香港滞在も4日目になる。今日は日曜日。こちらの言い方で星期日。日だけ一緒だ。7時過ぎに起床する。

さすがに日曜日。眼下の彌敦道を行き交うクルマは少ない。身支度少々。少々荷造りの後、8時を過ぎて朝食に行く。今朝はここに行きたい、という店が無かったのだが、結局一昨日も訪れた粥の店にする。

ここの店、何故か混んでいる。「あげぱん?」と注文を聞く声も聞こえたから日本人もいるのだろう。

今日は世の中に逆らって麺にしてみる。 麺。店の名前、麺粥店なので麺のメニューもある。でもより美味しいのは粥の方だったかも知れない。
食事の後はスーパーに足を伸ばして買い物。昨日とは別の店に行く。彌敦道を挟んで反対側。

太平山に続いて稲庭うどんも香港上陸を果たした。あと、もう一つ弾がないかなと思う。そうすれば秋田県も大々的に観光キャンペーンを張れる。キャセイ就航は無理でも、香港エクスプレスぐらいは秋田に就航するかも知れない。
日用品やら多少の菓子やら買い求めて、ホテルに戻る。

楽しい旅行もあと少し帰路となる。
荷物をつめると10時半過ぎホテルのチェックアウトは12時だが、少し早い目を心がける。10時半過ぎには部屋を出た。12時ぐらいには空港に着けるかな、という心積もりだったけど、ちょっと変な事になる。

ホテルの前からは機場快線のシャトルバスが出ている。K1系統、これで九龍までゆく。そのつもりで10分程待っていたのだが、ホテルのドアマンが駆け寄ってきて、K1は運休だよ、と教えてくれる。えぇ?。
彌敦道で何かあるらしく、今日一日、K1系統は運休。ふと視線を上げると昨日使ったバス通りをA21が走って行くのが見える。A21も彌敦道を使う筈だが、今日だけ迂回運行だろうか。昨日のバス停から乗れるかなと様子を見に行く。


理由は定かでないけど、臨時停車するのは間違いない。改めて引っ越し。A21系統は10分毎にある筈で、これならまぁ、何とかなる。時刻は10:50。
しかし、


バスは来れでも、A21は来ないのである。10分、15分、20分。まだ来ない。
大きな荷物を持った人、自分の他に4人いて、同じようにA21を待っている。うち一人はしびれを切らしてタクシーに乗って行く。
30分近く待ってようやく、A21がやって行く。先行してどこか行きのバスが停まってしまい、死角になったのか何なのか、A21のバス、通過してしまう。待っていた人たち、言葉を交わさなくても会話している。「buuuuuuuuu!!!」と。
さらに待たされしばらく。

A21がやって来た。ようやく乗れる。時刻は11時半近くになっている。バスに乗るまで一苦労であった。
ようやく乗れた機場行きのバスは空いていた。間隔がうんとあいた後、割とすぐに来たからかも知れない。まもなくバスは彌敦道に戻る。

先頭に座って旺角の街を名残惜しく眺める。帰国時、空港にバスで向かうのはあまり経験が無い。こうやって香港の街並みを眺めつつ空港に向かうのも、悪くは無い。
A21は下道を延々進んでゆく系統。

地下鉄の奥運駅。その先に東京街という所がある。バスの行先で先程何度か見かけた所。なんでここが東京なのだろう。一瞬、停まってくれなかったA21系統、先行しているバスに追いつきかけたが、離される。ようやく高速道へ。

高速道に乗ってしまえば空港は早い。東涌の街を横目に橋を渡ると国泰航空公司の施設がずらっと並ぶエリア。間もなく機場に到着。
最後、客を降ろすA21のバスを追い抜き、バスはより真ん中の降車場に。バスは空いていたので早々に降りられる。最後の最後に差す事が出来た。多少は溜飲が下がる。

