ませて店の外へ。オールド香港スタイルの飲茶を楽しんだその直後に
オールド香港スタイルのトラム、120号車が駆けてゆく。
ホテルに戻る途中、香港でおなじみのスーパーマーケット、恵康に寄り道。スーツケースの空き具合を思い出しながら買い物少々。部屋に戻ると改めて最後の荷造り。10時にチェックアウトする。
飛行機は15時なのでだいぶ余裕があるが、今日はもう一つ、予定がある。妻が見たいという展覧会に行く。最初の予定にはなかったのだが、4月も中頃になって開催が分かり、しかも開催期間が帰国日の今日、1日の11時からという設定だったもの。偶然、展覧会を見てから空港に行けば、飛行機に乗れる、そんな事になった。計らずも絶妙のタイミングになった次第。
場所は荃湾線の茘枝角駅。帰国日観光では、機場快線の香港駅から九龍駅でインタウンチェックインをして荷物を預け、身軽になるというのが定石だが、今回はだいぶ空港よりに行く事になるので手戻りが大きい。インタウンチェックインの後、青衣まで機場快線、という手もありそうだが、香港-青衣を機場快線で移動するのは想定されておらず、利用は難しい。面倒になって荷物を持ったまま茘枝角駅に行くことにした。
地下鉄を乗り継ぎ、茘枝角駅まで着くと10時半過ぎ。案外と順調に来てしまい、開場まで30分程間がある。朝は晴れていたのに、この時間、曇っていてぽつんと雨が落ちてくる。そういえば香港早晨でちらっと降るかも、みたいなことを言っていたような言っていないような。
ちらほら列が伸び始めた中に並び、待ってみる。少しずつ行列が伸びてゆく。
行列の前に駐車した車がまた日本かぶれも甚だしい。この若葉マークはわざわざペイントしたっぽい。
11時開始とのことだったが、11時ちょうどには始まらない。まぁそんなものと妻は涼しく構えている。あんまり遅くなると飛行機の時間が気になりだすが、5〜6分で開場。列が吸い込まれ始める。
会場はそんなに大きくないけど、香港ではニュースになるのか、地元のテレビ局が取材に来てい居た。
小一時間ほど見学し、12時前に空港に向かう。地下鉄を乗り継ぎ、青衣駅。ここから機場快線。最後、機場快線のチケットを購入する際にクレジットカードが使えないと、断られたのは想定外。VISAもMASTERもJCBもダメ。あなたのスキルの問題じゃないの?と思ったが現金で払う。手持ちの香港ドルが予定よりも少なくなってしまった。次回訪港の折はレートが悪くても多少空港で両替しないと。
移動自体は順調で12時過ぎには空港到着となる。搭乗手続き、なんだけど悪いお知らせ。
機材変更だそうだ。本来SS2を使うはずのJL26便。どうやらW51、改装前の機材が来るらしい。事前指定の座席はエコノミークラス、3-4-2列という変則並びの2列席、24番HKだったのだが、これが3-3-3になって同じく24のHK。つまり窓通路で真ん中に誰か人が来るという状況。
他の席は無いの?といろいろ聞いたけど調整付かずダメ。結局、24JKにして貰う。SS2をやめてより運べるW51を持ってくるぐらいだから、混んでいるのだろう。しかし、SS2にはとんと縁がない。今までも予約した時はSS2で、後から機材変更で改装前の機材になるということが少なくとも2度あった。今回は未改装機が残り1機という状況だったので、機材変更に関しては全くマークしていなかった。
ひとまず搭乗手続きが終わり、出国する。出発まで2時間半程。キャセイパシフィックのファーストラウンジにお邪魔する。今日のJL26は25番搭乗口から出発とのことだったので、ラウンジは出国してすぐのザ・ウィングに入る。ひとまず空腹にはなったのでダイニングエリアへ。
飲み物のメニューにクラフトビールがあったので頼んでみた。こちらの銘柄、ホップの香りが高い。どんなに鼻が利かなくても分かりそうなぐらい。
バイキング形式の前菜を頂いていると、注文ベースのメインが運ばれてくる。
チキンステーキと言えばいいだろうか。野菜も添えられている。如何にもビジネスクラスで出てきそうな食事。これから乗るエコノミークラスの食事を考えると、これだけ頂ければ必要十分な気がする。
ビールのお代わり。もうひと銘柄、HongKong Amber Aleを頼む。何か給仕さん、香港の地ビールを注文されると物凄く嬉しそうだった。
濃いめの見た目に濃いめの味わい。両極端な二つの地ビールを堪能する事になる。
折角なので個々のダイニングでキャセイのラウンジで絶対に食べたい担々麺を頼む。頼んだのだが、実際に作るのは隣のビジネスクラスラウンジの筈。しばらくかかってやって来たのは
雲吞麺が来た。担々麺、広東語ならDan Dan mien。雲吞麺はWantan mien。DanDanがWantanに聞こえたかなぁと思いながら頂く。頂いていると
担々麺も来た。さすが喰わせるエアライン、キャセイパシフィック。両方食っていけという事か。
食事を堪能したので席替え。ラウンジ内、改装したのか一人掛けのソファが恐ろしく大ぶりになったいる。どんな巨漢が来ても大丈夫そうなソファだ。
