NH701 JA8381 A320 NGO→CTS

 千歳行きは7:15ごろから搭乗開始と案内が流れる。時刻は7時を少々廻った所。今日の701便は満席と案内されていたけど今の所、搭乗口周辺の人影はまばら。朝早すぎるのか。結局、予告どおりに搭乗が始まるものの、行列が延びる事もなく、ゆっくりと機内に向かう事になる。

 今日の機材はA320。機体番号はJA8381。
 一通り搭乗が終わった後も2人、4人、1人とぱらぱら人が。恐らく保安検査場が混んでいるのでしょうな。出発時刻の7:30に差し掛かる頃、「あと数名のお客様のご搭乗をお待ちしております」と。その後も乗客がぱらぱら現れる。
 全員を待てたのかどうか、与り知らないけど何人かが乗り込んだ後、7:34、Doorclose。千歳までの飛行時間、1時間25分と案内される。天候は曇りで気温は-3℃と。「離陸して5分ほどしますと、電波を使わない電子機器が御使用になれます」と言う一言が最初に添えられたのは珍しい事。。7:40、Pushbuck。テレビモニタの無い機材なのでエマージェンシーデモが始まる。ANAの乗務員は慣れた感じで実演。モニタの無い機材がまだまだあるから、か。7:44、Taixing。各国の航空機を横目に滑走路端へ向かう。海が見えてくる。伊勢湾に浮かぶ船、自動車運搬船らしい姿が目立つ。海が青く、背景には鈴鹿山地か伊吹山か分からないけど、雪山。眺めとしては、なかなか。ANAが羽田第二ターミナルに移った時にオーシャンビューなんて言ってたけど、羽田よりも、良い。
 7:52、Takeoff、RWy36。伊勢湾を眼下に見えている。東京湾ほどで無いけど船が行き交う。何かの養殖イカダなんてものも見えていて海の別の役割を教えてくれる。そして濃尾平野伊吹山。冬らしくはっきりくっきりよい眺め。こうなると「5分で電子機器OK」と言う言葉、効いて来る。早く5分、経たないかなぁと。時計を睨み、外を眺めて、あと2分、あと1分。
「千歳到着は9:20ごろとなります」の案内に続いて、電子機器使用OKと告げられる。時刻は7:58。

 濃尾平野の眺め。向こうに見えるのは木曽川長良川揖斐川

 どこだろうと思ったら岐阜の街。8:00。
 地図と照らし合わせると、どうやら新潟まで出て日本海側を北上してゆく様子。岐阜が遠ざかってゆくと美濃のなだらかな山々。そして後ろに雪山が聳え立つ。

 先週乗ったばかりですけど、この1週間の大雪ですっかり様子が変わった感じ。雪山の向こうは沸き立つ雲。すっかり冬の装いと言うか冬将軍到来と言うか。

 最後に見えたの、白山でしょうか。

 アルプス山脈の頂上だけは辛うじて。後はひたすらに雲、雲、雲。ふと「この下に高田あり」と言う1フレーズを思い出したのですが、まぁ、そんな気分です。
 満席と案内のあった機内。前の方に座っているので全体の様子は分からないけど、目に見える範囲では空席は無い。恐らく観光の人が殆ど。3連休の初日だからなぁ。
 8時10分を過ぎて、ドリンクのワゴンが廻ってくる。アルコールもOKだそうで。ボジョレーヌーボーもございますとの事ですが、朝からは、まぁやめときましょ。

 大人しくコンソメスープを。
 飛行機は相変わらずの雲海を飛んでゆく。変化の無い、単調なフライト。何処まで来たか分からなくなってしまう。ただ時計の針が進んでゆくだけで、本当に新千歳に着くのかな、なんてバカな事を考えてみた。
 機長さんからの案内が退屈を破ってくれたけどエンジン音に掻き消されてイマイチ内容が聞き取れない。8:45頃から降下を開始する旨だけが何故かはっきり伝わった。あと20分弱である。
 それでも、変化は必ず訪れる。

 雲の切れ間に海岸線。あれっ、何処だろう?

 次いで見えたのは大きな田園地帯。アタマの中で検索が始まる。そうか男鹿半島八郎潟干拓地か。時刻は8:38。既に日本海側を北上して来ていたのだった。雲は再び湧き出して地上をすっかり隠してしまうけど、今度は時折、切れ間が見えるようになる。
 雲の切れ目から山と海が見えたのは8:50の事。下北半島だ。陸奥湾に一筋の白線を描く一隻の船。その先、目を前の方へと向けてみると、函館がそこに横たわっている。

 北海道は快晴。えぇと思うほどに晴れ渡り、雪を被った大地が白く輝いている。今日あたり、函館の街を歩いたら綺麗なんだろうなと思ってみたけど、突然決められる訳でありませんので、こればかりは。
 函館の街がだんだんと後ろへ遠ざかり、眼下には恵山が。

 こちらには雪がないんですね。

 そして、飛行機は噴火湾へと差し掛かってゆく。飛行機は少し揺れだす。8:59、ベルト着用サイン点灯。
 はっきり形が分かる山は羊蹄山。ついで樽前山が見えてくる。その先には苫小牧。9:10、Geardown。雪の無い苫小牧の街に差し掛かる。暖かいのかなと一瞬思ったけど、ふと、目に入った沼地。凍てついている。
 9:12、Landing、RWy01R。速度を緩めて誘導路へ。01Lを離陸してゆく飛行機を待つ間に、1機、もう1機、着陸してくる。AirDoにスカイマーク。東京からの観光客も続々、到着。
 9:21、Spot in SP3。

 雪がちらつく新千歳空港に、到着。