搭乗手続き。時刻は12:15を過ぎた所。早めに出た筈が、だいぶロスしている。それでも12時にチェックアウトしてくるよりはだいぶ早い。搭乗手続きは空いているし、出国審査も空いていた。何時もの香港出国、混んでいる印象しかないけど、ホテルのチェックアウトが早かった分、ピークをずらす事が出来たからではないかと、言うのが妻の見立て。
搭乗時刻までだいぶ間がある。その間はラウンジでつぶす。案内されたのはカンタス航空のラウンジだけど、ここは香港。香港が本拠地のキャセイパシフィック航空のラウンジに行かずして、香港のラウンジは語れまい。当たり前のようにキャセイのラウンジに赴く。
搭乗口はまだ未定だったので、一番手前にあるラウンジに入る。JALの案内は無いから気を付けてね、と言われたが、その辺はおあいこ。キャセイに乗る時にJALのラウンジには、同じ事を言われた。
まずは昼食。恭しく案内されてテーブル席に。飲み物と、メインの食事を注文する。まずは前菜を頂く。

ビールは缶ビールだと思うのだけど、一応はグラスに注がれ出してもらえる。

メインは鮭にした。前菜と被った、、、とは思ったけど美味しく頂ける。
後は居所を変えてしばらくのんびり。前は何も言わなくても飲み物を聞かれた覚えがあるけど、今日は頼まないと持って来てくれないのは変化と言ったら変化。人によるのかもしれないけど。

キャセイのいう所のシャンペンを頂き、だらんと過ごす。遅れている恥辱を進めなくてはならないのだが、やる気にならなかった。
途中、今度乗る飛行機の搭乗口、18番と知れる。JALの案内は無くても、キャセイのコードシェアなので、表示はあった。18番、カンタスのラウンジか、港龍のそれこそG18ラウンジがすぐそばだったけど。
搭乗開始を前に、最後、ビジネスクラスラウンジに移ってみた。久しぶりにキャセイの担々麺を食べたい。ファーストクラスラウンジとビジネスクラスラウンジ。行き来できるようになっているけど、ビジネスからファーストの方に行こうとすれば色々言われるはず。でも逆は何の断りもなく通れる。

出発45分前の担々麺。先程から食べてばかりだが、小ぶりの丼なのでするっと入る。ここまで頂くと搭乗口、18番へ向かおう。
JL026 JA740J B777-300ER HKG→HND
帰りはお馴染み26便。羽田行き。昨年12月に乗って以来だけど、年に一度か二度は乗っているからお馴染みでいいだろう。
お馴染みなのだが、今日は少々様子が違う。

待っているのは何時もよりも長い長いB777-300ER。久しぶりに乗る機材だ。
B747がいた頃は割とアジア路線にも充当されていたB777-300ER。バンコク、ソウル、そんな行先でお世話になった。ロンドンゆきでも一度乗っている。それが、B747が抜けると概ね欧米線専用になっていた。スカイスイート777なんて仕様変更があってからは、アメリカ本土や欧州に行く機会のない自分には縁遠い存在になってしまったB777-300ER。
それが何故か、今年の9月、1か月だけは羽田-香港で飛ぶことになった。不思議で不思議でならない今回の処置。
そんな機材に運よく当たったのだが、今回は、というか今回もいつも通りのエコノミークラスである。エコノミーでもスカイワイダーという座席間隔の広い座席が使われるのだが、今回も非常口座席を取っているので、ワイダーも何も関係ない。SS7香港就航に乗っても一番関係ない所で飛んでしまう。何だかな、だが、そういう事になっている。

出発は15:15.あと25分程である。今日の18番搭乗口、何かの都合で変わったようで、本来18番のSQが22番だよ、なんて案内が流れている。JL026も最初グーグル先生によれば、24番搭乗口から、だった。何があったのか、までは良くは分からない。

長い行列が2本出来ている。片方がエコノミークラスで片方は優先搭乗。いつも以上に優先搭乗の列が長い、気がする。伊丹発羽田行きかっと思ったがここは香港。
長い行列の後ろに並び、搭乗開始を待つ。開始となる直前、JAL社員と思しき人が数人のグループを案内して搭乗橋へと消えていった。皇室にも政治家にも見えないけど、JALに取ってのVIP、何だろう。
搭乗開始。長い行列が吸い込まれる、搭乗橋へと進む途中、先程の社員が引き返してきて、だれか上得意がいたのだろう、挨拶して行く。
今日の飛行機はF,C,PY,Yの4クラス機。そのYに座る。3-3-3のエコノミー席。非常口のBCを抑えている。