軽くシャンペンを頂く。そんなに飲めなくなったから1杯だけ。もう少し飲みたい気分はあるのだが、間違いなくダメになりそうで抑制しておく。14時半過ぎ、席を立つ。
JL26 JA709J B777-200ER HKG→HND
ラウンジからも鶴丸が見えたから定刻に飛びそうなのは分かっており、ちらほら歩いて行くと、そろそろ優先搭乗、というタイミングだった。
待っているのはJA709J。残り1機となったB777-200ERの未改修機、コンフィグW51である。キャセイのファーストクラスラウンジを堪能したので、機材が変わった事自体はもう心の中では小さくなっている。行列に並んで乗り込むだけだ。
優先搭乗で乗り込むとゲートでエラー。出されたのは搭乗券。いわゆるゲートピンポン。まぁプレエコなのでそんな目茶苦茶嬉しい訳ではないけど、何があったかインボラを貰う事になった。ゲートには4枚、チケットが用意されており、自分の分と妻の分。後の二枚だ誰だか知らぬ。YとかCとかでかでか書かれるクラスの所にWと書いていたのが不思議。プレエコはPの筈で、Wは何の意味だろう。
とにかく、新しく宛がわれた座席、HとKで隣りどおしの2席に座る。
優先搭乗で座ったプレミアムエコノミークラス、とにかく空席が目立つ。この後も殆ど埋まらず、40人の定員に対して、乗客は7〜8人だった、だろうか。定員の増えたビジネスクラスにも余裕があるようだ。エコノミークラスは混んでいるみたい。
15:15、Doorclose。15:18、Pushbuck。ほぼ定刻に動き出す。地上係員に手を振られ15:25、Taixing。
誘導路を順調に進んでいたが、滑走路端で待たされる。離陸の許可待ちで5分程掛かるとのこと。隣の誘導路を来たどこかの機体が先に飛び立ったのち。順番が回って来る。15:40、Take off RWy07R。飛行機は東へ。九龍半島の上空を横切り、
香港島の南側、どこかの離島が見えている。ビジネスクラスとの間、カーテンが閉じられる。試しにお手洗いに立ってエコノミークラスの様子を見てみた。元自席には当然のようにお客さんが座っている。エコノミークラスはほぼ満席であった。でも機材変更でエコノミークラスの座席は殆ど変らないんだよなぁ。何で機材変更したんだろう。
時間はあるし映画はいくらでも見る事ができそうだが、数ある日本語プログラムの中から割と短いテレビ番組。渡部の歩き方の秋田編。地名は分かるし、あぁあの辺と分かるのだけど、出てくる店は勿論馴染みがない。
グルメ番組を見ている中で難だが、エコノミークラスにも食事の時間がやって来る。
全体はこんな感じ。
鶏南蛮漬とあったが、鶏定食と言ったところ。
定番の茶そば。麺つゆは日本の製品。機内食ではお馴染み、土浦のメーカのもの。
丸麦とミックス野菜のサラダとメニューにある。丸麦というのは物珍しく、それだけでちょっと気が利いた感じになる。
フレッシュフルーツは在り来たり、か。
行きのキャセイで出された食事よりは良いかもね。
最後にはアイスクリーム。帰国便でハーゲンダッツが出てくるのは珍しい、かもしれない。
16:20を過ぎて機長さんから飛行状況の案内。現在飛行高度12,000m、対地速度920km/hで飛行中とのこと。この後20分で台湾に差し掛かり、1時間20分後には宮崎県上空。羽田空港には日本時間20:20に到着予定とのこと。羽田の天候は南寄りの風が7m/s。曇りで気温は25℃だそうだ。
スマホのGPSを生かして現在地を見ていると台中上空から台湾に差し掛かる。とはいえ窓外は一面の雲。
外はだんだんと暗くなってくる。飛行機は順調に東へ。18:45、日本時間に直すと19:45、あと15分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が流れる。
翼の向こうに月が出ている。丸い丸い月に照らされた夜空は明るい。19:59、ベルト着用サイン点灯。飛行機の現在地を見ると房総半島に差し掛かっている。段々と街灯りが増えてくる。
飛行機は千葉を廻り込み、幕張を見て高度を下げる。
都内の夜景が見えてくる。スカイツリーも東京タワーもしっかりと。お台場を右手に見つつ最終コース。20:13、Landing、RWy22。
20:18、Spot in SP112。
降機。関空、香港に引き続き自動化ゲートで入国したから今回の出入国、パスポートの見かけでは全く分からない事になる。預けた荷物を受け取り、外へ出ると
20:30を少々過ぎたところだったか。順調に事が進みそのまま京急のホームへ。今日は平日だったなぁと思いながら乗り込む電車は
13D運用、1401編成と残り4両は何か。車内は比較的空いていて、平日ラッシュの帰宅にしては恵まれている。その代りにやたら快特に抜かれたり、ウィング号に抜かれたり。
新町で55運用1589編成に乗るまで時間がかかる事、掛かる事。南太田まで小一時間の世界で正直参った。22時前、久しぶりに横浜の自宅に戻る。
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