9月3日に沖縄から羽田に向かった時と同じ乗り位置といったら同じ位置。今日はギャレーやお手洗いが目の前にあるので閉塞感がある。ある意味、お馴染みの景色ではある。
エコノミークラスの定員が少ないB777-300ER。その少ないエコノミークラスはど満席になる。当然隣のA席にも人が来た。15:13、Doorclose。ドアが閉まったが、動き出さないまましばらく。15:30になって機長さんから案内。香港の管制から指示により出発が遅れているが、間もなく出発できる見込み、とのこと。
15:32、Pushbuck、15:42、Taxing。停まっていたスポットがたまたま良かったのか、早々に滑走路端に着く。これで5分は遅れを縮めたかも知れない。15:48、Take off RWy25L。
窓側ではないので、外の景色は分からないまま、飛行機は上昇してゆく。シェードの空いた窓からの光の射し具合で旋回していったことを知り、15:55、ベルト着用サイン消灯。

荷物を取り出す次いでに非常口のドア窓から外をのぞく。香港のどこかの離島が見えている。まもなく南シナ海、どこまでのも続く海の上を飛ぶ事になる。明るいうちに眺める最後の陸地、だろうか。
モニタを出して適当な番組を見つつ飛行機は東へ。今日の搭乗機、Wifiサービスがあるのでパソコンを出せば、ネットを使いつつ恥辱の更新が出来るのだけど、エコノミークラスで隣りに知らない人がいる状況だとちょっと無理。せめてプレエコなら。国際線でのWifi利用のオファーがあって、無料で使えるのだが、勿体ない。国内線だとそれなりに使う機会が増えたけど、国際線は普段乗る機材にはWifiの設備着いていないし。
16時を過ぎて食事のサービスが始まる。日本時間なら17時過ぎ。まぁ夕食時間、と言って良いタイミング。

香港発の食事は、変なタイアップ、変なテーマは無いのでごくごく普通、平凡的な食事になる。

前菜枠兼サラダ枠。ハムと野菜の胡麻風味サラダ。

香港で人気のうどん。烏冬というべきか。

メインは鮭照り焼きと茸の混ぜご飯。行きと鮭が被った。つーか、さっきのラウンジとも被った。

果物。

ハーゲンダッツのアイスも付いてくる。それと味噌汁におつまみのスナック。日本発のメニューよりは良いんじゃないかと思う。
食事を頂くと時刻は16時半になっている。

まもなく台湾に差し掛かろうという所。羽田までは3時間ほど掛かる。まだまだ先は長い。

〆のコーヒーを貰ってのんびりとしていると機長さんから飛行状況の案内が入る。香港管制の指示により遅延している旨、お詫びが伝えられる。羽田には5分から10分遅れる見込みとの事。羽田の天候は晴れ、気温は27℃とのこと。
外は一気に暗くなる。太陽とは逆向きに進むフライト。つるべ落としを地で行くようだ。

18時を過ぎて飛行機は九州に差し掛かっている。偏西風に乗っているのか、東京に向かうときのフライトは本当に早い。18:45、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が入る。時計を1時間進めると、確かに19:45となる。

日本時間の20時。持ち込んだペットボトルがどんどん縮んでゆき、高度を落としていると知る。20:12、ベルト着用サインが点灯。あと15分で着陸とのこと。羽田の天候、晴れで気温は26℃と告げられた。
20:17、機内減光。遠い窓から小さく東京湾が見えると羽田も近い。20:23、Landing、RWY34L、20:28、Spot in SP114。

予告程度の遅れで済んだのは幸い。久しぶりに搭乗したB777-300ERを写真に収めると入国審査へと向かう。自動化ゲートに行列が出来ていて少々並ぶ。自動化なのに待たされたのは初めての経験だ。
とは言え数分の待ち時間。荷物の引き取りで先頭グループには追いつく。搭乗の時に見かけたVIP共が自分たちの荷物が一番最初に出てくるんだと決めつけて一番前で待ち構えているのにイラッとするが、その人たちの荷物と同じタイミングで自分たちの荷物も出てくる。

制限エリアの中に入ると20:51。まぁまぁ順調。
さて帰宅。京急線、横浜方面の電車はしばらく間があり、すぐ前に品川方面行きが入って来たのでさっさと乗ってしまう。

77K運用3019編成で蒲田まで来て、上のホームへてくてく移動。今度は

15A運用2149編成で横浜まで運ばれる。更に

27運用1529編成。南太田に21:30だから着陸して1時間ほどで帰ってこれる。歩いて帰宅。荷解きと明日の準備。流石に明日の弁当を作ろう、という気にはならなかった。
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